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第6話 あめ欲しい!
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頼寿の言葉だけで高ぶってしまった俺は、訴えるような目で頼寿を見つめた。
「いま頭ん中で考えただろ。言葉にしてみろ」
頼寿の手がまた俺の頬に触れた。意味が分からない──優しく触れられると何で従ってしまいたくなるのか。
俺は恥ずかしさにキュッと目を閉じて、頼寿のシャツの裾を握りしめた。
「……俺のアレに、キスして欲しい」
「思春期の中学生か? 前にクラブでも教えたが、そういう時はもっとエロく強請れ」
「………」
ゆっくり目を開けて、頼寿の顔は見ずにその耳元へ口を近付ける。ロッソ君のクラブでしたのと同じだ。恥ずかしくて小声になってしまうから、頼寿だけにしか聞こえないように、小さく小さく……
「頼寿のキスのせいでちんちん切ないから、……慰めて」
「自分で出して股開けるか?」
「う、うん……」
我に返ってしまう前に、俺はハーフパンツと下着を脱いで座ったまま大きく脚を開いた。
「お願い頼寿、もうマジで限界……」
「アメ持ってろ」
頼寿から受け取ったポップスピンを舐めながら、俺はもぞもぞ腰を動かして頼寿の口が触れるのを待った。
いいんだよ別に。これは頼寿が「してやる」って言い出したんだから、お言葉に甘えてるだけ。普段いじめられてるんだから、これくらい当然だ。
……自身にそんな言い訳をしつつワクワクする俺を鼻で嗤って、頼寿が上体を倒してきた。
「……んぁ」
半勃ちペニスの先端に、頼寿の舌がヌルッと触れた──その瞬間。
「ただいま! 夕飯は魚介たっぷりパエリアにしますよ、お風呂もすぐ沸かせますからいつでも──」
「う、うわあぁっ!」
能天気な笑顔で快晴がリビングに入ってきて、俺は慌ててシャツを引っ張り股間を隠した。
「あら、もしかしてお楽しみの最中でしたか。僕のことは気にせず続けて下さいね!」
「いや無理っ。頼寿、無理だからもうやめっ……」
「快晴、領収書もらってきたか。パエリアなら少し辛口にしてくれると助かる」
「もちろん。頼寿さんの味の好みは熟知してますからね! はい領収書」
「おう。パンツ穿けよタマちゃん、風邪ひくぞ」
「………」
……確かにやめてとは言ったけれど。まさかこんなにもあっさりと放り出されてしまうとは。
「あはは、坊ちゃんのちんちん可愛いです。皮も被っててヘアも薄いし、何だかお子様ちんちんって感じですね」
「………」
「いかにも三上の旦那が好きそうだろ? お前も少しは見習え。またピアス付けたって聞いたぞ」
「えへへ。いま契約してるご主人様の趣味で」
「あの変態な男前か。あんま快晴イジメっとヤキ入れるからなって言っとけよ」
「はうぅ、頼寿様カッコいい……!」
「お前ら、……お前ら……」
「あれ、どうしたんですか坊ちゃん。ぷるぷるして」
「いつまで貧相なモン見せてんだ、またボトルに小便させるぞ」
「……お前らの……」
俺は涙目で息を荒くさせながら、二人の男に向かって腹の底から叫んだ。
「お前らの馬鹿あぁッ──!」
「いま頭ん中で考えただろ。言葉にしてみろ」
頼寿の手がまた俺の頬に触れた。意味が分からない──優しく触れられると何で従ってしまいたくなるのか。
俺は恥ずかしさにキュッと目を閉じて、頼寿のシャツの裾を握りしめた。
「……俺のアレに、キスして欲しい」
「思春期の中学生か? 前にクラブでも教えたが、そういう時はもっとエロく強請れ」
「………」
ゆっくり目を開けて、頼寿の顔は見ずにその耳元へ口を近付ける。ロッソ君のクラブでしたのと同じだ。恥ずかしくて小声になってしまうから、頼寿だけにしか聞こえないように、小さく小さく……
「頼寿のキスのせいでちんちん切ないから、……慰めて」
「自分で出して股開けるか?」
「う、うん……」
我に返ってしまう前に、俺はハーフパンツと下着を脱いで座ったまま大きく脚を開いた。
「お願い頼寿、もうマジで限界……」
「アメ持ってろ」
頼寿から受け取ったポップスピンを舐めながら、俺はもぞもぞ腰を動かして頼寿の口が触れるのを待った。
いいんだよ別に。これは頼寿が「してやる」って言い出したんだから、お言葉に甘えてるだけ。普段いじめられてるんだから、これくらい当然だ。
……自身にそんな言い訳をしつつワクワクする俺を鼻で嗤って、頼寿が上体を倒してきた。
「……んぁ」
半勃ちペニスの先端に、頼寿の舌がヌルッと触れた──その瞬間。
「ただいま! 夕飯は魚介たっぷりパエリアにしますよ、お風呂もすぐ沸かせますからいつでも──」
「う、うわあぁっ!」
能天気な笑顔で快晴がリビングに入ってきて、俺は慌ててシャツを引っ張り股間を隠した。
「あら、もしかしてお楽しみの最中でしたか。僕のことは気にせず続けて下さいね!」
「いや無理っ。頼寿、無理だからもうやめっ……」
「快晴、領収書もらってきたか。パエリアなら少し辛口にしてくれると助かる」
「もちろん。頼寿さんの味の好みは熟知してますからね! はい領収書」
「おう。パンツ穿けよタマちゃん、風邪ひくぞ」
「………」
……確かにやめてとは言ったけれど。まさかこんなにもあっさりと放り出されてしまうとは。
「あはは、坊ちゃんのちんちん可愛いです。皮も被っててヘアも薄いし、何だかお子様ちんちんって感じですね」
「………」
「いかにも三上の旦那が好きそうだろ? お前も少しは見習え。またピアス付けたって聞いたぞ」
「えへへ。いま契約してるご主人様の趣味で」
「あの変態な男前か。あんま快晴イジメっとヤキ入れるからなって言っとけよ」
「はうぅ、頼寿様カッコいい……!」
「お前ら、……お前ら……」
「あれ、どうしたんですか坊ちゃん。ぷるぷるして」
「いつまで貧相なモン見せてんだ、またボトルに小便させるぞ」
「……お前らの……」
俺は涙目で息を荒くさせながら、二人の男に向かって腹の底から叫んだ。
「お前らの馬鹿あぁッ──!」
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閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。



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