零からスタートの終わりなき果へ

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第2章 自分磨き

セルモンド獣王国について

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翌朝、いつも通り起きて、10時少し前くらいに王城にやって来た。もちろん王城に着く前に獣人状態はといてある。

「すみません。ネルですが···」

「昨日ぶりだな。陛下には話を付けてある。今からでも話すことが出来るがどうする?」

「良ければ今からでお願いします」

「分かった。今お前を連れていく者を呼んでくるから少し待っておけ」

1分程で戻ってきた。
門番のサイの獣人ともう1人、羊の獣人がいた。その人が俺を獣王陛下の所まで連れていってくれるんだろうな。

「お待たせした。これからはこの御方に着いて行ってくれ」

「私は、羊の獣人のシルシィと申します。獣王陛下の秘書と、7貴獣の第3獣責を務めさせていただいております。これより私が貴方を陛下の元へお連れ致します」

「よろしくお願いします」

「はい。ではこちらへどうぞ」

そう言って羊の獣人シルシィと名乗った秘書が案内する。

7貴獣とは、スティフィア王国で言う貴族の事だ。貴族には公爵から男爵までの5種類あるが、7貴獣は貴族では無いので1種類だけだ。しかし、7貴獣の中でも獣責と言う位が定められており、第1獣責から第7獣責まである。第獣責の上が獣王陛下と言うことだな。獣責は、貴族みたいに複数人選ばれる訳ではなく、1人だけ選ばれる。なので7貴獣は7人いるということになる。
この国では貴族ではなく種族の長が町を治める。種族の長と言っても、獣人には変わりない。猫の獣人や、犬の獣人、兎の獣人などといった種族での長だ。その者達がその種族を纏め1つの町を作っている。
この国では獣王も7貴獣も戦いで決まり、最も強い者が獣王に。それから2番目3番目と、7貴獣も決められる。
この国では力が全てなのだ。まぁ、例外はあるけどな。
その戦いが約1週間後にあるのだ。だから王都はいつも以上に盛り上がっている。スティフィア王国の王都よりも賑わっていると思ったのはこれが原因だな。
その戦いは、4年に1度行われる。現獣王や、現7貴獣も出場することが出来るので、ほぼ地位は変わることはないが、勝っても辞退するなど、やりたくない者や、もう歳だからやることが出来なくなった場合などには変わることがある。一応、この戦いで、獣王が決まると言ったが、そういう仕組みではない。優勝者には国王になる資格が与えられ、1つだけ望みを叶えることが出来る。これは獣王に出来ることに限られるが幅広く願いが叶う。
この試合では、誰でも参加することが出来る。もちろん、獣人だけではなく、人族や、エルフなどの種族も試合に参加することが出来る。ただし、優勝しても獣王になれる資格はなく、願いが1つ叶うだけだ。今まで人族で優勝した者は誰1人としていないが。
先程から試合と言っていたが正式名称は、獣人国王貴獣乱戦と言う。荒く殺し合いのような試合になり、獣王と7貴獣という称号を手にしようと戦いをすることからこの名前になったそうだ。

これを踏まえて、シルシィはとても強いことが分かる。セルモンド獣王国で、事実上の4番目に強いことになる。何故事実上と言ったのかは、試合に出ていない人で実力があるものもいるからだ。7貴獣も権力の1つなので争いごとは起こる。それを面倒くさがって、試合に出ない人もいるのだ。ただ、シルシィが強いことは間違いない。
秘書をやっているのは頭も良いからだ。羊の獣人は頭も良く、力もある。とても羨ましい種族だ。だがどちらかが突出している種族に負けるので、7貴獣の3番目になっている。
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