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しおりを挟む「なんか、ミラ君意外と亜梨子ちゃん大好きだよねぇ」
「あれ、意外だった?」
「うーん、学校でも亜梨子に話し掛けるけど、もっとよそよそしいっていうか……」
母が出してくれたクッキーをパクっと食べたミラージュは、美味しいな……と同じのを取り亜梨子の口に入れた。
思わず口を開け食べた亜梨子は苦虫を噛むような顔をする。
「ほら!それ!彼女にするみたいな事自然にするからぁ!」
「え?あー、なんか無意識?学校ではしないよ、亜梨子が嫌がるからね」
「ミラ……あんたベタ惚れ彼氏みたいだよ」
「亜梨子ちゃんが嫌がってないみたいだから桃はいいけどもぉ…………亜梨子ちゃんが嫌がる事しないでよ?」
いつも眠そうに垂れている桃葉の目がぎらりと光り、ミラージュは両手をあげた。
「しないよ、しない」
「……私嫌がって……」
「ならいいのぉ」
「……聞いてください」
桃葉と郁美は満足そうに笑って頷き、母は良い友達を持ったねぇと嬉しそうだ
ミラージュは相変わらず亜梨子の隣でご機嫌に笑っていて、2人にミラージュお宅訪問を教えたのは間違いだっただろうか……と頭を痛めた。
「おじゃましました」
「はーい、気を付けてねぇ」
リビングの入口で母に向かって言うミラージュに返事を返す。
「亜梨子、次は学校で。なんかあったらすぐに連絡すること!」
頭を撫でるミラージュを亜梨子は見る。
軽くかがんで亜梨子の顔を見て言い聞かせる様に言うミラージュにこくりと頷いた。
「うわっ!素直な亜梨子可愛い!」
「早くお帰りやがれください」
「はいはい、またね」
くしゃりと頭を撫でて金剛家を後にしたミラージュを見送り亜梨子達は2階に上がっていった。
「……亜梨子、あれはヤバい」
「どれですか?」
「柳ミラージュ、あれはヤバイよ」
「あ、桃も思ったぁ亜梨子ちゃん大好きオーラ出すぎぃ!むしろ学校でのミラ君のアッサリがいまでは信じられないよぉ」
「あれもアッサリじゃないけどね」
「…………やっぱり変ですか?この間お父さんにも言われました」
ワンピースを脱いで部屋着に着替えながら言う亜梨子に、まだ脱ぎたくないのかワンピースのまま座る郁美。
それを見た亜梨子がミラージュとのトークルームを開く。
隣から覗き込む2人を放置してメッセージを送る亜梨子に2人は目を見開いた。
『郁美がワンピース気に入ったからあげてもいいですか?』
『勿論いいよ、良かったら桃葉にも好きなのあげてね』
『わかりました、ありがとうございます』
『今度可愛いワンピース着てデート行こうね』
それを見て返事をせず閉じた亜梨子を2人はガン見する。
「郁美、それ持って帰って大丈夫ですよ。それ以外の方が良かったらダンボールから選んで下さいね。桃葉も」
「あ、ありがとう……嬉しいけど……」
「桃も嬉しいけど、まって亜梨子ちゃん。ミラ君のデートのお誘いは放置なの?」
「あれは冗談ですので放置でいいんですよ?」
亜梨子が首を傾げて言うと、2人はコソコソと話し出した。
「あれ、絶対冗談じゃないよね!?」
「違うと思うわぁ、あんなに溺愛してるのにどうして亜梨子ちゃんはあんなに普通で居られるなのぉ?」
「あの顔であのルックスだよ!?あんな至近距離にいてあのスパダリ感満載だよ!?亜梨子どうなってるの!?」
「桃、ミラ君が不憫になってきたぁ」
コソコソ話す内容にあまり興味を示さなかった亜梨子は貰ったダンボールをガサゴソと漁り出す。
亜梨子好みの服がごっそリ出てきてふわりと笑う亜梨子に桃葉は思わず写真を撮った。
空いた窓から風が入り髪がふわりと揺れ、微笑んでいる亜梨子がグレーのレースたっぷりワンピース持って眺めている。
「郁ちゃん見て」
「うっわ!美人!!」
「……亜梨子ちゃんって本当に綺麗だよねぇ」
「雑誌のモデルみたい」
「…………これ、ミラ君欲しいかな?」
「この亜梨子見たら土下座しそう……」
「ぶふっ……辞めてぇ」
お腹を抱えて笑いだした桃葉に郁美も口をふよふよと動かし笑うのを堪えている。
それにやっと気付いた亜梨子は首を傾げながらも白地に青や紫の花が描いてあるワンピースを広げた。
ノースリーブだが襟が大きな二段のフリルになっていて二の腕が隠れる様になっている。
腰に大きなバックルが付いていて、膝丈のワンピースはふわりと軽くスカートはプリーツになっている。
「桃葉、これ似合いそうですよ」
「……っはぁ、笑ったぁ……あぁ!可愛い!!亜梨子ちゃんこれ桃欲しいなぁ!」
「はい、どうぞ」
桃葉も郁美も好きなワンピースを見つけて亜梨子から貰いホクホクしている。
桃葉は次のデートで着るのだと楽しみにしていた。
ダンボールにはまだまだ服が溢れているが、2人は1枚で十分、ミラ君に着て見せてあげてと言われ、亜梨子は何故柳君……?と首を傾げていた。
それから時間はあっという間に過ぎていった。
桃葉の惚気を聞いたり、ミラージュの学校との違いが凄すぎてヤバいって話になったり、郁美が私も恋したい!と叫んでみたり。
学校では出来ない話をした3人は終始笑顔だった。
「そうだ、桃やりたいことがあるのぉ」
「やりたいこと?なに?」
コーラを飲みながら聞く郁美は、次の瞬間吹き出しそうになった。
「トリプルデート!皆で一緒に遊びたいなぁって!誠君にはもう言ってるんだぁ」
「…………彼氏などいませんが」
「亜梨子ちゃんは大丈夫!!郁ちゃん……好きな人いないのぉ?」
「い!居ないよ!!」
「気になる人はぁ?」
「い…………いないよ」
スっと目を逸らした郁美に、桃葉の目が光る。
亜梨子は郁美を見てから静かにりんごジュースを飲み干した。
グラスに着く水滴が手を伝って腕まで流れていく。
「いるんでしょー!気になる人いるんでしょー!」
「いないってばぁ!」
「郁ちゃんあやしいぃぃ!」
グイグイと迫りアワアワと焦る郁美は必死に亜梨子に助けを求めるが知らぬ存ぜぬを突き通す亜梨子。
ひぃーん!と泣きそうになりながら桃葉に立ち向かう郁美は既に敗北が決まっているようだ。
勝ち目がない争いに郁美が白旗を上げたのはこの後5分と持たない時間だった。
「はぁはぁはぁ…………うぅぅ……たすけ……私は、何も…………こ…………してな…………」
「……ん?…………あり……す?」
真夜中の3時半、人の動く気配と夢うつつに聞こえる声に郁美の意識が覚醒し始めていた。
眉を寄せ寝返りをするが、まだ目は開かない。
しかし、魘される亜梨子に目を開いて体を起こすと、同じく桃葉も起き上がり目を擦っていた。
「……ん?亜梨子ちゃん?」
「……魘されるの?」
ベッドで眠る亜梨子を見ると、今まで見た事のない亜梨子がそこに居た。
汗をかき、髪を振り乱して布団を握る亜梨子は足をバタバタと動かしている。
そして、布団を離したかと思ったら髪を鷲掴み強く引っ張る。
「ぅぅぅぅ……あた…………は…………悪い……て……して…………」
2人は顔を見合わせてすぐに亜梨子を揺り起こした。
「亜梨子!亜梨子!!」
「起きて!亜梨子ちゃん!!」
強く眉を寄せた亜梨子が目を覚ますと、カッ!と目を見開き手足をバタつかせて叫び出した。
「やめてぇ!あたしは何も悪い事なんてしてない!!ひとりで静かに生きていただけよ!!なにも迷惑なんて掛けてない!魔法だって使ってない!誰も殺してない!!なのに!!逃がしてくれたじゃない!どうして今更…………母様みたいに、あたしを……ころすのぉ!?」
「亜梨子!!」
パァン!!
響く頬を叩かれた音、その後ジワジワと痛みが広がってきた。
呆然と目を見開き天井を見上げていた亜梨子はゆっくりと横を見て心配そうにこちらを見る桃葉と郁美を見た。
「……桃葉……郁美……?」
「亜梨子……亜梨子ぅ……良かったぁぁ」
「亜梨子ちゃん……大丈夫?大丈夫?」
2人は汗で濡れ気持ち悪い筈の亜梨子にしがみついてワンワンと泣いた。
亜梨子は呆然としながら時計を見ると、3時半をすぎた時間で、いつもよりだいぶ早い時間に口が開いた。
「……4時じゃない……」
呟いた声は2人の泣き声に掻き消えた。
「…………ごめんなさい」
水が入ったコップを3つ持って部屋に戻ってきた亜梨子は、泣きじゃくった2人にそれを渡した。
あまりにもいつもと違う亜梨子の姿にショックを受けたようだ。
2人は受け取り1口飲んでから亜梨子を見る。
「…………亜梨子、寝不足の日がたまにあるけど……もしかして今みたいになってるの?」
「……そうですね、この夢を見る時は何時も4時に飛び起きます。まるで寝た感じがしなくて全速力で走り抜けた後のような倦怠感があるんです」
「亜梨子ちゃん、凄くうなされてた」
「そう、なんですか?」
「起きた時の事は覚えてる?」
「……頬を叩かれました」
2人は顔を見合せて言いずらそうに言葉を発した。
「……起きた時、まるで別人みたいだったんだよ。自分の事あたしって言ってたし、悪い事してない、魔法も使ってないし誰も殺してないって」
「……魔法……人を殺してない……そう、言ってたんですね」
「錯乱してるみたいで、桃が力一杯亜梨子ちゃんのほっぺた叩いちゃったの……ごめんねぇ」
「いえ……起こしてくれてありがとうございました」
はぁ……と両手で顔を覆って俯く亜梨子に2人は寄り添った。
「……いつからこんな夢?」
「15歳になってから、です」
「内容を覚えてるのぉ?」
「覚えてます。年々色鮮やかになっているんです」
「……亜梨子、辛かったね」
郁美にギューッと強く抱き締められ、桃葉も隣で頭を抱えるように抱きしめられた。
亜梨子はわからなかった。
何故こんな夢を見るのか、何故いつも憔悴して起きるのか。
起きた時、何故こんなに悲しいのか。
年々見る度に第三者視点だったはずが、いまでは少女の中に入り少女視点で見ているのか。
………………なぜ、最初に見えていたはずの追いかけてきた男性の顔が、いまでは柳ミラージュに見えるのか。
亜梨子には、わからなかった。
夢を見るのが好きだった。
昔から色んな夢を見た。
空を飛んだり、指を鳴らして光を灯したり。
願った物が手の内に現れたり。
なによりも楽しかった。夜が好きだった。
そんな夢が楽しすぎたせいか、現実でも小さな願いが叶うような、そんな錯覚がした。
でも、15歳になった頃から、夢が少し変わってきた。
あの楽しかった事は、黒髪の少女がしていた。
お母さんと幸せに過ごしている少女が、手を叩くと水を出し、指を鳴らして家の中に明かりをともす。空を飛び穏やかに笑う、そんな少女の夢。
しかし、幸せもたった5歳までだった。
母は誰かに捕まりきっと殺されたんだろう。
あたしも殺される、逃げないと殺される……
必死に逃げて逃げて逃げて逃げて……
そして、逃がしてくれた人に最後は捕まる、そんな残忍な夢。
何時からか楽しかったはずの夢は悲しみと苦痛の夢に変わっていったのだ。
亜梨子が夢を見て、自分が誰だか分からなくなるような事は今までなかった。
でも、今回起こされた亜梨子は別人のようだったと言われた。
意識が重なっていたのだろうか。
「…………私は、金剛亜梨子、ですよね?」
「当たり前だよぉ!」
「亜梨子は私達の大切な友達でしょ!!」
「……ありがとう、ございます」
ふぅ……と息を吐き出した亜梨子に2人はギュッと更にくっつき完全に目が覚めてしまった3人はリビングに降りた。
「……温かいの、飲みませんか」
穏やかに笑った亜梨子に、2人はやっと落ち着いたように笑った。
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