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学校に行く

キレるわ

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「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓います。」

は。

だから莉音くんも一緒に地獄に落ちようね?

ってこれはすごくメンヘラっぽいっていうかもはやヤンデレだよね。

でもしょうがないよね?生徒会長様も莉音くんも快く了承してくれたし、なんか俺の良心がズキズキ傷んでるような気がしないでもないけど大丈夫大丈夫。

「大丈夫じゃないから!」

「そうだよ!!なんで俺も巻き込まれなきゃいけないの!?」

「もうそんなこと言ってもしょうがないんだから現状を受け入れよ?」

あと瑠姫くんについては俺は関係ない。双子くん達に文句言って。

生徒会の人達とお茶することが決まってからの授業は過ぎるのがものすごく早かった気がする。

みんな経験ない?いっつも病院って混んでるのに予防接種の痛い注射を受けに行く時だけ何故か空いてる、みたいなさぁ。

まさにそれなんだよね。嫌なことほど直ぐに訪れる。いつも長いと感じる授業がこんなにも早く感じたのは初めてだ。

「なんで僕も行かなくちゃいけないの?如月と2人で行けばよかったじゃん。僕前まで結翔様の追っかけしてたんだよ?気まず過ぎなんだけど。」

「えっ!鈴森くんあの人のおっかけなんてしてたの!?趣味悪いね~。」

「あんたは黙ってて!!」

「もう......俺が悪かったから、俺のために争うのはヤメテっ!!!」

バシっ!!

「ふざけないでよねぇ!!レイくん!!」

えー、だってこの台詞は誰しもが1度は言ってみたい台詞1位でしょ!!言うしかないでしょ!!

「鈴森くんレイくんに乱暴しちゃダメだよ!こんなにちっちゃくて細いんだよ?叩いたら折れちゃいそう。」

「こいつは多少乱暴にしても壊れないから大丈夫。」

ほんとに莉音くんの俺への扱いの雑さが日に日に荒くなっていってる。

「莉音くん酷くない?それに俺の事ちっちゃいって言うけど、2人とも俺と身長変わんないじゃん。」

なんてやり取りをしてたら生徒会室の前まで辿り着いた。ドアをノックしようとした近づいて瞬間勢いよくドアが開いた。

ガンッ!!!

勢いよく開いたドアはそのままの勢いを保ったまま俺の鼻に命中した。

「「あー!」」

「やっときた!」

「待ってたんだよ!」

「「あれ?」」

「白いあの子は?」

「なんでいないの?」

あまりの痛さにしゃがみこみんだ俺の姿が見えていない双子くんは頭に響く高い声で喋る。
すごいイラつくんだけど、この双子すごいイラつくんだけど!!

「お前らが急にドア開けるからそこで死んでるよ。」

「「わぁ!!」」

「ホントだ!」

「「大丈夫?」」

「お鼻真っ赤だね!」

自分達が怪我を負わせたにも関わらずケラケラと笑ってる双子にイライラがピークに達した。
手を出すのは良くないとわかっていながら、良くないことは良くないって言った方がいいよね?

スクッと立ち上がり右手を振り上げ右側にいる方の頬叩いた。その後に左側にいた方の頬も叩く。

場が静まり返ったけどそんなの気にしない。

「なぁ、叩かれていたい?」

「「はっ?なにすんの?」」

「だーかーら、叩かれていたいかって聞いてんだよ。」

「「痛いに決まってんじゃん!!」」

「俺はお前らが感じたのより絶対痛い思いしたけどな。お前らのせいで。」

「「そんなの知らない!謝ってよ!!」」

「なんで?お前ら謝らなかったんだから俺が謝る必要なんてないでしょ。」

「「人の事叩いたんだから謝るのなんて当たり前じゃん!!」」

「その当たり前をしてないのはお前らだろって言ってんだよ!!」

双子の肩がビクッと震えた。

「なんなの?自分達がされたら嫌で、でも自分達はしてもいいなんて思ってんの?」

「「べ、べつにそんなんじゃ.....」」

「でもお前らがしてることってそうだよな?そんな当たり前のこと、当たり前に教えられてること知らないの?教えてくれる人がいなかったんだ。可哀想な奴ら。」

そう俺は吐き捨てた。俺の言葉を聞き終わると同時に双子たちは泣きながら走ってどこかに行ってしまった。

「ね、ねぇレイくん、あれは何がなんでも言い過ぎじゃない?」

莉音くんにそう言われ俺も少し言いすぎたなと思った。いくら頭に血が上ってたからってあそこまで言う必要なかったかも........。どうしよ、俺最低じゃん........。

「言い過ぎではないよ。確かに言葉は荒かったと思うけどね。」

ドアの方から声がしたと思ったらそこには生徒会長様が立っていた。そういえば生徒会室の前で揉めてたんだっけか。

「ふふ。取り敢えず中に入ったらどうかな?」

「「「はい....」」」

中に入って大きなソファに通される。3人でそこに大人しく座っていると、奥から紅茶のカップをトレーに乗せた生徒会長とお菓子が盛り付けられたお皿を持った副会長がでてきた。

「そんなに畏まらなくてもいいのよ~。別に取って食う訳でもないし、お説教する気もないもの。」

「........あの。さっきの双子くん達に言ったこと怒らないんですか?」

恐る恐る生徒会長様に聞いてみた、だって仲間を傷つけた仇!!とかで全校生徒の前で晒し者とかにされそうで怖い。

「ふふ、どうして怒るの?」

「生徒会の仲間のことを傷つけたから........」

「あぁそうだね。確かにあの子達はかわいい後輩だけど、君が言っていたことは全て正しいとことだから、僕も理不尽に怒ったりしないよ。」

はぁぁぁぁ、よかったぁ。ほんと怖かったんだよ。

「でもね。あの子達も決して悪い子ではないんだよ?君が言っていた通り当たり前なことを注意してくれる大人が周りにいなかったかわいそうな子達なんだよ。」

「どういうことですか?」

「君達には話してもいいかな。あの二人の昔話を........」

生徒会長は紅茶をひと口飲んで語り出した。
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