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第十四話
第14話 8
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「ニース様、これは?」
「何故だか、獣達が急に活発になったのだ。
これもナツ君がいなくなった影響か…まったく惜しい人材を失ったものだ。」
ニースは、静かにそう言ったあとに他のメンバーについて聞く。
サヤは、簡潔にノラのメンバーについて話しした。
「なるほど…。
この屋敷は、私だけになった。
現在、意識不明となっているアステラ君の代わりにダルタニアン君が騎士団全体の指揮をとっている。
森羅万象のメンバーは、まだ連絡がとれていないが…インフィニティを使う力のある騎士達は、他の街から一番街に呼んでいる。
神話継承も、騒ぎが一旦落ち着き…反撃をするまでは潜伏してもらっている。」
「…街の人達が無事であればいいんですが。」
サヤの質問に、ニースはサヤの肩をポンと手を置く。
「街の人も闘う者も等しく大事な国民だ、戦えない者ばかり目がいって闘う者を疎かにしたくない…勿論君たちの事もだ。
焦る気持ちは分かるが、今は機を探ろう。
チャンスは必ずある。」
ニースはそういうと、サヤの肩から手を離してノシノシと移動を始める。
「それでは、場所を変えるとしよう。」
“シン”
今いるメンバーの中心に移動したニースは、杖斧の柄の先で地面を叩くと魔法陣を展開させて全員を移動させた。
転移先は、見晴らしが良い展望台。
ほとぼりが冷めるまで、高みの見物をするのだろう。
ベルとサヤは平気そうな顔をしていたが、シオは驚いた表情でサヤの裾を引っ張る。
「サヤ姉ぇ、あれってニース様が転移をつかったの?」
サヤに向けた質問だったが、ニースはグルリとシオに振り向いて口を開く。
「そうだとも、シオ君。
私は、市民から研究資料をもらっている。
私とて、科学者の一員。
国王としての業務の合間に集められた研究者の資料の整理と自身の研究もしている。
私の持つ力は、人間の力そのもの。
私は、カナと同様に全ての切り札を使える。
ナツ君が遺した研究のおかげで何とか獣人化も間に合った。
ホープ、インフィニティ、インフィニティから経由する神話継承、ナツ君が使った極限まで変化を抑えた獣人化、森羅万象。
ナツ君の作った大罪は、どうも私は合わないようだからダルタニアン君に託したよ。」
人間の中では、最強でなければいけない。
人間最後の砦…それが、国王だとニースは語った。
その後、作戦会議をしていると夜になっていく。
「何故だか、獣達が急に活発になったのだ。
これもナツ君がいなくなった影響か…まったく惜しい人材を失ったものだ。」
ニースは、静かにそう言ったあとに他のメンバーについて聞く。
サヤは、簡潔にノラのメンバーについて話しした。
「なるほど…。
この屋敷は、私だけになった。
現在、意識不明となっているアステラ君の代わりにダルタニアン君が騎士団全体の指揮をとっている。
森羅万象のメンバーは、まだ連絡がとれていないが…インフィニティを使う力のある騎士達は、他の街から一番街に呼んでいる。
神話継承も、騒ぎが一旦落ち着き…反撃をするまでは潜伏してもらっている。」
「…街の人達が無事であればいいんですが。」
サヤの質問に、ニースはサヤの肩をポンと手を置く。
「街の人も闘う者も等しく大事な国民だ、戦えない者ばかり目がいって闘う者を疎かにしたくない…勿論君たちの事もだ。
焦る気持ちは分かるが、今は機を探ろう。
チャンスは必ずある。」
ニースはそういうと、サヤの肩から手を離してノシノシと移動を始める。
「それでは、場所を変えるとしよう。」
“シン”
今いるメンバーの中心に移動したニースは、杖斧の柄の先で地面を叩くと魔法陣を展開させて全員を移動させた。
転移先は、見晴らしが良い展望台。
ほとぼりが冷めるまで、高みの見物をするのだろう。
ベルとサヤは平気そうな顔をしていたが、シオは驚いた表情でサヤの裾を引っ張る。
「サヤ姉ぇ、あれってニース様が転移をつかったの?」
サヤに向けた質問だったが、ニースはグルリとシオに振り向いて口を開く。
「そうだとも、シオ君。
私は、市民から研究資料をもらっている。
私とて、科学者の一員。
国王としての業務の合間に集められた研究者の資料の整理と自身の研究もしている。
私の持つ力は、人間の力そのもの。
私は、カナと同様に全ての切り札を使える。
ナツ君が遺した研究のおかげで何とか獣人化も間に合った。
ホープ、インフィニティ、インフィニティから経由する神話継承、ナツ君が使った極限まで変化を抑えた獣人化、森羅万象。
ナツ君の作った大罪は、どうも私は合わないようだからダルタニアン君に託したよ。」
人間の中では、最強でなければいけない。
人間最後の砦…それが、国王だとニースは語った。
その後、作戦会議をしていると夜になっていく。
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