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第四話
第4話 1
しおりを挟む「さて、今日の確認だ。
今回の任務はこの前に俺達が潜入したビルにいた苗床の救出をする。
今回はベルが一人で浸入している間、俺達が表で騒いで囮となる作戦でいく。
その間、B.Kは別ポジションで狙撃を頼む。
マレもその場でB.Kの補助をしてくれ。
作戦内容のおさらいは、以上だ。
それしゃ、行くぞ。」
アイクはそう言うと、エグザス、アンナ、シオ、ハゲの四人を連れてベルの作った大型ゴーレムに乗って作戦開始地点に向かった。
ベル、B.K、マレの三人はユニコーンに乗って狙撃地点に向かう。
ベル達が向かう場所は、アイクの指定した狙撃ポイントだ。
ベルもついていったのは、一番機動力があり…合図の目印となる人間だから。
アイク達のゴーレムは、目的の場所につくと自然と消滅するように出来ている。
アイク達は、B.Kの合図が来るまで作戦開始地点でじっとしている。
その頃、ベル達は狙撃ポイントにたどり着いていた。
「どれ、ぼちぼち作戦を始まるとしますか。」
“心の0段”
ベルは、茂みの高さを高くしてB.Kが隠れられる場所を作る。
茂みが出来ると、茂みに隠れるようにうつ伏せになりキーウエポンを起動させた。
キーウエポンにオプションである遠視スコープを装着させて、距離を合わせる。
「ベル、いつでもいいぞ。」
「それじゃ、俺が飛び始めたらやってくれ。
分散は出来るだけ早めの地点での分散で頼む。」
B.Kは準備が整ったことをベルに伝えるとベルは杖形態にしたキーウエポンの石突の部分を地面につける。
“心の0段 朱雀
〔じんの0だん すざく〕”
ベルの足元に魔法陣が出現するとベルを中心に渦が発生する。
渦は赤い雷を発生させながら炎と地面を飲み込んでいき、大きな鳥を作り上げた。
炎を纏い、長い尻尾をもつ不死鳥をイメージしたそのゴーレムは、ベルの持つ最速のものだ。
早い動きに特化させたものだが、高い再生能力と機動力、そして炎を自在に操ることができる。
「んじゃ、行ってくるわ。」
朱雀に乗ったベルそういうと、全速力でビルに向かって飛んでいった。
「マレ、周囲の警戒は任せた。」
“技の0段”
B.Kはそう言った後に、狙撃を始めた。、
彼女のキーウエポンの銃口から放たれたのは一発の光球。
光球の早さは凄まじく、最速のゴーレム“朱雀”に乗るヤスを追い越した後に分裂して飛んでいく。
分裂に分裂を繰り返して、雨のように弾が増えると獣達の街を襲った。
B.Kの攻撃が街に当たるとアイク達も行動を始めた。
ビルが砕けて、警備の獣が狼狽え始めた時を狙って。
「できる限り戦い続けろとは言ったが、無理はするな。
ヤバイと思ったら退けよ!」
「分かっている。
たがら、自分も気をつけておけ。」
エグザスは、そう言うとキーウエポンを二本握った。
“技の一段”
エグザスは、キーウエポンを交差させて振って三日月形の炎を交差させて飛ばす。
飛ばされた炎は、ビル一つを簡単に破壊した。
積み木が崩れるように。
「エグザス、これで十分だ。
下手にビルを壊してしまうと、苗床や奴隷の人も殺してしまう。
…後は、目の前の敵を殲滅しろ。
B.Kがいるとはいえ、上空も警戒はしておけ。」
「了解!」
アイクの指示に従い、皆は散るようにして獣達に向かっていく。
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