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第一章 新しいお仕事
第二話
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*
事前に研修を受けたとはいえ、私は家事代行一年生。今回が初めてのお仕事となる、ひよっこ中のひよっこだ。
とりあえずモノを壊さないように、かつ隅々まできちんと綺麗に。お金を頂く仕事だと思うと、慣れた作業でも緊張してしまう。
それにしてもこのお宅、本当に物が少なく感じる。人とわんちゃんの二人暮らしにもかかわらず、お家の間取りがファミリータイプの4LDKだからだろうか。
一階はリビングと水回り。二階には居室が四部屋並ぶ。諏訪邉さんの自室と、本棚がたくさんある書斎。よくわからない器具がごちゃごちゃ置かれた、半ば物置のような空き部屋。
そして風通しのいい和室には立派なお仏壇があり、私でも知っている大金持ちの有名政治家・諏訪邉桂一郎の遺影が置かれている。
(諏訪邉さん、政治家の息子さんだったのか……)
複雑な思いがもやもや湧き上がるのを、軽く首を振って誤魔化す。
だめだめ、今は集中しないと。せっかくありついたお仕事なのに、ケアレスミスをしたばかりに、あっけなく首を切られて専業主婦に逆戻りは嫌だ。
(私にはお金がたくさんいる。働く目的を忘れちゃだめ)
淡々とお掃除を済ませると、私は料理の準備に取り掛かった。残り時間だけで今日のお昼とお夕飯、明日用の二食とを作らなければいけない。
お掃除は軽めでの契約とはいえ、これは結構大変だな。早く終わったら帰っていいなんて言われたけど、当分早上がりする機会はなさそうだ。
(今日のお昼どうしよう。諏訪邉さんは作りやすい方でいいと仰っていたけど、なんにも指針がないというのもちょっと不安だなぁ)
とりあえず初回は無難なところで、ご家庭の味の定番料理をいくつか用意させていただいた。お昼ご飯は材料を見ながら、私の得意な親子丼を作った。
昼食は自室でと言われていたので、お盆に丼とお茶を載せて彼の部屋のドアをノックする。どうぞ、と、またぶっきらぼうな声が返ってきて、私は少しどぎまぎしながら恐る恐るドアを開けた。
「失礼します。ご昼食をお持ちしました」
「ありがとうございます」
諏訪邉さんはベッドに腰かけたまま、古い文庫本を読んでいたようだ。私がお盆を持ったままその場で突っ立っていると、彼は本にしおりを挟みながら「机へ」と短く言う。
置いておけ、ということと解釈し、私は綺麗に片付けられたデスクへそっとお盆を置く。そしてエプロンのよれを正しながら、彼の方へと向き直った。
「あの、お掃除とおかずの作り置きは完了しました」
諏訪邉さんはちらと時計を見上げ「時間ですね」と呟いた。
「後なにか、私にできることはありますか?」
「いえ、十分です。ありがとうございます」
「わかりました。ではまた明後日参ります。よろしくお願いします」
ふい、と視線が文庫本へ戻る。相変わらずそっけない人だ。綺麗なお顔がもったいない、なんて私が凡人だから思うのかな。
最後に深々と頭を下げ、私は彼の部屋を出る。その扉が閉まる直前、
「……美味しそう」
わずかに弾んだちいさな声が隙間から漏れ聞こえてきて、私はゆるむ頬を堪えつつ小さくガッツポーズした。
*
はじめは不安な初仕事だったけど、終わってみればなんだかすっきり。思ったよりもいい気分だ。
諏訪邉さんは冷めた方だけど決して悪い人ではなさそうだし、わんちゃんはとてもスマートで落ち着いた良い子だし。お家は広くて綺麗だし、お給料もなかなか素敵だし。ご本人様の好き嫌いがない(と書類に書いてあった)のも、作る側としては嬉しいことだ。
(美味しいって思ってもらえたらいいんだけど)
それにしても綺麗な人だったな。見つめられるとぞくぞくするような、人間離れした容色だった。生きている気配を感じさせない、人形みたいにミステリアスな雰囲気。だからこそ、別れ際の弾んだ声が、今でもふっと思い出すくらいとても印象に残っている。
さて、いつまでもうきうきしてはいられない。家事代行の仕事が終われば、次は主婦の仕事が待っている。私は小走りで家に帰ると、大急ぎで洗濯物を取り込んだ。
はじめての仕事を終えて、たぶん緊張もあったのだろう。身体はぐったり疲れ切っていて、できれば椅子に座りたい。
でも、残念ながらそんな余裕はなさそうだ。時計をちらちら確認しながら、私は急いで準備を進める。服をたたんで、掃除機をかけて、すぐに夕食の用意をして――。
ガチャリ、と。
玄関の鍵がひらく音で、心臓が一気に縮むのがわかった。コンロの火を一旦止めて、私は走って玄関へ向かう。
「お、おかえりなさい」
夫は――卓弥は玄関のマットを見下ろしながら、ハァ、とこれ見よがしの大きなため息を吐いた。
私は弾かれたように顔を上げ、急いで夫のスリッパを用意する。ああ最悪、すっかり忘れてた。この間もコレを忘れて嫌味を言われたばかりだったのに。
卓弥はスリッパを踏みつぶし、無言で部屋の奥へと進む。そして、未だ食事の並ばないダイニングテーブルを見て、もう一度、言い聞かせるように大きくため息を吐いた。
「なんで無いの?」
「ごめんなさい。もうすぐできるから」
「聞かれたことに答えろよ。『なんでないの?』」
「……私の手際が悪いからです」
あと五分もすればお肉に火が通る。そうすれば今日の夕食は完成だ。
卓弥はフライパンの中身を一瞥し、それから緩めかけたネクタイを戻すと、鞄の中から財布だけ取り出して再び玄関へと引き返した。エプロンの裾を握りながら、私はそろそろと後を追う。
「卓弥、あの」
「外で食べる」
「でも本当に、あと五分で」
「五分なんて待ってられるかよ。お前、仕事のときでも雇い主にそんなこと言うつもり?」
……それは、言わない。言えないけど。
閉じた唇が小刻みに震える。エプロンを握るこぶしの内側が、じっとりと嫌な汗をかいている。
「家事の手を抜かないって約束で、働かせてやったんだからさ」
「…………」
「次同じことしたら仕事辞めろよ。どうせお前は何もできない、人に迷惑をかけるだけの女なんだから」
大きな姿が夜空の下へ消え、冷たい風とともに扉が閉まる。
私はその場でうつむいたまま、しばらく扉を見つめていたけど、やがて自分の両頬を叩くと一人のリビングへと引き返した。
事前に研修を受けたとはいえ、私は家事代行一年生。今回が初めてのお仕事となる、ひよっこ中のひよっこだ。
とりあえずモノを壊さないように、かつ隅々まできちんと綺麗に。お金を頂く仕事だと思うと、慣れた作業でも緊張してしまう。
それにしてもこのお宅、本当に物が少なく感じる。人とわんちゃんの二人暮らしにもかかわらず、お家の間取りがファミリータイプの4LDKだからだろうか。
一階はリビングと水回り。二階には居室が四部屋並ぶ。諏訪邉さんの自室と、本棚がたくさんある書斎。よくわからない器具がごちゃごちゃ置かれた、半ば物置のような空き部屋。
そして風通しのいい和室には立派なお仏壇があり、私でも知っている大金持ちの有名政治家・諏訪邉桂一郎の遺影が置かれている。
(諏訪邉さん、政治家の息子さんだったのか……)
複雑な思いがもやもや湧き上がるのを、軽く首を振って誤魔化す。
だめだめ、今は集中しないと。せっかくありついたお仕事なのに、ケアレスミスをしたばかりに、あっけなく首を切られて専業主婦に逆戻りは嫌だ。
(私にはお金がたくさんいる。働く目的を忘れちゃだめ)
淡々とお掃除を済ませると、私は料理の準備に取り掛かった。残り時間だけで今日のお昼とお夕飯、明日用の二食とを作らなければいけない。
お掃除は軽めでの契約とはいえ、これは結構大変だな。早く終わったら帰っていいなんて言われたけど、当分早上がりする機会はなさそうだ。
(今日のお昼どうしよう。諏訪邉さんは作りやすい方でいいと仰っていたけど、なんにも指針がないというのもちょっと不安だなぁ)
とりあえず初回は無難なところで、ご家庭の味の定番料理をいくつか用意させていただいた。お昼ご飯は材料を見ながら、私の得意な親子丼を作った。
昼食は自室でと言われていたので、お盆に丼とお茶を載せて彼の部屋のドアをノックする。どうぞ、と、またぶっきらぼうな声が返ってきて、私は少しどぎまぎしながら恐る恐るドアを開けた。
「失礼します。ご昼食をお持ちしました」
「ありがとうございます」
諏訪邉さんはベッドに腰かけたまま、古い文庫本を読んでいたようだ。私がお盆を持ったままその場で突っ立っていると、彼は本にしおりを挟みながら「机へ」と短く言う。
置いておけ、ということと解釈し、私は綺麗に片付けられたデスクへそっとお盆を置く。そしてエプロンのよれを正しながら、彼の方へと向き直った。
「あの、お掃除とおかずの作り置きは完了しました」
諏訪邉さんはちらと時計を見上げ「時間ですね」と呟いた。
「後なにか、私にできることはありますか?」
「いえ、十分です。ありがとうございます」
「わかりました。ではまた明後日参ります。よろしくお願いします」
ふい、と視線が文庫本へ戻る。相変わらずそっけない人だ。綺麗なお顔がもったいない、なんて私が凡人だから思うのかな。
最後に深々と頭を下げ、私は彼の部屋を出る。その扉が閉まる直前、
「……美味しそう」
わずかに弾んだちいさな声が隙間から漏れ聞こえてきて、私はゆるむ頬を堪えつつ小さくガッツポーズした。
*
はじめは不安な初仕事だったけど、終わってみればなんだかすっきり。思ったよりもいい気分だ。
諏訪邉さんは冷めた方だけど決して悪い人ではなさそうだし、わんちゃんはとてもスマートで落ち着いた良い子だし。お家は広くて綺麗だし、お給料もなかなか素敵だし。ご本人様の好き嫌いがない(と書類に書いてあった)のも、作る側としては嬉しいことだ。
(美味しいって思ってもらえたらいいんだけど)
それにしても綺麗な人だったな。見つめられるとぞくぞくするような、人間離れした容色だった。生きている気配を感じさせない、人形みたいにミステリアスな雰囲気。だからこそ、別れ際の弾んだ声が、今でもふっと思い出すくらいとても印象に残っている。
さて、いつまでもうきうきしてはいられない。家事代行の仕事が終われば、次は主婦の仕事が待っている。私は小走りで家に帰ると、大急ぎで洗濯物を取り込んだ。
はじめての仕事を終えて、たぶん緊張もあったのだろう。身体はぐったり疲れ切っていて、できれば椅子に座りたい。
でも、残念ながらそんな余裕はなさそうだ。時計をちらちら確認しながら、私は急いで準備を進める。服をたたんで、掃除機をかけて、すぐに夕食の用意をして――。
ガチャリ、と。
玄関の鍵がひらく音で、心臓が一気に縮むのがわかった。コンロの火を一旦止めて、私は走って玄関へ向かう。
「お、おかえりなさい」
夫は――卓弥は玄関のマットを見下ろしながら、ハァ、とこれ見よがしの大きなため息を吐いた。
私は弾かれたように顔を上げ、急いで夫のスリッパを用意する。ああ最悪、すっかり忘れてた。この間もコレを忘れて嫌味を言われたばかりだったのに。
卓弥はスリッパを踏みつぶし、無言で部屋の奥へと進む。そして、未だ食事の並ばないダイニングテーブルを見て、もう一度、言い聞かせるように大きくため息を吐いた。
「なんで無いの?」
「ごめんなさい。もうすぐできるから」
「聞かれたことに答えろよ。『なんでないの?』」
「……私の手際が悪いからです」
あと五分もすればお肉に火が通る。そうすれば今日の夕食は完成だ。
卓弥はフライパンの中身を一瞥し、それから緩めかけたネクタイを戻すと、鞄の中から財布だけ取り出して再び玄関へと引き返した。エプロンの裾を握りながら、私はそろそろと後を追う。
「卓弥、あの」
「外で食べる」
「でも本当に、あと五分で」
「五分なんて待ってられるかよ。お前、仕事のときでも雇い主にそんなこと言うつもり?」
……それは、言わない。言えないけど。
閉じた唇が小刻みに震える。エプロンを握るこぶしの内側が、じっとりと嫌な汗をかいている。
「家事の手を抜かないって約束で、働かせてやったんだからさ」
「…………」
「次同じことしたら仕事辞めろよ。どうせお前は何もできない、人に迷惑をかけるだけの女なんだから」
大きな姿が夜空の下へ消え、冷たい風とともに扉が閉まる。
私はその場でうつむいたまま、しばらく扉を見つめていたけど、やがて自分の両頬を叩くと一人のリビングへと引き返した。
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