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おまえはもう逃げない@深夜の夜食
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「近間さん、大丈夫ですか?」
帰宅した近間を出迎えた直樹は、開口一番そう言った。
眉を寄せて心配そうな顔をしている。
「んー、大丈夫だけど、流石に疲れた」
「ここ2週間、ずっと深夜帰りですよ。そんなに忙しいんですか?」
「シャングリラ・ダイアログがあるからな」
近間はスーツ姿のまま、ダイニングテーブルに座った。
直樹はジャケットをクローゼットにしまってから、ぬるめのほうじ茶を煎れてくれた。続いて、湯気の立つお粥が出てくる。
夕食は大使館でデリバリーを注文して済ませているが、その後数時間の頭脳労働をこなしているので、小腹が空いている。深夜帰りになった時は、直樹はいつも軽い夜食を用意してくれるのだ。
今夜はシンガポールらしく中華粥だ。蓮華で口に入れると、中華だしのふんわりとした香りが鼻孔をくすぐった。
「うまい。おまえ、本当デキる彼氏だよな」
「粥くらい誰でも作れますよ」
直樹は近間の向かいに座り、近間がふうふうと冷ましながら粥を平らげる姿を見ていたが、そっと手を伸ばして、指先で近間の目元に触れた。
「クマ、今朝よりひどくなってます」
「明日は休めるから」
それを聞くと直樹は苦笑した。
「明日、土曜日ですよ」
「うん。で、日曜は出勤」
「シャングリラ・ダイアログって、各国の国防大臣が集まる国際会議ですよね」
「そう。日本も防衛大臣が参加する」
「2月のシンガポール・エアショーの際も防衛大臣が来てましたけど、休日出勤するほどの忙しさではなかったですよね」
エリート商社マンだけあって、直樹はこういうところは鋭い。
五和商事は社員のワークライフバランスを重視している優良企業なので、直樹は、滅私奉公文化が残る中央省庁のブラック労働には厳しい視線を持っている。
「今年は、防衛大臣の他にもっと偉い人も来るんだよ」
「国務大臣より偉い人って」
「俺らの最高指揮官」
固有名詞は口にしなかったが、直樹は納得したように、それは接遇が大変ですねと呟いた。
自衛隊の最高指揮官は内閣総理大臣である。
総理の外遊ともなれば、同行プレスやお付きを含めると一行は百人単位だ。
サブの筆頭である総理スピーチの原稿やシンガポール首相との会談の発言内容の作成から、ホテルの部屋割りやアシメシの手配といったロジまで、業務は膨大な量だ。
毎年6月第1週に開催されるシャングリラ・ダイアログまではあと2週間。
在シンガポール日本大使館の館員だけでは人手が足りないため、東南アジア各国の日本大使館から数十人の外交官が応援出張に来ており、大使館は連日大わらわだ。
「成功するといいですね」
直樹は力づけるように親指を立て、にっと笑った。
近間は、自信に溢れる直樹の笑顔が好きだ。
こいつが誇れるような自分になるために、頑張ろうと思える。
「おう。お祭りみたいなもんだからな。忙しいけど、楽しいよ」
「なら良かったです」
と答えてから、直樹は少し間をおいて続けた。
「近間さん、シャングリラが終わったら、1日か2日、休暇取れませんか?」
「それは勿論取れるけど。おまえ、もしかして」
その質問が意図することはすぐに分かった。
「はい。父に会いに行こうと思ってます」
外資系大手製薬会社L&Rの日本支社長だった直樹の父が、贈収賄事件の責任を取る形で社長職を解任されてから、一か月近くが経つ。
日本にいる直樹の姉の茗子からは、父親は書斎に引きこもり状態だと聞いている。
贈収賄事件は日本では大きなニュースとなったので、近間の両親や兄弟もとても心配していた。
「よく決心したな」
「あんな父でも、心配は心配なので。近間さんに父に会ってくれとは言いません。でも、俺が逃げないように見張っていてくれませんか?」
直樹は父親から、放任主義を越えてネグレクトに近い扱いを受けていた。
親子仲は良好ではなく、もう何年も連絡も取っていないと言う。
会いに行くと決心するために、過去と向き合いながらどれほど悩み、考えたことだろう。
幸運にも、あたたかな家庭で幸福な子供時代を送った近間には、直樹の気持ちは想像はできても、共感することはできない。
近間は、テーブルの上の直樹の手を両手で包み込んだ。力を送り込むように、ぎゅっと握る。
「勿論、一緒に行くよ。おまえが金沢に来てくれたように」
「あれは半分拉致でしたけどね」
直樹は冗談めかして肩をすくめる。
空港に着くまで、近間の実家への帰省ではなく、インドネシアに旅行に行くと思い込まされていたことを言っているのだ。
「はは。悪かったよ」
軽く詫びてから、近間は真剣な声で恋人の名を呼んだ。
「直樹」
「はい」
「おまえはもう逃げない。だろ? だから、気負わずに行こうぜ」
食事を終えると、直樹は風呂の用意もできてますよと言った。
自分も一日働いて疲れて帰ってきているだろうに。本当にデキる男だと思う。
「おまえ、家事とかそんな気張ってやんなくていいぞ。面倒な時は手抜けばいいんだし」
「好きでやってるから気にしないでください。俺が忙しい時は、家事全部近間さんがやってくれてたじゃないですか。できる方ができる時にできる事をやればいいんですよ」
そう言って、直樹は近間の頬にキスをする。
くすぐったい感触に近間は目を細めた。
近間からもお返しにキスを贈り、直樹を抱きしめた。
力強く抱きしめ返され、ほっと息をつく。
直樹の匂いに包まれて、心底癒される。
「なあ、おまえもう風呂入った?」
「先にいただきましたよ」
「もう一回入りたくない?」
上目遣いで誘うと、直樹はくすくすと笑った。
「仰せのままに、王子様」
帰宅した近間を出迎えた直樹は、開口一番そう言った。
眉を寄せて心配そうな顔をしている。
「んー、大丈夫だけど、流石に疲れた」
「ここ2週間、ずっと深夜帰りですよ。そんなに忙しいんですか?」
「シャングリラ・ダイアログがあるからな」
近間はスーツ姿のまま、ダイニングテーブルに座った。
直樹はジャケットをクローゼットにしまってから、ぬるめのほうじ茶を煎れてくれた。続いて、湯気の立つお粥が出てくる。
夕食は大使館でデリバリーを注文して済ませているが、その後数時間の頭脳労働をこなしているので、小腹が空いている。深夜帰りになった時は、直樹はいつも軽い夜食を用意してくれるのだ。
今夜はシンガポールらしく中華粥だ。蓮華で口に入れると、中華だしのふんわりとした香りが鼻孔をくすぐった。
「うまい。おまえ、本当デキる彼氏だよな」
「粥くらい誰でも作れますよ」
直樹は近間の向かいに座り、近間がふうふうと冷ましながら粥を平らげる姿を見ていたが、そっと手を伸ばして、指先で近間の目元に触れた。
「クマ、今朝よりひどくなってます」
「明日は休めるから」
それを聞くと直樹は苦笑した。
「明日、土曜日ですよ」
「うん。で、日曜は出勤」
「シャングリラ・ダイアログって、各国の国防大臣が集まる国際会議ですよね」
「そう。日本も防衛大臣が参加する」
「2月のシンガポール・エアショーの際も防衛大臣が来てましたけど、休日出勤するほどの忙しさではなかったですよね」
エリート商社マンだけあって、直樹はこういうところは鋭い。
五和商事は社員のワークライフバランスを重視している優良企業なので、直樹は、滅私奉公文化が残る中央省庁のブラック労働には厳しい視線を持っている。
「今年は、防衛大臣の他にもっと偉い人も来るんだよ」
「国務大臣より偉い人って」
「俺らの最高指揮官」
固有名詞は口にしなかったが、直樹は納得したように、それは接遇が大変ですねと呟いた。
自衛隊の最高指揮官は内閣総理大臣である。
総理の外遊ともなれば、同行プレスやお付きを含めると一行は百人単位だ。
サブの筆頭である総理スピーチの原稿やシンガポール首相との会談の発言内容の作成から、ホテルの部屋割りやアシメシの手配といったロジまで、業務は膨大な量だ。
毎年6月第1週に開催されるシャングリラ・ダイアログまではあと2週間。
在シンガポール日本大使館の館員だけでは人手が足りないため、東南アジア各国の日本大使館から数十人の外交官が応援出張に来ており、大使館は連日大わらわだ。
「成功するといいですね」
直樹は力づけるように親指を立て、にっと笑った。
近間は、自信に溢れる直樹の笑顔が好きだ。
こいつが誇れるような自分になるために、頑張ろうと思える。
「おう。お祭りみたいなもんだからな。忙しいけど、楽しいよ」
「なら良かったです」
と答えてから、直樹は少し間をおいて続けた。
「近間さん、シャングリラが終わったら、1日か2日、休暇取れませんか?」
「それは勿論取れるけど。おまえ、もしかして」
その質問が意図することはすぐに分かった。
「はい。父に会いに行こうと思ってます」
外資系大手製薬会社L&Rの日本支社長だった直樹の父が、贈収賄事件の責任を取る形で社長職を解任されてから、一か月近くが経つ。
日本にいる直樹の姉の茗子からは、父親は書斎に引きこもり状態だと聞いている。
贈収賄事件は日本では大きなニュースとなったので、近間の両親や兄弟もとても心配していた。
「よく決心したな」
「あんな父でも、心配は心配なので。近間さんに父に会ってくれとは言いません。でも、俺が逃げないように見張っていてくれませんか?」
直樹は父親から、放任主義を越えてネグレクトに近い扱いを受けていた。
親子仲は良好ではなく、もう何年も連絡も取っていないと言う。
会いに行くと決心するために、過去と向き合いながらどれほど悩み、考えたことだろう。
幸運にも、あたたかな家庭で幸福な子供時代を送った近間には、直樹の気持ちは想像はできても、共感することはできない。
近間は、テーブルの上の直樹の手を両手で包み込んだ。力を送り込むように、ぎゅっと握る。
「勿論、一緒に行くよ。おまえが金沢に来てくれたように」
「あれは半分拉致でしたけどね」
直樹は冗談めかして肩をすくめる。
空港に着くまで、近間の実家への帰省ではなく、インドネシアに旅行に行くと思い込まされていたことを言っているのだ。
「はは。悪かったよ」
軽く詫びてから、近間は真剣な声で恋人の名を呼んだ。
「直樹」
「はい」
「おまえはもう逃げない。だろ? だから、気負わずに行こうぜ」
食事を終えると、直樹は風呂の用意もできてますよと言った。
自分も一日働いて疲れて帰ってきているだろうに。本当にデキる男だと思う。
「おまえ、家事とかそんな気張ってやんなくていいぞ。面倒な時は手抜けばいいんだし」
「好きでやってるから気にしないでください。俺が忙しい時は、家事全部近間さんがやってくれてたじゃないですか。できる方ができる時にできる事をやればいいんですよ」
そう言って、直樹は近間の頬にキスをする。
くすぐったい感触に近間は目を細めた。
近間からもお返しにキスを贈り、直樹を抱きしめた。
力強く抱きしめ返され、ほっと息をつく。
直樹の匂いに包まれて、心底癒される。
「なあ、おまえもう風呂入った?」
「先にいただきましたよ」
「もう一回入りたくない?」
上目遣いで誘うと、直樹はくすくすと笑った。
「仰せのままに、王子様」
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