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不甲斐ない弟だけど@カメリア化粧品本社
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リビングで呆けたように立ち尽くしていると、ポケットの中のスマホが着信を告げた。
近間だと思い込んで画面を見ずにスライドさせる。
「近間さん?」
「じゃなくて残念だったわね、私よ」
流れてきた声は姉の茗子だった。
近間と3人で食事をしてから、茗子は頻繁に電話やメールを寄越すようになった。
完全に和解したわけではないので、直樹は気が向いた時だけ応じている。
「今、姉さんと話す気分じゃないから、切るよ」
「待ちなさい。あんた、ひどい声してるわよ」
「気のせいだろ」
「仕事で失敗でもした? それとも、近間さんと喧嘩でもした?」
まさにその通りの指摘に、しかし直樹ははたと止まる。
「……ちげーよ」
「そんな怖い声するってことは、図星ね」
電話の向こうで、茗子はくつくつと笑っている。
明らかに、直樹と近間の関係を知っている様子だ。
「……姉さん、いつ知ったんだよ?」
「前に3人で会った時。知ったっていうか、見てたら分かるわよ。あんたたちの仲の良さ、男友達のボーダーライン越えてたもの」
呆れつつも頼りがいがある姉の声に、張り詰めていた心の糸がふつりと緩んだ。
静かな部屋には、クーラーと冷蔵庫の音だけが低く唸っている。
ずっと一人で住んでいたのに、今は、近間がいないだけでこんなにも広く感じる。
「姉さん、俺、どうしよう。失敗した。あの人に、近間さんに、絶対言っちゃいけないことを言った。もう、駄目かもしれない」
堰が切れたみたいに、泣き言が零れ出た。
「あんたね。この私の前で散々いちゃついてたくせに、なんで駄目なんて思うのよ」
「だって、俺。あんなこと、言うつもりなかったんだ。近間さんを全否定した。あの人が女の人だったら、戦闘機に乗れなかったし、俺に出逢うこともなかったのに」
ダムが決壊したみたいに、ただ後悔だけが襲ってくる。
こんなに胸が痛む思いをするのは久しぶりだ。
「直樹」
姉に名前を呼ばれる。
思いがけず優しい声に、直樹は言葉を止めて耳を澄ませる。
「人間関係って、そう簡単に切れるものじゃないわよ。あんただって、私に死ねだの人殺しだの言われたのに、こうやって電話に出てくれるんじゃない。
でもって、近間さんは、あんたより随分できた人でしょう。そんなことであんたのこと嫌ったりしないわよ」
「でも、近間さん。すごく、怖い顔してた」
いや、違う。
あれは、怖い顔じゃなくて、傷ついた顔だった。
「この人を何より大切にするし、傷つけるようなことは絶対にしないと約束する」
保と市子に、そう誓ったのに。
誰かと喧嘩をして、なんとなく連絡が取りづらくなって、修復をさぼっているうちに、自然消滅したことなら何度もある。
勇気を出して追いかけないとと分かっているのに、脚が動かない。
「直樹、深呼吸して」
唐突に茗子が指示した。
「え」
「いいから。吸って、吐いて」
大人しく言う通りにする。人工的に冷やされた空気だが、それだけで頭が少しクリアになった。
「そしたら、近間さんの一番好きな顔を思い出して」
一番好きな顔?
直樹は瞼を閉じる。
一番なんて、選べるはずがない。
俺の名前を呼ぶ時のはにかんだような顔。
外面王子様モード全開の完璧な笑顔。
しょうもない冗談で大笑いしている時の顔。
大口でがつがつ食べている野性的な顔。
自信ありげに笑う少し意地悪そうな顔。
しようぜって言う時の欲望にぎらついた顔。
腰が砕けるくらい愛し合った翌朝、シーツによだれ垂らしながら寝てる顔。
キスしてっていう風に、とろけるように甘い瞳で見つめてくる時の、顔。
思い出しているうちに、ぼたぼたと涙が落ちた。
「この先死ぬまで、あの人のどんな顔も見られる権利をあんたは貰ってるんだよ。なのに、それ、誰かにみすみすあげちゃっていいの?」
嫌だ。
あの人のどんな顔も、どんな声も、どんな姿も。全部。
全部、俺が、欲しい。
他の誰にも、見せたくない。渡したくない。
「今すぐ追いかけなさい。あんないい男、ぜーったい逃すんじゃないわよ。もし逃したら、私があんたを見捨てるからね」
エレベーターを降りると、近間はエントランスロビーのソファに座っていた。
普段スマホをほとんど使わない近間が、珍しく手にスマホを握っている。
「良かった、ここにいて」
安堵する直樹を見て、近間は薄く笑った。
「おまえと違って夜遊びしないから、こんな時間に他に行くとこなんてない」
直樹は、近間の足元に両膝をついた。
「ごめんなさい」
「おまえ、泣いてたの?」
近間の指先が直樹の目元に残る涙を拭った。そのぬくもりにまた泣きそうになる。
「ごめんなさい」
「俺は、怒ってないよ。まあ、ちょっとびびったつーか、ずきっとしたけど」
肩をすくめる近間の指先をそっと掴んだ。
細くて綺麗だけど、節がしっかりした男の手だ。
「俺、性別なんて関係なく近間さんのこと好きになったんだと思ってました。でも、違う。俺が好きになったのは、男性の近間さんです」
深夜だが住民の出入りはそれなりにある。
ソファに座る近間の足元に跪く直樹を、通りがかりの住人が好奇の目で見ていくが、構わなかった。
「近間さんの男らしいところが大好きです。あんなすごいものに乗ってて、俺より強くて、鍛えてて、めっちゃ食うし、性格豪快だし、なのに、綺麗だし可愛いし、エロいし」
黙って直樹の告白に耳を傾けていた近間だが、そこまで来ると慌てて直樹の口をふさいだ。
「おまえ、ここ、公共の場だからな。とりあえず、部屋戻るぞ」
カメリア化粧品本社の休憩室で、梶茗子は眠い目を擦りながら、コーヒーを啜った。
テーブルの上のスマホがぴこんとLINEの受信を告げる。
待ち受けを見ると、近間恵介からで、メッセージは『ありがとうございました』の一言だけだ。
それを読んで、茗子は安堵の笑みを浮かべた。
近間は弟の直樹の恋人で、茗子とは時々LINEをする仲だ。
30分前、滅多に自分から連絡してこない近間から、『直樹と喧嘩してしまいました』とSOSのメッセージが来た。喧嘩の原因はどうせ直樹だろうと、思わず電話して説教してしまったが、どうやら無事に仲直りしたらしい。
「梶課長、ニューヨーク支店とのテレビ会議、そろそろ始まりますよ」
「ありがとう、すぐ行くわ」
休憩室を覗きに来た部下の坂本に答えながら、茗子は手早く返信を打つと、スマホをスリープにした。
『不甲斐ない弟だけど、末永くよろしくね』
仲直りのために二人で風呂に入った後、ベッドの中で近間を抱きしめながら、直樹は誓う。
「もう絶対、傷つけたりしません」
直樹の胸に顔を埋めたまま、近間が答える。
「絶対はやめろって、言ってるだろ」
近間は絶対という言葉を嫌う。
彼には、絶対と約束して、その約束を守れなかった人がいるからだ。
「はい。だから、俺は、戦争とか天変地異とかテロとか大規模災害とか宇宙人襲来とか、不可抗力の場合を除いて、「絶対」近間さんから離れないし、大事にします」
それを聞くと、近間は肩を震わせて笑った。
「生保の免責事由かよ。宇宙人って、おまえ、信じる派なの?」
「信じてません。言葉の綾です」
「へえ。俺は見たことあるけどな」
「なにを」
「宇宙人。いや、宇宙船かな? 未確認飛行物体」
「は?」
「いや、パイロットは大体見たことあるんだって」
「それ、モルダーとスカリーに報告しました?」
「誰だよそれ」
その夜は、いつものようにくだらない話をしながら、ただ、抱きしめ合って眠った。
同棲7日目の夜だった。
近間だと思い込んで画面を見ずにスライドさせる。
「近間さん?」
「じゃなくて残念だったわね、私よ」
流れてきた声は姉の茗子だった。
近間と3人で食事をしてから、茗子は頻繁に電話やメールを寄越すようになった。
完全に和解したわけではないので、直樹は気が向いた時だけ応じている。
「今、姉さんと話す気分じゃないから、切るよ」
「待ちなさい。あんた、ひどい声してるわよ」
「気のせいだろ」
「仕事で失敗でもした? それとも、近間さんと喧嘩でもした?」
まさにその通りの指摘に、しかし直樹ははたと止まる。
「……ちげーよ」
「そんな怖い声するってことは、図星ね」
電話の向こうで、茗子はくつくつと笑っている。
明らかに、直樹と近間の関係を知っている様子だ。
「……姉さん、いつ知ったんだよ?」
「前に3人で会った時。知ったっていうか、見てたら分かるわよ。あんたたちの仲の良さ、男友達のボーダーライン越えてたもの」
呆れつつも頼りがいがある姉の声に、張り詰めていた心の糸がふつりと緩んだ。
静かな部屋には、クーラーと冷蔵庫の音だけが低く唸っている。
ずっと一人で住んでいたのに、今は、近間がいないだけでこんなにも広く感じる。
「姉さん、俺、どうしよう。失敗した。あの人に、近間さんに、絶対言っちゃいけないことを言った。もう、駄目かもしれない」
堰が切れたみたいに、泣き言が零れ出た。
「あんたね。この私の前で散々いちゃついてたくせに、なんで駄目なんて思うのよ」
「だって、俺。あんなこと、言うつもりなかったんだ。近間さんを全否定した。あの人が女の人だったら、戦闘機に乗れなかったし、俺に出逢うこともなかったのに」
ダムが決壊したみたいに、ただ後悔だけが襲ってくる。
こんなに胸が痛む思いをするのは久しぶりだ。
「直樹」
姉に名前を呼ばれる。
思いがけず優しい声に、直樹は言葉を止めて耳を澄ませる。
「人間関係って、そう簡単に切れるものじゃないわよ。あんただって、私に死ねだの人殺しだの言われたのに、こうやって電話に出てくれるんじゃない。
でもって、近間さんは、あんたより随分できた人でしょう。そんなことであんたのこと嫌ったりしないわよ」
「でも、近間さん。すごく、怖い顔してた」
いや、違う。
あれは、怖い顔じゃなくて、傷ついた顔だった。
「この人を何より大切にするし、傷つけるようなことは絶対にしないと約束する」
保と市子に、そう誓ったのに。
誰かと喧嘩をして、なんとなく連絡が取りづらくなって、修復をさぼっているうちに、自然消滅したことなら何度もある。
勇気を出して追いかけないとと分かっているのに、脚が動かない。
「直樹、深呼吸して」
唐突に茗子が指示した。
「え」
「いいから。吸って、吐いて」
大人しく言う通りにする。人工的に冷やされた空気だが、それだけで頭が少しクリアになった。
「そしたら、近間さんの一番好きな顔を思い出して」
一番好きな顔?
直樹は瞼を閉じる。
一番なんて、選べるはずがない。
俺の名前を呼ぶ時のはにかんだような顔。
外面王子様モード全開の完璧な笑顔。
しょうもない冗談で大笑いしている時の顔。
大口でがつがつ食べている野性的な顔。
自信ありげに笑う少し意地悪そうな顔。
しようぜって言う時の欲望にぎらついた顔。
腰が砕けるくらい愛し合った翌朝、シーツによだれ垂らしながら寝てる顔。
キスしてっていう風に、とろけるように甘い瞳で見つめてくる時の、顔。
思い出しているうちに、ぼたぼたと涙が落ちた。
「この先死ぬまで、あの人のどんな顔も見られる権利をあんたは貰ってるんだよ。なのに、それ、誰かにみすみすあげちゃっていいの?」
嫌だ。
あの人のどんな顔も、どんな声も、どんな姿も。全部。
全部、俺が、欲しい。
他の誰にも、見せたくない。渡したくない。
「今すぐ追いかけなさい。あんないい男、ぜーったい逃すんじゃないわよ。もし逃したら、私があんたを見捨てるからね」
エレベーターを降りると、近間はエントランスロビーのソファに座っていた。
普段スマホをほとんど使わない近間が、珍しく手にスマホを握っている。
「良かった、ここにいて」
安堵する直樹を見て、近間は薄く笑った。
「おまえと違って夜遊びしないから、こんな時間に他に行くとこなんてない」
直樹は、近間の足元に両膝をついた。
「ごめんなさい」
「おまえ、泣いてたの?」
近間の指先が直樹の目元に残る涙を拭った。そのぬくもりにまた泣きそうになる。
「ごめんなさい」
「俺は、怒ってないよ。まあ、ちょっとびびったつーか、ずきっとしたけど」
肩をすくめる近間の指先をそっと掴んだ。
細くて綺麗だけど、節がしっかりした男の手だ。
「俺、性別なんて関係なく近間さんのこと好きになったんだと思ってました。でも、違う。俺が好きになったのは、男性の近間さんです」
深夜だが住民の出入りはそれなりにある。
ソファに座る近間の足元に跪く直樹を、通りがかりの住人が好奇の目で見ていくが、構わなかった。
「近間さんの男らしいところが大好きです。あんなすごいものに乗ってて、俺より強くて、鍛えてて、めっちゃ食うし、性格豪快だし、なのに、綺麗だし可愛いし、エロいし」
黙って直樹の告白に耳を傾けていた近間だが、そこまで来ると慌てて直樹の口をふさいだ。
「おまえ、ここ、公共の場だからな。とりあえず、部屋戻るぞ」
カメリア化粧品本社の休憩室で、梶茗子は眠い目を擦りながら、コーヒーを啜った。
テーブルの上のスマホがぴこんとLINEの受信を告げる。
待ち受けを見ると、近間恵介からで、メッセージは『ありがとうございました』の一言だけだ。
それを読んで、茗子は安堵の笑みを浮かべた。
近間は弟の直樹の恋人で、茗子とは時々LINEをする仲だ。
30分前、滅多に自分から連絡してこない近間から、『直樹と喧嘩してしまいました』とSOSのメッセージが来た。喧嘩の原因はどうせ直樹だろうと、思わず電話して説教してしまったが、どうやら無事に仲直りしたらしい。
「梶課長、ニューヨーク支店とのテレビ会議、そろそろ始まりますよ」
「ありがとう、すぐ行くわ」
休憩室を覗きに来た部下の坂本に答えながら、茗子は手早く返信を打つと、スマホをスリープにした。
『不甲斐ない弟だけど、末永くよろしくね』
仲直りのために二人で風呂に入った後、ベッドの中で近間を抱きしめながら、直樹は誓う。
「もう絶対、傷つけたりしません」
直樹の胸に顔を埋めたまま、近間が答える。
「絶対はやめろって、言ってるだろ」
近間は絶対という言葉を嫌う。
彼には、絶対と約束して、その約束を守れなかった人がいるからだ。
「はい。だから、俺は、戦争とか天変地異とかテロとか大規模災害とか宇宙人襲来とか、不可抗力の場合を除いて、「絶対」近間さんから離れないし、大事にします」
それを聞くと、近間は肩を震わせて笑った。
「生保の免責事由かよ。宇宙人って、おまえ、信じる派なの?」
「信じてません。言葉の綾です」
「へえ。俺は見たことあるけどな」
「なにを」
「宇宙人。いや、宇宙船かな? 未確認飛行物体」
「は?」
「いや、パイロットは大体見たことあるんだって」
「それ、モルダーとスカリーに報告しました?」
「誰だよそれ」
その夜は、いつものようにくだらない話をしながら、ただ、抱きしめ合って眠った。
同棲7日目の夜だった。
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