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第2章 水の都アクアエデンと氷の城
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「でも、凄いですね。βからでも全てのレベルは1からになるのに」
ハムハムとベリータップリのパンケーキを食べるリィンが言うと、スイは頷いた。
「リアルでも料理好きでお仕事も料理に関係する仕事なんです。だから楽しくて止まらないって作りまくってるみたいです。」
「なるほどー、だからですねー」
うんうん、と頷くクラーティアはホイップタップリのパンケーキを頬張る
「なにが、ですか?」
「リアルのステータスとか反映されるのよ、このゲーム」
私にも頂戴、とリィンのパンケーキを1口食べたセラニーチェは頬に手を当てておいしーい!と顔を緩ませる。
「例えば、料理経験のない人と料理好きな人が同じ料理スキルを取っても、料理の出来やステータス上昇の数値が違うってことよ。料理経験者が作るものは伸びも早いし、レシピの量も増えやすいの。もちろん、ゲームでのレベルを上げたら追いつけるけどね。」
フォークを片手に話すセラニーチェに、スイはふむふむと頷いた。
それは料理だけではなく、体を鍛えている人は他より強い体を持っていたり体術を習っている人は身体能力が高い、又は攻撃力が高いなどもある。
スイは自分の手を見て握ったり開いたりしていた。
スイの奏者も、もしかしたらヴァイオリンを弾いていたからかな…と。
「ねぇ、スイちゃぁぁぁぁああん!これ作ったのは女の子?まさか…………男!?」
「女の子、です」
「あぁ、そっかぁ!良かった!男って言われたらタクさん泣いちゃう!!」
泣き真似をしてチラッとスイを見るタクに、あははは……と笑って誤魔化した。
「可愛い子です?」
「…………(リアルは)かわいいですよ」
「そうなんですね!会うの楽しみです!」
「「「(…………返事に間があった)」」」
手を合わせて言うリィン。
だが、スイの返事に間があったことにセラニーチェとカガリ、グレンが気付きそっと焼き菓子を口に含んだ。
………………嫌な予感がする。
こうして、スイのリア友の料理人と会う約束をしたフェアリーロードは新たな料理人との出会いを楽しみにしつつ、美味しい食事や焼き菓子を堪能したのだった。
ハムハムとベリータップリのパンケーキを食べるリィンが言うと、スイは頷いた。
「リアルでも料理好きでお仕事も料理に関係する仕事なんです。だから楽しくて止まらないって作りまくってるみたいです。」
「なるほどー、だからですねー」
うんうん、と頷くクラーティアはホイップタップリのパンケーキを頬張る
「なにが、ですか?」
「リアルのステータスとか反映されるのよ、このゲーム」
私にも頂戴、とリィンのパンケーキを1口食べたセラニーチェは頬に手を当てておいしーい!と顔を緩ませる。
「例えば、料理経験のない人と料理好きな人が同じ料理スキルを取っても、料理の出来やステータス上昇の数値が違うってことよ。料理経験者が作るものは伸びも早いし、レシピの量も増えやすいの。もちろん、ゲームでのレベルを上げたら追いつけるけどね。」
フォークを片手に話すセラニーチェに、スイはふむふむと頷いた。
それは料理だけではなく、体を鍛えている人は他より強い体を持っていたり体術を習っている人は身体能力が高い、又は攻撃力が高いなどもある。
スイは自分の手を見て握ったり開いたりしていた。
スイの奏者も、もしかしたらヴァイオリンを弾いていたからかな…と。
「ねぇ、スイちゃぁぁぁぁああん!これ作ったのは女の子?まさか…………男!?」
「女の子、です」
「あぁ、そっかぁ!良かった!男って言われたらタクさん泣いちゃう!!」
泣き真似をしてチラッとスイを見るタクに、あははは……と笑って誤魔化した。
「可愛い子です?」
「…………(リアルは)かわいいですよ」
「そうなんですね!会うの楽しみです!」
「「「(…………返事に間があった)」」」
手を合わせて言うリィン。
だが、スイの返事に間があったことにセラニーチェとカガリ、グレンが気付きそっと焼き菓子を口に含んだ。
………………嫌な予感がする。
こうして、スイのリア友の料理人と会う約束をしたフェアリーロードは新たな料理人との出会いを楽しみにしつつ、美味しい食事や焼き菓子を堪能したのだった。
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