美しくも残酷な世界に花嫁(仮)として召喚されたようです~酒好きアラサーは食糧難の世界で庭を育てて煩悩のままに生活する

くみたろう

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閑話 教えてフェンネルさん!

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「ねえフェン、そういえば聞きたいことがあったんだ」

「ん、なぁに?」

「フェンがね、あの時……粉雪のフェンネルさんから花雪のフェンネルさんに変わったとき、どうして私の事分からなかったの?」

「………………あーね。うん、あの時はまだ頭の中がぐちゃぐちゃで、メイちゃんっていう君の事は分かってるんだけど、それがあの時目の前にいる君とメイちゃんが結びつかなくて……メイちゃんは知ってるけど、この移民の民は誰だろう?って感じだったんだ」

「だから私に聞いたのかぁ」

「冬牡丹の伴侶かって聞いたやつ?」

「うん、なんでかなって思ってたの」

「……………………嫌な気持ちにさせて、ごめんね」

「え?嫌だなぁ、悲しかったけど今は家族でしょ?」

「………………うん」

「悲しかったけど」

「ご、ごめんね?ごめんね……?」






 
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