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ブレイズ、夢とエロスの強化合宿
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「チャーハンできたよ~」
リビングのテーブルに皿が五枚、それぞれに獅琉特製の黄金チャーハンががっつりと盛られて行く。その香りだけで腹の虫が大騒ぎだ。俺が盛りつけたサラダもあるし、竜介が作ってくれた野菜スープもある。料理ができる男っていいなぁと思いながら、俺は明日の朝食に五人分のホットケーキを作る約束をしていたのを思い出した。
「いただきます!」
あつあつチャーハンに優しい味の野菜スープ、新鮮なサラダ。牛乳、麦茶、──最高。
「うんまあぁ!」
チャーハン大好き潤歩が、思春期のスポーツ部員のような勢いでかきこんで行く。あっという間に一皿完食してしまった潤歩に言われておかわりを盛りながら、獅琉が「早速だけど」と切り出した。
「みんな、何か新しい企画のアイディア考えてみた?」
「ハードなのって言ったら3Pの調教モノだろ」
潤歩が口の周りに米粒を付けながら言った。
「凌辱なんて生易しいモンじゃなく、ヤラセ無しの本格的なSM」
「……それ、ウケ役は誰がやるんですか」
「お前しかいねえだろ。ブレイズのやられ役・亜利馬くんよ」
「い、嫌です! 痛いのだけは絶対に嫌ですからね!」
スプーンを咥えて思案顔をしていた竜介が、俺の顔を見て笑う。
「たまには亜利馬がタチになるってのはどうだ? 亜利馬の童貞卒業記念とか、企画っぽいし新鮮でいいだろ」
「じゃあ竜介、お前たまにはウケやれよ。お前の処女卒業記念も企画になるんじゃねえの」
「……それを言われるとなぁ」
企画によってはタチウケ両方やる獅琉や潤歩、大雅とは違い、竜介はタチ専モデルとして未だ公私ともにバックバージンを守り続けているのだ。
そういえば俺はタチ役というものを一度もやったことがないし、それが企画として話にあがったこともない。契約時に説明もされていない。今までは目の前のことに必死で考えたことなかったけれど、俺も「タチ役」というものをやってみたい──かもしれない。
「あの俺、是非一度タチやってみても──」
「それよりさぁ、俺達も久し振りにオナニーとかどうかな? 絡みじゃなくて見せ合う感じのやつ、エロくない? タチウケ無しでさ」
……めちゃくちゃ華麗にスルーされてしまい、俺は仕方なく野菜スープを啜った。
ああじゃないこうじゃないと言い合ううち、じっくり考えたものから思い付きで挙げたものまで、結果トータルすると結構な数の案が出た。
「コスプレはやっぱ幅が広がるよね。あとは水中での絡み……綺麗だけど撮影どうやってやるのかな。それと抜き合いタイムアタック……これはネタ方面だね」
「亜利馬と大雅のソロプレイはなかなか良いんじゃないのか? 一人ずつの単体企画として」
「やっぱウケ2とタチ1での3Pだろ。男のロマンだからよ」
獅琉と竜介と潤歩が熱心に語り合う様子を、俺と大雅は口を出すことができずただじっと眺めていた。ちなみに竜介が言った「ソロプレイ」とは、俺または大雅がデカいぬいぐるみを相手にひたすら一人Hをするという誰得なものだ。
「ドラマ仕立てだと極道もの、近親相姦、学園もの……これはコスプレとまとめられそうだね。露出系だと電車、コンビニ……普通のAVって感じかぁ」
「フリーズの奴らがハードなマニアック系なら、俺達はひたすらマニアックなエロさを追求してくってのはどうよ」
「例えば?」
獅琉に問いかけられた潤歩が、ニタニタと悪魔顔で笑いながら俺と大雅を見た。
「説明するよりやった方が早いだろ」
リビングのテーブルに皿が五枚、それぞれに獅琉特製の黄金チャーハンががっつりと盛られて行く。その香りだけで腹の虫が大騒ぎだ。俺が盛りつけたサラダもあるし、竜介が作ってくれた野菜スープもある。料理ができる男っていいなぁと思いながら、俺は明日の朝食に五人分のホットケーキを作る約束をしていたのを思い出した。
「いただきます!」
あつあつチャーハンに優しい味の野菜スープ、新鮮なサラダ。牛乳、麦茶、──最高。
「うんまあぁ!」
チャーハン大好き潤歩が、思春期のスポーツ部員のような勢いでかきこんで行く。あっという間に一皿完食してしまった潤歩に言われておかわりを盛りながら、獅琉が「早速だけど」と切り出した。
「みんな、何か新しい企画のアイディア考えてみた?」
「ハードなのって言ったら3Pの調教モノだろ」
潤歩が口の周りに米粒を付けながら言った。
「凌辱なんて生易しいモンじゃなく、ヤラセ無しの本格的なSM」
「……それ、ウケ役は誰がやるんですか」
「お前しかいねえだろ。ブレイズのやられ役・亜利馬くんよ」
「い、嫌です! 痛いのだけは絶対に嫌ですからね!」
スプーンを咥えて思案顔をしていた竜介が、俺の顔を見て笑う。
「たまには亜利馬がタチになるってのはどうだ? 亜利馬の童貞卒業記念とか、企画っぽいし新鮮でいいだろ」
「じゃあ竜介、お前たまにはウケやれよ。お前の処女卒業記念も企画になるんじゃねえの」
「……それを言われるとなぁ」
企画によってはタチウケ両方やる獅琉や潤歩、大雅とは違い、竜介はタチ専モデルとして未だ公私ともにバックバージンを守り続けているのだ。
そういえば俺はタチ役というものを一度もやったことがないし、それが企画として話にあがったこともない。契約時に説明もされていない。今までは目の前のことに必死で考えたことなかったけれど、俺も「タチ役」というものをやってみたい──かもしれない。
「あの俺、是非一度タチやってみても──」
「それよりさぁ、俺達も久し振りにオナニーとかどうかな? 絡みじゃなくて見せ合う感じのやつ、エロくない? タチウケ無しでさ」
……めちゃくちゃ華麗にスルーされてしまい、俺は仕方なく野菜スープを啜った。
ああじゃないこうじゃないと言い合ううち、じっくり考えたものから思い付きで挙げたものまで、結果トータルすると結構な数の案が出た。
「コスプレはやっぱ幅が広がるよね。あとは水中での絡み……綺麗だけど撮影どうやってやるのかな。それと抜き合いタイムアタック……これはネタ方面だね」
「亜利馬と大雅のソロプレイはなかなか良いんじゃないのか? 一人ずつの単体企画として」
「やっぱウケ2とタチ1での3Pだろ。男のロマンだからよ」
獅琉と竜介と潤歩が熱心に語り合う様子を、俺と大雅は口を出すことができずただじっと眺めていた。ちなみに竜介が言った「ソロプレイ」とは、俺または大雅がデカいぬいぐるみを相手にひたすら一人Hをするという誰得なものだ。
「ドラマ仕立てだと極道もの、近親相姦、学園もの……これはコスプレとまとめられそうだね。露出系だと電車、コンビニ……普通のAVって感じかぁ」
「フリーズの奴らがハードなマニアック系なら、俺達はひたすらマニアックなエロさを追求してくってのはどうよ」
「例えば?」
獅琉に問いかけられた潤歩が、ニタニタと悪魔顔で笑いながら俺と大雅を見た。
「説明するよりやった方が早いだろ」
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