理不尽にパーティ追放されたので、『レンタル冒険者』始めたら、依頼が殺到しすぎて困る。

★これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極めるお話です。



「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」

この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。

しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。

レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。

あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。

それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。

その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。


しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。

その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。

まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。

生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。

目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。

元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。

そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。


一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。

ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。

そのときには、もう遅いのであった。
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