44 / 64
#7 体育祭バーニング
1
しおりを挟む
「ええっ! 炎樽、天和と敵同士なのか? 天和と戦うのか?」
その日の夕食後。
マカロが今にも泣きそうな顔で俺に言ったそれは、六月第一週目の土曜に行なわれる体育祭のチーム分けについてのことだ。
「大袈裟だな。これはお祭りみたいなもので、赤と青のどっちのチームが勝つか、お互い頑張ろうみたいなアレで楽しむやつなんだよ」
大雑把な説明にはなってしまったが、マカロは喧嘩ではないと知りホッとした様子で胸を撫で下ろしている。
帳が丘学園体育祭。あんまり俺の好きじゃない行事の一つだ。
子供の頃から俺は走るのだけは得意だが、その他の競技には一ミリも自信がない。ただ走るだけならともかくそこに何かプラスアルファがあると、途端にテンパっていつもビリッケツになってしまう。
障害物競走とか、大玉転がしとか、二人三脚競走とか、スプーンでピンポン玉を運んだりするアレとか。
楽しければ良いんだろうけど、毎回ビリというのは本当に恥ずかしい。おまけに去年までは自慢だった脚力も、今年は「さすが、毎日三年から追い回されているだけあるわ」とか言われそうだし。
と、いうか。体育祭という全学年が集まる行事で、俺の例の匂いは大丈夫なんだろうか。
「面白そうだな! 俺も付いて行こうっと!」
「うーん、……まぁ、匂い問題でマカの道具に頼ることになりそうだし。保健の先生ってことでサバラも活躍しそうだしな」
「あ、ああ。そうだな」
サバラの名前を出すと若干マカロが妙な反応をしてみせたが、お弁当に沢山おにぎりを作ると言ったらいつもの嬉しそうな顔で笑った。
「マカもそろそろ学校で隠れなくてもいいんじゃないか? 制服着て羽と尻尾隠せばバレないだろうし、俺や天和の髪の中に隠れ続けるのも窮屈だろ」
「でも俺の頭は目立ち過ぎるって。それに、びっくりするとすぐチビになっちゃうから」
「そっか。俺としてはマカが普通に傍にいてくれると安心なんだけどなぁ……」
「大丈夫、俺は夢魔印の道具で炎樽をサポートするぞ!」
心配なのは俺の匂い事情と、それからもう一つ。
うちの学校の体育祭は、競技自体は他校のそれと変わらず滞りなく行なわれるのだが、その裏側はかなりダークなギャンブル会場となっているということ。特に個人競技では、誰が勝つかの賭けで教師も引くほど盛り上がる。
勝敗によって「昼飯を奢る」「帰りの荷物持ちをする」なんて罰ゲームが執行されるのはまだまだ可愛い方で、「一発ヤらせる」「休憩中ずっと咥えさせる」とかのエロい罰もあれば、金持ち連中の間ではそれこそ本物のギャンブルのような額の金が動く。もちろん、教師達は知らない。
去年の百メートル走で一位になった時、会場が大いに沸いたのを覚えている。知らない上級生達が俺に拍手と歓声を送ってくれて、それはそれは嬉しかった。……俺個人が勝ったことを称えてくれていた訳ではなく、自分が賭けた生徒が勝ったことを喜んでいたとも知らずに。
「去年の実績があるから、今年の俺は本命扱いだよ。万が一負けたら袋叩きにされる……」
今から憂鬱だ。
*
「俺が出るのは騎馬戦とリレーと、ビーチフラッグだってよ」
「俺は百メートル走と、リレーと、……仮装レース」
翌日の放課後、寄り道したファミレスで俺は天和と互いの出場種目を照らし合わせて何とも重い気持ちになっていた。他にも全員参加の競技もあるが、個人出場の種目だけを見ると俺も天和も、出るのは見事に「賭け種目」の対象だ。
「そんなモン好きにやらせとけ。負けたからってお前に因縁つけるような奴がいたら、逆に俺がシメてやる」
「……天和の権力で、このギャンブルシステムを廃止にできないのか?」
「言えば止めるだろうが、俺にバレねえように隠れて続けるだろうよ」
「俺、小学校の時担任に言われたよ。スポーツを賭けの対象にしたら駄目だってさ。『フリースローで負けた方がジュース奢る』ってだけで怒られてたもん」
「線引きが難しいな。競艇やサッカーのくじはいいのかよって話だし」
「それはプロだから許されてるんじゃない? 分かんないけどさ」
この際、賭けだの何だのの問題は置いておくとしても。
「俺はこの、仮装レースってのだけが本当に嫌なんだよ。絶対晒し者になる訳じゃん。皆でよってたかって笑い者にして、こっちの方が問題だって思うんだけど」
うちの学校の体育祭実行委員が、まともな仮装を用意する訳がない。間違いなく女装も含まれているだろうし、猫耳だのバニーだの、……絶対にやりたくない。
「じゃんけんで負けたから出ることになっちゃったけど、もうマジで嫌だ。天和は騎馬戦か。……どうせ大将だろ、カッコ良くていいなぁ」
全学年が参加する対抗リレーよりも、イケメン軍団の派手な応援合戦よりも、三年の騎馬戦は全種目の中で最大の盛り上がりを魅せる競技となっている。ボルテージが上がり過ぎて酷い野次が飛ぶこともあるが、これがないと体育祭じゃないってぐらいに全生徒が楽しみにしているのだ。
特に大将戦は野次と歓声と一年組の黄色い声でまさに会場全体がカオス状態となる。今年は絶対に天和が大将になると予想されていたから、天和ファンの生徒が興奮し過ぎて失神した時のために救護室にも多くの人員を割くのだとか。
「アイドルのライブかよ!」
ともあれ、これで騎馬戦に関しては俺の赤組は負け確定だ。こっちの大将が誰か分からないけど、誰であっても天和には敵わないだろう。むしろ赤組の奴らも天和を応援するだろうし。
「でも、そんなに期待されるとプレッシャーだろ。赤組の大将は誰なんだ? 知ってる奴?」
ソーダのストローを咥えながら問うと、天和が視線を宙に向けて「あいつだ」と呟いた。
「名前忘れたけど、……あのC組の。去年の生徒会長だった」
「も、もしかして彰良先輩っ?」
「そうだ、渋谷彰良。勉強しかできねえ奴だと思ってたら、意外に空手とか習ってるんだってよ」
「う、うわ……。彰良先輩の大将姿なんて、絶対カッコ良いじゃん……」
撮影して録画して保存しないと。ていうか俺も失神しないようにしないと。いっそのこと手作りうちわとか作ってしまおうか。一年生と一緒になってワーキャー言ってしまいそうな自分が怖い。
「………」
「どうしよう、めちゃくちゃ楽しみになってきた! 差し入れとか持っていったら引かれるかな? はあぁ……楽しみ……。あ、天和も頑張れよ」
「……ぜってぇぶっ潰す」
その日の夕食後。
マカロが今にも泣きそうな顔で俺に言ったそれは、六月第一週目の土曜に行なわれる体育祭のチーム分けについてのことだ。
「大袈裟だな。これはお祭りみたいなもので、赤と青のどっちのチームが勝つか、お互い頑張ろうみたいなアレで楽しむやつなんだよ」
大雑把な説明にはなってしまったが、マカロは喧嘩ではないと知りホッとした様子で胸を撫で下ろしている。
帳が丘学園体育祭。あんまり俺の好きじゃない行事の一つだ。
子供の頃から俺は走るのだけは得意だが、その他の競技には一ミリも自信がない。ただ走るだけならともかくそこに何かプラスアルファがあると、途端にテンパっていつもビリッケツになってしまう。
障害物競走とか、大玉転がしとか、二人三脚競走とか、スプーンでピンポン玉を運んだりするアレとか。
楽しければ良いんだろうけど、毎回ビリというのは本当に恥ずかしい。おまけに去年までは自慢だった脚力も、今年は「さすが、毎日三年から追い回されているだけあるわ」とか言われそうだし。
と、いうか。体育祭という全学年が集まる行事で、俺の例の匂いは大丈夫なんだろうか。
「面白そうだな! 俺も付いて行こうっと!」
「うーん、……まぁ、匂い問題でマカの道具に頼ることになりそうだし。保健の先生ってことでサバラも活躍しそうだしな」
「あ、ああ。そうだな」
サバラの名前を出すと若干マカロが妙な反応をしてみせたが、お弁当に沢山おにぎりを作ると言ったらいつもの嬉しそうな顔で笑った。
「マカもそろそろ学校で隠れなくてもいいんじゃないか? 制服着て羽と尻尾隠せばバレないだろうし、俺や天和の髪の中に隠れ続けるのも窮屈だろ」
「でも俺の頭は目立ち過ぎるって。それに、びっくりするとすぐチビになっちゃうから」
「そっか。俺としてはマカが普通に傍にいてくれると安心なんだけどなぁ……」
「大丈夫、俺は夢魔印の道具で炎樽をサポートするぞ!」
心配なのは俺の匂い事情と、それからもう一つ。
うちの学校の体育祭は、競技自体は他校のそれと変わらず滞りなく行なわれるのだが、その裏側はかなりダークなギャンブル会場となっているということ。特に個人競技では、誰が勝つかの賭けで教師も引くほど盛り上がる。
勝敗によって「昼飯を奢る」「帰りの荷物持ちをする」なんて罰ゲームが執行されるのはまだまだ可愛い方で、「一発ヤらせる」「休憩中ずっと咥えさせる」とかのエロい罰もあれば、金持ち連中の間ではそれこそ本物のギャンブルのような額の金が動く。もちろん、教師達は知らない。
去年の百メートル走で一位になった時、会場が大いに沸いたのを覚えている。知らない上級生達が俺に拍手と歓声を送ってくれて、それはそれは嬉しかった。……俺個人が勝ったことを称えてくれていた訳ではなく、自分が賭けた生徒が勝ったことを喜んでいたとも知らずに。
「去年の実績があるから、今年の俺は本命扱いだよ。万が一負けたら袋叩きにされる……」
今から憂鬱だ。
*
「俺が出るのは騎馬戦とリレーと、ビーチフラッグだってよ」
「俺は百メートル走と、リレーと、……仮装レース」
翌日の放課後、寄り道したファミレスで俺は天和と互いの出場種目を照らし合わせて何とも重い気持ちになっていた。他にも全員参加の競技もあるが、個人出場の種目だけを見ると俺も天和も、出るのは見事に「賭け種目」の対象だ。
「そんなモン好きにやらせとけ。負けたからってお前に因縁つけるような奴がいたら、逆に俺がシメてやる」
「……天和の権力で、このギャンブルシステムを廃止にできないのか?」
「言えば止めるだろうが、俺にバレねえように隠れて続けるだろうよ」
「俺、小学校の時担任に言われたよ。スポーツを賭けの対象にしたら駄目だってさ。『フリースローで負けた方がジュース奢る』ってだけで怒られてたもん」
「線引きが難しいな。競艇やサッカーのくじはいいのかよって話だし」
「それはプロだから許されてるんじゃない? 分かんないけどさ」
この際、賭けだの何だのの問題は置いておくとしても。
「俺はこの、仮装レースってのだけが本当に嫌なんだよ。絶対晒し者になる訳じゃん。皆でよってたかって笑い者にして、こっちの方が問題だって思うんだけど」
うちの学校の体育祭実行委員が、まともな仮装を用意する訳がない。間違いなく女装も含まれているだろうし、猫耳だのバニーだの、……絶対にやりたくない。
「じゃんけんで負けたから出ることになっちゃったけど、もうマジで嫌だ。天和は騎馬戦か。……どうせ大将だろ、カッコ良くていいなぁ」
全学年が参加する対抗リレーよりも、イケメン軍団の派手な応援合戦よりも、三年の騎馬戦は全種目の中で最大の盛り上がりを魅せる競技となっている。ボルテージが上がり過ぎて酷い野次が飛ぶこともあるが、これがないと体育祭じゃないってぐらいに全生徒が楽しみにしているのだ。
特に大将戦は野次と歓声と一年組の黄色い声でまさに会場全体がカオス状態となる。今年は絶対に天和が大将になると予想されていたから、天和ファンの生徒が興奮し過ぎて失神した時のために救護室にも多くの人員を割くのだとか。
「アイドルのライブかよ!」
ともあれ、これで騎馬戦に関しては俺の赤組は負け確定だ。こっちの大将が誰か分からないけど、誰であっても天和には敵わないだろう。むしろ赤組の奴らも天和を応援するだろうし。
「でも、そんなに期待されるとプレッシャーだろ。赤組の大将は誰なんだ? 知ってる奴?」
ソーダのストローを咥えながら問うと、天和が視線を宙に向けて「あいつだ」と呟いた。
「名前忘れたけど、……あのC組の。去年の生徒会長だった」
「も、もしかして彰良先輩っ?」
「そうだ、渋谷彰良。勉強しかできねえ奴だと思ってたら、意外に空手とか習ってるんだってよ」
「う、うわ……。彰良先輩の大将姿なんて、絶対カッコ良いじゃん……」
撮影して録画して保存しないと。ていうか俺も失神しないようにしないと。いっそのこと手作りうちわとか作ってしまおうか。一年生と一緒になってワーキャー言ってしまいそうな自分が怖い。
「………」
「どうしよう、めちゃくちゃ楽しみになってきた! 差し入れとか持っていったら引かれるかな? はあぁ……楽しみ……。あ、天和も頑張れよ」
「……ぜってぇぶっ潰す」
0
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
孤狼のSubは王に愛され跪く
ゆなな
BL
旧題:あなたのものにはなりたくない
Dom/Subユニバース設定のお話です。
氷の美貌を持つ暗殺者であり情報屋でもあるシンだが実は他人に支配されることに悦びを覚える性を持つSubであった。その性衝動を抑えるために特殊な強い抑制剤を服用していたため周囲にはSubであるということをうまく隠せていたが、地下組織『アビス』のボス、レオンはDomの中でもとびきり強い力を持つ男であったためシンはSubであることがばれないよう特に慎重に行動していた。自分を拾い、育ててくれた如月の病気の治療のため金が必要なシンは、いつも高額の仕事を依頼してくるレオンとは縁を切れずにいた。ある日任務に手こずり抑制剤の効き目が切れた状態でレオンに会わなくてはならなくなったシン。以前から美しく気高いシンを狙っていたレオンにSubであるということがバレてしまった。レオンがそれを見逃す筈はなく、シンはベッドに引きずり込まれ圧倒的に支配されながら抱かれる快楽を教え込まれてしまう───
完結・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら、激甘ボイスのイケメン王に味見されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
【完結】I adore you
ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。
そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。
※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる