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学校に行く
良かったね
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俺達は早速作戦会議を開始した。
そして作戦会議で決定した作戦!!
その名も
「双子の少年の心に巣食う闇を取り除け!~熱血少年達の戦い~」 だ。
ふざけてない。断じてふざけてない。ただ少しばかりこんなふうにした方が俺のポテンシャルが高まるからこうしたわけで、ふざけてはいない。
肝心の内容だが、俺が考えるに双子くん達は「裏切られた」と言っていたので、多分過去にも俺みたいに言ってきた奴がいたんだろう。
それで何度も裏切られて人を信じられなくなり、より2人だけの世界に入り込んでしまった、みたいな感じだと思う。
あくまでも予想なんだけどね、だってその人が経験したことなんてその人にしかわからないもん。
だからその過程があったことを前提に考えた作戦なんだけど、口だけじゃなかったらいいんじゃないかな?
口だけで信じて!!って言ってもきっと信じれないから行動するしかないよね。
ってことで今日から双子くん達の事を追いかけ回してダメなことはダメってうっとおしく付きまとうっていうのが俺の作戦だ!!
莉音くんと瑠姫くんはものすごい面倒くさそうな嫌そうな顔をしてたけど、2人も道連れにしていくよ!!
俺は早速行動に取り掛かった。
昼休みとか放課後に双子くん達を追いかけ回して、ポイ捨てしようとしたら注意したり........まぁ、兎に角追いかけ回してオカン並に注意しまくった。
そしたらだんだん逃げられるようになって、足の遅い俺は追いつけないから莉音くんと瑠姫くんに追いかけてもらって捕獲してもらって、そこからグチグチお説教タイムに入るというのを繰り返し1ヶ月がたった。
「なんなんだよ!お前........」
「すごい.....うっとおしい。」
「だって言葉だけじゃ信じてくれないでしょ?俺言ったじゃん、2人が知らないこといっぱい教えるって。今それを行動で示してるんだよ。」
「「何それ」」
「意味わかんねー。」
「ねぇ、俺の事信じる気になった?」
「........。」
「羽花........」
前までは俺が言ったこの一言で顔を真っ赤にして怒ってたのに、今はどうしたらいいのか分からないって顔をしてる。ほんとにお互い以外の人が信じられないんだな........。
「別にね、2人のこと引き裂こうとしてるんじゃないよ。お互いのこと以外信じられない........それでも人間って生きてけるしこれでもいいのかもしれないよ...........
でもさぁ。2人だけなんて寂しくない?俺の事信じなくたっていいよ、ただそばにいさせてよ。そしたら毎日うっとおしく君らの知らないこといっぱい教えてあげるから。」
俺は誰かに気持ちを伝えるのがとても苦手だ。でも今言ったことは必死に考えて必死に伝えようとした想い。これが届かないならきっと俺にこの2人を変えることは無理だ。
「ねぇ羽花、そろそろ意地張るのやめようよ。」
「千花までそんなこと言うの........?」
「この子がここまでしてくれてるんだよ?羽花だってほんとは気づいてるんじゃない?この子なら大丈夫だって分かってるんでしょ。」
「........。」
「ねぇ羽花ごめんね。僕がダメダメだからいっつも守ろうとしてくれて、自分はお兄ちゃんだからって泣きそうになりながら言ってたの知ってたのに........なにもしてあげられなくてごめんね。」
「ちが「違わないよ。僕が羽花のこと縛り付けてるんだよね。僕が傷つかないよう気付かないふりしてるんでしょ?もういいよ?僕は大丈夫だから。」」
双子の1人が........羽花くんがこちらを向いて口を開いた。
「ほんとに........信じてもいいの......?」
「うん。信じて。」
「俺の事は傷つけてもいい、けど.....千花の事少しでも傷つけたら.......殺すから。」
「いいよ!!」
俺は笑顔で言った。やっとだ、やっと救えたのかな?最初は生徒会長様の命令でいやいやだったけど........この2人の事知ってく内に、ほんとに助けてあげたいと思った。だって今のこの2人は昔の俺にすごく似てる。
だから今ものすごく嬉しい!!よかったぁ!1ヶ月よく頑張った!!
「今日から俺たち友達だね!!」
心底幸せだと今感じた。アスリートの人が辛い練習に耐えてる気持ちがわかった気がする!!
晴れ晴れとした気持ちで前を向くと何故か顔が真っ赤な羽花くんと千花くんがこっちを見ていた。
「ど、どうしたの?」
「「な、なんでもない!!」」
そう言って2人は走って逃げていってしまった。
あれー?俺、なんかやっちゃった感じ?
そして作戦会議で決定した作戦!!
その名も
「双子の少年の心に巣食う闇を取り除け!~熱血少年達の戦い~」 だ。
ふざけてない。断じてふざけてない。ただ少しばかりこんなふうにした方が俺のポテンシャルが高まるからこうしたわけで、ふざけてはいない。
肝心の内容だが、俺が考えるに双子くん達は「裏切られた」と言っていたので、多分過去にも俺みたいに言ってきた奴がいたんだろう。
それで何度も裏切られて人を信じられなくなり、より2人だけの世界に入り込んでしまった、みたいな感じだと思う。
あくまでも予想なんだけどね、だってその人が経験したことなんてその人にしかわからないもん。
だからその過程があったことを前提に考えた作戦なんだけど、口だけじゃなかったらいいんじゃないかな?
口だけで信じて!!って言ってもきっと信じれないから行動するしかないよね。
ってことで今日から双子くん達の事を追いかけ回してダメなことはダメってうっとおしく付きまとうっていうのが俺の作戦だ!!
莉音くんと瑠姫くんはものすごい面倒くさそうな嫌そうな顔をしてたけど、2人も道連れにしていくよ!!
俺は早速行動に取り掛かった。
昼休みとか放課後に双子くん達を追いかけ回して、ポイ捨てしようとしたら注意したり........まぁ、兎に角追いかけ回してオカン並に注意しまくった。
そしたらだんだん逃げられるようになって、足の遅い俺は追いつけないから莉音くんと瑠姫くんに追いかけてもらって捕獲してもらって、そこからグチグチお説教タイムに入るというのを繰り返し1ヶ月がたった。
「なんなんだよ!お前........」
「すごい.....うっとおしい。」
「だって言葉だけじゃ信じてくれないでしょ?俺言ったじゃん、2人が知らないこといっぱい教えるって。今それを行動で示してるんだよ。」
「「何それ」」
「意味わかんねー。」
「ねぇ、俺の事信じる気になった?」
「........。」
「羽花........」
前までは俺が言ったこの一言で顔を真っ赤にして怒ってたのに、今はどうしたらいいのか分からないって顔をしてる。ほんとにお互い以外の人が信じられないんだな........。
「別にね、2人のこと引き裂こうとしてるんじゃないよ。お互いのこと以外信じられない........それでも人間って生きてけるしこれでもいいのかもしれないよ...........
でもさぁ。2人だけなんて寂しくない?俺の事信じなくたっていいよ、ただそばにいさせてよ。そしたら毎日うっとおしく君らの知らないこといっぱい教えてあげるから。」
俺は誰かに気持ちを伝えるのがとても苦手だ。でも今言ったことは必死に考えて必死に伝えようとした想い。これが届かないならきっと俺にこの2人を変えることは無理だ。
「ねぇ羽花、そろそろ意地張るのやめようよ。」
「千花までそんなこと言うの........?」
「この子がここまでしてくれてるんだよ?羽花だってほんとは気づいてるんじゃない?この子なら大丈夫だって分かってるんでしょ。」
「........。」
「ねぇ羽花ごめんね。僕がダメダメだからいっつも守ろうとしてくれて、自分はお兄ちゃんだからって泣きそうになりながら言ってたの知ってたのに........なにもしてあげられなくてごめんね。」
「ちが「違わないよ。僕が羽花のこと縛り付けてるんだよね。僕が傷つかないよう気付かないふりしてるんでしょ?もういいよ?僕は大丈夫だから。」」
双子の1人が........羽花くんがこちらを向いて口を開いた。
「ほんとに........信じてもいいの......?」
「うん。信じて。」
「俺の事は傷つけてもいい、けど.....千花の事少しでも傷つけたら.......殺すから。」
「いいよ!!」
俺は笑顔で言った。やっとだ、やっと救えたのかな?最初は生徒会長様の命令でいやいやだったけど........この2人の事知ってく内に、ほんとに助けてあげたいと思った。だって今のこの2人は昔の俺にすごく似てる。
だから今ものすごく嬉しい!!よかったぁ!1ヶ月よく頑張った!!
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晴れ晴れとした気持ちで前を向くと何故か顔が真っ赤な羽花くんと千花くんがこっちを見ていた。
「ど、どうしたの?」
「「な、なんでもない!!」」
そう言って2人は走って逃げていってしまった。
あれー?俺、なんかやっちゃった感じ?
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