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亜利馬、ぶるぶる
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一旦休憩タイムということで、俺はケンさんと一緒に公園のすぐ近くにあるコンビニへと向かった。
「亜利馬くん、どう? 続けられそう?」
「だ、大丈夫だと思います……ちょっと危なかったけど。バレてないですかね?」
「うん、みんな気付いてないと思うよ」
人数分のお茶を買って公園へ戻り、みんなでベンチに座る。
「温かいお茶美味いな。もう冬だもんなぁ」
「竜介、お爺さんみたい」
「はっはっは」
ほのぼのラブな竜介と大雅の隣で、俺はなるべく体を動かさないように縮こまって座っていた。休憩が終わってあと三十分くらい撮ったら終了だ。あと三十分……きっと耐えられる。
「──んんぁっ」
「あ、亜利馬?」
気を抜いていたら急にスイッチが入って、飛び上がった俺は危うくお茶を落としそうになってしまった。まさか休憩中も企画のうちに入っているなんて。
「どうしたの亜利馬」
「い、いえっ、何でも……ひゃっ、……ないです……」
お尻がむずむずする。頬が熱くなる。気持ち良くなりたいけどバレたら駄目だという葛藤で、頭がおかしくなりそうだ。
「……何か今日の亜利馬、ちょっと色っぽいね」
「へっ……?」
獅琉の言葉にドキッとして、俺は顔を上げた。
「ああ、何かエロい顔。仕事中じゃなかったら襲ってたかもしれねえ」
「な、何言ってんですか潤歩さんまで……」
「思いっ切り犯してガンガン突き回してやりてえ」
「や、あ……何を……」
「ね。何でだろう、甘やかして気持ちいいとこ可愛がってあげたくなる」
右から潤歩、左から獅琉の声が……
「終わったら突っ込ませろよ、亜利馬」
「俺もしたいな。ね、超気持ちいい3Pしよ」
「や、ややや、やめてくださいっ!」
駄目だ、この二人の間にいたら俺は言葉だけでイかされてしまう。
「あはは、からかっただけだよ亜利馬!」
「冗談が通じねえ奴!」
けらけらと笑う二人を無視して俺はベンチを離れ、さっき大雅が座っていたブランコに乗ってお茶を飲んだ。
「亜利馬……大丈夫? 具合悪い?」
大雅がやって来て、隣のブランコに腰を下ろす。
「ううん、大丈夫だよ。全然元気」
「……良かった。顔赤いから、風邪ひいたのかと思った」
「へへ、ありがとう。優しいね大雅」
「別に……」
ああ、今日一日みんなが大雅のようにピュアだったらどんなに助かるか。
「亜利馬」
「ん?」
「終わったらケーキ食べようね。昨日美味しいやつ買ってきたから」
「……うん!」
「亜利馬くん、どう? 続けられそう?」
「だ、大丈夫だと思います……ちょっと危なかったけど。バレてないですかね?」
「うん、みんな気付いてないと思うよ」
人数分のお茶を買って公園へ戻り、みんなでベンチに座る。
「温かいお茶美味いな。もう冬だもんなぁ」
「竜介、お爺さんみたい」
「はっはっは」
ほのぼのラブな竜介と大雅の隣で、俺はなるべく体を動かさないように縮こまって座っていた。休憩が終わってあと三十分くらい撮ったら終了だ。あと三十分……きっと耐えられる。
「──んんぁっ」
「あ、亜利馬?」
気を抜いていたら急にスイッチが入って、飛び上がった俺は危うくお茶を落としそうになってしまった。まさか休憩中も企画のうちに入っているなんて。
「どうしたの亜利馬」
「い、いえっ、何でも……ひゃっ、……ないです……」
お尻がむずむずする。頬が熱くなる。気持ち良くなりたいけどバレたら駄目だという葛藤で、頭がおかしくなりそうだ。
「……何か今日の亜利馬、ちょっと色っぽいね」
「へっ……?」
獅琉の言葉にドキッとして、俺は顔を上げた。
「ああ、何かエロい顔。仕事中じゃなかったら襲ってたかもしれねえ」
「な、何言ってんですか潤歩さんまで……」
「思いっ切り犯してガンガン突き回してやりてえ」
「や、あ……何を……」
「ね。何でだろう、甘やかして気持ちいいとこ可愛がってあげたくなる」
右から潤歩、左から獅琉の声が……
「終わったら突っ込ませろよ、亜利馬」
「俺もしたいな。ね、超気持ちいい3Pしよ」
「や、ややや、やめてくださいっ!」
駄目だ、この二人の間にいたら俺は言葉だけでイかされてしまう。
「あはは、からかっただけだよ亜利馬!」
「冗談が通じねえ奴!」
けらけらと笑う二人を無視して俺はベンチを離れ、さっき大雅が座っていたブランコに乗ってお茶を飲んだ。
「亜利馬……大丈夫? 具合悪い?」
大雅がやって来て、隣のブランコに腰を下ろす。
「ううん、大丈夫だよ。全然元気」
「……良かった。顔赤いから、風邪ひいたのかと思った」
「へへ、ありがとう。優しいね大雅」
「別に……」
ああ、今日一日みんなが大雅のようにピュアだったらどんなに助かるか。
「亜利馬」
「ん?」
「終わったらケーキ食べようね。昨日美味しいやつ買ってきたから」
「……うん!」
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