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みんな、ずっと仲良し!
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裸になって、セックスをして、声をあげて射精する、そんな仕事。
だけど色々考えて、反省して、気合を入れて、笑える仕事。
俺がやっているのはAVモデルという仕事です。
「そうか、亜利馬は実家に一度帰るのか。親御さんによろしく言っといてくれよ」
「はい! 山野さんは、休みはどっか行くんですか?」
「いや、休み中も仕事だ。お前達の次の企画も考えておかなければならんしな」
「次の企画……えっと、そろそろ俺も凌辱系は卒業して……」
「……どうかな。なるべく考えておくが」
「ぜ、絶対考えてくれないですよねっ?」
出身地も年齢も育った環境もバラバラな、ここに集まった最高の仲間達。手を重ね合えば五人は一つになり、更なる力を得ることができる。お互いを支え合って高め合って、五人一緒に上り詰めて行く──そんなイメージ。
「ブレイズの亜利馬。……実家から送られてきた野菜だ、食え」
「あ、夕兎さんちって農業やってるんですね。美味そう! ありがとうございます、頂きます!」
「秋常と怜王の実家も農家だ。俺達は地元のツレ同士でな」
「えっ、そうなんですか! 知らなかった……」
「休み中は三人で帰省して畑の手伝いだな。また美味い野菜が採れたら送ってやる」
「うわあ、楽しみにしてます!」
五人の周りにも仲間は大勢。集まって融合して、強力な光となって弾けて、そしてまた集まって光を育てて行く。前よりももっと強い熱をそれぞれの胸に滾らせて。
「おーい、コンビニもねえじゃんよ。喉乾いて死にそうなんだけど」
「だからさっきのコンビニで飲み物買った方がいいって言ったじゃないですか。次のコンビニまでまだまだありますよ」
「うげ。何と言う田舎」
「潤歩と俺は都会育ちだからね……ちょっと甘く見てたね……」
「……亜利馬。俺、お母さん達とちゃんと喋れるかな」
「喋れる、喋れる。ていうか多分一方的にガンガン話しかけてくると思うから、適当に返してあげてよ」
「明日の夕飯は俺と獅琉の腕を揮うぞ。亜利馬のお母さんに喜んでもらえるといいな」
「イケメン効果もあって、絶対喜ぶと思います。竜介さん、シロとクロは大丈夫そうですか?」
「ああ、怜王が面倒見てくれてる。あいつもかなりの愛猫家なんだ」
真っ青な空、入道雲、畦道。降り注ぐ蝉の声に強烈な日差し。五人揃って噴き出る汗を拭いながら俺の実家を目指す、八月──夏休み。上京してから初めての帰省だ。
「亜利馬っ。見ろ見ろ、カブトムシ! かっちょええぇ!」
「結構いますよ、この辺は木が多いし。後で森とか行ってみますか?」
「行く!」
「あ、母ちゃんから電話だ。……もしもし?」
最高の仲間達と過ごす最高の夏。夏だけでなく秋も冬も、来年の春も。
「スイカ冷やして待ってるって。早く皆に会いたいって言ってます。……それと、えっと……夕飯はお寿司でいいかって聞いてます」
「やった! スイカ! 寿司!」
「何か申し訳ないね。明日の夕飯は楽しみにしといてって伝えておいてよ」
「魚も釣る」
「そんじゃ俺は亜利馬の父ちゃんに晩酌するぜ」
「明日は大雅が魚釣って、獅琉さんと竜介さんが夕飯作ってくれるって。楽しみにしといてって言ってくれてるよ。潤歩さんも父ちゃんと酒飲みたいって」
母ちゃんの豪快な笑い声と歓喜の声がスマホを通して皆にも届き、俺達は道のど真ん中で耳を塞ぐ羽目になった。
だけど色々考えて、反省して、気合を入れて、笑える仕事。
俺がやっているのはAVモデルという仕事です。
「そうか、亜利馬は実家に一度帰るのか。親御さんによろしく言っといてくれよ」
「はい! 山野さんは、休みはどっか行くんですか?」
「いや、休み中も仕事だ。お前達の次の企画も考えておかなければならんしな」
「次の企画……えっと、そろそろ俺も凌辱系は卒業して……」
「……どうかな。なるべく考えておくが」
「ぜ、絶対考えてくれないですよねっ?」
出身地も年齢も育った環境もバラバラな、ここに集まった最高の仲間達。手を重ね合えば五人は一つになり、更なる力を得ることができる。お互いを支え合って高め合って、五人一緒に上り詰めて行く──そんなイメージ。
「ブレイズの亜利馬。……実家から送られてきた野菜だ、食え」
「あ、夕兎さんちって農業やってるんですね。美味そう! ありがとうございます、頂きます!」
「秋常と怜王の実家も農家だ。俺達は地元のツレ同士でな」
「えっ、そうなんですか! 知らなかった……」
「休み中は三人で帰省して畑の手伝いだな。また美味い野菜が採れたら送ってやる」
「うわあ、楽しみにしてます!」
五人の周りにも仲間は大勢。集まって融合して、強力な光となって弾けて、そしてまた集まって光を育てて行く。前よりももっと強い熱をそれぞれの胸に滾らせて。
「おーい、コンビニもねえじゃんよ。喉乾いて死にそうなんだけど」
「だからさっきのコンビニで飲み物買った方がいいって言ったじゃないですか。次のコンビニまでまだまだありますよ」
「うげ。何と言う田舎」
「潤歩と俺は都会育ちだからね……ちょっと甘く見てたね……」
「……亜利馬。俺、お母さん達とちゃんと喋れるかな」
「喋れる、喋れる。ていうか多分一方的にガンガン話しかけてくると思うから、適当に返してあげてよ」
「明日の夕飯は俺と獅琉の腕を揮うぞ。亜利馬のお母さんに喜んでもらえるといいな」
「イケメン効果もあって、絶対喜ぶと思います。竜介さん、シロとクロは大丈夫そうですか?」
「ああ、怜王が面倒見てくれてる。あいつもかなりの愛猫家なんだ」
真っ青な空、入道雲、畦道。降り注ぐ蝉の声に強烈な日差し。五人揃って噴き出る汗を拭いながら俺の実家を目指す、八月──夏休み。上京してから初めての帰省だ。
「亜利馬っ。見ろ見ろ、カブトムシ! かっちょええぇ!」
「結構いますよ、この辺は木が多いし。後で森とか行ってみますか?」
「行く!」
「あ、母ちゃんから電話だ。……もしもし?」
最高の仲間達と過ごす最高の夏。夏だけでなく秋も冬も、来年の春も。
「スイカ冷やして待ってるって。早く皆に会いたいって言ってます。……それと、えっと……夕飯はお寿司でいいかって聞いてます」
「やった! スイカ! 寿司!」
「何か申し訳ないね。明日の夕飯は楽しみにしといてって伝えておいてよ」
「魚も釣る」
「そんじゃ俺は亜利馬の父ちゃんに晩酌するぜ」
「明日は大雅が魚釣って、獅琉さんと竜介さんが夕飯作ってくれるって。楽しみにしといてって言ってくれてるよ。潤歩さんも父ちゃんと酒飲みたいって」
母ちゃんの豪快な笑い声と歓喜の声がスマホを通して皆にも届き、俺達は道のど真ん中で耳を塞ぐ羽目になった。
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