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第一部 第一章 カスガイくんは、魔王と勇者の子どもになりたい
1-15 子どもはできても嫁いでないよっ
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「はい、どうぞ召し上がれ」
目の前に出されたのは、昔ながらのナポリタン。鮮やかな赤いケチャップをまとったホカホカの太麺に食欲を刺激されて、思わず亮太のお腹がぐうと鳴った。
「いただきますおいしい!」
口に入れた瞬間に飛び出てきた感想に、カウンターの向こうでユラの笑顔が咲く。赤いシンプルなエプロン姿に見惚れていたら、思いっきり麺を吸い込んでしまった。げほげほと咳き込む亮太の前に、吸盤のついた触手がにょろりと差し出され、レモン水が入ったコップが置かれる。
「誰もとりゃしないから、そんなに急いで食べるんじゃないよ」
少ししわがれているせいで凄みのある、年配の女性の声。その発生源が人間の大人ほどのサイズのメンダコに似た魔物だという現実には、このカフェに来てしばらく経った今でも、まだ少し慣れない。慌てて水で麺を流し込んだ亮太は、はふっと大きく息をはいた。
「ありがとうございます……!」
「よく噛んで食べるんだよ」
「あ、ばあちゃん。確かまだタルトが残ってたよね。もらっていい?」
「勝手にしな」
ユラに『ばあちゃん』と呼びかけられた大きな紫色のタコの魔物――ブレンゼルは、カウンターの内側で六本の足を器用に動かしながら仕込みを続ける。一本一本それぞれに意思があるかのように全く違う作業を同時に行う姿は、まるで熟練された曲芸のようで、亮太はナポリタンを頬張りながら、ついつい目で追ってしまった。
「人型じゃない魔物を見たのは初めてかい?」
「えっ! あ、すみません! いえ、このカフェに来るまでにたくさん見かけました。ただタコ――えっと、あの、海洋生物に似ているひとはそんなにいなかったので、ちょっと珍しくて」と、亮太はブレンゼルの横顔に慌てて声をかけながら、ほんの数十分前を回想する。
センリに見送られて博物館を出たところで、亮太はここがイルメリウムという国で三番目に大きいムーンヘーベンという街であることを知った。同時に、間違いなく異世界なのだということも。
街並みこそヨーロッパのおしゃれな観光地のようだったが、そこを行き交う一部の人たちがあまりにも個性的すぎるのだ。ファッションとかそういう意味ではなく、身体的な構造が。
青年に道案内をされている、真っ黒で細長い木。老夫婦の荷物を運ぶ、大きな蝶の翼を持った鳥。サバトラ猫の隣で眠る、体が透けた赤いカピバラ。
そんな不思議な光景を目の当たりにして、思わずぽかんと口を開ける亮太に「魔物と人間が共生しているって意味、ちょっとわかってもらえた?」と笑いかけてきたユラ。亮太にとっては異世界カルチャーショックよりも、そのどこか誇らしげな笑顔が可愛すぎたことの衝撃のほうが大きかったので、すっかり思考力が停止してしまったのだが――確かそのときは人の姿をした魔物は見なかった。と、思う。
「むしろ人型の魔物がいるんですか?」
「何言ってんだい。後ろにデカいのがいるじゃないか」
「え?」
ブレンゼルに促されるまま、くるりと振り返る。そこには、亮太たちがいるカウンターから少し離れた窓際の席に座って外を眺めているマオの姿があった。
――魔王。そうだ、マオは『魔王』なのだ。あくまでも肩書きだけだと思っていたが、この世界に魔物という種が存在する以上、魔王の役割を魔物が担うことは、むしろ自然と言えるのではないか。
「パパも人間じゃないんですか?」
「あ、言ってなかったっけ。そうだよ、完全な人型になれる珍しい魔物。二十歳そこそこの見た目をしてるけど、あれで結構なおじいちゃんなんだから」
マオを見つめたままの亮太の呟きに、横からユラが答えてくれる。人型になれる魔物! ということは、人型じゃない形態も存在する!? もふもふも異形もどんと来いな亮太には朗報すぎて、思わず「かっこいいです!」と叫びながら目を輝かせてしまった。
「あはは、それはよかった。新時代では魔物と人間の共生なんて当たり前になってるから、魔王さまもああやってのんびりコーヒー飲んでたり、魔物のばあちゃんも普通に人間相手のお店を出してるけどね。昔はそれこそ、正真正銘の魔王と勇者――ひいては魔物と人間の血みどろの争いがあったらしいよ」
もう千年も前の話だから俺には正直ピンとこないけどね、と言いながら、ユラがデザートの皿をナポリタンの隣に置いた。話の内容も興味深かったが、そのフルーツタルトの瑞々しい艶やかさに思わず目を奪われてしまう。
「きれいです! おいしそうです!」
「ふふ。君は本当に素直な良い子だね」
よしよし、とカウンター越しに頭を撫でられる。なんというご褒美。目の前のスイーツに負けるとも劣らない。
「しかしまあ、お前が子どもなんかこさえてくるとはね」
「ちょっと、ばあちゃん! 俺に隠し子がいたみたいな言い方やめてくれない? さっきちゃんと説明したでしょ?」
ブレンゼルの前だと、ユラの言動や表情がいつもより幼い気がする。魔物と人間ではあるが、それでもまるで本当のおばあちゃんと孫のようで実に微笑ましく、亮太のニコニコも留まることを知らなかった。
「いきなり子どもを連れて帰って来たってことには変わりないだろ。で、この子はどこに住むんだい?」
「店の上でいいじゃん。俺と一緒の部屋」
「あんな狭いとこにかい? あの魔王も?」
「魔王さまとは別々だよ。俺とこの子だけがここで暮らすの」
ごふっ、と。聞き捨てならない台詞を耳にして、亮太は再び軽くむせる。
確かに「一緒にいたい」とは言ったが「一緒に暮らしたい」とまでは言わなかった。けれど、どう考えたって三人で一つ屋根の下に住んだほうが楽しいに決まっている。マオユラのいちゃいちゃ目撃チャンスだって跳ね上がるはずだ。そんなおいしすぎる展開を、むざむざ逃すわけにはいかない。
(僕がどうにかしないと……!)
「何だいそりゃ。いい機会だから家でも借りて出ていきゃいい。金はあるんだろ?」
「またすぐそうやって追い出そうとする。ばあちゃんは俺がここにいるの、そんなに嫌なの?」
「嫁入りしたら実家を出て行くのは普通だろ」
「子どもはできても嫁いでないよっ」
などと二人が仲良く言い争っている間にナポリタンを完食した亮太は、「ごちそうさまでした」と手を合わせて椅子から飛び降りる。そのままフルーツタルトの皿を両手で掲げながら、マオのもとへと旅立った。
目の前に出されたのは、昔ながらのナポリタン。鮮やかな赤いケチャップをまとったホカホカの太麺に食欲を刺激されて、思わず亮太のお腹がぐうと鳴った。
「いただきますおいしい!」
口に入れた瞬間に飛び出てきた感想に、カウンターの向こうでユラの笑顔が咲く。赤いシンプルなエプロン姿に見惚れていたら、思いっきり麺を吸い込んでしまった。げほげほと咳き込む亮太の前に、吸盤のついた触手がにょろりと差し出され、レモン水が入ったコップが置かれる。
「誰もとりゃしないから、そんなに急いで食べるんじゃないよ」
少ししわがれているせいで凄みのある、年配の女性の声。その発生源が人間の大人ほどのサイズのメンダコに似た魔物だという現実には、このカフェに来てしばらく経った今でも、まだ少し慣れない。慌てて水で麺を流し込んだ亮太は、はふっと大きく息をはいた。
「ありがとうございます……!」
「よく噛んで食べるんだよ」
「あ、ばあちゃん。確かまだタルトが残ってたよね。もらっていい?」
「勝手にしな」
ユラに『ばあちゃん』と呼びかけられた大きな紫色のタコの魔物――ブレンゼルは、カウンターの内側で六本の足を器用に動かしながら仕込みを続ける。一本一本それぞれに意思があるかのように全く違う作業を同時に行う姿は、まるで熟練された曲芸のようで、亮太はナポリタンを頬張りながら、ついつい目で追ってしまった。
「人型じゃない魔物を見たのは初めてかい?」
「えっ! あ、すみません! いえ、このカフェに来るまでにたくさん見かけました。ただタコ――えっと、あの、海洋生物に似ているひとはそんなにいなかったので、ちょっと珍しくて」と、亮太はブレンゼルの横顔に慌てて声をかけながら、ほんの数十分前を回想する。
センリに見送られて博物館を出たところで、亮太はここがイルメリウムという国で三番目に大きいムーンヘーベンという街であることを知った。同時に、間違いなく異世界なのだということも。
街並みこそヨーロッパのおしゃれな観光地のようだったが、そこを行き交う一部の人たちがあまりにも個性的すぎるのだ。ファッションとかそういう意味ではなく、身体的な構造が。
青年に道案内をされている、真っ黒で細長い木。老夫婦の荷物を運ぶ、大きな蝶の翼を持った鳥。サバトラ猫の隣で眠る、体が透けた赤いカピバラ。
そんな不思議な光景を目の当たりにして、思わずぽかんと口を開ける亮太に「魔物と人間が共生しているって意味、ちょっとわかってもらえた?」と笑いかけてきたユラ。亮太にとっては異世界カルチャーショックよりも、そのどこか誇らしげな笑顔が可愛すぎたことの衝撃のほうが大きかったので、すっかり思考力が停止してしまったのだが――確かそのときは人の姿をした魔物は見なかった。と、思う。
「むしろ人型の魔物がいるんですか?」
「何言ってんだい。後ろにデカいのがいるじゃないか」
「え?」
ブレンゼルに促されるまま、くるりと振り返る。そこには、亮太たちがいるカウンターから少し離れた窓際の席に座って外を眺めているマオの姿があった。
――魔王。そうだ、マオは『魔王』なのだ。あくまでも肩書きだけだと思っていたが、この世界に魔物という種が存在する以上、魔王の役割を魔物が担うことは、むしろ自然と言えるのではないか。
「パパも人間じゃないんですか?」
「あ、言ってなかったっけ。そうだよ、完全な人型になれる珍しい魔物。二十歳そこそこの見た目をしてるけど、あれで結構なおじいちゃんなんだから」
マオを見つめたままの亮太の呟きに、横からユラが答えてくれる。人型になれる魔物! ということは、人型じゃない形態も存在する!? もふもふも異形もどんと来いな亮太には朗報すぎて、思わず「かっこいいです!」と叫びながら目を輝かせてしまった。
「あはは、それはよかった。新時代では魔物と人間の共生なんて当たり前になってるから、魔王さまもああやってのんびりコーヒー飲んでたり、魔物のばあちゃんも普通に人間相手のお店を出してるけどね。昔はそれこそ、正真正銘の魔王と勇者――ひいては魔物と人間の血みどろの争いがあったらしいよ」
もう千年も前の話だから俺には正直ピンとこないけどね、と言いながら、ユラがデザートの皿をナポリタンの隣に置いた。話の内容も興味深かったが、そのフルーツタルトの瑞々しい艶やかさに思わず目を奪われてしまう。
「きれいです! おいしそうです!」
「ふふ。君は本当に素直な良い子だね」
よしよし、とカウンター越しに頭を撫でられる。なんというご褒美。目の前のスイーツに負けるとも劣らない。
「しかしまあ、お前が子どもなんかこさえてくるとはね」
「ちょっと、ばあちゃん! 俺に隠し子がいたみたいな言い方やめてくれない? さっきちゃんと説明したでしょ?」
ブレンゼルの前だと、ユラの言動や表情がいつもより幼い気がする。魔物と人間ではあるが、それでもまるで本当のおばあちゃんと孫のようで実に微笑ましく、亮太のニコニコも留まることを知らなかった。
「いきなり子どもを連れて帰って来たってことには変わりないだろ。で、この子はどこに住むんだい?」
「店の上でいいじゃん。俺と一緒の部屋」
「あんな狭いとこにかい? あの魔王も?」
「魔王さまとは別々だよ。俺とこの子だけがここで暮らすの」
ごふっ、と。聞き捨てならない台詞を耳にして、亮太は再び軽くむせる。
確かに「一緒にいたい」とは言ったが「一緒に暮らしたい」とまでは言わなかった。けれど、どう考えたって三人で一つ屋根の下に住んだほうが楽しいに決まっている。マオユラのいちゃいちゃ目撃チャンスだって跳ね上がるはずだ。そんなおいしすぎる展開を、むざむざ逃すわけにはいかない。
(僕がどうにかしないと……!)
「何だいそりゃ。いい機会だから家でも借りて出ていきゃいい。金はあるんだろ?」
「またすぐそうやって追い出そうとする。ばあちゃんは俺がここにいるの、そんなに嫌なの?」
「嫁入りしたら実家を出て行くのは普通だろ」
「子どもはできても嫁いでないよっ」
などと二人が仲良く言い争っている間にナポリタンを完食した亮太は、「ごちそうさまでした」と手を合わせて椅子から飛び降りる。そのままフルーツタルトの皿を両手で掲げながら、マオのもとへと旅立った。
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