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第1章 はじめまして幻想郷
変則クエスト5
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見つけた部屋から離れさらに奥を目指す5人。
ティアラの顔色が最初より気持ち良くなったかなと思い始めていた頃、クラーティアは周りを見渡しながら深く息を吐き出した。
奥に進むにつれ暗くなる廊下にジメジメとした空気。
微かに異臭も感じていた。
鼻に腕を持っていきクラーティアは背後を見る。
今一番後ろをティアラと共に歩いているクラーティア
(これは…クエストの低ランクと違うんじゃないですかー?)
今となってはペット捜索クエストはしないクラーティアだがこの異様な雰囲気は明らかにおかしいと、持っていた本を具現化させてパラパラとページを開いた。
それを見たティアラが首を傾げる。
「…どうして武器…」
「ティアラさん、武器持った方がいいと思いますよー」
ふわふわと笑っていたクラーティアの真剣な表情に緊張を走らせたティアラは、震える手で短剣を握りしめた。
「みなさんも、戦闘準備した方がいいですよー」
軽く聞こえるクラーティアの声に振り返ると、その表情を見た3人も険しい表情をして武器を握りしめた。
進む先には分かれ道。二つに分かれた道の左を選択して5人は進む。
その先も分かれ道があり選びながら進むが全員屋敷の中の筈なのに広すぎると周囲を警戒する。
分かれ道が多すぎてもうどこから来たのか分からなくなりかけた頃、生臭い匂いが前方から漂い全員が顔を顰めて鼻を覆った。
グルルルル………
たし…と足音がなり奥から近づく気配がある。
唸り声となにやらベチャベチャとした水音。
全員が武器を構えた時、暗闇から現れるの四足歩行の何かだった。
足からゆっくりと光の中に現れるそれは毛に覆われた四足歩行の動物なのだが、犬でも猫でもない。
「な、なんだこれ…」
リンドーが呆然と言うと、ソレは口を開けてリンドーに向かい走りよった。
ガチガチと歯を鳴らしリンドーを噛もうとするソレに、クラーティアは本を光らせて魔法を唱える。
「サンダー!」
使ったのは雷系の初級魔法だが、ソレの足を止める事は出来た。
クラーティアはティアラの手を掴み体の向きを変えて走り出す。
「走って!逃げますよ!!」
クラーティアの声に弾かれたように前にいた3人も走りその場を後にする。
後から走りよる足音と息遣いが聞こえてくる中、クラーティアはクエスト表示を探して見る。
【クエスト:ペット討伐五体 難易度A】
合成されたペットを屋敷から出すこと無く討伐せよ。
全部で五体、参加者は途中勧誘、メンバーを増やすことを可とする。
クエスト失敗はプレイヤーが全員食事された時となる。
又、このクエストは変則クエストとなる為死亡ペナルティは全ての道具、金銭3分の2がロスト。
また、レベルが10減少とする。
(レベル10以下の場合はマイナスからスタートとする。)
報酬……………
「!っさいっあくですね!私たちはエサって事ですか!」
クラーティアが叫び急いでクランチャットを繋いだ。
エサ発言に、4人はビクリと体を揺らしてクラーティアを見るが、真剣な表情でクランチャットを繋げるクラーティアに何も言えなかった。
誰でもいい!出て!!
「!!セラ!!助けて!!!」
繋がったチャットの相手に叫ぶように伝えたクラーティアに、4人は不安そうな表情で見つめていた。
ティアラの顔色が最初より気持ち良くなったかなと思い始めていた頃、クラーティアは周りを見渡しながら深く息を吐き出した。
奥に進むにつれ暗くなる廊下にジメジメとした空気。
微かに異臭も感じていた。
鼻に腕を持っていきクラーティアは背後を見る。
今一番後ろをティアラと共に歩いているクラーティア
(これは…クエストの低ランクと違うんじゃないですかー?)
今となってはペット捜索クエストはしないクラーティアだがこの異様な雰囲気は明らかにおかしいと、持っていた本を具現化させてパラパラとページを開いた。
それを見たティアラが首を傾げる。
「…どうして武器…」
「ティアラさん、武器持った方がいいと思いますよー」
ふわふわと笑っていたクラーティアの真剣な表情に緊張を走らせたティアラは、震える手で短剣を握りしめた。
「みなさんも、戦闘準備した方がいいですよー」
軽く聞こえるクラーティアの声に振り返ると、その表情を見た3人も険しい表情をして武器を握りしめた。
進む先には分かれ道。二つに分かれた道の左を選択して5人は進む。
その先も分かれ道があり選びながら進むが全員屋敷の中の筈なのに広すぎると周囲を警戒する。
分かれ道が多すぎてもうどこから来たのか分からなくなりかけた頃、生臭い匂いが前方から漂い全員が顔を顰めて鼻を覆った。
グルルルル………
たし…と足音がなり奥から近づく気配がある。
唸り声となにやらベチャベチャとした水音。
全員が武器を構えた時、暗闇から現れるの四足歩行の何かだった。
足からゆっくりと光の中に現れるそれは毛に覆われた四足歩行の動物なのだが、犬でも猫でもない。
「な、なんだこれ…」
リンドーが呆然と言うと、ソレは口を開けてリンドーに向かい走りよった。
ガチガチと歯を鳴らしリンドーを噛もうとするソレに、クラーティアは本を光らせて魔法を唱える。
「サンダー!」
使ったのは雷系の初級魔法だが、ソレの足を止める事は出来た。
クラーティアはティアラの手を掴み体の向きを変えて走り出す。
「走って!逃げますよ!!」
クラーティアの声に弾かれたように前にいた3人も走りその場を後にする。
後から走りよる足音と息遣いが聞こえてくる中、クラーティアはクエスト表示を探して見る。
【クエスト:ペット討伐五体 難易度A】
合成されたペットを屋敷から出すこと無く討伐せよ。
全部で五体、参加者は途中勧誘、メンバーを増やすことを可とする。
クエスト失敗はプレイヤーが全員食事された時となる。
又、このクエストは変則クエストとなる為死亡ペナルティは全ての道具、金銭3分の2がロスト。
また、レベルが10減少とする。
(レベル10以下の場合はマイナスからスタートとする。)
報酬……………
「!っさいっあくですね!私たちはエサって事ですか!」
クラーティアが叫び急いでクランチャットを繋いだ。
エサ発言に、4人はビクリと体を揺らしてクラーティアを見るが、真剣な表情でクランチャットを繋げるクラーティアに何も言えなかった。
誰でもいい!出て!!
「!!セラ!!助けて!!!」
繋がったチャットの相手に叫ぶように伝えたクラーティアに、4人は不安そうな表情で見つめていた。
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