性別多様性

夢遊 優

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#3 小学校後半期(小学5~6年)

#3-3 全面戦争③

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ついに5年生のクリスマス。
最初の戦いから1年が経とうとしていた。
例の空き地の近くの山奥で、私と守(まもる)、龍美(たつみ)、柚子花(ゆずか)と、6人の仲間たちが、草むらに身を潜める。これだけの人数しか集まらなかったことは想定外だったが、仕方ない。それより、ラバーに申し訳ない。とても心配していると思う。

雪の降るなか、私たち10人は奴らを待ち続けた。
そして、ついに動きがあった。
「いた!」と、仲間が小声で言った。
そちらを見ると、光(ひかる)と20人の、合計21人の同級生たちが、散らばって歩いて来ている。
・守「これじゃあ厳しいな」
・柚子花「まずはもっと散らばらせよう」
・龍美「同級生だけなのがまだ良いね。この前の中学生が来たら、本当におしまいよ」
「みんな、作戦通り、頑張ろう!」と私がいうと、「おー」と言う小声がかすかに聞こえた。

タブレット端末のをワイヤレスイヤホンに繋ぎ、グループメールを繋ぎ続けてトランシーバーがわりにし、作戦は始まった。

まず手始めに、私たちは集合地点の上にある展望台に向かった。そして、ライフル狙撃を始めた。
このライフルは、前に使ったものを、飛距離が伸びるようにポンプを付け加えたものだ。
狙撃を始めるうち、コルク(今回はスポンジでは無い。しかも、先端にはのりや接着剤を付けて、嫌がらせ度をあげている。
奴らは隠れようとして、4、5人のグループに散らばった。それも、グループとは言えないような陣形だった。
ここからが、本当の作戦開始だ。

ここからは、陣形を固定する。もちろん、私たちはお互いに姿が見えないことがないように、固まって戦う。
守と龍美と2人の仲間は、跳び縄を15本くらい束ねた武器を使っての近接戦闘をする。(合計60本くらいの跳び縄は、いろんな仲間たちから集めたものである)
私と4人の仲間は、針金と輪ゴム(15本くらい)で作った弓で、近接戦闘組のアシストをする。ちなみに矢は、先端に粘土が付いた針金の矢だ。

1つのグループに向かって、私たちは襲撃を始めた。不意打ち近接攻撃を仕掛け、2人を岩陰に誘い込んだ。そして、持って来たロープで、2人を縛った。
後の2人も同じように捕まえ、その場に4人を縛りつけた後、次のグループに向かった。
その後、すぐに柚子花から連絡があった。
ちなみに柚子花は、展望台から、望遠鏡を使って索敵(さくてき)をしている。
私たちは、知らされた方角に急いだ。そして、知らせ通り、10人のメンバーがそこにいた。
私はドローンを飛ばした。奴らのスレスレを飛び、奴らをほんろうする。
そして跳び縄による攻撃により、また2人捕まえた。それに気づいた8人は、すぐさま追ってくる。2人を縛った後、すぐに応戦した。
弓を構え、矢をセットする。そして放たれた5本の矢は、敵に見事命中した。
そうしてほんろうしつつ、8人とも確保!
残り敵数は光を含めて7人だ!

その後、孤立していた2人を縛り、さらに2人を縛った。あと3人!

私たちは、次の標的に向かった。
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