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第2章 水の都アクアエデンと氷の城
幻の食材とレアドロップを求めて 5
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「いたー!!」
クリスティーナが指さす先には一頭のイノシシ。
生えているタケノコを食べているようだが、そのタケノコも2メートルを軽く超えている。
「………タケノコすげぇ」
「タケノコも持ち帰るよ!」
ふんすふんすと意気込んで言うクリスティーナ。
その声が聞こえたのか、食事中のイノシシがこちらを見た。
……………見られた。
『ぎゃーーーー!!!』
食べてたと思っていた。
それなのに、瞬きした瞬間イズナの前に出てきて鋭い牙がナズナの腕に食い込む。
血が飛び散り首を振った事で腕が半分くらいちぎれていた。
まさに、一瞬だった。
「っ!こん……のっ!」
蹴り飛ばし腕から離したが、力も体重もあるのか腕ごともがれた。
しかも、そんなに距離は開かない。イズナにはあまり得意としないタイプの敵だろう。
右腕がもげた事で通常の攻撃よりも強い痛みがイズナを襲う。
うめき声を上げながら腕を抑え、しゃがみこんだ。
ゲームの設定上、痛覚は減少しているとは言っても痛みはあるのだ。
ステータスには欠損、そして牙に毒があったのだろう、毒状態になっていて緩やかにHPを削っている。
「スキル『リカバリー、フェアリーヒール!』」
状態異常回復に体力も回復した事で動けるまで復活はしたが、腕は欠損。
ナズナは一度後ろへと下がった。
今のところ欠損を治すには、街にある教会に居る司祭に頼んで治す他ない。
「壁は私が変わりに」
スイが防御力upとしながら、一瞬でリィンの前に来たイノシシをハープで押さえつけた。
「……あ」
気づかなかったリィンは、スイに守られてから目を見開く。
「………厄介なのです、よ!!」
押さえつけたイノシシにデオドールはハンマーを叩きつけるが、体力ゲージを少しだけ減らしただけだった。
「っかたい……」
デオドールが、顔を歪ませて呟くと、クリスティーナがミサイルを構えているのに気づく。
棒立ちしている清水の首筋の服を掴んで引っ張り、後に下がった。
それを見てから、クリスティーナはミサイルを、スイごと撃ち抜く。
スイは目を見開き早弾きで自分の防御力を上げて、ミサイルの方へとハープの弦で弾き飛した。
リィンを抱きしめ遠くにジャンプ!
リィンが小さく悲鳴をあげた。
「クリスティーナ!危ない!リィンさんもいるんだよ!!」
「リィンを守って避けると思ってた!」
親指を立ててスイに言うクリスティーナはいい笑顔である。
「クリスティーナさんもナズナよりかー」
イズナがクリスティーナを見ながら言う。
ナズナも銃火器が武器だ。
体の大きさや扱える武器が違う為同じ武器では無いが。
クリスティーナはそのムキムキな体に巨大なミサイルの土台を取り付けて、移動型砲台をしている。
サブはロケットランチャー。
ナズナは、地面に置くタイプの巨大固定型大砲。
サブはマシンガンである。
ふたりとも火力は十分、むしろクリスティーナの本職が料理人であるのに銃火器スキルも高いのは、ひとえに食材への愛、である。
ただ、武器の火力が強い為、木っ端微塵にして泣き崩れる事も珍しくない。
「くるるるるる…」
巨大なイノシシにしては可愛い鳴き声。
足を引きずっているのを見てなかなかのダメージが通っているのに気づく。
そして、スイは首をかしげた。
「………そう言えば……」
「どうしました?」
助けた時と同じお姫様抱っこをされたままリィンがスイに聞く。
腕力ばんざい。
「たしか前テレビでイノシシ捕まえる番組を見ました」
それは罠でしたけど……
そう言ったスイは足を引きずっているイノシシをじっーっと見つめていた。
「………………あの」
「はい?」
「お、下ろしてください……」
「………………忘れてました!!!」
クリスティーナが指さす先には一頭のイノシシ。
生えているタケノコを食べているようだが、そのタケノコも2メートルを軽く超えている。
「………タケノコすげぇ」
「タケノコも持ち帰るよ!」
ふんすふんすと意気込んで言うクリスティーナ。
その声が聞こえたのか、食事中のイノシシがこちらを見た。
……………見られた。
『ぎゃーーーー!!!』
食べてたと思っていた。
それなのに、瞬きした瞬間イズナの前に出てきて鋭い牙がナズナの腕に食い込む。
血が飛び散り首を振った事で腕が半分くらいちぎれていた。
まさに、一瞬だった。
「っ!こん……のっ!」
蹴り飛ばし腕から離したが、力も体重もあるのか腕ごともがれた。
しかも、そんなに距離は開かない。イズナにはあまり得意としないタイプの敵だろう。
右腕がもげた事で通常の攻撃よりも強い痛みがイズナを襲う。
うめき声を上げながら腕を抑え、しゃがみこんだ。
ゲームの設定上、痛覚は減少しているとは言っても痛みはあるのだ。
ステータスには欠損、そして牙に毒があったのだろう、毒状態になっていて緩やかにHPを削っている。
「スキル『リカバリー、フェアリーヒール!』」
状態異常回復に体力も回復した事で動けるまで復活はしたが、腕は欠損。
ナズナは一度後ろへと下がった。
今のところ欠損を治すには、街にある教会に居る司祭に頼んで治す他ない。
「壁は私が変わりに」
スイが防御力upとしながら、一瞬でリィンの前に来たイノシシをハープで押さえつけた。
「……あ」
気づかなかったリィンは、スイに守られてから目を見開く。
「………厄介なのです、よ!!」
押さえつけたイノシシにデオドールはハンマーを叩きつけるが、体力ゲージを少しだけ減らしただけだった。
「っかたい……」
デオドールが、顔を歪ませて呟くと、クリスティーナがミサイルを構えているのに気づく。
棒立ちしている清水の首筋の服を掴んで引っ張り、後に下がった。
それを見てから、クリスティーナはミサイルを、スイごと撃ち抜く。
スイは目を見開き早弾きで自分の防御力を上げて、ミサイルの方へとハープの弦で弾き飛した。
リィンを抱きしめ遠くにジャンプ!
リィンが小さく悲鳴をあげた。
「クリスティーナ!危ない!リィンさんもいるんだよ!!」
「リィンを守って避けると思ってた!」
親指を立ててスイに言うクリスティーナはいい笑顔である。
「クリスティーナさんもナズナよりかー」
イズナがクリスティーナを見ながら言う。
ナズナも銃火器が武器だ。
体の大きさや扱える武器が違う為同じ武器では無いが。
クリスティーナはそのムキムキな体に巨大なミサイルの土台を取り付けて、移動型砲台をしている。
サブはロケットランチャー。
ナズナは、地面に置くタイプの巨大固定型大砲。
サブはマシンガンである。
ふたりとも火力は十分、むしろクリスティーナの本職が料理人であるのに銃火器スキルも高いのは、ひとえに食材への愛、である。
ただ、武器の火力が強い為、木っ端微塵にして泣き崩れる事も珍しくない。
「くるるるるる…」
巨大なイノシシにしては可愛い鳴き声。
足を引きずっているのを見てなかなかのダメージが通っているのに気づく。
そして、スイは首をかしげた。
「………そう言えば……」
「どうしました?」
助けた時と同じお姫様抱っこをされたままリィンがスイに聞く。
腕力ばんざい。
「たしか前テレビでイノシシ捕まえる番組を見ました」
それは罠でしたけど……
そう言ったスイは足を引きずっているイノシシをじっーっと見つめていた。
「………………あの」
「はい?」
「お、下ろしてください……」
「………………忘れてました!!!」
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