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亜利馬、それから4人の先輩たち
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「……潤歩、変態趣味」
「……う、うん」
竜介の寝室で荷物を開いた俺は、バイブはともかく潤歩のおすすめオナホールのパッケージを見てがっくりと肩を落とした。
『天使のア〇ル 中はアツアツトロトロ・病みつきイボイボ付き!』
カラフルなパッケージではアニメタッチで描かれた天使の男の子が股を開いてアヘ顔を晒している。
『リピート率ナンバーワンのアナルホール! リアルな男の子のアヌス内部を再現しました! キツキツの処女穴をぜひ体験して下さい!』
「き、キツキツの……」
「それで、どっちから試すんだ?」
竜介は楽しそうにパッケージを見比べている。
「オナホールは完全にオマケなので、バイブからお願いします……」
「亜利馬」
ちょいと俺の肩を叩いて、大雅がオナホールの箱を間近に見せながら言った。
「これで、タチ役の気分が味わえる」
「……た、しかに……」
ゴクリと喉を鳴らして頷くと、竜介が大雅の手からそれを取って封を開け始めた。
「それじゃ、こっちから使ってみるか!」
箱から出した桃色の本体は意外にもシンプルな見た目で、ゴムっぽい素材だけど変な匂いは全くしない。説明書を見る限りだと温めたりローションを内部に入れて使うらしい。何をどうすればいいのか、俺にはさっぱりだ。
「何だ、亜利馬はこういう物を使ったことがないのか?」
「な、ないです。このままじゃ使えないんですよね?」
「よし、一から全部教えてやろう。次から一人でもスムーズに使えるようにな」
ああ、やっぱり竜介に頼んで良かった。それと同時に竜介がプライベートでこういうオナニーをしているのかと思うと、大雅じゃないけど顔が赤くなってしまう。
「不良品じゃないのを確認したら、まずは一度、中までちゃんと洗う。ハンドソープとか使ってな」
広くて綺麗なキッチンのシンクでオナホールを洗う竜介……何だか物凄くシュールな絵だ。
「竜介。お湯沸かしといた」
「ありがとう大雅。洗ったらコイツをお湯につけて温める。冷たいまま使うと玉がビクッてなるからな。リアルさを出すためだと思ってくれ。人肌よりもう少し熱いくらいでいい」
「竜介。ローションどこ」
「その棚の上だ。……でもって、温めてる間に中に入れるローションも温めておく。こいつは深めの皿に入れて、電子レンジで軽く温めるといい。あんまり熱いと悲惨なことになる」
ふんふんと頷きながら、俺はキッチンでテキパキ動く竜介と大雅を見ていた。まるで料理の説明を受けているみたいだ。
「他に用意するものはタオルとティッシュ、それからオナニー用のオカズだ。質問はあるか?」
「……あの、竜介さんは普段どういうオカズを?」
「え?」
大雅に睨まれるのは承知だが、俺は恐る恐る手を挙げて聞いてみた。竜介のような男がどんなオナニーをするのか気になって仕方なかったからだ。
しかし。
「はっはっは、すまない亜利馬。俺は普段オナニーはしないんだ。コレの使い方も撮影で覚えたから知っているだけで、自分では使ったことがない」
「そ、そうなんですか? でもどうして……」
「忙しくて暇がないというのもあるが、普段は大雅の『練習』に付き合っているからオナニーよりもセッ──」
「竜介、ストップ」
「んぐ」
大雅が真っ赤になって竜介の口を塞いだが、あらかた予想はついてしまった。
「……亜利馬。温まったから、早く。冷めちゃう」
「う、うん。そうだな、分かった」
「……う、うん」
竜介の寝室で荷物を開いた俺は、バイブはともかく潤歩のおすすめオナホールのパッケージを見てがっくりと肩を落とした。
『天使のア〇ル 中はアツアツトロトロ・病みつきイボイボ付き!』
カラフルなパッケージではアニメタッチで描かれた天使の男の子が股を開いてアヘ顔を晒している。
『リピート率ナンバーワンのアナルホール! リアルな男の子のアヌス内部を再現しました! キツキツの処女穴をぜひ体験して下さい!』
「き、キツキツの……」
「それで、どっちから試すんだ?」
竜介は楽しそうにパッケージを見比べている。
「オナホールは完全にオマケなので、バイブからお願いします……」
「亜利馬」
ちょいと俺の肩を叩いて、大雅がオナホールの箱を間近に見せながら言った。
「これで、タチ役の気分が味わえる」
「……た、しかに……」
ゴクリと喉を鳴らして頷くと、竜介が大雅の手からそれを取って封を開け始めた。
「それじゃ、こっちから使ってみるか!」
箱から出した桃色の本体は意外にもシンプルな見た目で、ゴムっぽい素材だけど変な匂いは全くしない。説明書を見る限りだと温めたりローションを内部に入れて使うらしい。何をどうすればいいのか、俺にはさっぱりだ。
「何だ、亜利馬はこういう物を使ったことがないのか?」
「な、ないです。このままじゃ使えないんですよね?」
「よし、一から全部教えてやろう。次から一人でもスムーズに使えるようにな」
ああ、やっぱり竜介に頼んで良かった。それと同時に竜介がプライベートでこういうオナニーをしているのかと思うと、大雅じゃないけど顔が赤くなってしまう。
「不良品じゃないのを確認したら、まずは一度、中までちゃんと洗う。ハンドソープとか使ってな」
広くて綺麗なキッチンのシンクでオナホールを洗う竜介……何だか物凄くシュールな絵だ。
「竜介。お湯沸かしといた」
「ありがとう大雅。洗ったらコイツをお湯につけて温める。冷たいまま使うと玉がビクッてなるからな。リアルさを出すためだと思ってくれ。人肌よりもう少し熱いくらいでいい」
「竜介。ローションどこ」
「その棚の上だ。……でもって、温めてる間に中に入れるローションも温めておく。こいつは深めの皿に入れて、電子レンジで軽く温めるといい。あんまり熱いと悲惨なことになる」
ふんふんと頷きながら、俺はキッチンでテキパキ動く竜介と大雅を見ていた。まるで料理の説明を受けているみたいだ。
「他に用意するものはタオルとティッシュ、それからオナニー用のオカズだ。質問はあるか?」
「……あの、竜介さんは普段どういうオカズを?」
「え?」
大雅に睨まれるのは承知だが、俺は恐る恐る手を挙げて聞いてみた。竜介のような男がどんなオナニーをするのか気になって仕方なかったからだ。
しかし。
「はっはっは、すまない亜利馬。俺は普段オナニーはしないんだ。コレの使い方も撮影で覚えたから知っているだけで、自分では使ったことがない」
「そ、そうなんですか? でもどうして……」
「忙しくて暇がないというのもあるが、普段は大雅の『練習』に付き合っているからオナニーよりもセッ──」
「竜介、ストップ」
「んぐ」
大雅が真っ赤になって竜介の口を塞いだが、あらかた予想はついてしまった。
「……亜利馬。温まったから、早く。冷めちゃう」
「う、うん。そうだな、分かった」
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