今日は映画でもどうですか？

私には重過ぎたのか エブリシング・エブリウェア・オールアットワンス

劇場にて。前情報が予告だけだったのでハリー・シャム・JR君がいるー！！とめちゃくちゃ嬉しくなりました！！
そしてオスカーおめでとう！！めちゃくちゃ泣いた…
以下ネタバレますし、そんなに絶賛にはならないと思います。精神的に重い映画でした。こんなに家族ものだとは思いませんでしたね。苦手な方はまわれ右して下さいね！
















何が駄目って私多分母娘の物語がきついんだよね。そりゃ本作は苦手だよ…まぁ予告編を見ればどういう筋かは何となく予想はできたけど、冒頭のエヴリンの母親っぷりがとにかくきっつい…それだけミシェル・ヨーの演技が素晴らしいという事ですがきつい…娘のジョイへの一挙手一投足もう無理ぃ…の繰り返し。
なもんでジョブ・トゥパキ無双シーンがとにかく好き。でも大人のおもちゃは苦手…彼女があれを振り回す事には意味があるとは思うけど…私性的下ネタ超がつく苦手民…
私の苦手要素ががっつり物語に入り込んでいる為観ていて正直げんなりしたり、嫌な気持ちにもなりますが、でもそれはそれとして本作がアメリカで制作された事はとても意味があって素晴らしい事なんですよ。
アジア系移民の中年女性が主人公の作品なんてこれまでアメリカで制作された事があっただろうか。多分ない。なので本当はもう一回観て作品を応援したいんだけどとにかくエヴリンがきつい…精神にくる…ごめんよ…後ゴンゴンも無理…
疎遠だった父の介護・経営するコインランドリーの税金関係の書類・娘の反抗ととにかく毎日が忙しいエヴリンと、彼女を支える優しいだけの夫ウェイモンド。税務署での手続きの為夫婦と父のゴンゴンの三人で出かけたが、エレベーターで突然夫から怪し気な指示をされ、何となく彼の言う通りにやってみたら…からお話が展開していくのですが、もうエヴリン、ジョイ、ウェイモンド三人の演技が素晴らし過ぎる。
三人の演技を大画面で観るというとっても贅沢な時間を過ごせます。
アルファ・ウェイモンドがかっこいいのは当たり前として、私はタキシード・ウェイモンドが一番好きです。性癖ど真ん中でした。階段のとこひゃぁ…ってなった。ドレス・エヴリンとのツーショットが美しいこと…この二人で映画もう一本お願いしたい。
ジョブ・トゥパキはどれも好きなんだけど個人的にはゴルフウェアっぽい衣装でお手振りしてるのがすごく印象に残っているのと彼女の歌声が好き。てかどれも好き。ジョブ・トゥパキ登場シーンでエヴリンは彼女の装いに嫌悪感を示すんだけど、ウェイモンドは何も言わない（むしろ可愛い位言ったっけ？うろ覚えで申し訳ない）最初からウェイモンドの事大好きだったけど、この辺でさらに好きになった。
本作観た後ちょっとくらうのってジョイの消えてしまいたい精神にものすごく入り込んでしまうのも原因だよね。そして消えてしまいたいのに、母親との関係改善も望んでいるところも含めてうぅ…ってなるんよな。
マルチバースでたくさんのエヴリンにアクセスし、彼女達のスキルを得て戦う事になるのですが、もちろん敵も同じようにアクセスし、スキルを獲得し戦います。そのアクセス方法が突拍子もないもので、ここが苦手な人もいると思います。コメディ色が強いのですが、笑いのポイントがはまらなかった場合結構地獄…
最初に言ったんですが、エヴリンの父ゴンゴンも地獄なんですよね。エヴリンの娘としての立場を思う時と、そんな彼女が母になった時、彼女の後ろにゴンゴンが透けて見える瞬間がきつい。負の連鎖ぁ…
物語の終盤は彼女がこれまで見てこなかったものを見て、そして向き合っていく。その過程は丁寧で、そしてとても優しいし、めちゃくちゃ現実的。多分ここも私が精神的にめっちゃくらってしまうんだと思います。
彼女を開眼させるには前半のしっちゃかめっちゃかが必要な経験だった。このあたりはとても丁寧だし、大好きです。岩にあんなに癒されるとは思いもしなかったし。私もあの世界に生まれたかったな、でも退屈しちゃうかな。しかしここでも最強肩車を見ることになるとは！めっちゃいい笑顔になっちゃった！
結果好きなんですよね、でもしばらくはつらい…ジョブ・トゥパキに会いたくなったら劇場に行こうかな…