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第6話 静かな青の世界へと

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 情けねえ。
 それをヘルムートの方から言わせてしまうなんて。

 俺は体についた泡を落とし、シャワーを止めてからヘルムートの腕を掴んだ。
「千代晴……?」
「ここだとのぼせるだろ」
 湯船から上がったヘルムートを抱きしめ、バスタオルを被せて体を拭いて行く。濡れた髪をめちゃくちゃに拭いてやると、タオルの下でヘルムートが「ぷあ」と変な声を出した。

 ──大丈夫だ。もう迷わねえ。
「ヘル」
 ──ここから先は全部俺がリードしてやる。

「ん……」
 タオルで包んだヘルムートの頭を引き寄せ、俺達は出会って初めてのキスをした。
「は、……ふ」
 つま先立ちになったヘルムートを抱き上げると、しなやかな脚が俺の体に絡み付いてきた。唇を合わせ舌を絡めながら、俺もヘルムートもぐんぐん体が熱くなって行く──。

「あっ……」
 広いベッドにその体を倒し、俺は更にヘルムートの口を塞いだ。求めるように絡んでくる舌は甘い。それは昼飯の後で食べたイチゴパフェの味だった。
「ん、……千代晴……」
 ほんの少し唇を離し、至近距離で見つめ合う。
「悪い、がっつき過ぎたか……?」
「おれ、キス初めてです。こんなにしあわせな気持ちになるの、知りませんでした……」
「だ、から……煽るなっての……!」
「わゎっ?」

 最後に思い切りキスをしてから、ヘルムートの首筋に唇を移動させる。同時に前も触ったことのある乳首を指で愛撫し、その尖り具合を感じた瞬間一気に性欲に火が点いた。
「あっ、あ……そこ、摘まむの気持ちいいです……」
「お前、乳首弱いもんな。摘まむのと舐めるのどっちがいいんだ?」
「うー、……千代晴エッチです……」
 意地悪く笑ってやると、頬を染めたヘルムートが「舐められたいです」と恥ずかしそうに白状した。

「嘘つけねえもんな、お前。素直な奴にはちゃんと両方してやるって」
「あっ、んん……やっぱり、気持ちい、ですっ……」
 尖った乳首を口に含み、舌で転がしながらもう片方も指で弾く。俺の下でビクビクと痙攣するヘルムートは、それこそ海の中で弾ける泡のような声をあげていた。

「あっ、あ、……あっ」
「すっげえ可愛い声。聞いてるだけで普通に勃つっての」
「あ、う……だって、千代晴が、ぁっ……。や、あぁっ──変になります、っうあぁ……」
 思い切り乳首にむしゃぶり付いて吸い上げると、面白いようにヘルムートが反応した。早く先に進みたくて体を浮かせ、さっきから俺の腹筋を押し上げていた小さなペニスに指を絡ませる。

「や、あ……だめです千代晴、同時に、したらっ……」
「素直な奴には両方するって言っただろ」
「ふあ、ぁ……気持ちいいの、しあわせ……」
 目の前で赤面し喘いでいるヘルムート。見ているだけで堪らなく興奮するのは、俺もずっとこうしたかったからだ。

 俺しか知らない体。俺だけを愛してくれている心──大事に大事に、そっと触れて、優しく撫でて、不安なんて何も感じないほど深く包み込んでやりたい。

「コッチも舐めていいか」
「え、……あ……またおれ、ビックリするかもしれません……」
 俺の手の中で震えている小ぶりのペニス。ピンク色の愛らしい先端は糸を引くほど濡れていて、早く口に含んでしゃぶってやりたくて堪らない。
「今日は太腿で顔挟んでもいいからよ」
「……あ」
 ずるずると体を下げて行き、ヘルムートの真っ白な脚を持ち上げ開かせる。揺れるそれは俺の方を向いて誘っているかのようだ。

「───」
「ひゃっ、……ん、あぁっ!」
 真上から咥え込み、舌を絡め音をたてて愛撫する。前にした時と同じ、どこか不思議な甘い味……咥えやすいサイズということもあり、いつまででもしゃぶっていられる。
「ち、千代晴っ、う……! 溶けちゃいそうです、××××溶けちゃいますっ、ふあっ、あぁ……!」
 あまりにもヘルムートが怯えるので一旦放してやると、溶けるどころか更に硬くなったペニスが俺の口からぷるんと飛び出した。
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