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第2章 種族の優劣 命の重み
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ベルライナは端から順に片付けに取り掛かった。
もう使えないものは容赦なく処分に分別していくベルライナは5時間後にはとりあえず落ち着ける空間を確保したのだった。
この日より4日間はカーマイン、 ベルライナ共に片付け習慣となかった。
途中途中で休憩を挟みメリハリを付けて動いている。
そんなカーマイン宅に来訪者である。
玄関のチャイムが2回なり、 ドアについているカメラには眉を寄せて覗き込むアイリスの姿があった。
「え?アイリスが?」
「はい、 居間にお待ち頂いています。」
「ふぅーん?アポは貰ってないんだけどね」
はぁ…とため息を吐き出して椅子から立ち上がったカーマイン。
やっと自室がある程度片付き休んでいた所でのアイリスの訪問に少し休みたいな…と呟いつから部屋をあとにした。
ベルライナは疲れた様子の主人の為に、 疲れが取れる効能のお茶を入れてから居間に行った。
「お茶をお持ちしました」
「うん、 ありがとうベル……今日も美味しいよ」
「恐縮です」
喉が渇いていたのかアイリス、 カーマインとお茶を提供すると2人は直ぐに口を付けた。
「………悔しいけど本当に美味しいわ。」
サクリファイス、 あなたを選べば良かったかしら
頬に手を当てて言うアイリスに、 カーマインは眉をはね上げた。
「アイリス、 ベルは俺のだからね?」
流し目をしながら言うカーマインに一気に顔を真っ赤にしたアイリスが頷く
「わ!わかってますわよ!!」
胸を手を置き深呼吸しているアイリスにクスリと笑って焼き菓子に手を伸ばすカーマインを、 ベルは遊んでらっしゃる……と見ていた。
「……ふぅ。……カーマイン、 私の話をちゃんと聞いて頂けた?」
「話はわかったよ。それに頷けないけどね」
「何故ですの…?こんなに地震が来るのはおかしいわ。だから世継ぎのことも含めて私達の婚姻を親戚たちが望んでいます。私達は親戚だから婚姻後の親戚付き合いとかも心配いりませんし、 こんないい事ないでしょう?」
「結婚はお互い好きな人同士でするものだとおもうけど?」
「…………私の事嫌い?」
「勿論好きだよ?でも、 それは恋愛ではないね」
「…………………結婚してから恋愛に至ることもあるかと思うわ」
食い下がるアイリス、 カーマインは気付かれないくらいに小さく息を吐く。
確かにここ数日余震のような地震が起きていた。
何かの前触れか?と囁かれ家に引こもる物や、 物資を無理やり調達する者など、 街は今混乱している。
そんな中アイリスが言っていた様には考える大人も出てきて急遽リアルド達が結婚する話も耳にした。
まさか、 自分の所にも話が来るとはと、 カーマインは頭が痛くなる。
「ベルライナだけじゃなく、 私達だって適齢期です。結婚を考える時期ですわ。それとも結婚自体が嫌かしら?………子供が欲しくない、 とか?」
「いや、 いつかは結婚して子供も欲しいよ」
「なら!!」
「……アイリス、 いつかはね。今はそんなつもりもないよ」
「………わかりましたわ。でも考えてください、ね?」
「………わかった」
アイリスは最後の最後までこの話をしてカーマインの承諾を取ろうと必死だった。
しかし、頑なに頷かないカーマインに肩を落として帰っていく。
「……親戚達は何を考えているんだろうね」
玄関でアイリスを見送ったカーマインは、 はぁ……と肩を揉みながら室内にもどる。
「ベルごめん、 またお茶入れてくれる?」
「はい……」
「ベル……?」
少し落ち込んだ様子のベルライナに首を傾げるカーマイン。
すぐにお茶を運んできたベルライナを椅子に座らせた。
いつも休憩は2人でとる為、 用意された二つのカップにお茶を注ぐベルライナ。
そんな様子を頬杖付き微笑みながら見る。
「…………………ご主人様」
「うん?」
「…………………」
「ベル?」
黙ってお茶を入れていたベルライナはそっとカーマインに差し出す。
チラッとカーマインを見てから目を逸らしたベルライナは何度か口を開け閉めして迷っている様子だ。
1口お茶を口にしたカーマインはカチャリを音を立てながらソーサーにティーカップを置く。
黙っているベルライナを焦らすことなく待っていると、 ベルライナは意を決して顔を上げた。
「ご主人様、結婚をかんがえているのに気付きませんでした」
「…………あぁ、 なんだびっくりした」
いつもと違う真剣な容子で悩んでいたベルライナにどんな重大な話しが出るのかと身構えていたが、 予想外な話に脱力する。
「うーん、 結婚も子供もいつかはとは思うけど今すぐはないかな。誰かと一緒に住むってまだ想像出来なくて…それに……」
テーブルに上体を倒し、 腕に頭を乗せてベルライナを見上げるカーマインが優しく微笑んだ。
「ベルに優しい人じゃないと、 俺は一緒に住めないかな。ベルは俺の大切な人だからね。」
「……………ご主人様…」
「ベルにキツく当たる人とは仲良くなれないし、 俺がベルに接する事に何か言ってくる人とも難しいよね。子供は欲しいけど……そうだなベルに育児手伝って欲しいな」
「………ご主人様、 どなたも奥様になって下さらない条件のように思います」
「ふふっ…やっぱり?」
まあ、 今は結婚とか頭に無いってこと、
そう言うカーマインはクスクスと笑いながらベルライナへと手を伸ばした。
もう使えないものは容赦なく処分に分別していくベルライナは5時間後にはとりあえず落ち着ける空間を確保したのだった。
この日より4日間はカーマイン、 ベルライナ共に片付け習慣となかった。
途中途中で休憩を挟みメリハリを付けて動いている。
そんなカーマイン宅に来訪者である。
玄関のチャイムが2回なり、 ドアについているカメラには眉を寄せて覗き込むアイリスの姿があった。
「え?アイリスが?」
「はい、 居間にお待ち頂いています。」
「ふぅーん?アポは貰ってないんだけどね」
はぁ…とため息を吐き出して椅子から立ち上がったカーマイン。
やっと自室がある程度片付き休んでいた所でのアイリスの訪問に少し休みたいな…と呟いつから部屋をあとにした。
ベルライナは疲れた様子の主人の為に、 疲れが取れる効能のお茶を入れてから居間に行った。
「お茶をお持ちしました」
「うん、 ありがとうベル……今日も美味しいよ」
「恐縮です」
喉が渇いていたのかアイリス、 カーマインとお茶を提供すると2人は直ぐに口を付けた。
「………悔しいけど本当に美味しいわ。」
サクリファイス、 あなたを選べば良かったかしら
頬に手を当てて言うアイリスに、 カーマインは眉をはね上げた。
「アイリス、 ベルは俺のだからね?」
流し目をしながら言うカーマインに一気に顔を真っ赤にしたアイリスが頷く
「わ!わかってますわよ!!」
胸を手を置き深呼吸しているアイリスにクスリと笑って焼き菓子に手を伸ばすカーマインを、 ベルは遊んでらっしゃる……と見ていた。
「……ふぅ。……カーマイン、 私の話をちゃんと聞いて頂けた?」
「話はわかったよ。それに頷けないけどね」
「何故ですの…?こんなに地震が来るのはおかしいわ。だから世継ぎのことも含めて私達の婚姻を親戚たちが望んでいます。私達は親戚だから婚姻後の親戚付き合いとかも心配いりませんし、 こんないい事ないでしょう?」
「結婚はお互い好きな人同士でするものだとおもうけど?」
「…………私の事嫌い?」
「勿論好きだよ?でも、 それは恋愛ではないね」
「…………………結婚してから恋愛に至ることもあるかと思うわ」
食い下がるアイリス、 カーマインは気付かれないくらいに小さく息を吐く。
確かにここ数日余震のような地震が起きていた。
何かの前触れか?と囁かれ家に引こもる物や、 物資を無理やり調達する者など、 街は今混乱している。
そんな中アイリスが言っていた様には考える大人も出てきて急遽リアルド達が結婚する話も耳にした。
まさか、 自分の所にも話が来るとはと、 カーマインは頭が痛くなる。
「ベルライナだけじゃなく、 私達だって適齢期です。結婚を考える時期ですわ。それとも結婚自体が嫌かしら?………子供が欲しくない、 とか?」
「いや、 いつかは結婚して子供も欲しいよ」
「なら!!」
「……アイリス、 いつかはね。今はそんなつもりもないよ」
「………わかりましたわ。でも考えてください、ね?」
「………わかった」
アイリスは最後の最後までこの話をしてカーマインの承諾を取ろうと必死だった。
しかし、頑なに頷かないカーマインに肩を落として帰っていく。
「……親戚達は何を考えているんだろうね」
玄関でアイリスを見送ったカーマインは、 はぁ……と肩を揉みながら室内にもどる。
「ベルごめん、 またお茶入れてくれる?」
「はい……」
「ベル……?」
少し落ち込んだ様子のベルライナに首を傾げるカーマイン。
すぐにお茶を運んできたベルライナを椅子に座らせた。
いつも休憩は2人でとる為、 用意された二つのカップにお茶を注ぐベルライナ。
そんな様子を頬杖付き微笑みながら見る。
「…………………ご主人様」
「うん?」
「…………………」
「ベル?」
黙ってお茶を入れていたベルライナはそっとカーマインに差し出す。
チラッとカーマインを見てから目を逸らしたベルライナは何度か口を開け閉めして迷っている様子だ。
1口お茶を口にしたカーマインはカチャリを音を立てながらソーサーにティーカップを置く。
黙っているベルライナを焦らすことなく待っていると、 ベルライナは意を決して顔を上げた。
「ご主人様、結婚をかんがえているのに気付きませんでした」
「…………あぁ、 なんだびっくりした」
いつもと違う真剣な容子で悩んでいたベルライナにどんな重大な話しが出るのかと身構えていたが、 予想外な話に脱力する。
「うーん、 結婚も子供もいつかはとは思うけど今すぐはないかな。誰かと一緒に住むってまだ想像出来なくて…それに……」
テーブルに上体を倒し、 腕に頭を乗せてベルライナを見上げるカーマインが優しく微笑んだ。
「ベルに優しい人じゃないと、 俺は一緒に住めないかな。ベルは俺の大切な人だからね。」
「……………ご主人様…」
「ベルにキツく当たる人とは仲良くなれないし、 俺がベルに接する事に何か言ってくる人とも難しいよね。子供は欲しいけど……そうだなベルに育児手伝って欲しいな」
「………ご主人様、 どなたも奥様になって下さらない条件のように思います」
「ふふっ…やっぱり?」
まあ、 今は結婚とか頭に無いってこと、
そう言うカーマインはクスクスと笑いながらベルライナへと手を伸ばした。
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