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第3章 ホワイトライスケーキと疫病の話
秘策
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ログアウトした翠。
冷蔵庫からお茶を取り出し喉を潤した翠は、 すぐにパソコンを使い始めた。
AFOの奏者の動画を片っ端から見たのだ。
今までと違う戦い方をしないと行けないのはよくわかった。
でも、 浮かばないのだ。
みんなはどうやって戦ってるの?
「………………うーん」
順番に動画を再生していくが、 翠が求めるものは無かった。
違うゲーム動画を探そうと色々見ることにした翠。
そこで、 ゲーム実況というやつを見てみる事にした。
解説がついていてわかりやすいのだ。
スイが使う奏者は勿論ないのだが、 バフという点を見て何かできることは無いかと調べているのだ。
そこで、 ある動画を見つけた。
「…………これは」
翠が見ていたのは別の協力ゲームの実況である。
翠の視線の先にはバフでは無く、 魔法職ではあるのだが
「………これならイケるかもしれない」
画面に見入りながら、 興奮気味に笑みを浮かべた。
「明後日、 時間が無い!すぐに作曲しなきゃ!!」
パソコンを乱暴にシャットダウンした翠はすぐにギアを手に取りベッドに横になった。
昼食にパソコンで検索して2時間弱。
「効率的に動かないと!!」
そう言ったあと、 翠はゲームの世界へと戻って行った。
「出かけてきます!!」
「え?あら、 スイちゃん?」
すごい勢いで降りてきたスイにセラニーチェは驚き目を丸くする。
スイはハーヴェイのところで回復薬を買えるだけ買ってからフェアリーガーデンを飛び出して行った。
それを見送ったセラニーチェ達はポカンと見送ったが、 すぐに笑いを漏らす。
「いきなり色々変わったみたいだから心配だったけど、 大丈夫みたいね」
『だから言ったじゃないですか、 スイなら大丈夫ですって!』
「スイ、 強い子」
「さっすが俺のスイちゃぁぁぁあん!」
「だぁーれがお前のだよ」
クスクスと笑って穏やかに話すフェアリーロードたち。
そんな様子をプレイヤー達もいつもの事だと笑っていた。
この下方修正について、 プレイヤー達はかなり注目していた。
明らかにスイに対する下方修正だなと、 わかっていたからだ。
運営は言った。
医療処置を受けた一定の人のステータスが上がっていると。
しかし、 目立ってステータスが強そうなプレイヤーがスイ以外にいないのだ。
これは以前言っていた、 処置の仕方でギアが測定する数値は個体差がある為だ。
つまり、 スイ以外にそこまでステータスの変動があるプレイヤーは、 少数ないし、 スイのみとなる。
可能性として、 目に見えての強さがわからないプレイヤーもいるかもしれない。
最前線にいる生産者の1人も器用値が上がっていて細部まで綿密に作られたアクセサリーを作成するプレイヤーもいるのだが、 閑話休題。
そういった事があり、 スイは現在注目を浴びている。
スイたん親衛隊は勿論、 スイの火力をバグだと言ったプレイヤーたちも。
弱くなったスイを、 公式イベントで見れると笑うゲスなプレイヤーも実際いるのだ。
「お久しぶりの森だなぁー」
高速で襲いかかってくるウサギを蹴りで吹き飛ばしながらのほほんと言うスイ。
ゲームをはじめて最初に来た、 あの森である。
「んー……マイナスイオンー」
そういうが、 ウサギの群れが次々とスイに襲いかかっている。
ハープを装備することなく、 丸腰で歩くスイをたまたま通りかかったプレイヤーが驚き武器を落としてウサギに突進されていた。
遠くで、 ぐぁぁ!と叫び声が聞こえて振り向くが、 既にプレイヤーの姿はない。
んん?と首を傾げるが、 気のせいか……と歩き出す。
スイ、 腕力に目が行きがちだが脚力強化もヤバいのだ。
すでに初心者の森では武器いらずである。
バケモノか。
「よーし、 作曲するぞー!!」
セーフティーエリアにきたスイは丸太に座って作曲をはじめる。
少し支援とは離れているのだが、 スイはある場面をしっかりと見ていたのだ。
それを見たために、 これは支援でもいける!
そう確信した。
スイは難曲を作曲し始める。
通常支援とは掛け離れている為に、 作曲はかなり難しいようで効果を上げるために今までにない時間を使って曲をじっくりと作る。
作曲が終わっても、 曲を弾けるまで時間が必要だ。
なるべく早く作曲しなくては、 公式イベントに間に合わない。
焦りもあるが、 新たな挑戦にワクワクもしていた。
そして…………
「でーきた」
ニヤリと笑ったスイは、 想像通りの効果がある曲を作曲した。
これにより、 スイは最大の弱点をカバー出来るようになり、 更には別の強さも身に付けれる様になるのだ。
ニヤニヤしながら、 曲作り終了までの残り時間はハープが使えないので体術、 主に足技の練習を始める。
「よーし!強くなるぞー!!」
意気込んで森に駆け出したスイは、 イベント開始ギリギリまで自らのレベリングに奔走するのだった。
運営サイド
運営メンバーは今回の下方修正をかなり迷っていた。
開始からそのステータスで動いていたプレイヤーにとって、 いきなり制限されたプレイになったら、 プレイヤーはどう思うのだろうか。
不満が出るだろう、 なんで自分だけと思う人もいる。
数値がそんなに上がっていないプレイヤーはさほど違和感は無い、 そうなるように調整したから。
でも、 フェアリーロードのスイは。
「……規格外なんだ」
以前の公式イベント、 雪合戦を見る運営。
たった一人で全てのプレイヤーを一掃できるその強さ。
明らかにパワーバランスを逸している。
スイがたまたま話して手に入れた攻撃専用の武器に、 作曲で手に入れた支援。
それだけで十分強いのに、 超火力を生み出す腕力。
このままにしておけば、 今後のイベント全てがスイのワンマンになるし、 スイ自身手応えが無くなりゲームに飽きる可能性だってある。
運営として、 それは避けたいのだ。
スイの持つ力は無限大だ。
それは作曲の性でもある。
作曲は、 その人の感性や難しくても諦めない気持ちなどにより効果が変わる。
同じ支援を作ろうとしても、 まるっきり同じものは作れないのだ。効果の倍率も違う。
だからこそ、 今回の下方修正に乗り出した。
腕力を失ったとしても、 スイなら他の武器がある。
上手くそれで立ち回ってもらいたい。
その気持ちでイベント前の今、 これを実施した。
期日がギリギリなのは、この下方修正がやっと出来たからだった。
イベント終了後にするかと社内でもめたが、むしろイベント中、 数値が下がったプレイヤーがどう動くのか他のプレイヤーも見れるように公式イベント前に決めた。
しかし、 やはり心配なのだ。
だから、 運営はスイの動きを追った。
「………おいおい、 まじかよ」
「まさか、 こんな解決方法を思いつくなんて」
「このプレイヤーに作曲は凶悪だなぁ」
画面越しに笑顔で暴れるスイに、 運営は冷や汗を浮かべる。
パワーバランスの為の下方修正だったのに、 逆に新たな力を生み出すきっかけとなった。
「……………もうやだぁー、 このプレイヤー」
「これは…自分で作り出したんだからもうどうする事も出来ないわね……」
「お前はどう思うよ」
「うん?……んー、 こういう子だよね」
「「はぁ………」」
もう無理だわ。
暖かく見守りましょう………
ガックリと項垂れる2人に苦笑するもう1人の運営。
スイが楽しそうに暴れているの眺めた。
こうして、 各プレイヤーがレベリングをして
公式イベント当日を迎える。
冷蔵庫からお茶を取り出し喉を潤した翠は、 すぐにパソコンを使い始めた。
AFOの奏者の動画を片っ端から見たのだ。
今までと違う戦い方をしないと行けないのはよくわかった。
でも、 浮かばないのだ。
みんなはどうやって戦ってるの?
「………………うーん」
順番に動画を再生していくが、 翠が求めるものは無かった。
違うゲーム動画を探そうと色々見ることにした翠。
そこで、 ゲーム実況というやつを見てみる事にした。
解説がついていてわかりやすいのだ。
スイが使う奏者は勿論ないのだが、 バフという点を見て何かできることは無いかと調べているのだ。
そこで、 ある動画を見つけた。
「…………これは」
翠が見ていたのは別の協力ゲームの実況である。
翠の視線の先にはバフでは無く、 魔法職ではあるのだが
「………これならイケるかもしれない」
画面に見入りながら、 興奮気味に笑みを浮かべた。
「明後日、 時間が無い!すぐに作曲しなきゃ!!」
パソコンを乱暴にシャットダウンした翠はすぐにギアを手に取りベッドに横になった。
昼食にパソコンで検索して2時間弱。
「効率的に動かないと!!」
そう言ったあと、 翠はゲームの世界へと戻って行った。
「出かけてきます!!」
「え?あら、 スイちゃん?」
すごい勢いで降りてきたスイにセラニーチェは驚き目を丸くする。
スイはハーヴェイのところで回復薬を買えるだけ買ってからフェアリーガーデンを飛び出して行った。
それを見送ったセラニーチェ達はポカンと見送ったが、 すぐに笑いを漏らす。
「いきなり色々変わったみたいだから心配だったけど、 大丈夫みたいね」
『だから言ったじゃないですか、 スイなら大丈夫ですって!』
「スイ、 強い子」
「さっすが俺のスイちゃぁぁぁあん!」
「だぁーれがお前のだよ」
クスクスと笑って穏やかに話すフェアリーロードたち。
そんな様子をプレイヤー達もいつもの事だと笑っていた。
この下方修正について、 プレイヤー達はかなり注目していた。
明らかにスイに対する下方修正だなと、 わかっていたからだ。
運営は言った。
医療処置を受けた一定の人のステータスが上がっていると。
しかし、 目立ってステータスが強そうなプレイヤーがスイ以外にいないのだ。
これは以前言っていた、 処置の仕方でギアが測定する数値は個体差がある為だ。
つまり、 スイ以外にそこまでステータスの変動があるプレイヤーは、 少数ないし、 スイのみとなる。
可能性として、 目に見えての強さがわからないプレイヤーもいるかもしれない。
最前線にいる生産者の1人も器用値が上がっていて細部まで綿密に作られたアクセサリーを作成するプレイヤーもいるのだが、 閑話休題。
そういった事があり、 スイは現在注目を浴びている。
スイたん親衛隊は勿論、 スイの火力をバグだと言ったプレイヤーたちも。
弱くなったスイを、 公式イベントで見れると笑うゲスなプレイヤーも実際いるのだ。
「お久しぶりの森だなぁー」
高速で襲いかかってくるウサギを蹴りで吹き飛ばしながらのほほんと言うスイ。
ゲームをはじめて最初に来た、 あの森である。
「んー……マイナスイオンー」
そういうが、 ウサギの群れが次々とスイに襲いかかっている。
ハープを装備することなく、 丸腰で歩くスイをたまたま通りかかったプレイヤーが驚き武器を落としてウサギに突進されていた。
遠くで、 ぐぁぁ!と叫び声が聞こえて振り向くが、 既にプレイヤーの姿はない。
んん?と首を傾げるが、 気のせいか……と歩き出す。
スイ、 腕力に目が行きがちだが脚力強化もヤバいのだ。
すでに初心者の森では武器いらずである。
バケモノか。
「よーし、 作曲するぞー!!」
セーフティーエリアにきたスイは丸太に座って作曲をはじめる。
少し支援とは離れているのだが、 スイはある場面をしっかりと見ていたのだ。
それを見たために、 これは支援でもいける!
そう確信した。
スイは難曲を作曲し始める。
通常支援とは掛け離れている為に、 作曲はかなり難しいようで効果を上げるために今までにない時間を使って曲をじっくりと作る。
作曲が終わっても、 曲を弾けるまで時間が必要だ。
なるべく早く作曲しなくては、 公式イベントに間に合わない。
焦りもあるが、 新たな挑戦にワクワクもしていた。
そして…………
「でーきた」
ニヤリと笑ったスイは、 想像通りの効果がある曲を作曲した。
これにより、 スイは最大の弱点をカバー出来るようになり、 更には別の強さも身に付けれる様になるのだ。
ニヤニヤしながら、 曲作り終了までの残り時間はハープが使えないので体術、 主に足技の練習を始める。
「よーし!強くなるぞー!!」
意気込んで森に駆け出したスイは、 イベント開始ギリギリまで自らのレベリングに奔走するのだった。
運営サイド
運営メンバーは今回の下方修正をかなり迷っていた。
開始からそのステータスで動いていたプレイヤーにとって、 いきなり制限されたプレイになったら、 プレイヤーはどう思うのだろうか。
不満が出るだろう、 なんで自分だけと思う人もいる。
数値がそんなに上がっていないプレイヤーはさほど違和感は無い、 そうなるように調整したから。
でも、 フェアリーロードのスイは。
「……規格外なんだ」
以前の公式イベント、 雪合戦を見る運営。
たった一人で全てのプレイヤーを一掃できるその強さ。
明らかにパワーバランスを逸している。
スイがたまたま話して手に入れた攻撃専用の武器に、 作曲で手に入れた支援。
それだけで十分強いのに、 超火力を生み出す腕力。
このままにしておけば、 今後のイベント全てがスイのワンマンになるし、 スイ自身手応えが無くなりゲームに飽きる可能性だってある。
運営として、 それは避けたいのだ。
スイの持つ力は無限大だ。
それは作曲の性でもある。
作曲は、 その人の感性や難しくても諦めない気持ちなどにより効果が変わる。
同じ支援を作ろうとしても、 まるっきり同じものは作れないのだ。効果の倍率も違う。
だからこそ、 今回の下方修正に乗り出した。
腕力を失ったとしても、 スイなら他の武器がある。
上手くそれで立ち回ってもらいたい。
その気持ちでイベント前の今、 これを実施した。
期日がギリギリなのは、この下方修正がやっと出来たからだった。
イベント終了後にするかと社内でもめたが、むしろイベント中、 数値が下がったプレイヤーがどう動くのか他のプレイヤーも見れるように公式イベント前に決めた。
しかし、 やはり心配なのだ。
だから、 運営はスイの動きを追った。
「………おいおい、 まじかよ」
「まさか、 こんな解決方法を思いつくなんて」
「このプレイヤーに作曲は凶悪だなぁ」
画面越しに笑顔で暴れるスイに、 運営は冷や汗を浮かべる。
パワーバランスの為の下方修正だったのに、 逆に新たな力を生み出すきっかけとなった。
「……………もうやだぁー、 このプレイヤー」
「これは…自分で作り出したんだからもうどうする事も出来ないわね……」
「お前はどう思うよ」
「うん?……んー、 こういう子だよね」
「「はぁ………」」
もう無理だわ。
暖かく見守りましょう………
ガックリと項垂れる2人に苦笑するもう1人の運営。
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