2 / 8
2話
しおりを挟む
殺さなきゃ...殺さなきゃいけないのに....
クソっ。
こいつは俺に取り入ろうとする女共と一緒なのに....
なぜ番がこいつなんだ...
苦しい...
ナイフを持つ手がカタカタと震える。
(——不味い、このまま震えたままナイフを持っていたら彼女を傷つけてしまう)
番を愛おしく思う心が主張する。
「はっ、」
人を殺そうとしてるのに反応してどうする!!
今まで反応したことなど全くなかった、だろ...愚息...
「くそ...」
少し緊張で汗ばんだ色っぽく、露出の多い肌に怯えて涙を浮かべているウルウル、上目遣いでこちらを不安そうに見つめてくる瞳。
可愛い、愛おしい....
あああああ、可愛い、可愛い、俺の番。
見た目もこんなに可愛い子は見たことない。
きっと番じゃなくても一目惚れしていたに違いない。
「んっ」
鈴のなるような可愛らしく、甘い声に俺の自身はギンギンに張り詰めていく。
そもそもどうしてナイフを当てられてそんな色っぽい声が出るんだ...あぁあ!
それ以上声を出すな...
理性は必死にそう叫ぶが、本能はもっと聞いていたい、聞きたい、と主張する。
ぐ...はぁっ、きつい...
服をそっと、優しく、彼女が傷付かぬようにナイフで破る。
(綺麗だ...)
真っ白で、ふわふわしていそうな胸に、ピンクの蕾。
駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ。
彼女を脱がすのは服に血がつかないようにするため。
いいことを考えた。
「どうやって俺の部屋に入り込んだ?」
それを答えるまでは殺さないでいてやる。
でも無理やり答えさせてやるよ。
快楽に落としてな。
◇
男の赤い目がギラリと光る。
「ひっ」
私はガタガタと震え、両手で自分の肩を抱く。
「や、やだ。怖いことしないで、」
「さあ、正直に答えないなら酷いことするしかないよなあ?」
「や、やあだっ、やめて、怖い、違うの、私はただ、気付いたらここにいて、死んで、転生させてあげるって、言われて...」
「ほお、まだ口を割らないか」
男はナイフを折り、そこらへんに放り投げた。
「ふっ、ひっく、うぅ、うわーん、」
私はとうとう、子供のように泣き出してしまった。
男は泣かれるというのが意外だったのか、戸惑いフリーズする。
(ど、どうしたらいいんだ!?泣かせたかったわけじゃないのに、くそ...胸が苦しい、痛い、どうしてだ。たかが女1人泣いただけなのに...ああ、いやだ、泣かないでくれ俺の番...)
男はすっとそーっと怖がらせないかのようにゆっくり私に手を出してきた。
そして私は抵抗することなく、男の腕にすっぽり収まる。
ど、どういう状況!?
私殺されるんじゃ...
私はただひたすらに混乱した。
クソっ。
こいつは俺に取り入ろうとする女共と一緒なのに....
なぜ番がこいつなんだ...
苦しい...
ナイフを持つ手がカタカタと震える。
(——不味い、このまま震えたままナイフを持っていたら彼女を傷つけてしまう)
番を愛おしく思う心が主張する。
「はっ、」
人を殺そうとしてるのに反応してどうする!!
今まで反応したことなど全くなかった、だろ...愚息...
「くそ...」
少し緊張で汗ばんだ色っぽく、露出の多い肌に怯えて涙を浮かべているウルウル、上目遣いでこちらを不安そうに見つめてくる瞳。
可愛い、愛おしい....
あああああ、可愛い、可愛い、俺の番。
見た目もこんなに可愛い子は見たことない。
きっと番じゃなくても一目惚れしていたに違いない。
「んっ」
鈴のなるような可愛らしく、甘い声に俺の自身はギンギンに張り詰めていく。
そもそもどうしてナイフを当てられてそんな色っぽい声が出るんだ...あぁあ!
それ以上声を出すな...
理性は必死にそう叫ぶが、本能はもっと聞いていたい、聞きたい、と主張する。
ぐ...はぁっ、きつい...
服をそっと、優しく、彼女が傷付かぬようにナイフで破る。
(綺麗だ...)
真っ白で、ふわふわしていそうな胸に、ピンクの蕾。
駄目だ、駄目だ、駄目だ、駄目だ。
彼女を脱がすのは服に血がつかないようにするため。
いいことを考えた。
「どうやって俺の部屋に入り込んだ?」
それを答えるまでは殺さないでいてやる。
でも無理やり答えさせてやるよ。
快楽に落としてな。
◇
男の赤い目がギラリと光る。
「ひっ」
私はガタガタと震え、両手で自分の肩を抱く。
「や、やだ。怖いことしないで、」
「さあ、正直に答えないなら酷いことするしかないよなあ?」
「や、やあだっ、やめて、怖い、違うの、私はただ、気付いたらここにいて、死んで、転生させてあげるって、言われて...」
「ほお、まだ口を割らないか」
男はナイフを折り、そこらへんに放り投げた。
「ふっ、ひっく、うぅ、うわーん、」
私はとうとう、子供のように泣き出してしまった。
男は泣かれるというのが意外だったのか、戸惑いフリーズする。
(ど、どうしたらいいんだ!?泣かせたかったわけじゃないのに、くそ...胸が苦しい、痛い、どうしてだ。たかが女1人泣いただけなのに...ああ、いやだ、泣かないでくれ俺の番...)
男はすっとそーっと怖がらせないかのようにゆっくり私に手を出してきた。
そして私は抵抗することなく、男の腕にすっぽり収まる。
ど、どういう状況!?
私殺されるんじゃ...
私はただひたすらに混乱した。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
俺のセフレが義妹になった。そのあと毎日めちゃくちゃシた。
ねんごろ
恋愛
主人公のセフレがどういうわけか義妹になって家にやってきた。
その日を境に彼らの関係性はより深く親密になっていって……
毎日にエロがある、そんな時間を二人は過ごしていく。
※他サイトで連載していた作品です
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
お兄ちゃんが私にぐいぐいエッチな事を迫って来て困るんですけど!?
さいとう みさき
恋愛
私は琴吹(ことぶき)、高校生一年生。
私には再婚して血の繋がらない 二つ年上の兄がいる。
見た目は、まあ正直、好みなんだけど……
「好きな人が出来た! すまんが琴吹、練習台になってくれ!!」
そう言ってお兄ちゃんは私に協力を要請するのだけど、何処で仕入れた知識だかエッチな事ばかりしてこようとする。
「お兄ちゃんのばかぁっ! 女の子にいきなりそんな事しちゃダメだってばッ!!」
はぁ、見た目は好みなのにこのバカ兄は目的の為に偏った知識で女の子に接して来ようとする。
こんなんじゃ絶対にフラれる!
仕方ない、この私がお兄ちゃんを教育してやろーじゃないの!
実はお兄ちゃん好きな義妹が奮闘する物語です。
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる