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確信した。
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マカオから帰国して3週間。
置いてきた名刺にはメールアドレスも携帯番号も記載してあるが、連絡はない。
「俺のことなんて、もう忘れたのかな」
自室のローテーブルでワインを注ぎながら、夏野は呟いた。
毎日仕事に没頭していたら、月の残業時間が90時間を超えていて、上司から「俺が人事から怒られる」と無理矢理定時退庁させられた。
大した趣味もないので、突然時間ができると途方に暮れてしまう。
映画も本屋も飲み屋も行く気にならなくて、近所の定食屋で月見そばを食べた後、一人で家飲みをすることにした。
26歳公務員男子の部屋にワイングラスなんて洒落たものはない。
タンブラーに注いだワインは濃いピンク色だ。
近所の酒屋でジーンと飲んだ緑のワインを探したが見つからなかった。
代わりに、ポルトガル産ならこれだと店員に進められマテウスを買った。フラスコ型のボトルがぽってりと可愛らしい。
録画していた旅番組を流し、ワインを飲みながら、スマホをいじる。
写真フォルダを開き、マカオで撮った写真をスクロールしていく。
披露宴と二次会の写真は山ほど、マカオの街並み、ジーンが取ってくれた夏野の写真。ジーンが映っている写真は、あのチェキ1枚だけだ。
1日経つごとに、ジーンの表情や声の記憶が目減りしていく気がする。
夏野はスマホを置いて、クッションを抱きしめた。
「会いたい」
素直に思いを口にしては。
「忘れるんだ」
そう自分に言い聞かせる。
毎日、その繰り返しだ。
ハンサムで優しくてユーモアもある男だ。
ゲイだって、相手はより取り見取りだろう。
きっと、遊び半分で観光客の日本人をたぶらかすなんて日常茶飯事なんだ。
今頃、あのソファで違う男といちゃついて……。
そこまで考えた時、ぼろぼろ涙が零れだした。
嘘だ。
ジーンはそんな奴じゃない。
それくらい、1日過ごしただけで分かる。
遊びだったら、あんなに甘くて優しいはずがない。
うじうじ写真を眺めていると、梨緒からラインが届いた。
「忘れてた。リンク、送っておくね」
メッセージのあとに、立て続けにYouTubeのリンクが送られてくる。
1つ目の動画を開くと、キャサリンの通訳講座と称して、金髪眼鏡の女性が日英通訳のコツを紹介している。
そういえば、昼飯の時にリンクを送ると言ってたなと思い出した。
梨緒には悪いが、真剣に勉強する気はないので、適当に早送りしながら飛ばし見していく。
次の動画は、イベント司会者だというマルチリンガルの女性が、ゲストを招いてトーク混じりに語学のレッスンをする番組だった。
ゲストはフランス語の翻訳家だという熊のようなおっさんで、フランス語の発音について盛り上がっている。
夏野はワインボトルとタンブラーを洗うと、冷蔵庫を覗き込んだ。微妙に小腹が空いた。
ワインが甘かったので、何か塩辛いものが食べたい。
翻訳家のおっさんは、高校生の頃にブリジット・バルドーの映画を見て一目ぼれし、ファンレターを書くためにフランス語の勉強を始めたのだが、件の映画は当然再放送で、バルドーは既に60歳を超えていると知った時はどうして俺は30年早く生まれなかったんだろうと地団太を踏んだと話し、夏野は思わず笑ってしまった。
トークが軽快だし、真面目なお勉強講座ではないので、なかなか面白い動画だ。
冷蔵庫にはロクなものが入っていない。
インスタントラーメンにするかな。不健康だけど。
湯を沸かす間に、しなびかけのネギを刻む。
「それでは、今日はこのへんで。ゲストは、フランス語翻訳家の佐伯正和先生でした。ありがとうございました」
「ありがとうございました。皆さん、フランス語の勉強、頑張ってくださいね。Au revoir.(さようなら)」
「次回は、マレー語講座です。お楽しみに!」
動画が終わって、通販のCMが流れ出す。
夏野は鍋にサッポロ一番の乾麺を放り込んだ。
ネギと、卵、ワカメも入れるか。
具を用意していると、次の動画が流れ出した。
「ハイ、皆さんこんにちは。マルチリンガルMCの田村サキです。今日は香港での収録ということで、ゲストは皆さんお待ちかね、夏秀文さんです」
「こんにちは。夏秀文です。よろしくお願いします」
田村サキの軽快な声に続いた艶のある声に、夏野は身をこわばらせた。
え?
今のって。
「3回目のゲスト出演、ありがとうございます」
「飽きられてないですかね」
「飽きられてません! 夏さんの出演回、再生回数凄いですから」
「そうですか? ありがとうございます」
動画超しでも耳通りが良い、綺麗な声と発音。忘れるわけがない。
間違いない。ジーンだ。
夏野はソファに飛び戻ると、震える手でスマホのロックを解除する。
画面の中でにこやかに笑っているのは、見まごうことなくジーンだ。
「ジーン!」
応じるはずもないのに、思わず大声で呼びかけてしまった。
凛々しい顔立ち、深いグリーンが混じる瞳。柔らかそうにウェーブする髪。
艶のある声。
食い入るようにスマホを見つめた。胸がどきどきする。
ジーンだ。
本当に、ジーンだ。
「今日はマレー語講座に入る前に、視聴者の皆さんから夏さんへの質問に答えていただこうと思います」
「え、訊いてませんよ?」
「今言いましたから」
「まいったなあ。1問だけですよ」
動画の投稿日は先週だ。
夏野は毎日悶々と悩んでいるというのに、ジーンは楽しそうに動画なんか取っている。
大体、夏ってなんだよ。ジーンは偽名だったのかよ。
でも、それでも。
夏野はスマホを握り締めた。
生の声が聞きたい。あの体温に触れたい。見つめられたい。
小さな映像ひとつでこんなに胸が高鳴って、痛くなる。
確信した。
好きだ。俺は、ジーンが好きだ。
「では、ずばりの1問です。恋人はいますか?」
「語学の質問じゃないんですか? いません」
ジーンは苦笑しつつ即答している。
「では、募集中ということですね?」
表情を輝かせる田村サキに、いやこいつゲイだからな、と夏野は思わず突っ込みをいれてしまう。
「募集はしてません。先日、運命的な出会いをして、片思い中なので」
「あら、それは罪作りな方ですね」
「そうなんですよ。しかも、さよならも言わずいなくなってしまって」
ジーンは悲し気に瞼を伏せている。
イケメンで雰囲気のある男なので、トーク動画がドラマのワンシーンのようだ。
田村サキまで目を潤ませている。
しんみりとした雰囲気を飛ばすように、ジーンは真面目な声色に戻った。
「さて、僕のプライベートはこれくらいにして、レッスン始めましょうか」
「そ、そうですね、では今日は、環境問題に関するマレー語を学んでいきたいと思います」
夏野は画面越しのジーンを見つめ続ける。
今のって、俺のこと、なんだよな。
まだ思ってくれてるってことで、いいんだよな。
だとしたら、することはひとつだ。
置いてきた名刺にはメールアドレスも携帯番号も記載してあるが、連絡はない。
「俺のことなんて、もう忘れたのかな」
自室のローテーブルでワインを注ぎながら、夏野は呟いた。
毎日仕事に没頭していたら、月の残業時間が90時間を超えていて、上司から「俺が人事から怒られる」と無理矢理定時退庁させられた。
大した趣味もないので、突然時間ができると途方に暮れてしまう。
映画も本屋も飲み屋も行く気にならなくて、近所の定食屋で月見そばを食べた後、一人で家飲みをすることにした。
26歳公務員男子の部屋にワイングラスなんて洒落たものはない。
タンブラーに注いだワインは濃いピンク色だ。
近所の酒屋でジーンと飲んだ緑のワインを探したが見つからなかった。
代わりに、ポルトガル産ならこれだと店員に進められマテウスを買った。フラスコ型のボトルがぽってりと可愛らしい。
録画していた旅番組を流し、ワインを飲みながら、スマホをいじる。
写真フォルダを開き、マカオで撮った写真をスクロールしていく。
披露宴と二次会の写真は山ほど、マカオの街並み、ジーンが取ってくれた夏野の写真。ジーンが映っている写真は、あのチェキ1枚だけだ。
1日経つごとに、ジーンの表情や声の記憶が目減りしていく気がする。
夏野はスマホを置いて、クッションを抱きしめた。
「会いたい」
素直に思いを口にしては。
「忘れるんだ」
そう自分に言い聞かせる。
毎日、その繰り返しだ。
ハンサムで優しくてユーモアもある男だ。
ゲイだって、相手はより取り見取りだろう。
きっと、遊び半分で観光客の日本人をたぶらかすなんて日常茶飯事なんだ。
今頃、あのソファで違う男といちゃついて……。
そこまで考えた時、ぼろぼろ涙が零れだした。
嘘だ。
ジーンはそんな奴じゃない。
それくらい、1日過ごしただけで分かる。
遊びだったら、あんなに甘くて優しいはずがない。
うじうじ写真を眺めていると、梨緒からラインが届いた。
「忘れてた。リンク、送っておくね」
メッセージのあとに、立て続けにYouTubeのリンクが送られてくる。
1つ目の動画を開くと、キャサリンの通訳講座と称して、金髪眼鏡の女性が日英通訳のコツを紹介している。
そういえば、昼飯の時にリンクを送ると言ってたなと思い出した。
梨緒には悪いが、真剣に勉強する気はないので、適当に早送りしながら飛ばし見していく。
次の動画は、イベント司会者だというマルチリンガルの女性が、ゲストを招いてトーク混じりに語学のレッスンをする番組だった。
ゲストはフランス語の翻訳家だという熊のようなおっさんで、フランス語の発音について盛り上がっている。
夏野はワインボトルとタンブラーを洗うと、冷蔵庫を覗き込んだ。微妙に小腹が空いた。
ワインが甘かったので、何か塩辛いものが食べたい。
翻訳家のおっさんは、高校生の頃にブリジット・バルドーの映画を見て一目ぼれし、ファンレターを書くためにフランス語の勉強を始めたのだが、件の映画は当然再放送で、バルドーは既に60歳を超えていると知った時はどうして俺は30年早く生まれなかったんだろうと地団太を踏んだと話し、夏野は思わず笑ってしまった。
トークが軽快だし、真面目なお勉強講座ではないので、なかなか面白い動画だ。
冷蔵庫にはロクなものが入っていない。
インスタントラーメンにするかな。不健康だけど。
湯を沸かす間に、しなびかけのネギを刻む。
「それでは、今日はこのへんで。ゲストは、フランス語翻訳家の佐伯正和先生でした。ありがとうございました」
「ありがとうございました。皆さん、フランス語の勉強、頑張ってくださいね。Au revoir.(さようなら)」
「次回は、マレー語講座です。お楽しみに!」
動画が終わって、通販のCMが流れ出す。
夏野は鍋にサッポロ一番の乾麺を放り込んだ。
ネギと、卵、ワカメも入れるか。
具を用意していると、次の動画が流れ出した。
「ハイ、皆さんこんにちは。マルチリンガルMCの田村サキです。今日は香港での収録ということで、ゲストは皆さんお待ちかね、夏秀文さんです」
「こんにちは。夏秀文です。よろしくお願いします」
田村サキの軽快な声に続いた艶のある声に、夏野は身をこわばらせた。
え?
今のって。
「3回目のゲスト出演、ありがとうございます」
「飽きられてないですかね」
「飽きられてません! 夏さんの出演回、再生回数凄いですから」
「そうですか? ありがとうございます」
動画超しでも耳通りが良い、綺麗な声と発音。忘れるわけがない。
間違いない。ジーンだ。
夏野はソファに飛び戻ると、震える手でスマホのロックを解除する。
画面の中でにこやかに笑っているのは、見まごうことなくジーンだ。
「ジーン!」
応じるはずもないのに、思わず大声で呼びかけてしまった。
凛々しい顔立ち、深いグリーンが混じる瞳。柔らかそうにウェーブする髪。
艶のある声。
食い入るようにスマホを見つめた。胸がどきどきする。
ジーンだ。
本当に、ジーンだ。
「今日はマレー語講座に入る前に、視聴者の皆さんから夏さんへの質問に答えていただこうと思います」
「え、訊いてませんよ?」
「今言いましたから」
「まいったなあ。1問だけですよ」
動画の投稿日は先週だ。
夏野は毎日悶々と悩んでいるというのに、ジーンは楽しそうに動画なんか取っている。
大体、夏ってなんだよ。ジーンは偽名だったのかよ。
でも、それでも。
夏野はスマホを握り締めた。
生の声が聞きたい。あの体温に触れたい。見つめられたい。
小さな映像ひとつでこんなに胸が高鳴って、痛くなる。
確信した。
好きだ。俺は、ジーンが好きだ。
「では、ずばりの1問です。恋人はいますか?」
「語学の質問じゃないんですか? いません」
ジーンは苦笑しつつ即答している。
「では、募集中ということですね?」
表情を輝かせる田村サキに、いやこいつゲイだからな、と夏野は思わず突っ込みをいれてしまう。
「募集はしてません。先日、運命的な出会いをして、片思い中なので」
「あら、それは罪作りな方ですね」
「そうなんですよ。しかも、さよならも言わずいなくなってしまって」
ジーンは悲し気に瞼を伏せている。
イケメンで雰囲気のある男なので、トーク動画がドラマのワンシーンのようだ。
田村サキまで目を潤ませている。
しんみりとした雰囲気を飛ばすように、ジーンは真面目な声色に戻った。
「さて、僕のプライベートはこれくらいにして、レッスン始めましょうか」
「そ、そうですね、では今日は、環境問題に関するマレー語を学んでいきたいと思います」
夏野は画面越しのジーンを見つめ続ける。
今のって、俺のこと、なんだよな。
まだ思ってくれてるってことで、いいんだよな。
だとしたら、することはひとつだ。
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