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第1章 力を求めて

スキル強化(1/2)

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ステータスを制限して、暴走出来ないように出来たので今からはスキル強化をしたいと思っている。前から言っているが強くなるために。もっとあとからでもいいんじゃないか?と、思うかもしれないが強くなってからその強さを慣れる必要もあるし、使いこなす必要もある。だから早めに強くなっておいておく必要がある訳だ。

スキル強化についてはノアと話し合って決めていく。まだ、ノア自身もこのスキルを知らないみたいなので強化する時には注意が必要だ。もっとも強化なので強くはなるらしいが。

『でも、なんで加護をくれたノアが”スキル強化”の効果を知らないんだ?』

『それはですね。少し長くなりますよ?ネル様は神という存在をご存知ですよね?』

『当たり前じゃないか。ノアだって神なんだろ?』

『半分正解ですが、半分不正解です。神は神族という部類に入るのですが、私は神越族です。なので神族ではないのです』

『その神族と神越族と言うのは分かった。神越族ってもしかして”神越進化”をしたらなれるのか?神族より神越族の方が位が高いんだよな?』

『はい。神越族の方が位は高いです。ですが”神越進化”によって神越族になることはできません。スキルの説明から入りましょう。”神越進化”の効果は、今なっている神の領域を超越することが出来る。領域とは、この場合力などといった神族の中での限界値を指します。つまり、種族間での進化ではなく、種族の中での進化という意味です。なのでこのスキルを使っても神越族にはなることは出来ません』

『うんうん。よく分からんが分かった。でも、それとノアが”スキル強化”の効果が分からないことについての共通点が分からんのだが』

『神越族になることで【神越スキル】と言うものが手に入ります。その【神越スキル】と言うものは、今までになかった、つまり、神でも持つことの出来なかったとても強力なスキルと、自分の名前が入ったスキルの2つを貰うことが出来ます。そこで手に入ったスキルがネル様の持っているスキル2つという訳です。特に名前の入ったスキルは自分にとって不利になるような効果が多いです。私はその2つのスキルが怖くて使うことが出来ませんでした。ですが”ノアの鼓動”の効果は私、ノアの魂が宿るです。私に私の魂が宿っても仕方がありませんでした。さらに、制限がかかり、自分にとって不利になるようなことばかりおこってしまいます。ですがネル様が生まれ加護を与えたかったのです。ですので加護を与えました。すると私の【神越スキル】が何故か加護の効果となってネル様に与えてしまいました。本当の私の加護の効果は”大賢者”を与えることでしたが、”ノアの鼓動”に統合されました。私にとって悪いことではありませんでした。何故神越したスキルが他の者に渡ったのかは分かりません。全界神様にも相談しましたが分からないと言われました。以上が”スキル強化”、並びに”ノアの鼓動”の効果が分からない理由です』

『ふむ。やっぱり分からん。だが、分かった。色々と質問してもいいか?もちろん分からなかったら分からないでいい』

『分かりました。私に答えれるものであればなんなりと言ってください』

『ありがとう。では、まず1つ目だ。俺には不利にならないのか?』

『なりません。”ノアの鼓動”の不利になるのはノアだけです。これは全界神様に調べてもらいました。ちなみに私がネル様に加護を与えた時、スキルを使えたのはネル様に私の魂が宿ったからです。決して不利なことではありません。”スキル強化”は 強力なだけで悪い効果はありません』

『それは良かった。だが、さっきから全界神様がやたら多く登場するんだが仲がいいのか?』

『全界神様は私の育ての親です。全界神様は私を家族のように思っていてくれましたから』

『そうなのか!だからあんな怖い1面も分かっていたと言うことか。他にもいるのか?』

『他にもいますね。私を除いてあと3人ほど』

『そうか。案外良い1面もあるんだな』

『まぁそうですね』

『2つ目の質問だ。神越神にはどうやったらなれる?』

『未だ分かっておりません。ただ、何かがきっかけで神越神になることだけ···』

『そうか。何かがきっかけ···』

『申し訳ございません。まだ神にも分からないことが多々ありまして』

『全然問題ない。じゃあ、ん~。もういっぱい話したし、最後の質問にしようかな。神越神は他に何神いるんだ?』

『私を含めて、13神です。全界神様とその従者神の10神、それと私と、第5世界の覇王神ゼクトです』

『そうかいい情報を聞けた。ありがとう。それとスキル強化については気をつけながら強化していこうか』

『はい!』
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