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第一話
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ここは、札幌の交通機関が集中する札幌駅。
JR、地下鉄、各区に向かう数社のバスやタクシーがあり、ショッピングも楽しめる大きなデパートが並んでいる。
ミナトは、珈琲屋で珈琲を飲みながらのんびりと友人を待っていた。
「ミーちゃん、おっひさ。」
「おひさ、アキ。」
待ち合わせに先に着いたのは、ワンピースを着たアキと呼ばれるミナトの幼馴染の女性だ。
泣きぼくろが目立つタレ目にセミロングの髪をしていてオシャレに髪の毛を編んでいるかなりお洒落な女性だ。
手を振りながら、珈琲を飲んで座っているミナトにゆっくり歩いてきた。
「いつぶりだろうね、元気にしてた?」
「んー、相変わらずボチボチ。」
相変わらずの語彙力の低さだ。
変わらない友人に安心しつつも心配するアキ。
特に疲れて老け込んでいる訳でもなく、肥満や痩せすぎでもないためこれ以上は追求せずにミナトの向かいにゆっくりと座った。
「んて、オーちゃんは?」
「あぁ、あの娘は珍しく遅刻。
バスが遅れてるんだってさ。」
ふーんと、返事をした後にアキはミナトの手から珈琲を慣れた手つきで奪い口にする。
一口飲んだ後に、閃いたような顔をしてミナトに珈琲を返した。
「そういや、あの子の誕生日をお祝いしてないから何か買ってあげようかしら?」
「あー、私も送ってないな。
いいね、面白そう。」
珈琲を一気に飲み干して、ニヤリと笑うとミナトはゆっくりと立ち上がる。
彼女の返事に満足そうにアキも笑うとミナトの後に続くように立ち上がり先陣を進むように足を進めた。
ここは札幌の中枢、大体の物ならそろっている。
プレゼントを買うのにはうってつけだ。
目的の店など決めてない為に、エスカレーターで上に上がりながら話を進める。
「候補…服!」
「却下。
ここの服屋さんは、高いからセール狙わなくちゃ…ただでさえ、これから出費が控えてるのに。」
高らかにミナトがそう言ったが、アキはすぐに却下した。
まぁ、確かに…となると…。
ミナトが選んだのは、ジョークグッズも本も雑貨も何でもござれの学生御用達の雑貨店。
「そうなると、ここしかないんじゃない?
「そうね…そうなるとそうね。
後はもう、お酒を奢るしかない。」
2人はそう言うと、のそのそと店の中に入っていく。
香水のような香りに導かれるように店の奥に進むとCDがあった。
「オオダドンはCDは聞かないからなぁ。」
「まぁまぁ、まだオーちゃんもつかないんだし奥から順に見ていこうよ。」
グイグイとミナトの背中を押してアキは次の棚の方に進む。
JR、地下鉄、各区に向かう数社のバスやタクシーがあり、ショッピングも楽しめる大きなデパートが並んでいる。
ミナトは、珈琲屋で珈琲を飲みながらのんびりと友人を待っていた。
「ミーちゃん、おっひさ。」
「おひさ、アキ。」
待ち合わせに先に着いたのは、ワンピースを着たアキと呼ばれるミナトの幼馴染の女性だ。
泣きぼくろが目立つタレ目にセミロングの髪をしていてオシャレに髪の毛を編んでいるかなりお洒落な女性だ。
手を振りながら、珈琲を飲んで座っているミナトにゆっくり歩いてきた。
「いつぶりだろうね、元気にしてた?」
「んー、相変わらずボチボチ。」
相変わらずの語彙力の低さだ。
変わらない友人に安心しつつも心配するアキ。
特に疲れて老け込んでいる訳でもなく、肥満や痩せすぎでもないためこれ以上は追求せずにミナトの向かいにゆっくりと座った。
「んて、オーちゃんは?」
「あぁ、あの娘は珍しく遅刻。
バスが遅れてるんだってさ。」
ふーんと、返事をした後にアキはミナトの手から珈琲を慣れた手つきで奪い口にする。
一口飲んだ後に、閃いたような顔をしてミナトに珈琲を返した。
「そういや、あの子の誕生日をお祝いしてないから何か買ってあげようかしら?」
「あー、私も送ってないな。
いいね、面白そう。」
珈琲を一気に飲み干して、ニヤリと笑うとミナトはゆっくりと立ち上がる。
彼女の返事に満足そうにアキも笑うとミナトの後に続くように立ち上がり先陣を進むように足を進めた。
ここは札幌の中枢、大体の物ならそろっている。
プレゼントを買うのにはうってつけだ。
目的の店など決めてない為に、エスカレーターで上に上がりながら話を進める。
「候補…服!」
「却下。
ここの服屋さんは、高いからセール狙わなくちゃ…ただでさえ、これから出費が控えてるのに。」
高らかにミナトがそう言ったが、アキはすぐに却下した。
まぁ、確かに…となると…。
ミナトが選んだのは、ジョークグッズも本も雑貨も何でもござれの学生御用達の雑貨店。
「そうなると、ここしかないんじゃない?
「そうね…そうなるとそうね。
後はもう、お酒を奢るしかない。」
2人はそう言うと、のそのそと店の中に入っていく。
香水のような香りに導かれるように店の奥に進むとCDがあった。
「オオダドンはCDは聞かないからなぁ。」
「まぁまぁ、まだオーちゃんもつかないんだし奥から順に見ていこうよ。」
グイグイとミナトの背中を押してアキは次の棚の方に進む。
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