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闇魔法使いとの対峙

彼女との決着を

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「よし。これで、街近くの人間たちは全員魔物から助け出せたわね」

 ソフィーは汗を拭う。
 ハンナは立ちながら寝ており、シャロンも疲れたのかぐったりしていた。
 無理もない。
 ここの所数日間ドタバタしていたのだから。

「わたしも、少しばかり疲れたわ」

 ゆっくり、来客用のソファーで横たわり、ゆっくりと眠る。



 しばらく眠っていただろうか。
 ソフィーが気がつくと、既に夜になっていた。
 シャロンは床で布団を被せられており、ソフィーにも毛布が一枚。

「お嬢様。起きられましたか」
「ハンナ。悪いわね、疲れているのに」
「いいえ。お嬢様が一番頑張っておられるのに、そのようなお言葉。もったいないですよ」

 静かにハンナは腕を組む。

「お嬢様。まだ、終わりではありません」
「……ええ。まだ闇の魔法使いを見つけ出さないと」
「はい。でなければ、この場所に安寧は訪れないでしょうね」

 その者さえどうにか出来れば、闇魔法の被害者はいなくなる。

「明日、朝から治療所へ向かってみるわ。誰にやられたのか、聞いていかないと」
「そろそろ被害者たちが意識を取り戻す頃合いかもしれませんね」
「…………」

 その被害者たちはなんと答えるだろうか。
 やはり、マリオンが犯人だとでも。
 と、なればなぜ彼女がこのような行いをするのだろうか。

「決着、つけないとね」
「お嬢様?」
「ううん。なんでもないわ」

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