今日は映画でもどうですか?

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複雑な感情いったりきたり… ルーパリで生まれた猫

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先日劇場にて鑑賞。ポスター見て、可愛い猫…癒されたい…そんな気持ちだったんですが…
以下ネタバレにご注意あれ!!



















お母さん猫ーーーーーー!!!開始五分であんな悲しい事…涙
最初いや~んきゃわいい子猫~好き好き~ってにやにやしていたのにぃ…あんな事になるなんて…おかげで私の表情筋がすんごい鍛えられたわ…
しかしことごとく思っていたのとは違いましたね。子供(クレム)と猫(ルー)の成長物語的なものだと思っていましたが、思ってた千倍猫でした。ただただかわえぇ。好き。ただあれなら人間はいらなかった気はしてる…いやでも人間がいないとルーは助からない訳で…いやしかし…私はクレムが大人になってルーが老いていき看取るまでのお話だって思ってたから…まさかの展開…あの結末なら人間はいらなかったのでは…いやでもそうなるとそれはドキュメンタリー映画…
本作は別に別荘のある森で生まれた猫の話でもいいわけで。別荘に遊びに来ていたクレムがルーを見つけて一緒に時を過ごしながら、成長していく的な物語の方がよかったのかなぁとか。
家の屋根裏に野良猫が子供を産んでそれを保護するから話がややこしくなってしまう訳でね…
フランスの猫事情はいまいちわからないのですが、ルーとクレムの結末はなんかフランスっぽいなって思いました。あくまでも私の考えるフランス感ですがね。自由に、自分の生きたい様に正直に。それで死んでも本望でしょ?貴方の望んだ生き方なんだから。みたいな。いやそうなのだがルーは家猫だから…現に死にかけてたじゃないか…
恐らく本作は自由に、とか生きたいように生きていこう的なメッセージを伝えたいと思うんだけど、エンドロール後に流れる動物の遺棄は犯罪です的文言…
まさに私が感じている事が示されるんですが、作品としての余韻は台無しだよねぇ。じゃあ冒頭に流す?いやそれはネタバレだしなぁ…と、とにかく癒されたかっただけなのに始終もやもやしたものを抱える事になります。
猫は可愛いし、自然は素敵だし、マドレーヌの生き方も素敵。たまにさみしさや虚しさを抱えながらもその気持ちさえも彼女にとってはきっと大切な宝物になるんだろう。でもそんな生き方は私にはできないので。ちょっとうらやましいです。
しかし本作の主人公はあくまで人間の子供であるクレムなんです。が、しかし…なんですよね。彼女にふりかかる問題はかなりさらり。正直なくてもいいレベル。本作は猫を中心にしたかったのか、人間ドラマを描きたかったのかわからない…
猫は可愛いのに猫好きにはすすめられないし、かといって人間ドラマを楽しみたい人にもすすめられない…ただ猫は圧倒的に可愛い…この感情をどうすれば…
もしかして今年一番の迷作かもしれません。気になる方は一度ご覧になってみるのもいいかも?しれません。




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