今日は映画でもどうですか?

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その結末は幸せなのか すみっこぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ

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一作目が本当に辛すぎて悲し過ぎたので、二作目を観に行けなかったのですが今回は社畜のお話と聞くとね。ちょっと観たい気持ちに抗えず…
あの可愛い世界観でどうするのかと思いましたが、びっくりする程ホラーでした…以下ネタバレしますのでね。

















そもそもすみっこぐらしの対象年齢っていくつなんでしょうね。各自背負っているものが重すぎない?可哀相が過ぎるよ…?そんな子ばかりじゃないんだけどそれでもよ?
一作目の映画の時、すみっこの事は何となく知っていて、よくわかんないけど可愛いな、レヴューもいいな、これはちょっと観てみよう!と軽い気持ちで映画館へ。
そして凄まじい絶望を叩きつけられるんですね…当時何とか言われてましたよね?何でしたっけ、忘れちゃいましたが。
当時は結構大人一人で観に来ている方も多くいましたね。あの時私より泣きじゃくっていた人も本作は観たのかな…私が観に行った時は公開されてしばらく経っていたので、親子連れ一組だけでした。
これは人が少な過ぎて泣くとバレるやつだな…と身構えましたが前作程大泣きする事はなく安心。しかしびっくりする程のホラーだったので、観ていない第二弾が非常に気になりましたね。
本作に登場するくま工場長がめちゃんこ可愛い!ひよこ?みたいに酷い目に合わなくてよかった…いやでもあれはあれで酷いし怖い…
さて本作はすみっこ達がブラックおもちゃ工場に就職する物語です。
衣食住の充実した職場環境に見せかけ、次々とのしかかる重いノルマ。最初は楽しく働いていたすみっこ達も疲弊していきます。この状況を上司に訴え仕事量を減らしてもらおうとするのですが、実はこのおもちゃ工場にはある秘密が…というのが本作の筋なのですが。
この流れが本当にブラック企業のそれ…高待遇からの地獄の流れ、まさに恐ろしいブラック企業だよ。本作の上司は可愛いくま工場長なので悲惨な事にはなりませんが、現実世界ではもっと酷い目にあいますもんね。滅べ、ブラック企業…
おもちゃたちが遊んで欲しくて彷徨う様は実写で想像すると震えが止まらない。最初は宝物の様に思っていたものが日に日に増えて行くんだもん。怖すぎる。
可愛い絵面の中にチラチラ覗かせるやりがい搾取とその末路。他者への執着と他人の役に立たなければ自分に価値などないと思い込んでしまったが故の悲劇。
おもちゃ工場の最後を幸せだと思うのか、恐怖を覚えるのか、はたまた悲しみを覚えるのかで本作への見方が変わると思います。
初見時は恐怖に震えましたが、観てから時間をおいて考えると妙に切なくて物悲しい。おもちゃ工場は最後まで人を笑顔にしたいという呪いから解放される事はなかったのですから。
でも一方で人を幸せにしたいという優しい心の持ち主であるとも言える訳で…あの子は自身の心のままに生きているのでそれを不幸であると第三者が決めるのはなぁ…という気持ちにもなる訳で…
さぁ、皆さんの目にはどううつるでしょうか。子供は勿論、大人も深く刺さる本作、機会があればぜひ一度。

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