107 / 214
第2章 水の都アクアエデンと氷の城
堕天使の特別クエスト 3
しおりを挟む
街に帰ってきたスイはまだ噴水広場がざわめいているのを見たあと、噴水広場の近くにある図書館へと向かった。
各町に図書館があるらしく、そこには沢山の書物がある。
歴史なんかも書かれてるんじゃないかな、と立ち寄った果物屋さんに言われたのだ。
ちなみに、200年前の疫病の話を聞いたが、そんな昔の事しらんよと言われた。
「ここが図書館かぁ」
大きな図書館、中に入ると正面に大きな楕円形のカウンターがある。
パソコンが数台置いてあり、そこに茶髪を三つ編みにした司書さんがいた。
「すいません」
「はい、ご利用ですか?」
にっこり笑った司書さんは、スイを見つめた。
「調べ物がしたいんです。200年前に流行った疫病について」
「200年前、ですね。少々お待ちください。」
パチパチパチとパソコンのキーを叩く音以外、静かに本を捲る音しかしない空間をスイは物珍しく眺めた。
ほとんど図書館なんて行かないスイには圧巻の本の量を管理大変だろうな、としか感想はなかった。
「……………お待たせ致しました」
本棚を眺めていたスイは、司書さんへと視線を戻す。
「200年前の疫病についての歴史書が見つかりました。ですが、その本は現在第3の街にある為ここでの閲覧は出来ません。」
「第3の街……ですか」
「はい、第3の街へ着きましたらまた図書館へと訪れますと閲覧出来ますので、そちらでお願いします。」
まさかの第3の街。
まだ解放されて間もない場所にその資料はあると言うのだ。
スイはこのクエスト、長期になりそうだなぁと思いながら口を開いた。
「………ちなみに、第3の街の行き方ってどうすればいいですか?」
「第3の街へですか?それは&*##。??&&@&=±″≧<≦¥℃∞∈∧∪でございます」
「…………………………はい」
ゲーム内住人は行き来できるのだろう。
聞いたら教えてくれた。
しかしそれはスイにはわからなかったし、やはり、第2の街のボス討伐以降なのだろう。
ありがとう、と告げてから図書館をでた。
穏やかに笑う司書さんはスイの背中にまたどうぞ。と声を掛けている。
「…………第3の街かぁ。どうやって行くのかなぁ」
まだ第2の街も全て散策が終わっていない。
だが、このクエストも気になる
「…………これは、相談かなぁ」
うーむ、そう迷いながらフェアリーガーデンへと向かった。
「…………蜂が!」
「…………蜂の大軍!!」
そんな声が聞こえているが、スイも蜂の大軍を見てきた。
蜘蛛もおまけして。
だからこそあまり気にしなかった。
この時話を聞いていたら、もしかしたらこのあとすぐに始まるイベントが無くなっていたかもしれない。
各町に図書館があるらしく、そこには沢山の書物がある。
歴史なんかも書かれてるんじゃないかな、と立ち寄った果物屋さんに言われたのだ。
ちなみに、200年前の疫病の話を聞いたが、そんな昔の事しらんよと言われた。
「ここが図書館かぁ」
大きな図書館、中に入ると正面に大きな楕円形のカウンターがある。
パソコンが数台置いてあり、そこに茶髪を三つ編みにした司書さんがいた。
「すいません」
「はい、ご利用ですか?」
にっこり笑った司書さんは、スイを見つめた。
「調べ物がしたいんです。200年前に流行った疫病について」
「200年前、ですね。少々お待ちください。」
パチパチパチとパソコンのキーを叩く音以外、静かに本を捲る音しかしない空間をスイは物珍しく眺めた。
ほとんど図書館なんて行かないスイには圧巻の本の量を管理大変だろうな、としか感想はなかった。
「……………お待たせ致しました」
本棚を眺めていたスイは、司書さんへと視線を戻す。
「200年前の疫病についての歴史書が見つかりました。ですが、その本は現在第3の街にある為ここでの閲覧は出来ません。」
「第3の街……ですか」
「はい、第3の街へ着きましたらまた図書館へと訪れますと閲覧出来ますので、そちらでお願いします。」
まさかの第3の街。
まだ解放されて間もない場所にその資料はあると言うのだ。
スイはこのクエスト、長期になりそうだなぁと思いながら口を開いた。
「………ちなみに、第3の街の行き方ってどうすればいいですか?」
「第3の街へですか?それは&*##。??&&@&=±″≧<≦¥℃∞∈∧∪でございます」
「…………………………はい」
ゲーム内住人は行き来できるのだろう。
聞いたら教えてくれた。
しかしそれはスイにはわからなかったし、やはり、第2の街のボス討伐以降なのだろう。
ありがとう、と告げてから図書館をでた。
穏やかに笑う司書さんはスイの背中にまたどうぞ。と声を掛けている。
「…………第3の街かぁ。どうやって行くのかなぁ」
まだ第2の街も全て散策が終わっていない。
だが、このクエストも気になる
「…………これは、相談かなぁ」
うーむ、そう迷いながらフェアリーガーデンへと向かった。
「…………蜂が!」
「…………蜂の大軍!!」
そんな声が聞こえているが、スイも蜂の大軍を見てきた。
蜘蛛もおまけして。
だからこそあまり気にしなかった。
この時話を聞いていたら、もしかしたらこのあとすぐに始まるイベントが無くなっていたかもしれない。
33
お気に入りに追加
127
あなたにおすすめの小説

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中

私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。

迷い人と当たり人〜伝説の国の魔道具で気ままに快適冒険者ライフを目指します〜
青空ばらみ
ファンタジー
一歳で両親を亡くし母方の伯父マークがいる辺境伯領に連れて来られたパール。 伯父と一緒に暮らすお許しを辺境伯様に乞うため訪れていた辺境伯邸で、たまたま出くわした侯爵令嬢の無知な善意により 六歳で見習い冒険者になることが決定してしまった! 運良く? 『前世の記憶』を思い出し『スマッホ』のチェリーちゃんにも協力してもらいながら 立派な冒険者になるために 前世使えなかった魔法も喜んで覚え、なんだか百年に一人現れるかどうかの伝説の国に迷いこんだ『迷い人』にもなってしまって、その恩恵を受けようとする『当たり人』と呼ばれる人たちに貢がれたり…… ぜんぜん理想の田舎でまったりスローライフは送れないけど、しょうがないから伝説の国の魔道具を駆使して 気ままに快適冒険者を目指しながら 周りのみんなを無自覚でハッピーライフに巻き込んで? 楽しく生きていこうかな! ゆる〜いスローペースのご都合ファンタジーです。
小説家になろう様でも投稿をしております。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる