6 / 21
第6話 ミツバチとアートの世界
しおりを挟む
囚われた蜂はブンブンと羽を振って、籠から抜け出そうと飛び回る。
己の危機を察した蜂は、必死にそこから逃れようと全力でもがく。全ては生きるため。人の手に捕らえられてしまったなら、それが子供であっても容赦なく毒の針をお見舞いするのだ。
――そのミツバチがお尻の針を使わないのは、囚われたことに気付いていないからかもしれない。
「………」
「疲れたかい、蜜羽くん」
「いえいえ、大丈夫です。疲れてませんよ」
その日の午後、ゆったりとした音楽が流れる美術室。
俺達美術部員は次の展覧会に出す絵を描くため、この学校で一番美しい蜂川蜜羽にモデルとなってもらい必死にキャンバスと向かい合っていた。
「急にモデルなんて頼んでしまって申し訳なかったね。展覧会が終わったら、ハニーミルクアイスを食べきれないほどプレゼントするよ」
「へへ、ありがとうございます。でもモデルなんて初めてだし、皆さんのお役に立ててるかは分かりませんけど……貴重な経験をさせてもらってるので、お礼なんて良いんですよ」
油絵具で制服を汚してしまわないようにと、蜜羽には体育着姿で椅子に座ってもらっている。部員に言われてポーズを取ったり視線を向けたり、放課後の自由時間を俺達のために使ってくれる蜜羽は噂通り天使のような青年だ。
「少し休憩にしようか。モデルも俺達も、同じ姿勢を取り続けるのはキツいからね」
「賛成!」
「お茶を淹れます、部長」
花見が丘学園の美術部員は、部長である俺を含めてたったの三人。来年新入生が増えなかったら廃部となり、部から同好会になることが決まっている。
絵を描いて美を愛でるなんて、この学校の生徒達はあまり興味がないのだ。あまり素行の良くない生徒が多いため、美術部なんて「そんなのあったんだ」程度の認識しかない。
「ハチミツ入りの紅茶だよ、どうぞ。蜜羽くん」
「ありがとうございます……いい匂い」
展覧会はもう間近だというのに、部員たちはスランプに陥っていた。描きたい意欲はあるがインスピレーションが湧かないというのだ。モデルを蜜羽に頼めば少しは刺激を受けるかと思い、結果それは大成功だった。
「本当に助かる。蜜羽くんなら何時間でも描いてられるよ」
「ああ、まるで無限にインスピレーションが湧いてくるようだ」
「ほ、褒め過ぎですよ。俺ただ座ってるだけですし」
嬉しそうにキャンバスを眺める二人の部員を見て、俺も満足していた。部員の歓びは部長の歓び。例え賞を獲れなくても、展覧会に自分の絵を出すという目標を達成できれば良い思い出になるだろう。
それもこれも、この美しいミツバチ――蜜羽のお陰だ。
「皆さんの絵、完成したら見せて下さいね!」
「ああもちろん、蜜羽くんに一番に見せるよ!」
もっともっとインスピレーションを。
更にもっと、芸術への探求心を。美への理解を。
俺は紅茶のカップから唇を離し、眠そうに頭を揺らしている蜜羽を見つめてほくそ笑んだ。
「……蜜羽くん、寝ちゃったな」
「ど、どうしたんだろ。疲れちゃったのか?」
「部長。どうしましょう、このままじゃ風邪ひくし起こしますか?」
美術室の床で仰向けになって寝息を立てている蜜羽。
俺は部員二人の肩を叩いてから、今ここにあるチャンスを全員で物にすべく先陣を切って蜜羽の傍らに膝をついた。
「お前達、もっと芸術的な美というものを見てみたいか?」
「え……ど、どういうことですか部長」
蜜羽の体育着を捲り、ゆっくりと上へずらして行く。「部長……」二人の唾を飲み込んだ音さえ聞こえそうなほど、室内は静まり返っていた。
「わ、わ……み、見えてしまいますよ、駄目ですって部長……!」
「み、蜜羽くんの……」
ウブな部員たちは好きな子の裸なんて見たこともないだろう。芸術と性には切っても切れない関係性がある。性の知識を新たに得れば、彼らの芸術はもっと輝き出すはずなのだ。
「よく見ろ、お前達。これがお前達の憧れ、――蜂川蜜羽の乳首だっ」
「う、うおぉぉぉ……!」
現れたのは薄ピンク色の二つの突起。男子とは思えないほど形の整った、まだ刺激を知らない蕾のような美しい乳首。
「ぶ、部長……! 目が眩んでしまいますっ」
「ついでに股間が……!」
「これは自慰のためのエロハプニングじゃないぞ、お前達。純粋な芸術への理解、創作意欲向上のための大事な機会なんだ」
「芸術……」
「確かに、芸術だ……」
二人が何かを決意したように、水を張った筆洗バケツの中からそれぞれの絵筆を取り出した。
「部長……」
「さあ、お前達。この美しいキャンバスをもっと美しく彩り、芸術的理解を深めるんだ」
「み、蜜羽くん……」
小さな乳首の先端に、たっぷりと水分を含んだ筆の先が触れる。
「ん、……」
寝たまま少し身じろぎした蜜羽の口から、甘い吐息が漏れた。
「部長……!」
「ああ、そうだ。今のが蜜羽を『美しく彩る』ということだ。俺達の手でもっと彼を美しく、咲かせてあげよう」
そうして俺も自分の筆を取り、欲望と好奇心から溢れてくる唾をごくりと飲み込んだ。
「んー、……あ、な、何か……変……くすぐった、……ぃ」
蜜羽の体を弄り始めてから約五分後、ようやく彼が目を覚ました。
「――ひゃっ、……何、何してるんですかっ……!」
「蜜羽くん、静かに。今俺は愛する部員に芸術というものを教えてあげているんだ」
「げ、げいじゅつ……?」
「ああそうだ。こういう風に」
乾いた筆の先で蜜羽の乳首を撫で、さわさわとくすぐるように動かす。
「ひゃあっ、あはは、くすぐったいです……! 先輩、やめ、……や、……ぁん」
「すぐに良い声になったね。……ほら、こっちも」
もう片方は濡れた筆で。同じように乳首の先をくすぐるのではなく、たっぷりと舐るように、いやらしく蠢かせる。
「あっ、……あぁ、あん……何か、これ……ごめんなさい、エッチな気分に、なってしまいます……」
素直に頬を染めて体をくねらせる蜜羽はやはり美しい。
「ごめ、なさ……げいじゅつ、なのに……。俺には、……あぁっ……」
「いいんだよ蜜羽くん、好きなように乱れて。エッチな気分も芸術には必要だからね」
「ほ、ほんとですか……ぁっ、あ……乳首、さわさわするの気持ちいい、ですっ……」
部員の一人が乾いた筆を胸の中央に触れさせ、ゆっくりと一本線を引くように下へ下ろして行く。
「ふあぁっ……!」
「デリケートなところだから、優しくね」
窪んだ愛らしい蜜羽のヘソに筆が触れた。初めは円を描くようにヘソの周りを筆で撫で、少しずつ円を小さくして行き、その中心を優しく丁寧になぞる。
「はぁっ、あ……おへそ、駄目です……ゾクゾク、して……!」
「可愛いよ蜜羽。そのとろけた顔、まさに芸術的だ」
「先輩、……ふ、ゃ……もっと、……」
「部長。蜜羽くんの短パンがキツそうです」
「そうだね。そろそろ下のキャンバスも気持ち良くしてあげよう」
部員の手が蜜羽の体育着のパンツを下着ごとずらして行く。それまで押さえつけられていた蜜羽の芸術的ペニスが、短パンを脱がした瞬間にぷるんと愛らしく飛び出した。
「蜜羽くんのおちんちん……」
「い、いい匂いがします、部長……」
「お前達、まだペニスに触れたら駄目だよ。乳首とおへそを充分に可愛がってあげるのが先だ」
「――あぁ、あっ。先輩、……もう、だめ……」
濡れた筆が蜜羽の乳首を捏ね回し、くすぐり、撫でて行く。
「やっ、あぁ……! そ、それ……素早く、こちょこちょってするのが、ぁっ……!」
「気持ちいいんだね?」
乾いた筆が蜜羽のヘソを撫で回し、焦らすように窪みのふちをなぞり、時折ふっと息を吹きかけられ、また撫でる。
「あんっ! や、やぁっ……おへそは、……だめ、です……!」
「蜜羽くん、すっごく感じてるね……。おへそをなぞると、ちんちんがピクピクしてるのが分かるよ」
「ど、どっちも気持ちいい、です……! あぁぁ……」
さあ、そろそろ最後の仕上げだ。
俺は何も穿いていない蜜羽の下半身に手を伸ばし、両膝を持ち上げて二人に広げて見せた。股の間で揺れるペニスの先端からは、透明な体液が垂れている。
「可愛いミツバチは、ココをどうして欲しいのかな?」
「あ、う……同じ、ように……筆で……」
「言ってごらん、彼らがその通りにしてくれるはずだよ」
「ふ、筆で……俺のおちんちん、くすぐって……下さい」
ごくりと唾を飲んだのは部員たちだけではない。俺もだ。
「み、蜜羽くんっ!」
「あぁぁっ!」
濡れた筆でペニスの先端を、乾いた筆で竿から根元までを。二人の手と筆が蜜羽の欲張りでいけないペニスにお仕置きとご褒美を与えている。蜜羽は俺の腕にしがみつき、自ら大股を広げて声を張り上げた。
「やあぁっ、そ、それ気持ち良過ぎです……あぁ、あ!」
「すごい。筆がぬるぬるだ……」
「も、もっとぬるぬるして……。ちんちんの先っぽから全部、ぬるぬるしたの、いっぱい塗って……!」
蜜羽の言葉を受けた先端担当の部員が、竿担当に顔を向けた。
「大丈夫だ、蜜羽くんの言う通りにしてあげてくれ」
「そ、そうだが、お前の芸術は……」
「俺はこっちを可愛がってあげるさ」
竿担当の部員が乾いた二本の太い筆で、蜜羽の小ぶりな玉袋を左右同時に撫で回す。
「やっ、あ……! た、玉も……こんな、の……耐えられな、です……!」
「蜜羽くん。望み通り、おちんちんを全部ぬるぬるにしちゃうよ……」
「あっ、ああぁ……! 気持ちい、っ……気持ち、いいぃ……!」
無意識に腰を揺らしてトロ顔になっている蜜羽が、俺の顔を見上げた。
「ぶちょ、さん……おちんちん、イッちゃいそ、です……」
「ふふ。いいんだよ、いつでもイッていい。俺もお手伝いしてあげるね」
自分の筆を取り、蜜羽の乳首とヘソにあてる。
「あぁっ、あ、……全部……! あぁんっ!」
「全身こちょこちょされて、おちんちんぬるぬるされて、思い切りイッちゃいな蜜羽――」
「イ、イきます……イッちゃ、あぁ……ああぁっ!」
「見てごらん、お前たち。これが『美』だ。よく分かっただろう」
「は、はい……!」
「凄く美しいです……!」
股を開いたまま床に転がり、自身の白い精液で体を彩った蜜羽。熱を帯び桃色に染まった頬。
荒い呼吸は心臓が鼓動している証。生きている芸術品、蜜羽――。
「これでインスピレーションが湧いただろう。展覧会はばっちりだな!」
「はい! 俺達、頑張ります!」
「蜜羽くんのためにも!」
「……良かった……おれ、皆さんの役に立てたんですね……」
そうして俺達は自分史上最高の芸術作品をそれぞれ描き上げることに成功したが、どうにもその絵が十八禁ぎりぎりどころか余裕で振り切る作品となったため展覧会で出展するのは却下された。
しかしその絵の噂を聞きつけた生徒達が次々に入部届を持ってきたお陰で、どうやら廃部は免れそうである。
第六話・終
己の危機を察した蜂は、必死にそこから逃れようと全力でもがく。全ては生きるため。人の手に捕らえられてしまったなら、それが子供であっても容赦なく毒の針をお見舞いするのだ。
――そのミツバチがお尻の針を使わないのは、囚われたことに気付いていないからかもしれない。
「………」
「疲れたかい、蜜羽くん」
「いえいえ、大丈夫です。疲れてませんよ」
その日の午後、ゆったりとした音楽が流れる美術室。
俺達美術部員は次の展覧会に出す絵を描くため、この学校で一番美しい蜂川蜜羽にモデルとなってもらい必死にキャンバスと向かい合っていた。
「急にモデルなんて頼んでしまって申し訳なかったね。展覧会が終わったら、ハニーミルクアイスを食べきれないほどプレゼントするよ」
「へへ、ありがとうございます。でもモデルなんて初めてだし、皆さんのお役に立ててるかは分かりませんけど……貴重な経験をさせてもらってるので、お礼なんて良いんですよ」
油絵具で制服を汚してしまわないようにと、蜜羽には体育着姿で椅子に座ってもらっている。部員に言われてポーズを取ったり視線を向けたり、放課後の自由時間を俺達のために使ってくれる蜜羽は噂通り天使のような青年だ。
「少し休憩にしようか。モデルも俺達も、同じ姿勢を取り続けるのはキツいからね」
「賛成!」
「お茶を淹れます、部長」
花見が丘学園の美術部員は、部長である俺を含めてたったの三人。来年新入生が増えなかったら廃部となり、部から同好会になることが決まっている。
絵を描いて美を愛でるなんて、この学校の生徒達はあまり興味がないのだ。あまり素行の良くない生徒が多いため、美術部なんて「そんなのあったんだ」程度の認識しかない。
「ハチミツ入りの紅茶だよ、どうぞ。蜜羽くん」
「ありがとうございます……いい匂い」
展覧会はもう間近だというのに、部員たちはスランプに陥っていた。描きたい意欲はあるがインスピレーションが湧かないというのだ。モデルを蜜羽に頼めば少しは刺激を受けるかと思い、結果それは大成功だった。
「本当に助かる。蜜羽くんなら何時間でも描いてられるよ」
「ああ、まるで無限にインスピレーションが湧いてくるようだ」
「ほ、褒め過ぎですよ。俺ただ座ってるだけですし」
嬉しそうにキャンバスを眺める二人の部員を見て、俺も満足していた。部員の歓びは部長の歓び。例え賞を獲れなくても、展覧会に自分の絵を出すという目標を達成できれば良い思い出になるだろう。
それもこれも、この美しいミツバチ――蜜羽のお陰だ。
「皆さんの絵、完成したら見せて下さいね!」
「ああもちろん、蜜羽くんに一番に見せるよ!」
もっともっとインスピレーションを。
更にもっと、芸術への探求心を。美への理解を。
俺は紅茶のカップから唇を離し、眠そうに頭を揺らしている蜜羽を見つめてほくそ笑んだ。
「……蜜羽くん、寝ちゃったな」
「ど、どうしたんだろ。疲れちゃったのか?」
「部長。どうしましょう、このままじゃ風邪ひくし起こしますか?」
美術室の床で仰向けになって寝息を立てている蜜羽。
俺は部員二人の肩を叩いてから、今ここにあるチャンスを全員で物にすべく先陣を切って蜜羽の傍らに膝をついた。
「お前達、もっと芸術的な美というものを見てみたいか?」
「え……ど、どういうことですか部長」
蜜羽の体育着を捲り、ゆっくりと上へずらして行く。「部長……」二人の唾を飲み込んだ音さえ聞こえそうなほど、室内は静まり返っていた。
「わ、わ……み、見えてしまいますよ、駄目ですって部長……!」
「み、蜜羽くんの……」
ウブな部員たちは好きな子の裸なんて見たこともないだろう。芸術と性には切っても切れない関係性がある。性の知識を新たに得れば、彼らの芸術はもっと輝き出すはずなのだ。
「よく見ろ、お前達。これがお前達の憧れ、――蜂川蜜羽の乳首だっ」
「う、うおぉぉぉ……!」
現れたのは薄ピンク色の二つの突起。男子とは思えないほど形の整った、まだ刺激を知らない蕾のような美しい乳首。
「ぶ、部長……! 目が眩んでしまいますっ」
「ついでに股間が……!」
「これは自慰のためのエロハプニングじゃないぞ、お前達。純粋な芸術への理解、創作意欲向上のための大事な機会なんだ」
「芸術……」
「確かに、芸術だ……」
二人が何かを決意したように、水を張った筆洗バケツの中からそれぞれの絵筆を取り出した。
「部長……」
「さあ、お前達。この美しいキャンバスをもっと美しく彩り、芸術的理解を深めるんだ」
「み、蜜羽くん……」
小さな乳首の先端に、たっぷりと水分を含んだ筆の先が触れる。
「ん、……」
寝たまま少し身じろぎした蜜羽の口から、甘い吐息が漏れた。
「部長……!」
「ああ、そうだ。今のが蜜羽を『美しく彩る』ということだ。俺達の手でもっと彼を美しく、咲かせてあげよう」
そうして俺も自分の筆を取り、欲望と好奇心から溢れてくる唾をごくりと飲み込んだ。
「んー、……あ、な、何か……変……くすぐった、……ぃ」
蜜羽の体を弄り始めてから約五分後、ようやく彼が目を覚ました。
「――ひゃっ、……何、何してるんですかっ……!」
「蜜羽くん、静かに。今俺は愛する部員に芸術というものを教えてあげているんだ」
「げ、げいじゅつ……?」
「ああそうだ。こういう風に」
乾いた筆の先で蜜羽の乳首を撫で、さわさわとくすぐるように動かす。
「ひゃあっ、あはは、くすぐったいです……! 先輩、やめ、……や、……ぁん」
「すぐに良い声になったね。……ほら、こっちも」
もう片方は濡れた筆で。同じように乳首の先をくすぐるのではなく、たっぷりと舐るように、いやらしく蠢かせる。
「あっ、……あぁ、あん……何か、これ……ごめんなさい、エッチな気分に、なってしまいます……」
素直に頬を染めて体をくねらせる蜜羽はやはり美しい。
「ごめ、なさ……げいじゅつ、なのに……。俺には、……あぁっ……」
「いいんだよ蜜羽くん、好きなように乱れて。エッチな気分も芸術には必要だからね」
「ほ、ほんとですか……ぁっ、あ……乳首、さわさわするの気持ちいい、ですっ……」
部員の一人が乾いた筆を胸の中央に触れさせ、ゆっくりと一本線を引くように下へ下ろして行く。
「ふあぁっ……!」
「デリケートなところだから、優しくね」
窪んだ愛らしい蜜羽のヘソに筆が触れた。初めは円を描くようにヘソの周りを筆で撫で、少しずつ円を小さくして行き、その中心を優しく丁寧になぞる。
「はぁっ、あ……おへそ、駄目です……ゾクゾク、して……!」
「可愛いよ蜜羽。そのとろけた顔、まさに芸術的だ」
「先輩、……ふ、ゃ……もっと、……」
「部長。蜜羽くんの短パンがキツそうです」
「そうだね。そろそろ下のキャンバスも気持ち良くしてあげよう」
部員の手が蜜羽の体育着のパンツを下着ごとずらして行く。それまで押さえつけられていた蜜羽の芸術的ペニスが、短パンを脱がした瞬間にぷるんと愛らしく飛び出した。
「蜜羽くんのおちんちん……」
「い、いい匂いがします、部長……」
「お前達、まだペニスに触れたら駄目だよ。乳首とおへそを充分に可愛がってあげるのが先だ」
「――あぁ、あっ。先輩、……もう、だめ……」
濡れた筆が蜜羽の乳首を捏ね回し、くすぐり、撫でて行く。
「やっ、あぁ……! そ、それ……素早く、こちょこちょってするのが、ぁっ……!」
「気持ちいいんだね?」
乾いた筆が蜜羽のヘソを撫で回し、焦らすように窪みのふちをなぞり、時折ふっと息を吹きかけられ、また撫でる。
「あんっ! や、やぁっ……おへそは、……だめ、です……!」
「蜜羽くん、すっごく感じてるね……。おへそをなぞると、ちんちんがピクピクしてるのが分かるよ」
「ど、どっちも気持ちいい、です……! あぁぁ……」
さあ、そろそろ最後の仕上げだ。
俺は何も穿いていない蜜羽の下半身に手を伸ばし、両膝を持ち上げて二人に広げて見せた。股の間で揺れるペニスの先端からは、透明な体液が垂れている。
「可愛いミツバチは、ココをどうして欲しいのかな?」
「あ、う……同じ、ように……筆で……」
「言ってごらん、彼らがその通りにしてくれるはずだよ」
「ふ、筆で……俺のおちんちん、くすぐって……下さい」
ごくりと唾を飲んだのは部員たちだけではない。俺もだ。
「み、蜜羽くんっ!」
「あぁぁっ!」
濡れた筆でペニスの先端を、乾いた筆で竿から根元までを。二人の手と筆が蜜羽の欲張りでいけないペニスにお仕置きとご褒美を与えている。蜜羽は俺の腕にしがみつき、自ら大股を広げて声を張り上げた。
「やあぁっ、そ、それ気持ち良過ぎです……あぁ、あ!」
「すごい。筆がぬるぬるだ……」
「も、もっとぬるぬるして……。ちんちんの先っぽから全部、ぬるぬるしたの、いっぱい塗って……!」
蜜羽の言葉を受けた先端担当の部員が、竿担当に顔を向けた。
「大丈夫だ、蜜羽くんの言う通りにしてあげてくれ」
「そ、そうだが、お前の芸術は……」
「俺はこっちを可愛がってあげるさ」
竿担当の部員が乾いた二本の太い筆で、蜜羽の小ぶりな玉袋を左右同時に撫で回す。
「やっ、あ……! た、玉も……こんな、の……耐えられな、です……!」
「蜜羽くん。望み通り、おちんちんを全部ぬるぬるにしちゃうよ……」
「あっ、ああぁ……! 気持ちい、っ……気持ち、いいぃ……!」
無意識に腰を揺らしてトロ顔になっている蜜羽が、俺の顔を見上げた。
「ぶちょ、さん……おちんちん、イッちゃいそ、です……」
「ふふ。いいんだよ、いつでもイッていい。俺もお手伝いしてあげるね」
自分の筆を取り、蜜羽の乳首とヘソにあてる。
「あぁっ、あ、……全部……! あぁんっ!」
「全身こちょこちょされて、おちんちんぬるぬるされて、思い切りイッちゃいな蜜羽――」
「イ、イきます……イッちゃ、あぁ……ああぁっ!」
「見てごらん、お前たち。これが『美』だ。よく分かっただろう」
「は、はい……!」
「凄く美しいです……!」
股を開いたまま床に転がり、自身の白い精液で体を彩った蜜羽。熱を帯び桃色に染まった頬。
荒い呼吸は心臓が鼓動している証。生きている芸術品、蜜羽――。
「これでインスピレーションが湧いただろう。展覧会はばっちりだな!」
「はい! 俺達、頑張ります!」
「蜜羽くんのためにも!」
「……良かった……おれ、皆さんの役に立てたんですね……」
そうして俺達は自分史上最高の芸術作品をそれぞれ描き上げることに成功したが、どうにもその絵が十八禁ぎりぎりどころか余裕で振り切る作品となったため展覧会で出展するのは却下された。
しかしその絵の噂を聞きつけた生徒達が次々に入部届を持ってきたお陰で、どうやら廃部は免れそうである。
第六話・終
0
お気に入りに追加
234
あなたにおすすめの小説
おねしょ癖のせいで恋人のお泊まりを避け続けて不信感持たれて喧嘩しちゃう話
こじらせた処女
BL
網谷凛(あみやりん)には付き合って半年の恋人がいるにもかかわらず、一度もお泊まりをしたことがない。それは彼自身の悩み、おねしょをしてしまうことだった。
ある日の会社帰り、急な大雨で網谷の乗る電車が止まり、帰れなくなってしまう。どうしようかと悩んでいたところに、彼氏である市川由希(いちかわゆき)に鉢合わせる。泊まって行くことを強く勧められてしまい…?
エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので
こじらせた処女
BL
大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。
とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
ストレスを感じすぎた社畜くんが、急におもらししちゃう話
こじらせた処女
BL
社会人になってから一年が経った健斗(けんと)は、住んでいた部屋が火事で焼けてしまい、大家に突然退去命令を出されてしまう。家具やら引越し費用やらを捻出できず、大学の同期であった祐樹(ゆうき)の家に転がり込むこととなった。
家賃は折半。しかし毎日終電ギリギリまで仕事がある健斗は洗濯も炊事も祐樹に任せっきりになりがちだった。罪悪感に駆られるも、疲弊しきってボロボロの体では家事をすることができない日々。社会人として自立できていない焦燥感、日々の疲れ。体にも心にも余裕がなくなった健斗はある日おねしょをしてしまう。手伝おうとした祐樹に当たり散らしてしまい、喧嘩になってしまい、それが張り詰めていた糸を切るきっかけになったのか、その日の夜、帰宅した健斗は玄関から動けなくなってしまい…?
山本さんのお兄さん〜同級生女子の兄にレ×プされ気に入られてしまうDCの話〜
ルシーアンナ
BL
同級生女子の兄にレイプされ、気に入られてしまう男子中学生の話。
高校生×中学生。
1年ほど前に別名義で書いたのを手直ししたものです。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
えっちな美形男子〇校生が出会い系ではじめてあった男の人に疑似孕ませっくすされて雌墜ちしてしまう回
朝井染両
BL
タイトルのままです。
男子高校生(16)が欲望のまま大学生と偽り、出会い系に登録してそのまま疑似孕ませっくるする話です。
続き御座います。
『ぞくぞく!えっち祭り』という短編集の二番目に載せてありますので、よろしければそちらもどうぞ。
本作はガバガバスター制度をとっております。別作品と同じ名前の登場人物がおりますが、別人としてお楽しみ下さい。
前回は様々な人に読んで頂けて驚きました。稚拙な文ではありますが、感想、次のシチュのリクエストなど頂けると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる