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亜利馬、VSフリーズの「リーダー」
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その後は動画用に好き勝手はしゃぐ様を撮ってもらい、ボールで遊びながらふざけてキスをしたり水着をずらして尻を見せたりそれを叩かれたりと、昼までたっぷり遊んだ。遊びながらの撮影は本当に楽しくて大好きだ。だけど楽しいからと油断していると、知らないうちに間抜けっぷりを晒してしまうこともあるから気を付けないとならない。俺の場合は特に。
レンタルした三時間をフル活用して撮影が終了し、昼ご飯を皆で食べて今日は解散となった。獅琉と潤歩は高校時代の友人達と夕方からまた飲みに行くらしい。竜介はそのまま直帰し、大雅も早起きをした分昼寝をしたいと言うので、俺も大人しく寮に戻ることにした。
*
プールで遊ぶと妙に体が疲れて眠くなるのは、子供の頃の感覚と同じだ。エアコンを点けた部屋で俺も横になりうとうとしていると、ふいにインターホンが鳴った。
「……はぁい」
ネット通販で注文していた漫画本の全巻セットが、確か今日到着予定だったような気がする。
「サインお願いします!」
ドアを開けると案の定、宅配業者の人が立っていた。だけど渡された荷物は、漫画本十五冊にしては平べったい。送り主の欄には何も書いていなかった。
部屋に戻って梱包を開けると、中にはDVDが入っていた。
『姦淫煉獄・夕兎の章』──夕兎の最新DVDだ。なぜ俺の元に。
「部屋間違えてるのかな?」
確認するが、発送先は俺の部屋の番号だ。名前も俺宛になっている。ということは、「これからよろしく」的なフリーズからの挨拶代わりだろうか。獅琉じゃなく俺に送るというのも妙な話だけど、自分の大事な作品をプレゼントしてくれるということは、少なくとも悪い感情は持たれていなさそうだ。
「………」
迷ってから、俺はディスクをDVDデッキの中へと滑らせた。
『姦淫煉獄・夕兎の章』。──何か物凄い内容だったらどうしよう。
俺はクッションを抱えて床に座り、ベッドに背を預け、ドキドキしながらテレビ画面を見つめた。テーブルの上に置いたティッシュの箱はソレ用ではなく、念のための鼻血用だ。
「わ、……」
映像はいきなりの緊縛シーンから始まった。立ったまま両手を吊るされた夕兎の上半身が画面一杯に映っている。背景は黒い壁紙に鉄格子で、鉛色の鉄格子には真っ赤な薔薇とツタが絡んでいた。
ドラマ仕立てではないらしく、夕兎よりずっと年上っぽい二人のモデル達が説明抜きで夕兎の体を凌辱し始めた。片方の男が手に持っていたのは一輪の薔薇。茎に棘が付いたままの薔薇が、夕兎の褐色の肌の上を滑って行く。その花弁の刺激に顔を歪めた夕兎が、唇を噛んでカメラを睨み付ける。
〈っ……!〉
もう片方の男が縄を引くと、薔薇と同じ色の真っ赤な縄が夕兎のしなやかな筋肉に食い込んだ。脇の下のラインと尖った乳首がエロい。カメラがゆっくりと上から下へ滑り、下着を穿いていない夕兎のそこをアップにした。
「うー……」
どんなに目を細めてもモザイクの向こう側は見えない。ただ夕兎のそこに赤いものが見えるから、屹立した状態のペニスにも縄が巻き付いているということが分かる。
クッションを強く抱きしめて、俺は食い入るように画面の中の夕兎を見つめ続けた。
〈はっ、……ぁ、……〉
苦しげに目を細める夕兎。褐色の肉体を滑る汗。更に食い込む赤い縄。左側の男が薔薇の花弁を夕兎の乳首に被せ、ゆるい動きで摘まんだり擦ったりしている。──エロい。
一輪の薔薇を持っていた右側の男が、夕兎のペニスに薔薇の花を這わせた。根元から先端にかけて焦らすように擽るように、何度もその曲線をなぞっている。──ヤバい。
〈あぁっ……!〉
縛られて動けない夕兎が天井を仰いだ。その唇の端から垂れた涎を、左側の男がいやらしく舐め上げる。右側の男が夕兎のペニスに真っ赤な薔薇を這わせながら少し身を屈め、夕兎の尖った乳首を舌で転がした。
──どうしよ。
「………」
俺はクッションを床に置き、自分のハーフパンツの中へ恐る恐る右手を突っ込んだ。
「やば、ガチガチだ……」
レンタルした三時間をフル活用して撮影が終了し、昼ご飯を皆で食べて今日は解散となった。獅琉と潤歩は高校時代の友人達と夕方からまた飲みに行くらしい。竜介はそのまま直帰し、大雅も早起きをした分昼寝をしたいと言うので、俺も大人しく寮に戻ることにした。
*
プールで遊ぶと妙に体が疲れて眠くなるのは、子供の頃の感覚と同じだ。エアコンを点けた部屋で俺も横になりうとうとしていると、ふいにインターホンが鳴った。
「……はぁい」
ネット通販で注文していた漫画本の全巻セットが、確か今日到着予定だったような気がする。
「サインお願いします!」
ドアを開けると案の定、宅配業者の人が立っていた。だけど渡された荷物は、漫画本十五冊にしては平べったい。送り主の欄には何も書いていなかった。
部屋に戻って梱包を開けると、中にはDVDが入っていた。
『姦淫煉獄・夕兎の章』──夕兎の最新DVDだ。なぜ俺の元に。
「部屋間違えてるのかな?」
確認するが、発送先は俺の部屋の番号だ。名前も俺宛になっている。ということは、「これからよろしく」的なフリーズからの挨拶代わりだろうか。獅琉じゃなく俺に送るというのも妙な話だけど、自分の大事な作品をプレゼントしてくれるということは、少なくとも悪い感情は持たれていなさそうだ。
「………」
迷ってから、俺はディスクをDVDデッキの中へと滑らせた。
『姦淫煉獄・夕兎の章』。──何か物凄い内容だったらどうしよう。
俺はクッションを抱えて床に座り、ベッドに背を預け、ドキドキしながらテレビ画面を見つめた。テーブルの上に置いたティッシュの箱はソレ用ではなく、念のための鼻血用だ。
「わ、……」
映像はいきなりの緊縛シーンから始まった。立ったまま両手を吊るされた夕兎の上半身が画面一杯に映っている。背景は黒い壁紙に鉄格子で、鉛色の鉄格子には真っ赤な薔薇とツタが絡んでいた。
ドラマ仕立てではないらしく、夕兎よりずっと年上っぽい二人のモデル達が説明抜きで夕兎の体を凌辱し始めた。片方の男が手に持っていたのは一輪の薔薇。茎に棘が付いたままの薔薇が、夕兎の褐色の肌の上を滑って行く。その花弁の刺激に顔を歪めた夕兎が、唇を噛んでカメラを睨み付ける。
〈っ……!〉
もう片方の男が縄を引くと、薔薇と同じ色の真っ赤な縄が夕兎のしなやかな筋肉に食い込んだ。脇の下のラインと尖った乳首がエロい。カメラがゆっくりと上から下へ滑り、下着を穿いていない夕兎のそこをアップにした。
「うー……」
どんなに目を細めてもモザイクの向こう側は見えない。ただ夕兎のそこに赤いものが見えるから、屹立した状態のペニスにも縄が巻き付いているということが分かる。
クッションを強く抱きしめて、俺は食い入るように画面の中の夕兎を見つめ続けた。
〈はっ、……ぁ、……〉
苦しげに目を細める夕兎。褐色の肉体を滑る汗。更に食い込む赤い縄。左側の男が薔薇の花弁を夕兎の乳首に被せ、ゆるい動きで摘まんだり擦ったりしている。──エロい。
一輪の薔薇を持っていた右側の男が、夕兎のペニスに薔薇の花を這わせた。根元から先端にかけて焦らすように擽るように、何度もその曲線をなぞっている。──ヤバい。
〈あぁっ……!〉
縛られて動けない夕兎が天井を仰いだ。その唇の端から垂れた涎を、左側の男がいやらしく舐め上げる。右側の男が夕兎のペニスに真っ赤な薔薇を這わせながら少し身を屈め、夕兎の尖った乳首を舌で転がした。
──どうしよ。
「………」
俺はクッションを床に置き、自分のハーフパンツの中へ恐る恐る右手を突っ込んだ。
「やば、ガチガチだ……」
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