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Sorano: あの人が初めてなんで。
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明るく広い店内にガコンガコンとボールがピンにぶつかる音が鳴り響く。BGMはレッチリのラップロックで、空乃はリズムに乗せて身体を揺らした。
「っしゃっ!」
ストライクを決めた泉田塔子が美少女らしからぬドスの効いた雄叫びを上げ、パートナーの敦とハイタッチしている。
「次、三沢っちだよ」
「うっし。ストライクとか余裕っしょ」
みのりに急かされ両手を鳴らして立ち上がった空乃を、席に戻った塔子が呼び止めた。
「三沢、ケータイ」
鳴ってる、を省略して、スマホを指している。
表示を見て、慌てて席を立った。 平日の夜に行人が電話してくるなど初めてだ。
「ユキ、どうした?」
嬉しさ半分、何かあったのかとの心配半分で、気が急く。
「もしもし、空乃君ですか?」
応じたのは知らない女だった。
行人の携帯を使っていることと、名前を呼ばれたことの両方に苛立つ。
「誰、あんた?」
「近間行人の同僚で神谷砂羽と言います」
女は礼儀正しく名乗ったが、声がふわふわしていて、テンションがおかしい。
「それはどうも。三沢だけど、酔ってるんすか?」
「酔ってるわよ。ビール10杯以上飲んだし」
「ユ…近間さんは?」
「潰れた」
「は?」
「飲み過ぎて潰れてる。私じゃ運べないから、迎えに来てくれない? ご近所さんなんでしょ」
意味深に聞こえるのは邪推ではないはずだ。
同僚が潰れたら、他の同僚なりに助けて貰うのが普通ではないのか。隣人とはいえ、高校生に電話してくるだろうか。
ユキちゃん、この人に俺のことなんて話してるんだよ。
言いたいことは山ほどあるが、ザルの行人が泥酔している方が心配だ。
「場所、どこっすか」
端的に聞くと、電話の向こうで砂羽は笑った。
「話が早くていい子ね。有楽町のエビスバー。ぐぐったらすぐ分かるわ」
空乃の様子で概ね察したのだろう。敦は何も聞かずに、「使えよ」と自分の原チャのキーを投げて寄越した。
「サンキュ。金、後で精算して」
空乃はキーを掴みとって、ボーリング場を駆け出した。
「今晩は。神谷です」
国税局勤務というから、真面目そうな地味女を想像していたが、神谷砂羽はネコ科系の派手めな美人だった。
見た目ギャルなのに成績は良いクラスメイトの女子で慣れていたつもりだが、人は見かけに寄らない。
いや。それより。
「あんた、潰れてたんじゃないのかよ」
砂羽の横で、行人はしれっとした顔でビールを飲んでいる。
「潰れてたら神谷が俺のスマホのロック解けるわけないだろ」
行人はくつくつと笑った。
顔色はいつもより白いくらいだが、笑い方が陽気なので、潰れはしないまでも酔っているのだろう。
「ごめんね、私が会いたいから呼び出してって言ったの」
そう言う砂羽もまったく悪びれておらず、まじまじと空乃を見つめた。
「やるじゃない、チカ。羨ましすぎる」
行人は答えずに、満足そうに微笑んでいる。
空乃は立ったまま脱力した。
カフェバーでバイトをしているが、酔っ払った大人ほど面倒なものはない。
こっちは、学食の食券がかかったボーリングを投げ出してダッシュしてきたというのに。
夜に高校生を飲み屋に呼び出して、酒の肴にするとか。なんて駄目な大人達だ。しかも、あんたら公務員だろ。
「空乃、好きなの頼んでいいよ。酒以外な」
席に着こうとしない空乃に行人がメニューを差し出してくる。その上腕を掴んで、無理矢理立ち上がらせた。
「ユキ、帰るぞ」
一次会は砂羽が、二次会以降は行人が支払う約束だった。行人がレジを済ませてる間、砂羽は店の外で待つことにする。
呼び出した空乃少年をちらりと見上げた。
紫色のネルシャツに、制服らしき黒のズボン。長めの髪は金色でいかにも不良少年だが、顔立ちは整っているし清潔感がある。
肌や瞳の水気感がいかにも十代だ。
若い。若すぎる。
「近間サン連れて帰るから送れねーけど、帰り道、気をつけて下さい」
砂羽の視線に気付いたのか、空乃が言った。
言葉遣いはともかく、礼儀はわきまえているし、いい子だ。
こんなカッコいい子に言い寄られて、ぐずぐずしている行人の気が知れない。
支店時代の情報網に寄ると、二丁目のバーで男漁りするのは辞めたらしいので、そこは進歩か。
「ありがとう。ねえ、私の言う事じゃないけど、チカのこと、大事にしてあげてね」
でしゃばり承知で頼むと、空乃は微苦笑した。その表情は少年ではなく1人の男のものだ。
「あの人があなたに俺の事どういう風に話してるか知らないけど。俺にこんなに尽くさせるの、あの人が初めてなんで」
お互いにハマってるわけだ。
砂羽は微笑んで、背筋を伸ばした。
「良かった。私、チカとは同期で。チカには幸せになってもらいたいんだ」
「つっても、俺、フラれ続けてるんすけど」
空乃は不服そうに、でも満更でもなさそうだ。
「望みがあるって思うから諦めないんでしょ」
「っすね」
空乃は力強く頷いてから、
「おねーさん、反対したりしないのな」
と続けた。
「どうして?」
「俺、高校生だし、こんなだし」
「年の差カップルなんて珍しくないし。来年には結婚できる歳でしょ? それに、反対して君を敵に回したくない。夜道を怖がって歩きたくない」
後半は冗談で飛ばすと、空乃は吹き出した。
「ひでー。俺ら、吹っかけられたケンカは買ってたけど、夜道で人襲ったりしないっすよ」
けらけら笑う様子は、まだ教室で机に向かう姿が絵になる少年のもので。ころころと雰囲気が変わる子だ。
行人の言ったとおりだ。イマドキの高校生も私達と同じだ。話も冗談も通じる。
会計を終えた行人の後を追う空乃の、伸びやかな背中と手足を、砂羽は眩しく見送った。
羨ましすぎるから空乃には教えなかったけれど。
「その子が、好きなの?」
そう訊いた時、行人は泣きそうな顔をして、それからはにかむように笑った。
「うん」
そう答えた時の恥ずかしそうな様子は、見ていてこっちが恥ずかしいほど甘酸っぱかった。
上手くいくといいな。そして私も頑張ろう。
酔客が行き交う夜の街で、砂羽は大きく息を吸った。
何度か深呼吸を繰り返して、新鮮な空気で酔った頭と火照った身体をすっきりさせる。
そうしてから、しっかりとした足取りで東京メトロの駅に向かった。
「っしゃっ!」
ストライクを決めた泉田塔子が美少女らしからぬドスの効いた雄叫びを上げ、パートナーの敦とハイタッチしている。
「次、三沢っちだよ」
「うっし。ストライクとか余裕っしょ」
みのりに急かされ両手を鳴らして立ち上がった空乃を、席に戻った塔子が呼び止めた。
「三沢、ケータイ」
鳴ってる、を省略して、スマホを指している。
表示を見て、慌てて席を立った。 平日の夜に行人が電話してくるなど初めてだ。
「ユキ、どうした?」
嬉しさ半分、何かあったのかとの心配半分で、気が急く。
「もしもし、空乃君ですか?」
応じたのは知らない女だった。
行人の携帯を使っていることと、名前を呼ばれたことの両方に苛立つ。
「誰、あんた?」
「近間行人の同僚で神谷砂羽と言います」
女は礼儀正しく名乗ったが、声がふわふわしていて、テンションがおかしい。
「それはどうも。三沢だけど、酔ってるんすか?」
「酔ってるわよ。ビール10杯以上飲んだし」
「ユ…近間さんは?」
「潰れた」
「は?」
「飲み過ぎて潰れてる。私じゃ運べないから、迎えに来てくれない? ご近所さんなんでしょ」
意味深に聞こえるのは邪推ではないはずだ。
同僚が潰れたら、他の同僚なりに助けて貰うのが普通ではないのか。隣人とはいえ、高校生に電話してくるだろうか。
ユキちゃん、この人に俺のことなんて話してるんだよ。
言いたいことは山ほどあるが、ザルの行人が泥酔している方が心配だ。
「場所、どこっすか」
端的に聞くと、電話の向こうで砂羽は笑った。
「話が早くていい子ね。有楽町のエビスバー。ぐぐったらすぐ分かるわ」
空乃の様子で概ね察したのだろう。敦は何も聞かずに、「使えよ」と自分の原チャのキーを投げて寄越した。
「サンキュ。金、後で精算して」
空乃はキーを掴みとって、ボーリング場を駆け出した。
「今晩は。神谷です」
国税局勤務というから、真面目そうな地味女を想像していたが、神谷砂羽はネコ科系の派手めな美人だった。
見た目ギャルなのに成績は良いクラスメイトの女子で慣れていたつもりだが、人は見かけに寄らない。
いや。それより。
「あんた、潰れてたんじゃないのかよ」
砂羽の横で、行人はしれっとした顔でビールを飲んでいる。
「潰れてたら神谷が俺のスマホのロック解けるわけないだろ」
行人はくつくつと笑った。
顔色はいつもより白いくらいだが、笑い方が陽気なので、潰れはしないまでも酔っているのだろう。
「ごめんね、私が会いたいから呼び出してって言ったの」
そう言う砂羽もまったく悪びれておらず、まじまじと空乃を見つめた。
「やるじゃない、チカ。羨ましすぎる」
行人は答えずに、満足そうに微笑んでいる。
空乃は立ったまま脱力した。
カフェバーでバイトをしているが、酔っ払った大人ほど面倒なものはない。
こっちは、学食の食券がかかったボーリングを投げ出してダッシュしてきたというのに。
夜に高校生を飲み屋に呼び出して、酒の肴にするとか。なんて駄目な大人達だ。しかも、あんたら公務員だろ。
「空乃、好きなの頼んでいいよ。酒以外な」
席に着こうとしない空乃に行人がメニューを差し出してくる。その上腕を掴んで、無理矢理立ち上がらせた。
「ユキ、帰るぞ」
一次会は砂羽が、二次会以降は行人が支払う約束だった。行人がレジを済ませてる間、砂羽は店の外で待つことにする。
呼び出した空乃少年をちらりと見上げた。
紫色のネルシャツに、制服らしき黒のズボン。長めの髪は金色でいかにも不良少年だが、顔立ちは整っているし清潔感がある。
肌や瞳の水気感がいかにも十代だ。
若い。若すぎる。
「近間サン連れて帰るから送れねーけど、帰り道、気をつけて下さい」
砂羽の視線に気付いたのか、空乃が言った。
言葉遣いはともかく、礼儀はわきまえているし、いい子だ。
こんなカッコいい子に言い寄られて、ぐずぐずしている行人の気が知れない。
支店時代の情報網に寄ると、二丁目のバーで男漁りするのは辞めたらしいので、そこは進歩か。
「ありがとう。ねえ、私の言う事じゃないけど、チカのこと、大事にしてあげてね」
でしゃばり承知で頼むと、空乃は微苦笑した。その表情は少年ではなく1人の男のものだ。
「あの人があなたに俺の事どういう風に話してるか知らないけど。俺にこんなに尽くさせるの、あの人が初めてなんで」
お互いにハマってるわけだ。
砂羽は微笑んで、背筋を伸ばした。
「良かった。私、チカとは同期で。チカには幸せになってもらいたいんだ」
「つっても、俺、フラれ続けてるんすけど」
空乃は不服そうに、でも満更でもなさそうだ。
「望みがあるって思うから諦めないんでしょ」
「っすね」
空乃は力強く頷いてから、
「おねーさん、反対したりしないのな」
と続けた。
「どうして?」
「俺、高校生だし、こんなだし」
「年の差カップルなんて珍しくないし。来年には結婚できる歳でしょ? それに、反対して君を敵に回したくない。夜道を怖がって歩きたくない」
後半は冗談で飛ばすと、空乃は吹き出した。
「ひでー。俺ら、吹っかけられたケンカは買ってたけど、夜道で人襲ったりしないっすよ」
けらけら笑う様子は、まだ教室で机に向かう姿が絵になる少年のもので。ころころと雰囲気が変わる子だ。
行人の言ったとおりだ。イマドキの高校生も私達と同じだ。話も冗談も通じる。
会計を終えた行人の後を追う空乃の、伸びやかな背中と手足を、砂羽は眩しく見送った。
羨ましすぎるから空乃には教えなかったけれど。
「その子が、好きなの?」
そう訊いた時、行人は泣きそうな顔をして、それからはにかむように笑った。
「うん」
そう答えた時の恥ずかしそうな様子は、見ていてこっちが恥ずかしいほど甘酸っぱかった。
上手くいくといいな。そして私も頑張ろう。
酔客が行き交う夜の街で、砂羽は大きく息を吸った。
何度か深呼吸を繰り返して、新鮮な空気で酔った頭と火照った身体をすっきりさせる。
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