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恋人のふりと婚約者
恋人のふり-2
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いらっしゃいませ、と品の良い店内に迎え入れられ、華乃子は雪月の隣で両手両足が一緒に出るような感覚だった。足を進める雪月に何とか倣って華乃子も店の中に入る。店員の男性がにこやかに挨拶した。
「ようこそおいでくださいました。今日はどのようなお品をお探しですか?」
そう言われて華乃子ははっとした。雪月と恋人『の振り』でこの場に立たなくてはいけないのだ。
それは、どういう気持ちで……?
(えっ? だって私は雪月先生のことが好きだけど、雪月先生は私のことなんて何とも思ってないのに、でも今は恋人だからそんなに私のことを見て嬉しそうなの!?)
華乃子がそう思ってしまう程に、雪月が華乃子を見るまなざしはいとおしさを含んでいた。この視線で騙されるなと言う方が無理だ。
華乃子は今度こそ本当に真っ赤になって俯いた。その横で雪月が華乃子の手を握り直し、よくとおる声でこう言った。
「彼女と正式に結婚が決まったので、結婚指輪を選びに。この店なら間違いないと、聞いておりまして」
雪月の言葉に店員は頬を綻ばせた。
「さようでございますか! ありがとうございます! 当店で一番お勧めを、まずはご用意いたしましょう。お嬢さまのお好みもお伺いした方がようございますね」
「そうしてくれますか。あと彼女は少し引っ込み思案なので、出来れば二人でゆっくり拝見させていただけるとありがたいです」
淀みなく言う雪月の隣で、華乃子は一言も発せず、また雪月に手を握られたまま、身動きも取れなかった。
いや、好きな人に恋人扱いされて手を握られて……、夢にも見なかった現象が今華乃子の身の上に起こっていて、華乃子が膝から砕けなかっただけ、耐え抜いたということだろうと思う。
店員が上機嫌で店の奥の方へと去ると、雪月が華乃子に小さく耳打ちした。
「大丈夫ですか? きっとゆっくり選ばせてくれると思います。華乃子さんは肩の力を抜いて楽になさっていてください。僕は店の応対の仕方や店内の様子を出来るだけ覚えて帰ります」
な、成程。カタログではなく実際に店に赴かなければならなかったのは、こういう理由か……。
少し気が抜けてしまう。ぼうっと雪月を見つめてしまったその華乃子の視線の先で、雪月が他の店員に怪しまれない程度に、その所作と店の備品や内装などを観察しているのが分かった。
(先生はただ、あの話のあらすじを知っている私に、その役割を振っただけなのよ……)
そう自分に言い聞かせて落ち着こうとしても、こんな店の中で落ち着けるわけがなかった。目の前には女性が憧れる宝飾品がずらりと並び、奥に行ってしまった店員とは別の店員が、お試しになってみられますか? なんて華乃子に対して笑顔を振りまいている。
「いえ……っ、あの……」
あれもこれもそれも頂戴、と言っていた継母の言葉は思い出せるが、どう断ったらいいのかなんて、緊張で思いつかない。すると助け舟を出すように雪月がにこりとその店員に言葉をかけた。
「ありがとうございます。でも彼女がこれ以上美しくなってしまうと、僕が心配でならないので、飾るのは指だけにさせてください」
華乃子を庇ってくれたのは、何時もの雪月じゃなかった。スーツを着て華乃子を庇ってくれた雪月は、会社に来た時とは違って、驚くほど堂々としている。
いつもと違うのは『恋人の振り』をしてくれているから?
今まで気づきたくなかった、何時か誰かの手を取る雪月を、今、まざまざと見せつけられている。彼は、唯一だと思った人に、こういうことを言う人なのだ。華乃子を相手に言ったことのない、そう言う言葉を。
……すごく大事にするんだろうな、その人のことを。
そう思うだけで胸が痛い。涙が出そうだ。
「大変お待たせいたしました。当店で一番お勧めの結婚指輪は此方になっております」
丁度その時、奥へ行ってしまっていた店員が戻ってきてくれなかったら、華乃子はもしかしたらその場で涙を零していたかもしれない。場の空気が変わったことで泣きそうな感情が少し収まり、涙は引っ込んだ。そして雪月が出された品を見つめている隣で、華乃子も触り心地の良さそうなビロードのトレイの上に載せられた指輪を見つめた。
「やはりダイヤモンドは一番人気があり、こちらの品のように菊形は石を美しく見せますのでお勧め致しております」
石を高く持ち上げる菊形の指輪は正面から見るとかわいい花型の白金の上にきらきらと美しいカットが施されたダイヤモンドが留めてあり、実に女性の心をくすぐる指輪だった。うっとり見とれる華乃子に、店員はもう一つのトレイを差し出した。
「そしてこちらは捻梅の形が愛らしいお品です。お嬢さまがおかわいらしい形をお求めでしたら、こちらなどもよろしいかと存じます」
捻梅形の指輪は開いた花弁が愛らしい梅の形の台座の上にちょこんとダイヤモンドが留められている指輪だった。これはこれで嵌めたら指が華やぐだろう。
「石もダイヤモンド以外でしたら、ルビーも人気がございますが、当店では真珠をお勧めでしております。慎ましく輝く真珠の指輪はお嬢さまに清廉な印象を与えますし、特に此方のお品などは流行りのアールヌーヴォーの意匠が施された形が人気でございます」
三つ目のトレイには美しい曲線を描いた白金の真ん中に据えられた真珠の白い輝きが美しい指輪だった。西洋から入ったこのデザインは目新しいものが好きな上流階級の婦人たちも身に着けていたのを、婦人部で取材していた時に知ったのを覚えている。
三つの指輪を紹介しきってしまうと、店員は華乃子に向けてにっこりと微笑んだ。どれかお気に召したものはありましたか? という笑みだ。華乃子は目の前に並べられたトレイの上の指輪を見つめた。どれも素敵だが、特に捻梅形のデザインがかわいらしくて目を引いた。しかしここで「これ」と言ってしまうと雪月が買わなければならない羽目になる。どう対応したものかと考えていると、雪月が店員に応じた。
「どれも素敵ですね」
「ありがとうございます」
店員は、おそらく出資者だと思っている雪月に満面の笑みを浮かべた。
「しかし、一生の思い出となるものなので、彼女の意向を聞いてじっくり選びたいと思います。こちらの品が紹介されている冊子などはありませんか?」
成程、上手い手だ。これでカタログなどが手に入れば、長屋に戻ってからも執筆の参考になる。
「ええ! 勿論でございます。結婚指輪をお求めの皆さまは、まず即断されることはございません。お二人の愛の証でございますから。当店ではそう言うお客様のお気持ちを十分理解しております。今、カタログをお持ちいたしますので、お待ちくださいませ」
素晴らしい話運びだった。店内の様子や店員の様子を観察でき、店員から品の説明を聞き出せ、あまつさえ資料までもらえてしまうとは。この間、華乃子がしたことと言えば、ぼんやりと雪月の隣に居たことだけ。果たして雪月の役に立ったのだろうか。
にこにこと上機嫌の店員がカタログを取りに行った姿を、まるで遠景を見るような気持ちで眺めていた。
首尾よく指輪のカタログを手に入れた雪月と共に、店を出た。やっと妙な緊張から解放されて、ほっと息を吐(つ)く。
「ありがとうございました、華乃子さん。おかげで店を見ることも出来ましたし、かなり話を想像が出来るようになりました」
雪月が微笑んで言うのに、そんなお礼を言ってもらうようなことをしたかな、と落ち込む。
「いえ……、私は先生の隣に居ただけで、なにも……」
「そんなことありません。やはり男の僕が一人でああいう店に入るのは気後れしますから、居て下さっただけでもありがたかったです」
居ただけで『も』? ほかに何かしただろうか?
疑問の目で問うと、雪月はふふっと笑みをこぼした。
「それは秘密です」
そう言って口に指をあてる。何か新作で秘密が開かされるような仕掛けを考えているのだろうか……。少なくとも今、雪月がその種明かしをする気配を見せなくて、華乃子の疑問は宙ぶらりんのままになった。
「でも……、本当に少しでもお役に立てていたのでしたら、嬉しいです……」
胸は痛いけど、ヒロインを幸せにするという話を書くことを持ち掛けなければ、こんなスーツ姿の雪月にも会えなかったわけだし、悪いことばかりではない。
実らない想いは別にして、恋う人の素敵な姿を見られたのは、それはそれで嬉しかったのだ。
「ようこそおいでくださいました。今日はどのようなお品をお探しですか?」
そう言われて華乃子ははっとした。雪月と恋人『の振り』でこの場に立たなくてはいけないのだ。
それは、どういう気持ちで……?
(えっ? だって私は雪月先生のことが好きだけど、雪月先生は私のことなんて何とも思ってないのに、でも今は恋人だからそんなに私のことを見て嬉しそうなの!?)
華乃子がそう思ってしまう程に、雪月が華乃子を見るまなざしはいとおしさを含んでいた。この視線で騙されるなと言う方が無理だ。
華乃子は今度こそ本当に真っ赤になって俯いた。その横で雪月が華乃子の手を握り直し、よくとおる声でこう言った。
「彼女と正式に結婚が決まったので、結婚指輪を選びに。この店なら間違いないと、聞いておりまして」
雪月の言葉に店員は頬を綻ばせた。
「さようでございますか! ありがとうございます! 当店で一番お勧めを、まずはご用意いたしましょう。お嬢さまのお好みもお伺いした方がようございますね」
「そうしてくれますか。あと彼女は少し引っ込み思案なので、出来れば二人でゆっくり拝見させていただけるとありがたいです」
淀みなく言う雪月の隣で、華乃子は一言も発せず、また雪月に手を握られたまま、身動きも取れなかった。
いや、好きな人に恋人扱いされて手を握られて……、夢にも見なかった現象が今華乃子の身の上に起こっていて、華乃子が膝から砕けなかっただけ、耐え抜いたということだろうと思う。
店員が上機嫌で店の奥の方へと去ると、雪月が華乃子に小さく耳打ちした。
「大丈夫ですか? きっとゆっくり選ばせてくれると思います。華乃子さんは肩の力を抜いて楽になさっていてください。僕は店の応対の仕方や店内の様子を出来るだけ覚えて帰ります」
な、成程。カタログではなく実際に店に赴かなければならなかったのは、こういう理由か……。
少し気が抜けてしまう。ぼうっと雪月を見つめてしまったその華乃子の視線の先で、雪月が他の店員に怪しまれない程度に、その所作と店の備品や内装などを観察しているのが分かった。
(先生はただ、あの話のあらすじを知っている私に、その役割を振っただけなのよ……)
そう自分に言い聞かせて落ち着こうとしても、こんな店の中で落ち着けるわけがなかった。目の前には女性が憧れる宝飾品がずらりと並び、奥に行ってしまった店員とは別の店員が、お試しになってみられますか? なんて華乃子に対して笑顔を振りまいている。
「いえ……っ、あの……」
あれもこれもそれも頂戴、と言っていた継母の言葉は思い出せるが、どう断ったらいいのかなんて、緊張で思いつかない。すると助け舟を出すように雪月がにこりとその店員に言葉をかけた。
「ありがとうございます。でも彼女がこれ以上美しくなってしまうと、僕が心配でならないので、飾るのは指だけにさせてください」
華乃子を庇ってくれたのは、何時もの雪月じゃなかった。スーツを着て華乃子を庇ってくれた雪月は、会社に来た時とは違って、驚くほど堂々としている。
いつもと違うのは『恋人の振り』をしてくれているから?
今まで気づきたくなかった、何時か誰かの手を取る雪月を、今、まざまざと見せつけられている。彼は、唯一だと思った人に、こういうことを言う人なのだ。華乃子を相手に言ったことのない、そう言う言葉を。
……すごく大事にするんだろうな、その人のことを。
そう思うだけで胸が痛い。涙が出そうだ。
「大変お待たせいたしました。当店で一番お勧めの結婚指輪は此方になっております」
丁度その時、奥へ行ってしまっていた店員が戻ってきてくれなかったら、華乃子はもしかしたらその場で涙を零していたかもしれない。場の空気が変わったことで泣きそうな感情が少し収まり、涙は引っ込んだ。そして雪月が出された品を見つめている隣で、華乃子も触り心地の良さそうなビロードのトレイの上に載せられた指輪を見つめた。
「やはりダイヤモンドは一番人気があり、こちらの品のように菊形は石を美しく見せますのでお勧め致しております」
石を高く持ち上げる菊形の指輪は正面から見るとかわいい花型の白金の上にきらきらと美しいカットが施されたダイヤモンドが留めてあり、実に女性の心をくすぐる指輪だった。うっとり見とれる華乃子に、店員はもう一つのトレイを差し出した。
「そしてこちらは捻梅の形が愛らしいお品です。お嬢さまがおかわいらしい形をお求めでしたら、こちらなどもよろしいかと存じます」
捻梅形の指輪は開いた花弁が愛らしい梅の形の台座の上にちょこんとダイヤモンドが留められている指輪だった。これはこれで嵌めたら指が華やぐだろう。
「石もダイヤモンド以外でしたら、ルビーも人気がございますが、当店では真珠をお勧めでしております。慎ましく輝く真珠の指輪はお嬢さまに清廉な印象を与えますし、特に此方のお品などは流行りのアールヌーヴォーの意匠が施された形が人気でございます」
三つ目のトレイには美しい曲線を描いた白金の真ん中に据えられた真珠の白い輝きが美しい指輪だった。西洋から入ったこのデザインは目新しいものが好きな上流階級の婦人たちも身に着けていたのを、婦人部で取材していた時に知ったのを覚えている。
三つの指輪を紹介しきってしまうと、店員は華乃子に向けてにっこりと微笑んだ。どれかお気に召したものはありましたか? という笑みだ。華乃子は目の前に並べられたトレイの上の指輪を見つめた。どれも素敵だが、特に捻梅形のデザインがかわいらしくて目を引いた。しかしここで「これ」と言ってしまうと雪月が買わなければならない羽目になる。どう対応したものかと考えていると、雪月が店員に応じた。
「どれも素敵ですね」
「ありがとうございます」
店員は、おそらく出資者だと思っている雪月に満面の笑みを浮かべた。
「しかし、一生の思い出となるものなので、彼女の意向を聞いてじっくり選びたいと思います。こちらの品が紹介されている冊子などはありませんか?」
成程、上手い手だ。これでカタログなどが手に入れば、長屋に戻ってからも執筆の参考になる。
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にこにこと上機嫌の店員がカタログを取りに行った姿を、まるで遠景を見るような気持ちで眺めていた。
首尾よく指輪のカタログを手に入れた雪月と共に、店を出た。やっと妙な緊張から解放されて、ほっと息を吐(つ)く。
「ありがとうございました、華乃子さん。おかげで店を見ることも出来ましたし、かなり話を想像が出来るようになりました」
雪月が微笑んで言うのに、そんなお礼を言ってもらうようなことをしたかな、と落ち込む。
「いえ……、私は先生の隣に居ただけで、なにも……」
「そんなことありません。やはり男の僕が一人でああいう店に入るのは気後れしますから、居て下さっただけでもありがたかったです」
居ただけで『も』? ほかに何かしただろうか?
疑問の目で問うと、雪月はふふっと笑みをこぼした。
「それは秘密です」
そう言って口に指をあてる。何か新作で秘密が開かされるような仕掛けを考えているのだろうか……。少なくとも今、雪月がその種明かしをする気配を見せなくて、華乃子の疑問は宙ぶらりんのままになった。
「でも……、本当に少しでもお役に立てていたのでしたら、嬉しいです……」
胸は痛いけど、ヒロインを幸せにするという話を書くことを持ち掛けなければ、こんなスーツ姿の雪月にも会えなかったわけだし、悪いことばかりではない。
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