186 / 198
第3章 ホワイトライスケーキと疫病の話
新たな難題
しおりを挟む
ログインしました。
ハーウェイが、 フェアリーガーデンに来てから3日後。
スイは自室でクエストクリアの画面をじっと見ていた。
穢れた龍のクエストクリア報酬に、 堕天使専用のクエスト報酬というのがあったのだ。
勿論、 ハーヴェイの事ではない。
「これ……なんだろう」
クエスト報酬「???」
この表示はずっとこのままで変わらないのだ。
普通だったら既に受け取っている筈なのに。
「………………もしかして」
この穢れた龍、 そして疫病が広まったクエスト。
これに関わった最初のクエスト、 色々あって頭から抜けてしまっていたが、 スイが受けた堕天使専用のクエストはまだクリアしていないのだ。
そう、 あの屋敷のしゃれこうべな執事との会話。
スイはまだやりのこしている。
立ち上がり屋敷に向かおうとした時、 思い出した。
「………公式イベント明後日じゃない?」
もう一度座り背中を預けた。
「ダメだな、 今から屋敷に行ったら絶対クエスト始まっちゃう。そうなったら公式イベント間に合わない可能性が出てくるから……イベント終わったあとかな。お屋敷」
はぁ………吐息を吐き出したスイは新しくサーヴァから受け取った人魚のハープを装備して持った。
調節のために預けていたハープは綺麗に磨かれて帰ってきた。
しかも、 イルカのチャームを付けて。
受け取りの時にイルカのチャームを人魚のハープに取りつけたと知ったスイは、感激してギュッと抱き締めた後、 サーヴァに飛び掛ったのだった。
「……………良かった、 本当に良かった」
そう言って撫でたハープ。
床に置いてあるそれを優しく掴み、 今度は壊さない。
そう意気込み持ち上げようとした時だった。
「…………え?」
あの軽々持ち上げていたハープが一切動かないのだ。
まるで巨大な岩を指先で持ち上げろと言われたような感じだ。
「え?…なに?なんで?!」
ぐっ……と力を入れて持ったら普通に持ち上がった。
しかし、 重さはイルカのハープよりも重い。
貰った時も、 調整後に受け取った時も、 こんな事はならなかった。
なんで?とパニックになりそうな自分を落ち着かせる。
そこで、 ある疑問が出たのだ。
「………右手は普通通り、 左手で持つのは重くて上がらない…」
すなわち、 先程ハープを持ち上げたのは右手1本で持った事になる。
「……なんでいきなり、 どうして……」
ハープを持てない。
それはスイの戦闘スタイルには致命的な事だ。
なぜ?どうして……
それだけが頭を巡るスイだったが、 この10分ほど後にその理由を知ることになる。
《やぁ!プレイヤーの諸君、 ゲームを楽しんでいるかい?》
突如響いたゲームマスターの声にスイは弾かれたように部屋を出た。
賑わっていた食堂もザワザワと騒がしくフェアリーガーデンを出ていき建物の外にでるプレイヤー。
そこには当然フェアリーロードもいて、 スイも一緒に外に出た。
「……スイ」
「ナズナちゃん!」
新しい服に身を包んだナズナが、 キュッとスイの手を握った。
握り返して空に浮かぶゲームマスターを見る。
毎回ホログラムで大きく映し出されるゲームマスターは今回もあぐらをかき、 手を組んでいた。
《やぁみんな!今回はお知らせが2つあるよ!どっちも大事な話だからよーーーく聞くように!!まずはね…………》
大きく息を吸い込み、 深呼吸をしてから口を開いた。
いつもよりも真剣なその様子に、 スイは眉を寄せる。
《………医療処置を受けているプレイヤーについての話をみんなは覚えているよね?その事で少なからずパワーバランスが崩れているのを運営は把握している。だからこのギアを作った会社と話し合いをする機会を作ったんだ。体内データをほぼ完璧にとるギアを作るまでに数十年、 それを使ってのゲームだから作り直す事は不可能。だけど、 そのパワーバランスを軽減させる事に成功した。完璧に戻すことは無理だったから何か一つ。例えば脚力、 例えば腕力。 そんな感じで数値を減少させているよ。勿論、 常識的な範囲でね。というか、 完璧に戻すことは技術的に無理って言った方が正しいかな。
これによって体を動かすことに違和感を訴えるプレイヤーが出るかもしれないけど…………》
ゲームのパワーバランスを図るために、 そこは上手くならして。
ゲームマスターの言葉にスイは愕然とした。
そっと左手を触るスイを、 クリスティーナやリィンを初めとしたフェアリーロードが見ている。
そうか、 さっきハープを持てなかった理由がこれか。
たぶん、 腕力の数値が下がったのだろう。
でも、 左手だけ?右手は?
軽く首を傾げる。
それにしても、
「………どう…しようかなぁ」
「スイさん?」
「………んー」
うんうんと頭を悩ませるスイ。
今までとは違った戦闘になるのは目に見えていた。
じゃあ、 ハープが持てない状態でどうやって戦えばいい?
《じゃあ、 次は2個目ね!イベントが数日後に控えた第2回公式イベントについて!今回はサバイバル鬼ごっこ!ちょっと趣向を変えてみたよ、 みんなに楽しんで貰えるように色々考えたんだ!これから夏だからね、 ちょっとホラーテイスト!!ぜひみんなで協力して逃げ切ってね!参加条件は建物からでてどこかの街にいること。これだけだよ!アイテムなんかの持ち込みは自由だから万全の体制で挑んでね!あんまり話したら楽しくないだろうし、 詳しい内容は当日に話すからねー!それじゃあまた!イベントの日に!
良いゲームを!》
「……………なんつーか、 運営も適当だなぁ」
「サバイバル…………私の足が火を吹くぜ」
「ナズナ………あんたねぇ」
「サバイバル鬼ごっこ、 どんな内容なんですかねー」
『うーん………どうなんだろ。今回は対策考えにくいなぁ』
「………………………」
「どうした?」
「スイちゃん?」
「…………………………ちょっと考えないといけない事が出来ました。」
思い思いに話す中、 グレンとタクが険しい顔をするスイを見て言った。
唸るように答えたスイは、 1度ログアウトしますねーと言って自室に戻っていく。
「…………スイちゃんさ……運営の言ってた……」
「タク、 詮索は無粋だぞ」
「………わかってるよ」
「でも、 スイちゃんのステータスがなんか変わっているならイベントまで残り時間少ないじゃない?調整を考えるべきかしらね」
「どう聞くんだよ、 アレイスター。お前の腕力落ちてるからこれからどうするって聞くか?」
「………………カガリ、 デリカシーない」
「お前には1番言われたくねーよ!?」
男性陣がプルプルとある場所を抑えている。
タクは真っ青だ。
首をかしげて、 なぜ?と言うナズナにデオドールは、 あらあらとコロコロ笑った。
ハーウェイが、 フェアリーガーデンに来てから3日後。
スイは自室でクエストクリアの画面をじっと見ていた。
穢れた龍のクエストクリア報酬に、 堕天使専用のクエスト報酬というのがあったのだ。
勿論、 ハーヴェイの事ではない。
「これ……なんだろう」
クエスト報酬「???」
この表示はずっとこのままで変わらないのだ。
普通だったら既に受け取っている筈なのに。
「………………もしかして」
この穢れた龍、 そして疫病が広まったクエスト。
これに関わった最初のクエスト、 色々あって頭から抜けてしまっていたが、 スイが受けた堕天使専用のクエストはまだクリアしていないのだ。
そう、 あの屋敷のしゃれこうべな執事との会話。
スイはまだやりのこしている。
立ち上がり屋敷に向かおうとした時、 思い出した。
「………公式イベント明後日じゃない?」
もう一度座り背中を預けた。
「ダメだな、 今から屋敷に行ったら絶対クエスト始まっちゃう。そうなったら公式イベント間に合わない可能性が出てくるから……イベント終わったあとかな。お屋敷」
はぁ………吐息を吐き出したスイは新しくサーヴァから受け取った人魚のハープを装備して持った。
調節のために預けていたハープは綺麗に磨かれて帰ってきた。
しかも、 イルカのチャームを付けて。
受け取りの時にイルカのチャームを人魚のハープに取りつけたと知ったスイは、感激してギュッと抱き締めた後、 サーヴァに飛び掛ったのだった。
「……………良かった、 本当に良かった」
そう言って撫でたハープ。
床に置いてあるそれを優しく掴み、 今度は壊さない。
そう意気込み持ち上げようとした時だった。
「…………え?」
あの軽々持ち上げていたハープが一切動かないのだ。
まるで巨大な岩を指先で持ち上げろと言われたような感じだ。
「え?…なに?なんで?!」
ぐっ……と力を入れて持ったら普通に持ち上がった。
しかし、 重さはイルカのハープよりも重い。
貰った時も、 調整後に受け取った時も、 こんな事はならなかった。
なんで?とパニックになりそうな自分を落ち着かせる。
そこで、 ある疑問が出たのだ。
「………右手は普通通り、 左手で持つのは重くて上がらない…」
すなわち、 先程ハープを持ち上げたのは右手1本で持った事になる。
「……なんでいきなり、 どうして……」
ハープを持てない。
それはスイの戦闘スタイルには致命的な事だ。
なぜ?どうして……
それだけが頭を巡るスイだったが、 この10分ほど後にその理由を知ることになる。
《やぁ!プレイヤーの諸君、 ゲームを楽しんでいるかい?》
突如響いたゲームマスターの声にスイは弾かれたように部屋を出た。
賑わっていた食堂もザワザワと騒がしくフェアリーガーデンを出ていき建物の外にでるプレイヤー。
そこには当然フェアリーロードもいて、 スイも一緒に外に出た。
「……スイ」
「ナズナちゃん!」
新しい服に身を包んだナズナが、 キュッとスイの手を握った。
握り返して空に浮かぶゲームマスターを見る。
毎回ホログラムで大きく映し出されるゲームマスターは今回もあぐらをかき、 手を組んでいた。
《やぁみんな!今回はお知らせが2つあるよ!どっちも大事な話だからよーーーく聞くように!!まずはね…………》
大きく息を吸い込み、 深呼吸をしてから口を開いた。
いつもよりも真剣なその様子に、 スイは眉を寄せる。
《………医療処置を受けているプレイヤーについての話をみんなは覚えているよね?その事で少なからずパワーバランスが崩れているのを運営は把握している。だからこのギアを作った会社と話し合いをする機会を作ったんだ。体内データをほぼ完璧にとるギアを作るまでに数十年、 それを使ってのゲームだから作り直す事は不可能。だけど、 そのパワーバランスを軽減させる事に成功した。完璧に戻すことは無理だったから何か一つ。例えば脚力、 例えば腕力。 そんな感じで数値を減少させているよ。勿論、 常識的な範囲でね。というか、 完璧に戻すことは技術的に無理って言った方が正しいかな。
これによって体を動かすことに違和感を訴えるプレイヤーが出るかもしれないけど…………》
ゲームのパワーバランスを図るために、 そこは上手くならして。
ゲームマスターの言葉にスイは愕然とした。
そっと左手を触るスイを、 クリスティーナやリィンを初めとしたフェアリーロードが見ている。
そうか、 さっきハープを持てなかった理由がこれか。
たぶん、 腕力の数値が下がったのだろう。
でも、 左手だけ?右手は?
軽く首を傾げる。
それにしても、
「………どう…しようかなぁ」
「スイさん?」
「………んー」
うんうんと頭を悩ませるスイ。
今までとは違った戦闘になるのは目に見えていた。
じゃあ、 ハープが持てない状態でどうやって戦えばいい?
《じゃあ、 次は2個目ね!イベントが数日後に控えた第2回公式イベントについて!今回はサバイバル鬼ごっこ!ちょっと趣向を変えてみたよ、 みんなに楽しんで貰えるように色々考えたんだ!これから夏だからね、 ちょっとホラーテイスト!!ぜひみんなで協力して逃げ切ってね!参加条件は建物からでてどこかの街にいること。これだけだよ!アイテムなんかの持ち込みは自由だから万全の体制で挑んでね!あんまり話したら楽しくないだろうし、 詳しい内容は当日に話すからねー!それじゃあまた!イベントの日に!
良いゲームを!》
「……………なんつーか、 運営も適当だなぁ」
「サバイバル…………私の足が火を吹くぜ」
「ナズナ………あんたねぇ」
「サバイバル鬼ごっこ、 どんな内容なんですかねー」
『うーん………どうなんだろ。今回は対策考えにくいなぁ』
「………………………」
「どうした?」
「スイちゃん?」
「…………………………ちょっと考えないといけない事が出来ました。」
思い思いに話す中、 グレンとタクが険しい顔をするスイを見て言った。
唸るように答えたスイは、 1度ログアウトしますねーと言って自室に戻っていく。
「…………スイちゃんさ……運営の言ってた……」
「タク、 詮索は無粋だぞ」
「………わかってるよ」
「でも、 スイちゃんのステータスがなんか変わっているならイベントまで残り時間少ないじゃない?調整を考えるべきかしらね」
「どう聞くんだよ、 アレイスター。お前の腕力落ちてるからこれからどうするって聞くか?」
「………………カガリ、 デリカシーない」
「お前には1番言われたくねーよ!?」
男性陣がプルプルとある場所を抑えている。
タクは真っ青だ。
首をかしげて、 なぜ?と言うナズナにデオドールは、 あらあらとコロコロ笑った。
33
お気に入りに追加
116
あなたにおすすめの小説
VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
動物大好きな子が動物と遊んでいたらいつの間にか最強に!!!!
常光 なる
ファンタジー
これは生き物大好きの一ノ瀬夜月(いちのせ ないと)が有名なVRMMOゲーム
Shine stay Onlineというゲームで
色々な生き物と触れて和気あいあいとする
ほのぼの系ストーリー
のはずが夜月はいつの間にか有名なプレーヤーになっていく…………
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO
無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。
名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。
小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。
特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。
姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。
ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。
スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。
そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。
インフィニティ・オンライン~ネタ職「商人」を選んだもふもふワンコは金の力(銭投げ)で無双する~
黄舞
SF
無数にあるゲームの中でもβ版の完成度、自由度の高さから瞬く間に話題を総ナメにした「インフィニティ・オンライン」。
貧乏学生だった商山人志はゲームの中だけでも大金持ちになることを夢みてネタ職「商人」を選んでしまう。
攻撃スキルはゲーム内通貨を投げつける「銭投げ」だけ。
他の戦闘職のように強力なスキルや生産職のように戦闘に役立つアイテムや武具を作るスキルも無い。
見た目はせっかくゲームだからと選んだもふもふワンコの獣人姿。
これもモンスターと間違えられやすいため、PK回避で選ぶやつは少ない!
そんな中、人志は半ばやけくそ気味にこう言い放った。
「くそっ! 完全に騙された!! もういっその事お前らがバカにした『商人』で天下取ってやんよ!! 金の力を思い知れ!!」
一度完結させて頂きましたが、勝手ながら2章を始めさせていただきました
毎日更新は難しく、最長一週間に一回の更新頻度になると思います
また、1章でも試みた、読者参加型の物語としたいと思っています
具体的にはあとがき等で都度告知を行いますので奮ってご参加いただけたらと思います
イベントの有無によらず、ゲーム内(物語内)のシステムなどにご指摘を頂けましたら、運営チームの判断により緊急メンテナンスを実施させていただくことも考えています
皆様が楽しんで頂けるゲーム作りに邁進していきますので、変わらぬご愛顧をよろしくお願いしますm(*_ _)m
吉日
運営チーム
大変申し訳ありませんが、諸事情により、キリが一応いいということでここで再度完結にさせていただきます。
最強と言われてたのに蓋を開けたら超難度不遇職
鎌霧
ファンタジー
『To The World Road』
倍率300倍の新作フルダイブ系VRMMOの初回抽選に当たり、意気揚々と休暇を取りβテストの情報を駆使して快適に過ごそうと思っていた。
……のだが、蓋をひらけば選択した職業は調整入りまくりで超難易度不遇職として立派に転生していた。
しかしそこでキャラ作り直すのは負けた気がするし、不遇だからこそ使うのがゲーマーと言うもの。
意地とプライドと一つまみの反骨精神で私はこのゲームを楽しんでいく。
小説家になろう、カクヨムにも掲載
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる