51 / 74
第7話 恋する宇宙の便利屋さん
7
しおりを挟む
続いて運ばれてきた唐揚げを頬張りながら、ナハトが「そうだ」とテーブルを叩く。
「千代晴ちんの休みも限られてるし、せっかく仲良くなれたんだし、夏の思い出にみんなでナイトプールに行こうよ! プールサイドでシャンパン飲んで、最高の熱帯夜を過ごしたい!」
「……またお前は、面倒臭せぇこと言い出しやが──」
「ナハト、ナイトプールって何ですか?」
「ヘルちゃんはプールで泳いだこと無さそうだもんね。広ーい水のお風呂みたいな所で、きらきらにライトアップしてあって、星空の下でめいっぱい泳げる場所だよ!」
ヘルムートの目がそれこそきらきらと輝き出す。そんな「プラスの面」だけ言われたら期待しか持てないのは当然だ。
「ヘルムート。プールってのは確かに楽しいかもしれねえが、野外である以上厄介なことも多いんだぞ。虫も出るし、暑っついし、人も多いし……」
「おれ、虫は好きです! 地球の暑さも大丈夫です!」
「ボクの知り合いの別荘にあるプライベートプールだから、人の心配はしなくて平気だよ~」
「千代晴。プール行きましょう!」
「仕方ねえなぁ。……瑠偉はどうだ? 嫌だったら断ってもいいんだぞ」
「いえ、僕も行きたいです。是非ご一緒させて下さい」
「やったぁ!」
正直なところ、プールなんて小学校の時以来だから俺も多少は楽しみだ。プールならこの辺りの海と比べて見た目も綺麗だろうし、地球に来てまだ一度も水の中に入っていないクラゲの王子を水場で遊ばせてやりたい気持ちもある。
「良かったねヘルちゃん、自由に泳げるよ!」
「わ、わ……! 泳ぎたいです──っ!」
テンションが上がってメロンソーダのストローをずるずるすするヘルムート。
「千代晴ちん、ボクのためにありがとぉ~。るいるいと良い思い出作れそうだよぉ……!」
「構わねえさ」
どちらかといえばヘルムートのために、俺はプール遊びに必要な物を色々と頭の中で思い浮かべた。
つづく!
「千代晴ちんの休みも限られてるし、せっかく仲良くなれたんだし、夏の思い出にみんなでナイトプールに行こうよ! プールサイドでシャンパン飲んで、最高の熱帯夜を過ごしたい!」
「……またお前は、面倒臭せぇこと言い出しやが──」
「ナハト、ナイトプールって何ですか?」
「ヘルちゃんはプールで泳いだこと無さそうだもんね。広ーい水のお風呂みたいな所で、きらきらにライトアップしてあって、星空の下でめいっぱい泳げる場所だよ!」
ヘルムートの目がそれこそきらきらと輝き出す。そんな「プラスの面」だけ言われたら期待しか持てないのは当然だ。
「ヘルムート。プールってのは確かに楽しいかもしれねえが、野外である以上厄介なことも多いんだぞ。虫も出るし、暑っついし、人も多いし……」
「おれ、虫は好きです! 地球の暑さも大丈夫です!」
「ボクの知り合いの別荘にあるプライベートプールだから、人の心配はしなくて平気だよ~」
「千代晴。プール行きましょう!」
「仕方ねえなぁ。……瑠偉はどうだ? 嫌だったら断ってもいいんだぞ」
「いえ、僕も行きたいです。是非ご一緒させて下さい」
「やったぁ!」
正直なところ、プールなんて小学校の時以来だから俺も多少は楽しみだ。プールならこの辺りの海と比べて見た目も綺麗だろうし、地球に来てまだ一度も水の中に入っていないクラゲの王子を水場で遊ばせてやりたい気持ちもある。
「良かったねヘルちゃん、自由に泳げるよ!」
「わ、わ……! 泳ぎたいです──っ!」
テンションが上がってメロンソーダのストローをずるずるすするヘルムート。
「千代晴ちん、ボクのためにありがとぉ~。るいるいと良い思い出作れそうだよぉ……!」
「構わねえさ」
どちらかといえばヘルムートのために、俺はプール遊びに必要な物を色々と頭の中で思い浮かべた。
つづく!
3
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説

男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話
あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハンター ライト(17)
???? アル(20)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後半のキャラ崩壊は許してください;;
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる