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52:後悔はしない。
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たっぷりと張った湯に航平を浸からせると、有馬は着衣のまま浴槽の縁に腰かけた。
冷えた手足がじんわりと温まっていくのが心地いい。尻と腰の痛みも和らいでいく。
「有馬」
「うん?」
「北村に会いに行ってたんだな」
「北村さんに聞いたの?」
「うん」
「そっか」
「悪かったよ。一方的に断ち切って。あんたの記事も読まず、話を訊こうともしなかった」
「言ったでしょ。そうさせたのは僕の方だから。航平が謝ることじゃない」
額に張り付いた前髪を、有馬が指先で掻き揚げてくれる。
少し照れくさくて、ぷかぷか浮いているゴム製のアヒルを指で弾いた。
「俺、有馬に怒ってた。なんで、こんなふうに記事にして世間に晒す必要があるんだって。でも違ったんだな。より多くに人に訴えなければ、何も変わらないし、多分また同じことが起こる。有馬は正しいことをしていただけなのに」
「僕が正しかったのかは、今はまだ分からない。僕が報道したことで、報道が過熱して北村さんやご家族に不快な思いをさせてしまったのは事実だし、今回の報道を受けて国や制度が変わるのかどうかも分からない。報道の評価が分かるのは、その報道が忘れ去られたずっと後だ」
有馬はそう語ると、今度は自虐的に肩をすくめてみせた。
「なんて格好いいこと言ってみたけど、もっと俗人的な野心があるのも本当だよ。僕は七光りって言われて社内に敵も多いから、スクープをモノにしてそいつらをぎゃふんと言わせたかったし。新聞や通信社で働いてこそ本当の記者だっていう奴らに、テレビマンを舐めんなって一泡吹かせたいっていう気持ちもある」
自分語りに入ってしまった有馬の顔に、航平は水鉄砲をかましてやった。
整った顔が大げさに歪む。
「ちょ、航平! 急に何するの」
「有馬ってさ、全然カッコよくないよな」
猫のように顔をぬぐう有馬に追い打ちをかけると、更に情けない顔になった。
「ひどい。僕にそんなこと言うの航平くらいだよ」
「悪い意味じゃねえよ。そうやって自分の考えてることちゃんと話してくれて、弱音吐いてるほうが、いい感じだ」
「えー、僕、航平の前では超絶カッコいいデキる男でいたいんだけど」
不満を漏らしながらも、有馬はどこか嬉しそうだ。
「俺は難しいことは分からないけど、北村は有馬の仕事に満足してた。一番の当事者がそう言ってるんだから、それでいいんじゃねえの。それにさ、今回のことで、思ったんだ。知ることって本当に大事なんだなって。知らないことを知ること、知っているってことを知ること、知らないってことを知ること。知れば、人は考えて、動くことができるだろ」
そう言うと、有馬は少し驚いたような顔をしてから、やわらかく微笑んだ。
「ありがとう、航平」
「おう」
「お風呂あがったら、もう一回エッチしたいな」
立ち直りの早さに航平は噴き出す。
「雰囲気台無しだな」
スマートなくせに意外とデリカシーがなくて、欲望には忠実。
知っていることよりも、知らないことの方が多い。もっと知りたいと思う。
「だってしたいから」
「駄目」
「なんで」
「腹減ったから、メシが先」
「じゃあ、食べ終わったらしてもいい?」
「そんなしたいのかよ。エロ魔人」
それには答えずに、有馬はつむじにキスを落としてくる。耳元でそっと囁かれた。
「メリークリスマス、航平」
寝たり起きたり愛し合ったりしているうちに、翌朝になっていた。
母からは夜中のうちに、「明日も来なくていいわよ。寝乱れた後の息子なんて見たくないもの笑」というメッセージが届いていたが、美津子に一人きりでクリスマスを過ごさせる気は航平にも有馬にもなかったので、手早く身支度を整えた。
下半身が甘くだるくて、まだナカに有馬が入っているようなむずがゆい感触がするが、口に出せば外出どころではない事態に持ち込まれそうなので、黙って耐え忍ぶ。
セーターを着て、メッセンジャーバッグに財布とキーケースを放り込み、スマホと羅針盤はダウンジャケットのポケットに入れる。
先に身支度を終えていた有馬が、航平のポケットを指した。
「それ、いつも持ち歩いてるね」
「父親の、形見なんだ」
「商船の船乗りさんだって言ってたっけ」
「うん」
掌に載せたコンパスの金属面をつるりと撫でた。なめらかだが、よく見ると細かい傷が沢山入っている。
もう修理してあるが、形見として航平の手元に渡された時には、ガラス板は無残にひび割れていた。
「父親さ、航海中に海賊に殺されたんだ。アデン湾で」
「それって、もしかして、2006年のパナマ船籍商船襲撃事件?」
さすが記者だ。場所と事件の概要だけで、有馬はすぐにあの事件の正式名称を口にした。
アフリカの北東部は地図で見ると動物の角のように尖っている。見たまんま、「アフリカの角」と呼ばれている。その沖合、アデン湾は、日本と中東を繋ぐ海路の途中にあり、世界中のタンカーが行き交う海上交通の要衝だ。
当時、その海域にはソマリア海賊が横行していた。母国ソマリアで食うことができなくなった男達が、海上で外国船舶を襲い、金品を強奪したり船員を人質に取って身代金を要求していた。
彼らの装備は貧相な小型ボートとハシゴ。痩せて、まともな衣服も着ていなかった若い海賊達は、しかしロシア製のAK47小銃と手榴弾で武装していた。
航平の父はその時、パナマ船籍の商船の乗組員だった。そのタンカーが海賊に乗っ取られ、船長と、父を含む数名の乗員が人質に取られた。
定石どおり身代金が要求されたが、船員の国籍が多岐に渡ったため、交渉と調整は混乱した。
身代金を払ってさっさと事件を解決したい商船会社と、商船会社の方針に同意する政府と反対する政府があった。情報は錯綜し、関係者は疲弊し、無闇に時だけが流れ。
救出作戦を計画したNATO海軍の艦船が事件海域に接近する中、自暴自棄になった海賊により、数名の船員が殺され、あるいは重傷を負わされた。
そのひとりが、航平の父だった。
「俺はあの時14歳で。母さんと二人でジブチまで父親の遺体を引き取りに行った。あれが俺の初めての海外旅行だった」
人はいつだって、人間の意志とは関係なく、大事なものを奪われてしまう時がある。
来なければいいけれど、いつかそういうことがあるかもしれない。
大事なものは守る。絶対に自ら手放すことはしない。いつか引きちぎられる日が来ても、後悔しないように、心を尽くして大事にしよう。
今ここに有馬といて、そう強く思った。
航平は有馬の肩口に額を預けた。
多分この先、男同士であることで悩んだり嫌な思いをすることもあるだろう。だけど。
「後悔はしない」
思わず声になった言葉を汲んだのか、有馬は「させないよ」と言ってくれた。
「これだけは覚えておいて。航平に何度振られても、僕は絶対に諦めないから」
「え、なんか怖いんだけど。有馬って結構粘着だよな」
「自覚はある」
「あんのかよ。そういえば、俺の知らないところで母さんから落としにかかってるし」
「獲物を狩るのに外堀埋めるのは定石でしょ」
「獲物…やっぱ怖え」
「後悔する?」
挑発するように訊いてきた有馬の唇を塞ぐ。音を立ててキスをしてから、囁いた。
「しねえよ」
冷えた手足がじんわりと温まっていくのが心地いい。尻と腰の痛みも和らいでいく。
「有馬」
「うん?」
「北村に会いに行ってたんだな」
「北村さんに聞いたの?」
「うん」
「そっか」
「悪かったよ。一方的に断ち切って。あんたの記事も読まず、話を訊こうともしなかった」
「言ったでしょ。そうさせたのは僕の方だから。航平が謝ることじゃない」
額に張り付いた前髪を、有馬が指先で掻き揚げてくれる。
少し照れくさくて、ぷかぷか浮いているゴム製のアヒルを指で弾いた。
「俺、有馬に怒ってた。なんで、こんなふうに記事にして世間に晒す必要があるんだって。でも違ったんだな。より多くに人に訴えなければ、何も変わらないし、多分また同じことが起こる。有馬は正しいことをしていただけなのに」
「僕が正しかったのかは、今はまだ分からない。僕が報道したことで、報道が過熱して北村さんやご家族に不快な思いをさせてしまったのは事実だし、今回の報道を受けて国や制度が変わるのかどうかも分からない。報道の評価が分かるのは、その報道が忘れ去られたずっと後だ」
有馬はそう語ると、今度は自虐的に肩をすくめてみせた。
「なんて格好いいこと言ってみたけど、もっと俗人的な野心があるのも本当だよ。僕は七光りって言われて社内に敵も多いから、スクープをモノにしてそいつらをぎゃふんと言わせたかったし。新聞や通信社で働いてこそ本当の記者だっていう奴らに、テレビマンを舐めんなって一泡吹かせたいっていう気持ちもある」
自分語りに入ってしまった有馬の顔に、航平は水鉄砲をかましてやった。
整った顔が大げさに歪む。
「ちょ、航平! 急に何するの」
「有馬ってさ、全然カッコよくないよな」
猫のように顔をぬぐう有馬に追い打ちをかけると、更に情けない顔になった。
「ひどい。僕にそんなこと言うの航平くらいだよ」
「悪い意味じゃねえよ。そうやって自分の考えてることちゃんと話してくれて、弱音吐いてるほうが、いい感じだ」
「えー、僕、航平の前では超絶カッコいいデキる男でいたいんだけど」
不満を漏らしながらも、有馬はどこか嬉しそうだ。
「俺は難しいことは分からないけど、北村は有馬の仕事に満足してた。一番の当事者がそう言ってるんだから、それでいいんじゃねえの。それにさ、今回のことで、思ったんだ。知ることって本当に大事なんだなって。知らないことを知ること、知っているってことを知ること、知らないってことを知ること。知れば、人は考えて、動くことができるだろ」
そう言うと、有馬は少し驚いたような顔をしてから、やわらかく微笑んだ。
「ありがとう、航平」
「おう」
「お風呂あがったら、もう一回エッチしたいな」
立ち直りの早さに航平は噴き出す。
「雰囲気台無しだな」
スマートなくせに意外とデリカシーがなくて、欲望には忠実。
知っていることよりも、知らないことの方が多い。もっと知りたいと思う。
「だってしたいから」
「駄目」
「なんで」
「腹減ったから、メシが先」
「じゃあ、食べ終わったらしてもいい?」
「そんなしたいのかよ。エロ魔人」
それには答えずに、有馬はつむじにキスを落としてくる。耳元でそっと囁かれた。
「メリークリスマス、航平」
寝たり起きたり愛し合ったりしているうちに、翌朝になっていた。
母からは夜中のうちに、「明日も来なくていいわよ。寝乱れた後の息子なんて見たくないもの笑」というメッセージが届いていたが、美津子に一人きりでクリスマスを過ごさせる気は航平にも有馬にもなかったので、手早く身支度を整えた。
下半身が甘くだるくて、まだナカに有馬が入っているようなむずがゆい感触がするが、口に出せば外出どころではない事態に持ち込まれそうなので、黙って耐え忍ぶ。
セーターを着て、メッセンジャーバッグに財布とキーケースを放り込み、スマホと羅針盤はダウンジャケットのポケットに入れる。
先に身支度を終えていた有馬が、航平のポケットを指した。
「それ、いつも持ち歩いてるね」
「父親の、形見なんだ」
「商船の船乗りさんだって言ってたっけ」
「うん」
掌に載せたコンパスの金属面をつるりと撫でた。なめらかだが、よく見ると細かい傷が沢山入っている。
もう修理してあるが、形見として航平の手元に渡された時には、ガラス板は無残にひび割れていた。
「父親さ、航海中に海賊に殺されたんだ。アデン湾で」
「それって、もしかして、2006年のパナマ船籍商船襲撃事件?」
さすが記者だ。場所と事件の概要だけで、有馬はすぐにあの事件の正式名称を口にした。
アフリカの北東部は地図で見ると動物の角のように尖っている。見たまんま、「アフリカの角」と呼ばれている。その沖合、アデン湾は、日本と中東を繋ぐ海路の途中にあり、世界中のタンカーが行き交う海上交通の要衝だ。
当時、その海域にはソマリア海賊が横行していた。母国ソマリアで食うことができなくなった男達が、海上で外国船舶を襲い、金品を強奪したり船員を人質に取って身代金を要求していた。
彼らの装備は貧相な小型ボートとハシゴ。痩せて、まともな衣服も着ていなかった若い海賊達は、しかしロシア製のAK47小銃と手榴弾で武装していた。
航平の父はその時、パナマ船籍の商船の乗組員だった。そのタンカーが海賊に乗っ取られ、船長と、父を含む数名の乗員が人質に取られた。
定石どおり身代金が要求されたが、船員の国籍が多岐に渡ったため、交渉と調整は混乱した。
身代金を払ってさっさと事件を解決したい商船会社と、商船会社の方針に同意する政府と反対する政府があった。情報は錯綜し、関係者は疲弊し、無闇に時だけが流れ。
救出作戦を計画したNATO海軍の艦船が事件海域に接近する中、自暴自棄になった海賊により、数名の船員が殺され、あるいは重傷を負わされた。
そのひとりが、航平の父だった。
「俺はあの時14歳で。母さんと二人でジブチまで父親の遺体を引き取りに行った。あれが俺の初めての海外旅行だった」
人はいつだって、人間の意志とは関係なく、大事なものを奪われてしまう時がある。
来なければいいけれど、いつかそういうことがあるかもしれない。
大事なものは守る。絶対に自ら手放すことはしない。いつか引きちぎられる日が来ても、後悔しないように、心を尽くして大事にしよう。
今ここに有馬といて、そう強く思った。
航平は有馬の肩口に額を預けた。
多分この先、男同士であることで悩んだり嫌な思いをすることもあるだろう。だけど。
「後悔はしない」
思わず声になった言葉を汲んだのか、有馬は「させないよ」と言ってくれた。
「これだけは覚えておいて。航平に何度振られても、僕は絶対に諦めないから」
「え、なんか怖いんだけど。有馬って結構粘着だよな」
「自覚はある」
「あんのかよ。そういえば、俺の知らないところで母さんから落としにかかってるし」
「獲物を狩るのに外堀埋めるのは定石でしょ」
「獲物…やっぱ怖え」
「後悔する?」
挑発するように訊いてきた有馬の唇を塞ぐ。音を立ててキスをしてから、囁いた。
「しねえよ」
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