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Fujimori: 金貸しだからな。
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「お電話ありがとうございます。きらきらファイナンスでございます。はい、勿論でございます。それでは、一度こちらの事務所にお越しいただくことはできますでしょうか?」
「増田さん、それはこっちとしても困るんですよね。うちも慈善事業でやってるんじゃないんで。ええ、ええ、そちらの事情もよく分かるんですけどね。増田さんにはご贔屓にしていただいていますし?」
「てめえ、ふざけてんのか、コラァ! 借りたもん返すのは当然だろうが! はあ、法定金利? おまえ、それイミ分かって言ってんのかよ。そもそもなあ、あんたがすっげええ困ってるって言うから、カネ貸してやったんだろうが。それを今になって、弁護士云々って、俺は悲しいなあ!」
100平米の狭い事務所に、スタッフの電話の声が鳴り響く。
金は、貸すのも借りるのも簡単だが、返すのも刈り取るのも難しい。貸した金を利子付きで回収できなければ、おまんまの食い上げだ。
帳簿をチェックしていると口元が寂しくなったので、藤森は引出しから煙草と灰皿を取り出した。
かちゃんとジッポを開けた途端に、「社長、禁煙です!」と女子社員の声が飛んでくる。
4月から新規採用したこの女子社員、桜田麗華は新人ながら中々のやり手だ。麗しい名前に似合わぬ鋭い眼光で、責めて脅してきっちり搾り取る。
桜田は採用されるなり執務室禁煙を要求したが、業績を上げてくれるなら、ホタル族となるくらい、藤森には屁でもない。
煙草ついでに外回りに出ようと、腰を上げた。
「社長ー。どこ行くんすか?」
受話器を手で覆いもせずに、若い男性社員が聞いてくる。知り合いの紹介で預かった高卒のガキだ。
藤森は、彼のつんつんに逆立てた髪にゲンコを落とした。
「敬語も使えねえのか、おまえは」
「っ痛え。…すんません。えーと、どちらに行かれるんですか」
「店回ってくる。夕方には戻るから、サボんなよ」
藤森は従業員一同に睨みを効かせてから、事務所を出る。渋谷区道玄坂の雑居ビルの3階に構えた小さな事務所だ。
藤森は、段ボールだの鉢植えだのが置きっぱなしになった狭い階段を降りた。
土曜日昼間の渋谷は人で溢れかえっている。
4月終わりの明るい陽射しがアスファルトに反射する。
人の波、楽し気な声。広告の色彩は目が疲れるほど鮮やかで、様々な音が入り混じる。
返済日を迎えた客をどの順番で回ろうか思案しながら、歩を進める。ふと思ついて、109に向かう手前の道を横に折れた。
ファストフード店「タコベル」のドアをくぐると、店内は昼前にも関わらず混雑している。
藤森は店内を見回し、テーブルを清掃をしていた女性店員に目を止めた。
「よう」
「藤森さん!」
きらきらファイナンスの元客であった咲子は、黒のキャップを取ると勢いよくお辞儀をした。
「ちゃんと働いてんな」
「見ての通りです。仕事、辛いけどねー」
咲子はにっこりと笑った。
16歳で結婚した夫から暴力を受け、買い物依存症になっていた咲子は、クレジットカードの返済が追い付かずにきらきらファイナンスへ駆けこんできた。
藤森は、夫を脅して離婚させて、咲子には半ば強制的に買い物を止めさせた。手間はかかったが、旦那が支払った慰謝料と、咲子の服飾品の売却代金は藤森が頂戴したので、良い仕事だった。
「また金に困ったらいつでも貸すぞ」
冗談で言うと、咲子は胸を張った。
「残念だけど、もう藤森さんの所に行くようなことにはなりません」
藤森は頷く。
「それがいい」
「お昼まだでしょ? ブリトー、サービスしますよ」
「バーカ、変な気回してんじゃねえよ。奢る金あったら一円でも貯金しろ」
藤森は咲子の頭にぽんと手を置いた。
「藤森さんてホント守銭奴」
「金貸しだからな」
そう言うと、咲子は真面目な顔になって、藤森に頭を下げた。
「その節はありがとうございました。藤森さんのとこ、従業員みんな怖いし、金利はべらぼうだし、取り立て容赦ないし、本当最低って思ってたけど。藤森さんいなかったら今でも旦那と別れられてなかったし、最終的には助けられたから」
この商売で感謝されることなんて滅多にないので、くすぐったかった。
咲子オススメだというハラペーニョ・ブリトーにコーラとチージーチップスをつけて、窓際の席へ座った。雑踏を眺めながら、ブリトーにかぶりつく。
店内も道行く人にも外国人が多い。
子供の頃から渋谷で遊んでいるが、随分変わったものだと思う。
特に飲食店の盛衰は激しく、藤森が大学生の頃、兄の一哉や行人とよく行った喫茶店も、数年前に潰れた。
思えば長い月日が経ったものだ。
行人も、学生の頃とは随分変わってしまった。
自分のことなどどうでもいいというように、他人に簡単に身を委ねるような男ではなかった。
柄にもなく感傷に浸ってコーラを啜っていると、件の行人が前の通りをゆっくり歩いている。
なんの偶然だ。
休日は昼過ぎまで寝ている行人が午前中から街歩きなど珍しい。
ひとりかと思ったら、後ろから派手な金髪の男が追いかけてきて、行人にテイクアウトのコーヒーを渡す。2人は並んで、何やら楽しそうに話し出した。
行人は相手をからかうように、ちょっと意地悪そうな顔で笑っていて、彼のこんなくだけた表情は久しぶりに見た。
藤森は、昔、行人に恋をしていた。
恋をしていた頃は手に入らなかったのに、恋心を無くした途端に手に入った。
けれど、手に入ったのは、いずれにせよ身体だけだ。
行人を幸福にするのは、自分ではないと身をもって知っている。
藤森は空になったトレイを持って立ち上がった。
「頑張ってくれよ、青少年」
「増田さん、それはこっちとしても困るんですよね。うちも慈善事業でやってるんじゃないんで。ええ、ええ、そちらの事情もよく分かるんですけどね。増田さんにはご贔屓にしていただいていますし?」
「てめえ、ふざけてんのか、コラァ! 借りたもん返すのは当然だろうが! はあ、法定金利? おまえ、それイミ分かって言ってんのかよ。そもそもなあ、あんたがすっげええ困ってるって言うから、カネ貸してやったんだろうが。それを今になって、弁護士云々って、俺は悲しいなあ!」
100平米の狭い事務所に、スタッフの電話の声が鳴り響く。
金は、貸すのも借りるのも簡単だが、返すのも刈り取るのも難しい。貸した金を利子付きで回収できなければ、おまんまの食い上げだ。
帳簿をチェックしていると口元が寂しくなったので、藤森は引出しから煙草と灰皿を取り出した。
かちゃんとジッポを開けた途端に、「社長、禁煙です!」と女子社員の声が飛んでくる。
4月から新規採用したこの女子社員、桜田麗華は新人ながら中々のやり手だ。麗しい名前に似合わぬ鋭い眼光で、責めて脅してきっちり搾り取る。
桜田は採用されるなり執務室禁煙を要求したが、業績を上げてくれるなら、ホタル族となるくらい、藤森には屁でもない。
煙草ついでに外回りに出ようと、腰を上げた。
「社長ー。どこ行くんすか?」
受話器を手で覆いもせずに、若い男性社員が聞いてくる。知り合いの紹介で預かった高卒のガキだ。
藤森は、彼のつんつんに逆立てた髪にゲンコを落とした。
「敬語も使えねえのか、おまえは」
「っ痛え。…すんません。えーと、どちらに行かれるんですか」
「店回ってくる。夕方には戻るから、サボんなよ」
藤森は従業員一同に睨みを効かせてから、事務所を出る。渋谷区道玄坂の雑居ビルの3階に構えた小さな事務所だ。
藤森は、段ボールだの鉢植えだのが置きっぱなしになった狭い階段を降りた。
土曜日昼間の渋谷は人で溢れかえっている。
4月終わりの明るい陽射しがアスファルトに反射する。
人の波、楽し気な声。広告の色彩は目が疲れるほど鮮やかで、様々な音が入り混じる。
返済日を迎えた客をどの順番で回ろうか思案しながら、歩を進める。ふと思ついて、109に向かう手前の道を横に折れた。
ファストフード店「タコベル」のドアをくぐると、店内は昼前にも関わらず混雑している。
藤森は店内を見回し、テーブルを清掃をしていた女性店員に目を止めた。
「よう」
「藤森さん!」
きらきらファイナンスの元客であった咲子は、黒のキャップを取ると勢いよくお辞儀をした。
「ちゃんと働いてんな」
「見ての通りです。仕事、辛いけどねー」
咲子はにっこりと笑った。
16歳で結婚した夫から暴力を受け、買い物依存症になっていた咲子は、クレジットカードの返済が追い付かずにきらきらファイナンスへ駆けこんできた。
藤森は、夫を脅して離婚させて、咲子には半ば強制的に買い物を止めさせた。手間はかかったが、旦那が支払った慰謝料と、咲子の服飾品の売却代金は藤森が頂戴したので、良い仕事だった。
「また金に困ったらいつでも貸すぞ」
冗談で言うと、咲子は胸を張った。
「残念だけど、もう藤森さんの所に行くようなことにはなりません」
藤森は頷く。
「それがいい」
「お昼まだでしょ? ブリトー、サービスしますよ」
「バーカ、変な気回してんじゃねえよ。奢る金あったら一円でも貯金しろ」
藤森は咲子の頭にぽんと手を置いた。
「藤森さんてホント守銭奴」
「金貸しだからな」
そう言うと、咲子は真面目な顔になって、藤森に頭を下げた。
「その節はありがとうございました。藤森さんのとこ、従業員みんな怖いし、金利はべらぼうだし、取り立て容赦ないし、本当最低って思ってたけど。藤森さんいなかったら今でも旦那と別れられてなかったし、最終的には助けられたから」
この商売で感謝されることなんて滅多にないので、くすぐったかった。
咲子オススメだというハラペーニョ・ブリトーにコーラとチージーチップスをつけて、窓際の席へ座った。雑踏を眺めながら、ブリトーにかぶりつく。
店内も道行く人にも外国人が多い。
子供の頃から渋谷で遊んでいるが、随分変わったものだと思う。
特に飲食店の盛衰は激しく、藤森が大学生の頃、兄の一哉や行人とよく行った喫茶店も、数年前に潰れた。
思えば長い月日が経ったものだ。
行人も、学生の頃とは随分変わってしまった。
自分のことなどどうでもいいというように、他人に簡単に身を委ねるような男ではなかった。
柄にもなく感傷に浸ってコーラを啜っていると、件の行人が前の通りをゆっくり歩いている。
なんの偶然だ。
休日は昼過ぎまで寝ている行人が午前中から街歩きなど珍しい。
ひとりかと思ったら、後ろから派手な金髪の男が追いかけてきて、行人にテイクアウトのコーヒーを渡す。2人は並んで、何やら楽しそうに話し出した。
行人は相手をからかうように、ちょっと意地悪そうな顔で笑っていて、彼のこんなくだけた表情は久しぶりに見た。
藤森は、昔、行人に恋をしていた。
恋をしていた頃は手に入らなかったのに、恋心を無くした途端に手に入った。
けれど、手に入ったのは、いずれにせよ身体だけだ。
行人を幸福にするのは、自分ではないと身をもって知っている。
藤森は空になったトレイを持って立ち上がった。
「頑張ってくれよ、青少年」
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