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第七章 罪の記憶よ、はじめまして
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びくっと、少女が震える。余計な不安を与えてしまわないようにと、努めてゆっくり、できるだけ優しく、マコトは言葉を重ねた。
「カナエちゃんはボクのことを、マコトくんって呼ぶんだ。だから、ちょっと変だなって」
ほんの些細な違和感を、最初から引き摺っていた。氷の女王の悪戯ではないかと、警戒していた。けれど、その予感は間違いだったのだと、なんとなくわかる。
「それと、カナエちゃんの手は、もう少し温かかったから」
少女と握っているマコトの手は、まるで凍りついたように冷たくなっている。それを聞いて慌てて離れようとする少女の小さな手を、今度はマコトのほうからそっと握った。
「大丈夫だよ」
気にしていないと首を振るマコトを見つめていた少女が、初めてゆるりと微笑む。「……ありがとう」
咄嗟にマコトを傷つけないようにと動いた少女の行動で、マコトは確信する。氷の女王の異空間という悪の巣窟のような場所に存在しているが、彼女には女王のような悪意はないと。この少女は、とても優しい女の子なのだと。
「私は、カナエの中にいる氷の女王から生まれたの」
「生まれた?」
唐突な告白に、マコトは思わず目を瞬く。大きく頷いてマコトを見上げる少女の表情は、とても力強い。見た目は幼いカナエの姿をしているが、中身は全く違う人格だということが、はっきりとわかった。
「ここは、カナエの心の中を投影した異空間。氷の女王の一部である私がつくって、あなたたちをここに連れてきた」
「どうして?」
マコトの手を引いて、再び少女が歩き出した。雪山と氷の城の映像で溢れるトンネルを進みながら、ゆっくりと話し始める。
「カナエちゃんはボクのことを、マコトくんって呼ぶんだ。だから、ちょっと変だなって」
ほんの些細な違和感を、最初から引き摺っていた。氷の女王の悪戯ではないかと、警戒していた。けれど、その予感は間違いだったのだと、なんとなくわかる。
「それと、カナエちゃんの手は、もう少し温かかったから」
少女と握っているマコトの手は、まるで凍りついたように冷たくなっている。それを聞いて慌てて離れようとする少女の小さな手を、今度はマコトのほうからそっと握った。
「大丈夫だよ」
気にしていないと首を振るマコトを見つめていた少女が、初めてゆるりと微笑む。「……ありがとう」
咄嗟にマコトを傷つけないようにと動いた少女の行動で、マコトは確信する。氷の女王の異空間という悪の巣窟のような場所に存在しているが、彼女には女王のような悪意はないと。この少女は、とても優しい女の子なのだと。
「私は、カナエの中にいる氷の女王から生まれたの」
「生まれた?」
唐突な告白に、マコトは思わず目を瞬く。大きく頷いてマコトを見上げる少女の表情は、とても力強い。見た目は幼いカナエの姿をしているが、中身は全く違う人格だということが、はっきりとわかった。
「ここは、カナエの心の中を投影した異空間。氷の女王の一部である私がつくって、あなたたちをここに連れてきた」
「どうして?」
マコトの手を引いて、再び少女が歩き出した。雪山と氷の城の映像で溢れるトンネルを進みながら、ゆっくりと話し始める。
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