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第2章 水の都アクアエデンと氷の城
エリアボス 2
しおりを挟む「何この地獄!何この地獄!!」
「こんなエリアボスいやですぅ!」
泣き叫ぶ女性陣に盾職2人は、俺らの方が泣き叫びたいよ!と怒鳴った。
まとわりつくカメムシに悪戦苦闘するなか、グレンの超火力炎魔法が繰り出される。
「スーパーノヴァ!!」
広範囲に広がる爆発系超火力の炎魔法。
これによりカメムシの数がだいぶ減った。
カガリとファーレンにまとわりつくカメムシも離れて巨大カメムシのそばに寄っていく。
《あ!体力ゲージが減ってるわ!》
クリスティーナが指さして言うと、確かに巨大カメムシの体力ゲージは減っていた。
「………なるほど、周りの小さなカメムシとも体力共有してるって事ね。…………カガリ臭いわよぉ!!」
「なりたくて臭くなってんじゃねぇよぉ!!」
みんなを守る為に少し下がった事と風の向きで後衛まで臭いが届きセラニーチェが叫ぶ。
横でクラーティアが鼻が曲がりそうですー!と鼻を抑えている。
「でもあんまり減ってないわ」
「そうねぇ………………あら…………増えたわ」
デオドールが珍しく嫌そうに言った。
そう、小さなカメムシがグレンの魔法で半数以上減ったのにまた増えたのだ。
それも前より多く。
すぐにナズナが大砲を準備しぶっぱなす。
減った、減ったがまた量産された。
「………イタチごっこねぇ」
ここからは作業であった。
増えるカメムシに範囲魔法や攻撃を繰り返し、数を減らす。
その様子を見ながら走る前衛は巨大なカメムシを切り付け付着する体液から強烈な匂いを放ち泣き叫ぶ。
時には素早い動きで小さなカメムシは後衛まで来て小さな攻撃を繰り出し、スイのハープでなぎ払われた。
それにより匂い充満、全員が匂いに麻痺していた。
《あぁん!もぅ気持ち悪いわぁ!きゃあ!》
「きゃあ!やだぁ!!」
クリスティーナが攻撃をしている時、現れたカメムシによって攻撃された。
それはリィンも同じで同時に同じ動きをしたカメムシ。
そう、スカートの中に入り込んだのだ。
ラッキースケベである、カメムシ。ありがとうございます。
しかし、これによりカメムシ達の悲劇が起きたのだ。
リィンに絡みつくカメムシはチクチクと足などを攻撃しすぐに離れて行った。
臭い匂いと少しのダメージをリィンに与える。
そして、クリスティーナ。
ムキムキの足に攻撃するが、カメムシの攻撃はダメージを与えられない!
足をキュッとする事で1匹潰れクリスティーナはゾワゾワと悪寒が走った。
そしてその様子を見ていたカメムシが凄いダメージを受けたのだ。
その圧迫もだが、視界の暴力が決定的だったようだ。
「!?いきなりレッドゾーンになった!?」
「クリスティーナグッジョブ!!」
《喜べないわぁ!!》
クネクネしながら言うクリスティーナに全員が親指を立ててどや顔をした。
そして、想像通りにおきたレッドゾーンから来る第2形態。
これに、更なる阿鼻叫喚を呼ぶ。
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