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第109話 口だけの覚悟の結果
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俺が覚悟を口にして、決意を固めていたのだが、マユユンは指輪をしてくれない。
問い詰めたかったが、客が入って来た。
日本人だが油断はならない。
〆の雑炊を食べながら、話題を探す。
「ボスモンスターの時にマユユンの援護より敵にダメージ与えて下さいよぉ。マスターは火力職なんですから。マユユンを庇ってマスター倒れた時に、私が慌ててボス倒せなかったら意味ないでしょう?」
マユユンはうまく例えたな
仇討ちもしないで共倒れか、確かに庇った方は死んでも死にきれないな。ゲームならやり直せるけど、そこで死んだら、転生どころの騒ぎじゃなくなる。
「ごめん。俺が早く倒せば問題なかったよな。これからは自分の仕事をキチンとするよ。」
「マスターがマユユンを好きでいてくれるのは嬉しいですけど、あからさまに動きが悪くなってると、他のメンバーにも迷惑掛かっちゃうじゃないですかー。マスターがマユユンに教えてくれたんですよー。」
「そうだったね。ごめん。」
「謝るより実践ですよぉ。宜しくお願いしますね。マユユンだって怒る時はあるんですからー。」
「うん。マユユンが怒ると恐いから、怒らせないようにするよ。」
マジで恐いからな。
「この指輪に誓うよ!」
「もうマスターったら気障ですよぉ。」
そう言って指輪をはめてくれた。
キザ?
聞かない言葉だな。
「ごめん。キザって何?」
「勉強してください!!」
ジェネレーションギャップは見た目では埋められないな。
「美味しかったですぅ。」
「来てよかったな。」
「はい!!」
俺達は店を出た。
腕を組んで家に帰る。
部屋の前でマユユンを抱き締める。
「エッチがしたい。」
「生理中だからダメです。」
は?そんなわけはないはずだが。
「おやすみなさいマスター。生理が終わったら沢山愛して下さいね。」
顔がちょっと恐い。
なに言ってんだよコイツって顔をしている。
さっきの紙切れを畳んだまま見せてきた。
盗聴されてるんだったな。
「ごめん。」
「変態!!」
そう言って紙切れを握りしめグーパンチが腹にめり込んだ。
「痛い。」
マユユンは、うずくまる俺をおいて部屋に戻ってしまった。
危機意識なんてどこで学べば良いんだよっ!
凹みながら部屋に戻ってネットを開く。
盗聴スポットなんてサイトがある。
自分の住所を調べるが該当してない。
その後、スマホでスパイもののドラマシリーズを見ながら寝落ちした。
目を覚ますと、まだ暗かった。
俺は縛られて椅子に座っていた。
「な!!なんだこれ!!」
誰も居ないはずの目の前から声が聞こえる。
「ようやくお目覚めか。」
「なんだよ!!お前一体誰だ!!」
「既に分かっていると思うのだがね。」
CIAかよっ。
なんでこうなった!!
「どうやって気付いたのか後学の為に是非とも教えて貰いたいものだ植田正樹君。もちろん、他にも聞きたい事は山ほどあるのだがな。」
縛られているからテレポートも出来ない。
「なんで…」
「気付かれていないと思っていたのだが、いきなり盗聴の検索やスパイドラマなんか見だしたら、気付いたのは間違いないじゃないか。それとも、我々の力をなめていたのかね?」
くそくそくそ!!そんなことで実力行使なんてするのかよっ!!
「こんなことをして、ただで済むと思っているのかよっ!!犯罪だぞ!!」
「そうだな。君はまだ子供だから分からないかもしれないが、我々は罪に問われない。捕まらないからね。」
俺はなんでこんなにバカなんだ!!
「それに、君が一番話が早そうなのでね。まだ、死にたくはないだろう?」
なめられてる。
間違ってないけど。
「俺はバカだからなんでもしゃべるけど、多分バカだから本当の事なんか聞かされてないと思うけど?」
「知っている事を全て話してくれればそれで構わないさ。生き残りたかったらなるべく脳ミソを働かせて思い出すんだね。」
どうしよう。
問い詰めたかったが、客が入って来た。
日本人だが油断はならない。
〆の雑炊を食べながら、話題を探す。
「ボスモンスターの時にマユユンの援護より敵にダメージ与えて下さいよぉ。マスターは火力職なんですから。マユユンを庇ってマスター倒れた時に、私が慌ててボス倒せなかったら意味ないでしょう?」
マユユンはうまく例えたな
仇討ちもしないで共倒れか、確かに庇った方は死んでも死にきれないな。ゲームならやり直せるけど、そこで死んだら、転生どころの騒ぎじゃなくなる。
「ごめん。俺が早く倒せば問題なかったよな。これからは自分の仕事をキチンとするよ。」
「マスターがマユユンを好きでいてくれるのは嬉しいですけど、あからさまに動きが悪くなってると、他のメンバーにも迷惑掛かっちゃうじゃないですかー。マスターがマユユンに教えてくれたんですよー。」
「そうだったね。ごめん。」
「謝るより実践ですよぉ。宜しくお願いしますね。マユユンだって怒る時はあるんですからー。」
「うん。マユユンが怒ると恐いから、怒らせないようにするよ。」
マジで恐いからな。
「この指輪に誓うよ!」
「もうマスターったら気障ですよぉ。」
そう言って指輪をはめてくれた。
キザ?
聞かない言葉だな。
「ごめん。キザって何?」
「勉強してください!!」
ジェネレーションギャップは見た目では埋められないな。
「美味しかったですぅ。」
「来てよかったな。」
「はい!!」
俺達は店を出た。
腕を組んで家に帰る。
部屋の前でマユユンを抱き締める。
「エッチがしたい。」
「生理中だからダメです。」
は?そんなわけはないはずだが。
「おやすみなさいマスター。生理が終わったら沢山愛して下さいね。」
顔がちょっと恐い。
なに言ってんだよコイツって顔をしている。
さっきの紙切れを畳んだまま見せてきた。
盗聴されてるんだったな。
「ごめん。」
「変態!!」
そう言って紙切れを握りしめグーパンチが腹にめり込んだ。
「痛い。」
マユユンは、うずくまる俺をおいて部屋に戻ってしまった。
危機意識なんてどこで学べば良いんだよっ!
凹みながら部屋に戻ってネットを開く。
盗聴スポットなんてサイトがある。
自分の住所を調べるが該当してない。
その後、スマホでスパイもののドラマシリーズを見ながら寝落ちした。
目を覚ますと、まだ暗かった。
俺は縛られて椅子に座っていた。
「な!!なんだこれ!!」
誰も居ないはずの目の前から声が聞こえる。
「ようやくお目覚めか。」
「なんだよ!!お前一体誰だ!!」
「既に分かっていると思うのだがね。」
CIAかよっ。
なんでこうなった!!
「どうやって気付いたのか後学の為に是非とも教えて貰いたいものだ植田正樹君。もちろん、他にも聞きたい事は山ほどあるのだがな。」
縛られているからテレポートも出来ない。
「なんで…」
「気付かれていないと思っていたのだが、いきなり盗聴の検索やスパイドラマなんか見だしたら、気付いたのは間違いないじゃないか。それとも、我々の力をなめていたのかね?」
くそくそくそ!!そんなことで実力行使なんてするのかよっ!!
「こんなことをして、ただで済むと思っているのかよっ!!犯罪だぞ!!」
「そうだな。君はまだ子供だから分からないかもしれないが、我々は罪に問われない。捕まらないからね。」
俺はなんでこんなにバカなんだ!!
「それに、君が一番話が早そうなのでね。まだ、死にたくはないだろう?」
なめられてる。
間違ってないけど。
「俺はバカだからなんでもしゃべるけど、多分バカだから本当の事なんか聞かされてないと思うけど?」
「知っている事を全て話してくれればそれで構わないさ。生き残りたかったらなるべく脳ミソを働かせて思い出すんだね。」
どうしよう。
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