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第3章 ホワイトライスケーキと疫病の話
ダークフェアリーライト……
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「なんか、 釈然としねー」
『あの兄弟のこと?』
「そう! 兄にコンプレックスあったってことだろ? それでもさ、 兄を殺したいって思うもんかな」
「…………どうだろうね。 兄弟でも分かり合えない人だっているだろうし。実際のやりとりとか見てたわけじゃないから憶測しか浮かばない」
やったことはもちろん良くない。
何度も何度も兄に対して剣を向けているし、 封印された祠を壊してる。
剣を交える時、 何度も話をしてるだろう。
それでも、 周りの人々は憎めない、 嫌えないと言っていた。
悪い人と簡単に片付けていいのだろうか。
だが、 もう過ぎた話だ。
今更どうする事も出来ないのだ。
「………よく、 わかんねぇ」
『たぶん、 誰にもわからないのよ。当事者の2人だけが真実をしってるのでしょうね。まあ、 今はもう闇の中だけど』
「それよりも、 もう少しスピード上げない?暗くなってきた。モンスター出ても嫌だし」
『賛成』
「ハーヴェイさん、 大丈夫ですか?」
「…………え?なに?」
「スピード、上げようと思うんですけど…いいですか?」
「あぁ、大丈夫だよ。」
心ここに在らずのハーヴェイにスイは眉を寄せてから体調は大丈夫?と聞く。
困ったように笑うハーヴェイは大丈夫ではないかな……と小さく呟いた。
ハーヴェイは第2段階だった。
しかし、 限りなく第3段階に近かった。
現在第3段階になっているハーヴェイの体は悲鳴を上げ始めている。
押し寄せる体のだるさに、 内部からジワジワと出血が始まっているのだ。
痛みがない分、 動くことが出来る。
だが、 出来るからこそ体に負荷が掛かり出血を早めていた。
まだ体外に溢れ出てはいないが、 時間の問題だろう。
体外に出血したら、 ハーヴェイは第4段階になってしまう。
「…………急ごう」
ギュッと抱きしめる腕に力を入れてスピードを上げるスイ。
「…………………スイ、 苦しい……てか、痛い」
「ぎゃー!すいません!!」
力を入れた事でハーヴェイの肋骨に大ダメージを与えるスイ。
ミシミシと音がなってるのは気の所為ではないだろう。
そんな2人を白い目で見るクリスティーナ。
『イチャイチャしてる暇ないからね!』
「イチャイチャどころか絞め殺されそうだけど?」
「しません!そんなこと!!」
ハーヴェイはそんな会話になんとか混ざりながらも力の入らない自分を片腕で支えるスイに複雑な心境だった。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
「おまたせ、 長」
既に隠しきれないほどにアザが広がっているハーヴェイに、 エイファンはおかえりと言いかけたまま固まる。
「ハーヴェイ!!伝染ってたのかい!?」
「まぁ、 それは今いいから」
「いい訳ないじゃろ!!誰か回復魔法出来るやつ!!」
エイファンはハーヴェイの腕を掴んだまま言うと、 ハーヴェイはか細い声で「伝染るぞ……」と言った。
「伝染らんわい!わたしゃ200年前に既に伝染ってるんじゃ。1度伝染ったらもう感染せんのじゃ。
それより、 お主らは大丈夫か伝染っとらんか?」
ハーヴェイを簡易の椅子に座らせながらスイ達を見る。
そういえば、 散々触れていたのに病気が伝染っている様子はない。
プレイヤーには伝染らないのだろうか。
「スイさーーーん!!」
「リィンさん!!………………なんか光ってません?」
「え?あ、 光ってま………すぅぅぅう!?何ですか!!その腕!?」
「えぇ?ああ今ないんですよ」
「何照れてるんです!?ちゃんと説明してください!一体どうしたのですか?痛みはないんですか?あ、 あと、 疫病の回復方法どうでした?私たちやっぱり第4段階以上は……」
『まって、 まっーて! ちゃんと話すからそんなに一気に聞いても答えられないわ。 それよりも……』
パタパタとエプロンドレスを靡かせながら走るリィンは、 何故か神々しく光り輝いていた。
微笑みながら帰りを喜ぶのもつかの間、 スイの腕がない!?と驚く。
いやぁ……と頭をかくスイにリィンは怒涛の質問をしようとするが、 クリスティーナが慌てて止めた。
流れる汗を腕で軽く拭いながら、 はぁ……と息を吐いたリィン。
そしてハーヴェイを見る。
クリスティーナが促し治療を頼んだのだ。
リィンは袖をめくったハーヴェイの腕をじっと見る。
「…………症状がかなり進行してますね。でも、 今なら大丈夫です!今治します!」
リィンは片手で掴んでいる杖を動かす。
ハート型に動かした杖の軌道はキラキラと輝き宙に浮かんでいる。
「«キラキラ煌めく夜空のお星様、 私の思いをお星様に乗せてあなたに届け!この思い!!ダークフェアリーライト!!»」
「「「『…………………………え?』」」」
ダークフェアリーライト!!
そう言ったリィンは杖で描いたハートをコツンと叩くと、 そのハートはふよふよとハーヴェイの胸に吸い込まれていく。
そして吸収された。
ハーヴェイの体はみるみるうちに回復していき、 病で失った体力以外全て元に戻った。
アザの跡すらない。
「リィンさん…………今のは?」
「ダークフェアリーライトです」
「……………あの、 夜空のお星様って……」
「ダークフェアリーライトです、 スイさん」
「…………恥ずかしく、 ない?」
「「『(聞いたーーーーーー!!!)』」」
クリスティーナ、 ファーレン、 ハーヴェイの心がひとつに重なる。
恐る恐る聞いたスイに、リィンは満面の笑みを浮かべて答える。
「50人程癒し続けていた頃には、 わたしの羞恥心は破壊されました。 えぇ、 ものの見事に粉々です」
笑顔が、 よけいに、 こわい……………
「お………お疲れ様…………です」
「スイさん」
「は、はい!」
「全て終わったら、 この粉々に砕けた私の心を癒してくださいね」
「え?」
「………………ね?」
「は!はい!!」
凄んで言うリィンにスイは姿勢を正しながら滑舌よく返事を返した。
リィンは満足そうに笑うが、 その後ろでクリスティーナとファーレンが手を取り合って震えている。
そんな2人をリィンはにっっっっこりと見たのだった。
『あの兄弟のこと?』
「そう! 兄にコンプレックスあったってことだろ? それでもさ、 兄を殺したいって思うもんかな」
「…………どうだろうね。 兄弟でも分かり合えない人だっているだろうし。実際のやりとりとか見てたわけじゃないから憶測しか浮かばない」
やったことはもちろん良くない。
何度も何度も兄に対して剣を向けているし、 封印された祠を壊してる。
剣を交える時、 何度も話をしてるだろう。
それでも、 周りの人々は憎めない、 嫌えないと言っていた。
悪い人と簡単に片付けていいのだろうか。
だが、 もう過ぎた話だ。
今更どうする事も出来ないのだ。
「………よく、 わかんねぇ」
『たぶん、 誰にもわからないのよ。当事者の2人だけが真実をしってるのでしょうね。まあ、 今はもう闇の中だけど』
「それよりも、 もう少しスピード上げない?暗くなってきた。モンスター出ても嫌だし」
『賛成』
「ハーヴェイさん、 大丈夫ですか?」
「…………え?なに?」
「スピード、上げようと思うんですけど…いいですか?」
「あぁ、大丈夫だよ。」
心ここに在らずのハーヴェイにスイは眉を寄せてから体調は大丈夫?と聞く。
困ったように笑うハーヴェイは大丈夫ではないかな……と小さく呟いた。
ハーヴェイは第2段階だった。
しかし、 限りなく第3段階に近かった。
現在第3段階になっているハーヴェイの体は悲鳴を上げ始めている。
押し寄せる体のだるさに、 内部からジワジワと出血が始まっているのだ。
痛みがない分、 動くことが出来る。
だが、 出来るからこそ体に負荷が掛かり出血を早めていた。
まだ体外に溢れ出てはいないが、 時間の問題だろう。
体外に出血したら、 ハーヴェイは第4段階になってしまう。
「…………急ごう」
ギュッと抱きしめる腕に力を入れてスピードを上げるスイ。
「…………………スイ、 苦しい……てか、痛い」
「ぎゃー!すいません!!」
力を入れた事でハーヴェイの肋骨に大ダメージを与えるスイ。
ミシミシと音がなってるのは気の所為ではないだろう。
そんな2人を白い目で見るクリスティーナ。
『イチャイチャしてる暇ないからね!』
「イチャイチャどころか絞め殺されそうだけど?」
「しません!そんなこと!!」
ハーヴェイはそんな会話になんとか混ざりながらも力の入らない自分を片腕で支えるスイに複雑な心境だった。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
「おまたせ、 長」
既に隠しきれないほどにアザが広がっているハーヴェイに、 エイファンはおかえりと言いかけたまま固まる。
「ハーヴェイ!!伝染ってたのかい!?」
「まぁ、 それは今いいから」
「いい訳ないじゃろ!!誰か回復魔法出来るやつ!!」
エイファンはハーヴェイの腕を掴んだまま言うと、 ハーヴェイはか細い声で「伝染るぞ……」と言った。
「伝染らんわい!わたしゃ200年前に既に伝染ってるんじゃ。1度伝染ったらもう感染せんのじゃ。
それより、 お主らは大丈夫か伝染っとらんか?」
ハーヴェイを簡易の椅子に座らせながらスイ達を見る。
そういえば、 散々触れていたのに病気が伝染っている様子はない。
プレイヤーには伝染らないのだろうか。
「スイさーーーん!!」
「リィンさん!!………………なんか光ってません?」
「え?あ、 光ってま………すぅぅぅう!?何ですか!!その腕!?」
「えぇ?ああ今ないんですよ」
「何照れてるんです!?ちゃんと説明してください!一体どうしたのですか?痛みはないんですか?あ、 あと、 疫病の回復方法どうでした?私たちやっぱり第4段階以上は……」
『まって、 まっーて! ちゃんと話すからそんなに一気に聞いても答えられないわ。 それよりも……』
パタパタとエプロンドレスを靡かせながら走るリィンは、 何故か神々しく光り輝いていた。
微笑みながら帰りを喜ぶのもつかの間、 スイの腕がない!?と驚く。
いやぁ……と頭をかくスイにリィンは怒涛の質問をしようとするが、 クリスティーナが慌てて止めた。
流れる汗を腕で軽く拭いながら、 はぁ……と息を吐いたリィン。
そしてハーヴェイを見る。
クリスティーナが促し治療を頼んだのだ。
リィンは袖をめくったハーヴェイの腕をじっと見る。
「…………症状がかなり進行してますね。でも、 今なら大丈夫です!今治します!」
リィンは片手で掴んでいる杖を動かす。
ハート型に動かした杖の軌道はキラキラと輝き宙に浮かんでいる。
「«キラキラ煌めく夜空のお星様、 私の思いをお星様に乗せてあなたに届け!この思い!!ダークフェアリーライト!!»」
「「「『…………………………え?』」」」
ダークフェアリーライト!!
そう言ったリィンは杖で描いたハートをコツンと叩くと、 そのハートはふよふよとハーヴェイの胸に吸い込まれていく。
そして吸収された。
ハーヴェイの体はみるみるうちに回復していき、 病で失った体力以外全て元に戻った。
アザの跡すらない。
「リィンさん…………今のは?」
「ダークフェアリーライトです」
「……………あの、 夜空のお星様って……」
「ダークフェアリーライトです、 スイさん」
「…………恥ずかしく、 ない?」
「「『(聞いたーーーーーー!!!)』」」
クリスティーナ、 ファーレン、 ハーヴェイの心がひとつに重なる。
恐る恐る聞いたスイに、リィンは満面の笑みを浮かべて答える。
「50人程癒し続けていた頃には、 わたしの羞恥心は破壊されました。 えぇ、 ものの見事に粉々です」
笑顔が、 よけいに、 こわい……………
「お………お疲れ様…………です」
「スイさん」
「は、はい!」
「全て終わったら、 この粉々に砕けた私の心を癒してくださいね」
「え?」
「………………ね?」
「は!はい!!」
凄んで言うリィンにスイは姿勢を正しながら滑舌よく返事を返した。
リィンは満足そうに笑うが、 その後ろでクリスティーナとファーレンが手を取り合って震えている。
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