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sunny day
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「今日はありがとう、蒼汰。本当に楽しかった」
……帰りの電車の中、俺の膝枕で寝てしまった武虎を起こさないよう小声で礼を言う。
すっかり遅くなってしまった。夕食までご馳走になって、お土産までもらって、ずっと武虎のおもりをしてもらって、蒼汰は相当疲れているだろうと思う。
「いいって。俺も楽しかったし、また今度三人で行こう」
「うん。武虎も喜ぶよ」
「それから、平日に二人でデートもしないとな」
「………」
恥ずかしさに赤くなった顔は隠しようがなくて、俺は膝枕で寝ている武虎に視線を落とした。
「翼、どっか行きたい場所あるか?」
「す、すぐには思い付かない。行きたい場所があり過ぎて」
「ゆっくり考えてくれよ。どこでも連れてってやるからさ」
「……ありがとう。嬉しい」
蒼汰の手が、さり気なく俺の手を取った。握りしめた手のひらから、全身にとろけるような熱が伝わって行く。恥ずかしくて堪らないのに、この手を放したくない。
「翼くん」
「……なに?」
「顔、真っ赤」
「う、うるさい」
暑いのは車内の暖房のせいではないだろうなと、俺は体内の熱を吐き出すように深呼吸を繰り返した。
……帰りの電車の中、俺の膝枕で寝てしまった武虎を起こさないよう小声で礼を言う。
すっかり遅くなってしまった。夕食までご馳走になって、お土産までもらって、ずっと武虎のおもりをしてもらって、蒼汰は相当疲れているだろうと思う。
「いいって。俺も楽しかったし、また今度三人で行こう」
「うん。武虎も喜ぶよ」
「それから、平日に二人でデートもしないとな」
「………」
恥ずかしさに赤くなった顔は隠しようがなくて、俺は膝枕で寝ている武虎に視線を落とした。
「翼、どっか行きたい場所あるか?」
「す、すぐには思い付かない。行きたい場所があり過ぎて」
「ゆっくり考えてくれよ。どこでも連れてってやるからさ」
「……ありがとう。嬉しい」
蒼汰の手が、さり気なく俺の手を取った。握りしめた手のひらから、全身にとろけるような熱が伝わって行く。恥ずかしくて堪らないのに、この手を放したくない。
「翼くん」
「……なに?」
「顔、真っ赤」
「う、うるさい」
暑いのは車内の暖房のせいではないだろうなと、俺は体内の熱を吐き出すように深呼吸を繰り返した。
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