2 / 4
水魔法しか使えない私の幸せを掴む話
しおりを挟む
「水魔法しか使えない厄介者、ここは有能な魔法使いが学ぶ場所だ! 今すぐこの場を立ち去れ!」
「そうだそうだ!」
「お前が来る場所では無いんだぞ」
いや! いや! もうやだよ……
なんで? 私なにか悪いことした? ただ水魔法しか使えないだけでしょ?
なんで他の魔法が使えないの? こんなになるぐらいなら生まれなければ良かった――――
いつものように家に帰った私は初めてお母様の涙を見た
「ごめんなさい、アクア」
「どうしたのですか? お母様」
「私が悪いのです。貴女を水魔法しか使えない体に生んでしまって……本当にごめんなさい。いじめを止めれなくて」
最初は何を言っているのかわからなかった。よくよく考えるとお母様にいじめを見られていたのかも知れない。
『お母様が悪いんじゃない』その一言を言えばいいだけ、でも私は何も言えなかった
私はこの日から変わった。いやどちらかと言うとこの日から元の自分に戻った。
お母様やお父様に迷惑をかけたくない一心で明るく過ごしてきた。もうあの時の私の明るさは戻せない
だって見られていたのだから。
あの出来事から何日間も部屋にこもって過ごしていた。部屋から出ようかと思ったことはある、だが出れる訳がない、だって親に見せる顔が無いのだ。お母様は毎日のように私にドア越しだが話しかけてくれている。
お父様は仕事休暇に私に話しかけてくれる。私は一回も声を返さない、そんな事があったからだ
私が部屋にこもって何ヶ月かたったときだお母様がこう言った『今日はいい天気だわ、海が綺麗に見れるわよ、私達の事は気にしないで行ってきたら?』
私は海が好きだ、綺麗だから。
「お母様覚えていたのね、私が海が好きということを」
涙がでた、お母様は私が海を好きと覚えていたからだ
私は部屋から出ることにした。家の廊下を歩いていると皆が目を開いて驚いていた、メイドも執事も。
私に良くしてくれたメイドの一人が話しかけてきた
「アクア様何処かへ行かれるのですか?」
「え、ええ」
「誰かお付きの者をつけましょうか?」
「大丈夫よ」
「そうですか、わかりました」
久しぶりに誰かと会話をしたからおかしくなっちゃたわ
誰かに声をかけられたのは驚いたけど、嬉しかった自分がいた
私はそのまま海方面に向かって歩いて行った。今日の天気は本当に良い天気で雲ひとつもない空だった。
歩いていると人が沢山いて怖いと思ったけど、優しい人の方が多いいと知った。でもやっぱり、人は怖い。人を信用できない自分がいる。そんな私でも好きなものが海。
私は海を何時間も何時間も見続け、波を聞き続けていた。
「誰か、水を……喉が乾いた」
「え、なに!」
私は大声を出してしまっていた。だって見知らぬ男性が倒れかけているのだから。
この人、喉が乾いたって言っていたよね? 私の魔法で何とかなるかしら
「あの、水です。どうぞ」
私は魔法を使って水を出し、恐る恐る水を男性に差し出した。
「ありがとう! ありがとう! 貴女のおかげで助かった」
男性は私の手を掴み感謝を伝えれくれている
ありがとうってこんなに心に刺さるものなのね
「名前はなんて言うのですか?」
「ヴァダー・アクアです」
「アクアさんですね、この恩は返します。また後日ヴァダー邸に訪れますね! それでは失礼します」
男性は一瞬で消えた。それにも驚いたが一番は私が知らない人と喋れたことだ。
あの男性と喋れたのだから他の人と喋れるのではないかと思ったが、全然喋れなかった。
私は家に帰りあの男性の事を考えていた。
あの人って何者かしら? 後日って言っていたけどいつ来るのかしら?
もう今日はつかれたから眠りたいわ
私は眠った。
朝だ突然メイドが『アクア様にお客様です』そう言われて起きた。お客様って誰? って思っていたけど、あの男性事を思い出した。私は客室に向かった。
私はドアを開けたそこにいたのは、昨日の男性かも知れない人がいた。多分昨日の男性だ。
「昨日ぶりですね? アクアさん」
「は、はい。そう、ですね」
「そうでした、私の名前はラハト・アルクです。昨日は助かりました」
私は驚いた。昨日助けた人がこの国の王子だったから。アルク様は私にもっと驚くことを言った
「アクアさん。私と婚約しませんか?」
「え」
驚き過ぎて言葉が出せない私は焦りを見せた
「私初めてなんです。こんなに心が綺麗な貴女みたいな女性に会ったのは。お願いです。」
「はい」
私はつい口走ってしまった。この国の王子との婚約に許可をしてしまった。こんな私で本当に良いのだろうか?
「なんで私を?」
「さっきも言った用に心が綺麗だからですよ。あとは水魔法が綺麗だったから」
私は嬉しくて泣いた。これを聞いて泣かない訳がない、だって初めて水魔法を褒められたのだから。
「お母様、お父様、私を生んでくれてありがとうございます」
私は両親に感謝を伝えた
だって水魔法しか使えない私を生んでくれたおかげでこんなに幸せになれたのだから。
END
「そうだそうだ!」
「お前が来る場所では無いんだぞ」
いや! いや! もうやだよ……
なんで? 私なにか悪いことした? ただ水魔法しか使えないだけでしょ?
なんで他の魔法が使えないの? こんなになるぐらいなら生まれなければ良かった――――
いつものように家に帰った私は初めてお母様の涙を見た
「ごめんなさい、アクア」
「どうしたのですか? お母様」
「私が悪いのです。貴女を水魔法しか使えない体に生んでしまって……本当にごめんなさい。いじめを止めれなくて」
最初は何を言っているのかわからなかった。よくよく考えるとお母様にいじめを見られていたのかも知れない。
『お母様が悪いんじゃない』その一言を言えばいいだけ、でも私は何も言えなかった
私はこの日から変わった。いやどちらかと言うとこの日から元の自分に戻った。
お母様やお父様に迷惑をかけたくない一心で明るく過ごしてきた。もうあの時の私の明るさは戻せない
だって見られていたのだから。
あの出来事から何日間も部屋にこもって過ごしていた。部屋から出ようかと思ったことはある、だが出れる訳がない、だって親に見せる顔が無いのだ。お母様は毎日のように私にドア越しだが話しかけてくれている。
お父様は仕事休暇に私に話しかけてくれる。私は一回も声を返さない、そんな事があったからだ
私が部屋にこもって何ヶ月かたったときだお母様がこう言った『今日はいい天気だわ、海が綺麗に見れるわよ、私達の事は気にしないで行ってきたら?』
私は海が好きだ、綺麗だから。
「お母様覚えていたのね、私が海が好きということを」
涙がでた、お母様は私が海を好きと覚えていたからだ
私は部屋から出ることにした。家の廊下を歩いていると皆が目を開いて驚いていた、メイドも執事も。
私に良くしてくれたメイドの一人が話しかけてきた
「アクア様何処かへ行かれるのですか?」
「え、ええ」
「誰かお付きの者をつけましょうか?」
「大丈夫よ」
「そうですか、わかりました」
久しぶりに誰かと会話をしたからおかしくなっちゃたわ
誰かに声をかけられたのは驚いたけど、嬉しかった自分がいた
私はそのまま海方面に向かって歩いて行った。今日の天気は本当に良い天気で雲ひとつもない空だった。
歩いていると人が沢山いて怖いと思ったけど、優しい人の方が多いいと知った。でもやっぱり、人は怖い。人を信用できない自分がいる。そんな私でも好きなものが海。
私は海を何時間も何時間も見続け、波を聞き続けていた。
「誰か、水を……喉が乾いた」
「え、なに!」
私は大声を出してしまっていた。だって見知らぬ男性が倒れかけているのだから。
この人、喉が乾いたって言っていたよね? 私の魔法で何とかなるかしら
「あの、水です。どうぞ」
私は魔法を使って水を出し、恐る恐る水を男性に差し出した。
「ありがとう! ありがとう! 貴女のおかげで助かった」
男性は私の手を掴み感謝を伝えれくれている
ありがとうってこんなに心に刺さるものなのね
「名前はなんて言うのですか?」
「ヴァダー・アクアです」
「アクアさんですね、この恩は返します。また後日ヴァダー邸に訪れますね! それでは失礼します」
男性は一瞬で消えた。それにも驚いたが一番は私が知らない人と喋れたことだ。
あの男性と喋れたのだから他の人と喋れるのではないかと思ったが、全然喋れなかった。
私は家に帰りあの男性の事を考えていた。
あの人って何者かしら? 後日って言っていたけどいつ来るのかしら?
もう今日はつかれたから眠りたいわ
私は眠った。
朝だ突然メイドが『アクア様にお客様です』そう言われて起きた。お客様って誰? って思っていたけど、あの男性事を思い出した。私は客室に向かった。
私はドアを開けたそこにいたのは、昨日の男性かも知れない人がいた。多分昨日の男性だ。
「昨日ぶりですね? アクアさん」
「は、はい。そう、ですね」
「そうでした、私の名前はラハト・アルクです。昨日は助かりました」
私は驚いた。昨日助けた人がこの国の王子だったから。アルク様は私にもっと驚くことを言った
「アクアさん。私と婚約しませんか?」
「え」
驚き過ぎて言葉が出せない私は焦りを見せた
「私初めてなんです。こんなに心が綺麗な貴女みたいな女性に会ったのは。お願いです。」
「はい」
私はつい口走ってしまった。この国の王子との婚約に許可をしてしまった。こんな私で本当に良いのだろうか?
「なんで私を?」
「さっきも言った用に心が綺麗だからですよ。あとは水魔法が綺麗だったから」
私は嬉しくて泣いた。これを聞いて泣かない訳がない、だって初めて水魔法を褒められたのだから。
「お母様、お父様、私を生んでくれてありがとうございます」
私は両親に感謝を伝えた
だって水魔法しか使えない私を生んでくれたおかげでこんなに幸せになれたのだから。
END
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
【完結】もったいないですわ!乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢は、今日も生徒会活動に勤しむ~経済を回してる?それってただの無駄遣いですわ!~
鬼ヶ咲あちたん
恋愛
内容も知らない乙女ゲームの世界に転生してしまった悪役令嬢は、ヒロインや攻略対象者たちを放って今日も生徒会活動に勤しむ。もったいないおばけは日本人の心! まだ使える物を捨ててしまうなんて、もったいないですわ! 悪役令嬢が取り組む『もったいない革命』に、だんだん生徒会役員たちは巻き込まれていく。「このゲームのヒロインは私なのよ!?」荒れるヒロインから一方的に恨まれる悪役令嬢はどうなってしまうのか?
店長代理と世界一かわいい王子様 ~コーヒー一杯につき伝言一件承ります~
くる ひなた
恋愛
代々コーヒー狂を輩出してきたフォルコ家の娘イヴは、王宮一階大階段脇にあるコーヒー専門店『カフェ・フォルコ』の店長代理を務めている。
さまざまな獣人の末裔が暮らす世界でコーヒーを提供する傍ら、彼女は優れた記憶力を活かして客から客への伝言も請け負う。
兄の幼馴染みで、強く頼もしく、そして〝世界一かわいい〟第一王子ウィリアムに見守られ助けられながら、常連客同士の仲を取り持ったり、時には修羅場に巻き込まれたり、と日々大忙し!
完 さぁ、悪役令嬢のお役目の時間よ。
水鳥楓椛
恋愛
わたくし、エリザベート・ラ・ツェリーナは今日愛しの婚約者である王太子レオンハルト・フォン・アイゼンハーツに婚約破棄をされる。
なんでそんなことが分かるかって?
それはわたくしに前世の記憶があるから。
婚約破棄されるって分かっているならば逃げればいいって思うでしょう?
でも、わたくしは愛しの婚約者さまの役に立ちたい。
だから、どんなに惨めなめに遭うとしても、わたくしは彼の前に立つ。
さぁ、悪役令嬢のお役目の時間よ。
攻略対象の王子様は放置されました
白生荼汰
恋愛
……前回と違う。
お茶会で公爵令嬢の不在に、前回と前世を思い出した王子様。
今回の公爵令嬢は、どうも婚約を避けたい様子だ。
小説家になろうにも投稿してます。
魔性の悪役令嬢らしいですが、男性が苦手なのでご期待にそえません!
蒼乃ロゼ
恋愛
「リュミネーヴァ様は、いろんな殿方とご経験のある、魔性の女でいらっしゃいますから!」
「「……は?」」
どうやら原作では魔性の女だったらしい、リュミネーヴァ。
しかし彼女の中身は、前世でストーカーに命を絶たれ、乙女ゲーム『光が世界を満たすまで』通称ヒカミタの世界に転生してきた人物。
前世での最期の記憶から、男性が苦手。
初めは男性を目にするだけでも体が震えるありさま。
リュミネーヴァが具体的にどんな悪行をするのか分からず、ただ自分として、在るがままを生きてきた。
当然、物語が原作どおりにいくはずもなく。
おまけに実は、本編前にあたる時期からフラグを折っていて……?
攻略キャラを全力回避していたら、魔性違いで謎のキャラから溺愛モードが始まるお話。
ファンタジー要素も多めです。
※なろう様にも掲載中
※短編【転生先は『乙女ゲーでしょ』~】の元ネタです。どちらを先に読んでもお話は分かりますので、ご安心ください。
義弟の為に悪役令嬢になったけど何故か義弟がヒロインに会う前にヤンデレ化している件。
あの
恋愛
交通事故で死んだら、大好きな乙女ゲームの世界に転生してしまった。けど、、ヒロインじゃなくて攻略対象の義姉の悪役令嬢!?
ゲームで推しキャラだったヤンデレ義弟に嫌われるのは胸が痛いけど幸せになってもらうために悪役になろう!と思ったのだけれど
ヒロインに会う前にヤンデレ化してしまったのです。
※初めて書くので設定などごちゃごちゃかもしれませんが暖かく見守ってください。
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる