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召喚士ミスカ、女子の友情をうらやむ。(2)
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ミスカは女子寮には入れないので、周りの生徒たちにルチアを見かけなかったか聞いてみるが、誰も見ていないという。
ルチアは目立つ女の子だから、寮や校舎を歩いていれば必ず誰かが覚えているはずだ。
やっぱり寝てるんだろうな。
そう思ったとき、頭の中に声が入り込んできた。
「ミスカミスカ。私アガサ。どうしよう、ルチア、部屋にいないの」
伝心魔法はレベルが高い魔法で、1年生で使いこなせるのはアガサとミスカくらいだ。
アガサの声は雑音が一切なく、とてもクリアだった。
こんな時なのに、ミスカはアガサの技術の高さに驚いてしまう。
「落ち着いて。ガリーナとノエミには訊いてみた?」
ミスカも手早く呪文を唱えて、伝心モードに切り替える
「訊いたけど、二人とも知らないって。え、ちょっと待って」
しばらく通信が途絶える。
「アガサ、アガサ?」
「ミスカ。3年の先輩が、ルチアが外に出かけていくのを見たって。私、探しに行ってくる!」
切羽詰まった声を最後に、アガサの声は途絶える。
「アガサ! ちょっと待て! 先に先生に言わないと!」
呼びかけるがアガサはもう応答しなかった。
ミスカは全速力で校門に向かって駆け出した。
校門を出て丘を駆け下り、雑木林に入る手前でアガサを捕まえた。
見かけによらず足が速い。
「アガサ。駄目だ。先生を呼ぼう」
掴んだ手をアガサは振り払った。
その拍子にアガサのメガネが飛び、地面の石にぶつかって割れた。
カワセミ色の瞳がまっすぐにミスカを射る。
「私の責任だから私が行く。ミスカは先生を呼んできて」
そう言い置いて走り出そうとするアガサの腕を再び掴んだ。その手首の細さにどきりとし、慌てて手を放す。
「一人で行かせられるわけないだろ!」
自分でも驚くほどの強い声が出た。
アガサがびくりとしたので、声を落とした。
「一緒に探しに行く。先生には伝心で連絡するから」
「でも、学校外では魔法は禁止・・」
「そんなこと言ってる場合じゃないだろ!」
二人は雑木林の中に走り込んだ。
ルチアとは何度も一緒にこの雑木林を通ったことがあるので、検討はついていた。
林の中に、一か所だけ木がまばらになっていて、上を見上げると空がプラネタリウムのように丸く見える場所がある。
切り株も多いのでルチアはよくそこで休みたがった。
街でお買い物したりお茶するのも好きだけど、ここでぼーっと空見てるのも好きなのよね。
いつか、少し照れたように打ち明けたルチアを思い出す。
そこにいなければ、もうとっくに街へ入っていて逆に安全だ。
走りながら何度も伝送魔法を試みるが、キリエ先生には届かない。距離が遠すぎるのだ。
どうせ大して使わないからと、中級伝送魔法の習得を後回しにしていた自分を殴ってやりたい。
急に視界が開けた。
丸くぽっかりと開けた空間では、ルチアが切り株に腰かけて空を見上げていた。
まっすぐな金髪が風にそよぎ、場違いに幻想的な光景だった。
「ルチア、良かった」
両ひざに手を乗せ大きく息をついたとき、嫌な臭いが鼻をついた。
なんだ、この腐臭。
異常の検知はアガサの方が速かった。
ミスカが林の奥から現れたモンスターを目視した時には、アガサは両手を広げてキリエの前に立ちふさがっていた。
竜盤類―――。
授業では習っていたが、実物を見るのは初めてだった。
濃いピンク色の胴体と頭部は小柄なのに、尻尾と両翼はアンバランスに大きい。うっすら開いた口からは牙とぬめった舌が覗き、シューシューと嫌な音を立てている。
腐臭が強まった。
胴体から生えた長い腕の先、鋭い爪が夕日の残滓を反射してぎらりと光る。
ミスカはごくりと唾を飲みこんだ。
今戦えるのは自分しかいなかった。
白魔術士のアガサは攻撃魔法は基本的なものしか習得していないはずだ。
ルチアは腰を抜かして切り株から滑り落ちていて、動けそうにない。
このモンスターは炎属性だから、対抗するなら水属性の召喚獣。
まだ一度も呼び出したことはないけれど、やるしかない。
心臓がうるさいほどなっている。
両手を握りしめたら、汗だくでぬるっとすべった。
ミスカはモンスターから目を逸らさずに、習いたての呪文を唱えだす。召喚呪文は長いものが多く、唱えている間に他のパーティが攻撃をするのがセオリーが。
今はそれは望めそうもない。
一言一句間違わないように神経を集中させながら素早く唇を動かしていると、視界の端でぽうっと青白い光の玉が現れた。
光は放物線を描いて猛スピードでモンスターに襲い掛かると、ぱんと弾けた。
アガサが攻撃魔法を唱えたのだ。
弾けた激しい水しぶきにモンスターは一瞬瞬いたが、ダメージを受けている様子はない。レベル1の魔法では太刀打ちができるわけもない。
その攻撃は逆に火に油を注いだらしい。
モンスターはきしぇーーーーーーっと奇声を発すると、爪を振り上げてアガサに襲い掛かった。
アガサがぎゅっと目を閉じるのがやけにゆっくりと見える。
呪文はあと2フレーズ残っている。
駄目だ。
間に合わない!
ミスカが諦めかけたとき。
空から影が降ってきて、真っ白な輝きが一閃した。
刹那、アガサの直線まで迫っていたモンスターの頭が、ずるりと傾き、嫌な音をたてて地面に落ちた。
むんと血の匂いが漂う。
「外出しちゃ駄目って言ったでしょ」
銀糸の賢者服にふわふわと揺れる髪。
キリエ先生が立っていた。
子供たちをいつもの日常に連れ戻すような、普段どおりのやわらかい口調だった。
ミスカは腰が抜けて、その場にへたり込んでしまう。
キリエ先生の横には、知らない男の人がいた。暗い色の服装をして、長めの前髪が目元をかくしているので、表情は良く見えない。
「ちょっとカイ。もうちょっと丁寧な殺し方できなかったの? 服に血がついちゃったじゃないの。これ高かったのに」
キリエ先生は賢者服の裾をつまんで男に抗議した。
「うるせーなー。防血加工してあんだからすぐ落ちんだろ。こき使っといて文句言うなよな」
「ごめんごめん。ありがと。助かったわ」
「おう。んじゃ、俺もう帰るな。ああめんどくせーめんどくせー」
カイと呼ばれた男は、面倒くさいを何度も繰り返しながら、林の中へ消えていった。
「さて、私たちも帰りましょうか。みんな、立てる?」
膝はまだがくがく震えていたけれど、先生の前だったので根性で無理やり立ち上がった。
見ると、ルチアとアガサは地面にへたり込み、抱き合って泣いている。
「ごめんねええ」
と泣き叫ぶアガサに、ルチアは、
「あたしもごめんー。助けに来てくれてありがとー」
と何度も繰り返している。
ミスカの方を向いているアガサは、三つ編みがほどけて波打つ赤毛が広がっている。
ソバカスが浮いた顔はぐしょぐしょで、カワセミ色の瞳は涙をいっぱいに溜めて潤んでいる。
制服は泥だらけでひどい姿だったけれど、なんだかその姿が妙に色っぽくて見惚れていると、キリエ先生に拳骨を落とされた。
「10年早いわよ、少年」
翌朝登校すると、アガサとルチアがすっかり仲良くなっていた―――なんてことはなくて、二人は相変わらず話をしなかったし、アガサは一人で本を読み、ルチアはガリーナとノエミと授業をさぼっていた。
でも。
アガサの胸元ではカワセミのチョーカーが揺れ、ルチアのまっさらな教科書には鳥の透かし模様が入った金の栞が挟まれている。
それを発見してミスカは嬉しくなる。
女の子って、なんかいいなあ。(了)
ルチアは目立つ女の子だから、寮や校舎を歩いていれば必ず誰かが覚えているはずだ。
やっぱり寝てるんだろうな。
そう思ったとき、頭の中に声が入り込んできた。
「ミスカミスカ。私アガサ。どうしよう、ルチア、部屋にいないの」
伝心魔法はレベルが高い魔法で、1年生で使いこなせるのはアガサとミスカくらいだ。
アガサの声は雑音が一切なく、とてもクリアだった。
こんな時なのに、ミスカはアガサの技術の高さに驚いてしまう。
「落ち着いて。ガリーナとノエミには訊いてみた?」
ミスカも手早く呪文を唱えて、伝心モードに切り替える
「訊いたけど、二人とも知らないって。え、ちょっと待って」
しばらく通信が途絶える。
「アガサ、アガサ?」
「ミスカ。3年の先輩が、ルチアが外に出かけていくのを見たって。私、探しに行ってくる!」
切羽詰まった声を最後に、アガサの声は途絶える。
「アガサ! ちょっと待て! 先に先生に言わないと!」
呼びかけるがアガサはもう応答しなかった。
ミスカは全速力で校門に向かって駆け出した。
校門を出て丘を駆け下り、雑木林に入る手前でアガサを捕まえた。
見かけによらず足が速い。
「アガサ。駄目だ。先生を呼ぼう」
掴んだ手をアガサは振り払った。
その拍子にアガサのメガネが飛び、地面の石にぶつかって割れた。
カワセミ色の瞳がまっすぐにミスカを射る。
「私の責任だから私が行く。ミスカは先生を呼んできて」
そう言い置いて走り出そうとするアガサの腕を再び掴んだ。その手首の細さにどきりとし、慌てて手を放す。
「一人で行かせられるわけないだろ!」
自分でも驚くほどの強い声が出た。
アガサがびくりとしたので、声を落とした。
「一緒に探しに行く。先生には伝心で連絡するから」
「でも、学校外では魔法は禁止・・」
「そんなこと言ってる場合じゃないだろ!」
二人は雑木林の中に走り込んだ。
ルチアとは何度も一緒にこの雑木林を通ったことがあるので、検討はついていた。
林の中に、一か所だけ木がまばらになっていて、上を見上げると空がプラネタリウムのように丸く見える場所がある。
切り株も多いのでルチアはよくそこで休みたがった。
街でお買い物したりお茶するのも好きだけど、ここでぼーっと空見てるのも好きなのよね。
いつか、少し照れたように打ち明けたルチアを思い出す。
そこにいなければ、もうとっくに街へ入っていて逆に安全だ。
走りながら何度も伝送魔法を試みるが、キリエ先生には届かない。距離が遠すぎるのだ。
どうせ大して使わないからと、中級伝送魔法の習得を後回しにしていた自分を殴ってやりたい。
急に視界が開けた。
丸くぽっかりと開けた空間では、ルチアが切り株に腰かけて空を見上げていた。
まっすぐな金髪が風にそよぎ、場違いに幻想的な光景だった。
「ルチア、良かった」
両ひざに手を乗せ大きく息をついたとき、嫌な臭いが鼻をついた。
なんだ、この腐臭。
異常の検知はアガサの方が速かった。
ミスカが林の奥から現れたモンスターを目視した時には、アガサは両手を広げてキリエの前に立ちふさがっていた。
竜盤類―――。
授業では習っていたが、実物を見るのは初めてだった。
濃いピンク色の胴体と頭部は小柄なのに、尻尾と両翼はアンバランスに大きい。うっすら開いた口からは牙とぬめった舌が覗き、シューシューと嫌な音を立てている。
腐臭が強まった。
胴体から生えた長い腕の先、鋭い爪が夕日の残滓を反射してぎらりと光る。
ミスカはごくりと唾を飲みこんだ。
今戦えるのは自分しかいなかった。
白魔術士のアガサは攻撃魔法は基本的なものしか習得していないはずだ。
ルチアは腰を抜かして切り株から滑り落ちていて、動けそうにない。
このモンスターは炎属性だから、対抗するなら水属性の召喚獣。
まだ一度も呼び出したことはないけれど、やるしかない。
心臓がうるさいほどなっている。
両手を握りしめたら、汗だくでぬるっとすべった。
ミスカはモンスターから目を逸らさずに、習いたての呪文を唱えだす。召喚呪文は長いものが多く、唱えている間に他のパーティが攻撃をするのがセオリーが。
今はそれは望めそうもない。
一言一句間違わないように神経を集中させながら素早く唇を動かしていると、視界の端でぽうっと青白い光の玉が現れた。
光は放物線を描いて猛スピードでモンスターに襲い掛かると、ぱんと弾けた。
アガサが攻撃魔法を唱えたのだ。
弾けた激しい水しぶきにモンスターは一瞬瞬いたが、ダメージを受けている様子はない。レベル1の魔法では太刀打ちができるわけもない。
その攻撃は逆に火に油を注いだらしい。
モンスターはきしぇーーーーーーっと奇声を発すると、爪を振り上げてアガサに襲い掛かった。
アガサがぎゅっと目を閉じるのがやけにゆっくりと見える。
呪文はあと2フレーズ残っている。
駄目だ。
間に合わない!
ミスカが諦めかけたとき。
空から影が降ってきて、真っ白な輝きが一閃した。
刹那、アガサの直線まで迫っていたモンスターの頭が、ずるりと傾き、嫌な音をたてて地面に落ちた。
むんと血の匂いが漂う。
「外出しちゃ駄目って言ったでしょ」
銀糸の賢者服にふわふわと揺れる髪。
キリエ先生が立っていた。
子供たちをいつもの日常に連れ戻すような、普段どおりのやわらかい口調だった。
ミスカは腰が抜けて、その場にへたり込んでしまう。
キリエ先生の横には、知らない男の人がいた。暗い色の服装をして、長めの前髪が目元をかくしているので、表情は良く見えない。
「ちょっとカイ。もうちょっと丁寧な殺し方できなかったの? 服に血がついちゃったじゃないの。これ高かったのに」
キリエ先生は賢者服の裾をつまんで男に抗議した。
「うるせーなー。防血加工してあんだからすぐ落ちんだろ。こき使っといて文句言うなよな」
「ごめんごめん。ありがと。助かったわ」
「おう。んじゃ、俺もう帰るな。ああめんどくせーめんどくせー」
カイと呼ばれた男は、面倒くさいを何度も繰り返しながら、林の中へ消えていった。
「さて、私たちも帰りましょうか。みんな、立てる?」
膝はまだがくがく震えていたけれど、先生の前だったので根性で無理やり立ち上がった。
見ると、ルチアとアガサは地面にへたり込み、抱き合って泣いている。
「ごめんねええ」
と泣き叫ぶアガサに、ルチアは、
「あたしもごめんー。助けに来てくれてありがとー」
と何度も繰り返している。
ミスカの方を向いているアガサは、三つ編みがほどけて波打つ赤毛が広がっている。
ソバカスが浮いた顔はぐしょぐしょで、カワセミ色の瞳は涙をいっぱいに溜めて潤んでいる。
制服は泥だらけでひどい姿だったけれど、なんだかその姿が妙に色っぽくて見惚れていると、キリエ先生に拳骨を落とされた。
「10年早いわよ、少年」
翌朝登校すると、アガサとルチアがすっかり仲良くなっていた―――なんてことはなくて、二人は相変わらず話をしなかったし、アガサは一人で本を読み、ルチアはガリーナとノエミと授業をさぼっていた。
でも。
アガサの胸元ではカワセミのチョーカーが揺れ、ルチアのまっさらな教科書には鳥の透かし模様が入った金の栞が挟まれている。
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