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「ここも可愛い」
その部分を遊隆に撫で回され、頭の芯に痺れが走った。俺自身の熱と遊隆の手のひらの温かさが下着越しに密着し合い、今にもとろけてしまいそうになる。
「遊隆ぁ……」
目尻に溜まった涙を拭いながら、懇願するように遊隆を見つめる。遊隆は俺が何を言いたいのかちゃんと分かってくれていて、椅子に座って俺の両膝に手を置いた。机の上で足を広げた状態の俺の股間部分に、遊隆の顔が近付けられる。
「あっ。……ん」
「パンツ濡れてるぞ」
当たり前だ。俺がどれだけ我慢してきたと思ってる。
「さ、触って、遊隆……」
「いいよ」
遊隆は左手で俺自身を擦りつつ、右手を下着の端に移動させた。端からゆっくりと、下ろされてゆく。
「あっ……」
半分も脱がされないうちに、反動で俺のペニスが飛び出した。近くでシャッターを切られる音がして、遊隆以外にも見られてると思うと、恥ずかしさに耳が赤くなってしまう。
ガガ、と音をたてて、遊隆が椅子ごと俺の股間に身を寄せた。そのまま俺の両膝を内側から持ち上げ、丸出し状態の俺の足を大きく広げる。
「はぁ……、あ、う……」
そして、唇が落とされてゆく。俺のそれは遊隆の愛撫を待ち侘びるように震えていて、三日間の我慢が文字通りの体液となって先端を濡らしていた。
「んっ──」
口に含まれたその瞬間、俺は背中を弓なりに反らして天井を仰いだ。
「はぁっ、あ……。ふあっ……」
呼吸が激しくなる。口の中で遊隆の舌と唾液が俺のそれにねっとりと絡み付き、まるで極上のマッサージを受けているような──そんな気分になった。
当然、自分の手でする時とは全然違う。それはあくまでも射精のための自慰行為なのだ。だけど遊隆は今、俺をイかせようとしている訳じゃない。ただ俺の心と体を熱くさせ、涙が零れるほどの快感を与えてくれている。
「あっ、あ……ん、遊隆っ、気持ちいっ……」
だから俺も、精一杯の甘い声でそれに応えた。教室型のスタジオに響くのは俺の声、そして遊隆の口から漏れる濡れた音。
「や、あっ……!」
「……雪弥。俺のもやって?」
「う、ん……」
朦朧とした意識の中で頷き、俺は台本の通りに机から床へ下りて膝立ちになった。ベルトを外す遊隆の手を間近に見つめる。早くそれを咥えたくて仕方がない──。
「あ……」
半脱ぎになったズボンと下着をそのままに、遊隆は俺の頭を撫でてゆっくりと自分のそこへ導いた。まだ柔らかさのある遊隆のペニスを、根元まで一気に咥え込む。顔の真横にカメラが来て、アップで撮られてるんだと思った。
申し訳ないけど、客のことなんて考えていられない。俺は今、遊隆に気持ち良くなってもらいたいんだ。
「んっ、ん……ぅ」
みるみるうちに遊隆が反応しだす。口から抜く前に、完全に勃起したそれが喉奥に当たって不覚にも咳き込みそうになってしまった。
「雪弥……」
俺の髪に指を絡めながら、遊隆が吐息と共に名前を呼んでくれた。感じてくれてるのが嬉しくて、もっと悦んでもらいたくて……俺は舌を使って根元から先端まで、丁寧に遊隆のペニスを舐め回した。
「うぁ、すげぇ気持ちいいっ……」
これが撮影じゃなかったら、遊隆が果てるまでそうしていたかもしれない。
少しして眉根を寄せた遊隆が、伸ばした手を俺の顎に添えた。仕方なく俺は一旦身を起こし、机に両手をついて太い息を吐いた。
「はぁ……」
「ちょっとタイムな」
スタッフが駆けて来て、遊隆にコンドームとローションを渡した。遊隆がゴムを装着させているその間、俺は現実に引き戻された思いで室内に視線を走らせる。
口元に手をあてて含み笑いをしている桃陽。その傍らで腕組みをして、相変わらずのつまらなそうな表情で俺達を見ている雀夜。スタッフの何人かは少し興奮している様子で、松岡さんは腕時計を気にしながらカメラマンに何か耳打ちしている。
「雪弥、ケツ向けて。秘密兵器塗るから」
遊隆がムードもへったくれもない台詞を吐いて、後ろから俺の腰を自分の方へと引き寄せた。
「はぁ、緊張する……」
「雪弥のフェラ、すげえ気持ち良かった。危うくイきかけたぞ」
「本当?」
「だから俺も、今から雪弥のこと気持ち良くしてやるからな」
冗談ぽく笑って、遊隆がローションを俺の入り口部分に塗りたくった。
「ん……。今更だけど……もし入らなかったりしたらどうすんの?」
さっきまで咥えていた遊隆のモノのでかさを思うと自信がなくなってくる。あれが俺の体内に全部入ってしまうなんて、とても信じられなかった。
「大丈夫だ。俺を信じろ」
「信じるけどさぁ……」
おっし、と気合を入れて遊隆が俺の尻を軽く叩いた。
ここから再スタートだ。
「雪弥。じゃあ机に伏せて、俺の方に腰突き出して」
「う、うん……」
言われた通りの体勢をとると、遊隆が椅子に座ったままで俺のそこへ指を這わせた。
「ひっ……」
ローションの力を借りて、ゆっくりと指が挿入される。俺は慣れない感覚に唇を噛みしめ、きつく目をつぶった。
「うぁっ。な、中で動かすなっ……」
かき回すような遊隆の指の動きに、俺は堪らず声をあげる。
「遊隆っ、の……挿れてっ……」
「おっけ。……痛かったら言えよ?」
「……ん……」
椅子から立ち上がり、遊隆が片手で俺の腰を支える。入り口部分にピタリと何かがあてがわれた。
「……う、ぁ」
怖くて、不安で、緊張して仕方がないのに、欲しくて堪らない。俺ってもしかしてかなりの淫乱なんじゃないか。自分で思って少しヘコんだが、今はそんなことを考えている場合じゃない。
「んっ……」
「雪弥」
急に、息が詰まりそうになった。鋭い痛みが腰にクる。
「雪弥、力抜いて……」
落ち着かせようと深呼吸を繰り返す。だけど体は尋常じゃないほど震えていて、意思とは反対に涙がぼろぼろと溢れてきた。
「大丈夫か、雪弥」
「いっ、……あ……」
じわじわと侵入してくる遊隆。どんなに彼のことを信用していると言っても、初めて味わう恐怖と痛みは簡単には拭えない。
「駄目だな……」
えっ──。
その部分を遊隆に撫で回され、頭の芯に痺れが走った。俺自身の熱と遊隆の手のひらの温かさが下着越しに密着し合い、今にもとろけてしまいそうになる。
「遊隆ぁ……」
目尻に溜まった涙を拭いながら、懇願するように遊隆を見つめる。遊隆は俺が何を言いたいのかちゃんと分かってくれていて、椅子に座って俺の両膝に手を置いた。机の上で足を広げた状態の俺の股間部分に、遊隆の顔が近付けられる。
「あっ。……ん」
「パンツ濡れてるぞ」
当たり前だ。俺がどれだけ我慢してきたと思ってる。
「さ、触って、遊隆……」
「いいよ」
遊隆は左手で俺自身を擦りつつ、右手を下着の端に移動させた。端からゆっくりと、下ろされてゆく。
「あっ……」
半分も脱がされないうちに、反動で俺のペニスが飛び出した。近くでシャッターを切られる音がして、遊隆以外にも見られてると思うと、恥ずかしさに耳が赤くなってしまう。
ガガ、と音をたてて、遊隆が椅子ごと俺の股間に身を寄せた。そのまま俺の両膝を内側から持ち上げ、丸出し状態の俺の足を大きく広げる。
「はぁ……、あ、う……」
そして、唇が落とされてゆく。俺のそれは遊隆の愛撫を待ち侘びるように震えていて、三日間の我慢が文字通りの体液となって先端を濡らしていた。
「んっ──」
口に含まれたその瞬間、俺は背中を弓なりに反らして天井を仰いだ。
「はぁっ、あ……。ふあっ……」
呼吸が激しくなる。口の中で遊隆の舌と唾液が俺のそれにねっとりと絡み付き、まるで極上のマッサージを受けているような──そんな気分になった。
当然、自分の手でする時とは全然違う。それはあくまでも射精のための自慰行為なのだ。だけど遊隆は今、俺をイかせようとしている訳じゃない。ただ俺の心と体を熱くさせ、涙が零れるほどの快感を与えてくれている。
「あっ、あ……ん、遊隆っ、気持ちいっ……」
だから俺も、精一杯の甘い声でそれに応えた。教室型のスタジオに響くのは俺の声、そして遊隆の口から漏れる濡れた音。
「や、あっ……!」
「……雪弥。俺のもやって?」
「う、ん……」
朦朧とした意識の中で頷き、俺は台本の通りに机から床へ下りて膝立ちになった。ベルトを外す遊隆の手を間近に見つめる。早くそれを咥えたくて仕方がない──。
「あ……」
半脱ぎになったズボンと下着をそのままに、遊隆は俺の頭を撫でてゆっくりと自分のそこへ導いた。まだ柔らかさのある遊隆のペニスを、根元まで一気に咥え込む。顔の真横にカメラが来て、アップで撮られてるんだと思った。
申し訳ないけど、客のことなんて考えていられない。俺は今、遊隆に気持ち良くなってもらいたいんだ。
「んっ、ん……ぅ」
みるみるうちに遊隆が反応しだす。口から抜く前に、完全に勃起したそれが喉奥に当たって不覚にも咳き込みそうになってしまった。
「雪弥……」
俺の髪に指を絡めながら、遊隆が吐息と共に名前を呼んでくれた。感じてくれてるのが嬉しくて、もっと悦んでもらいたくて……俺は舌を使って根元から先端まで、丁寧に遊隆のペニスを舐め回した。
「うぁ、すげぇ気持ちいいっ……」
これが撮影じゃなかったら、遊隆が果てるまでそうしていたかもしれない。
少しして眉根を寄せた遊隆が、伸ばした手を俺の顎に添えた。仕方なく俺は一旦身を起こし、机に両手をついて太い息を吐いた。
「はぁ……」
「ちょっとタイムな」
スタッフが駆けて来て、遊隆にコンドームとローションを渡した。遊隆がゴムを装着させているその間、俺は現実に引き戻された思いで室内に視線を走らせる。
口元に手をあてて含み笑いをしている桃陽。その傍らで腕組みをして、相変わらずのつまらなそうな表情で俺達を見ている雀夜。スタッフの何人かは少し興奮している様子で、松岡さんは腕時計を気にしながらカメラマンに何か耳打ちしている。
「雪弥、ケツ向けて。秘密兵器塗るから」
遊隆がムードもへったくれもない台詞を吐いて、後ろから俺の腰を自分の方へと引き寄せた。
「はぁ、緊張する……」
「雪弥のフェラ、すげえ気持ち良かった。危うくイきかけたぞ」
「本当?」
「だから俺も、今から雪弥のこと気持ち良くしてやるからな」
冗談ぽく笑って、遊隆がローションを俺の入り口部分に塗りたくった。
「ん……。今更だけど……もし入らなかったりしたらどうすんの?」
さっきまで咥えていた遊隆のモノのでかさを思うと自信がなくなってくる。あれが俺の体内に全部入ってしまうなんて、とても信じられなかった。
「大丈夫だ。俺を信じろ」
「信じるけどさぁ……」
おっし、と気合を入れて遊隆が俺の尻を軽く叩いた。
ここから再スタートだ。
「雪弥。じゃあ机に伏せて、俺の方に腰突き出して」
「う、うん……」
言われた通りの体勢をとると、遊隆が椅子に座ったままで俺のそこへ指を這わせた。
「ひっ……」
ローションの力を借りて、ゆっくりと指が挿入される。俺は慣れない感覚に唇を噛みしめ、きつく目をつぶった。
「うぁっ。な、中で動かすなっ……」
かき回すような遊隆の指の動きに、俺は堪らず声をあげる。
「遊隆っ、の……挿れてっ……」
「おっけ。……痛かったら言えよ?」
「……ん……」
椅子から立ち上がり、遊隆が片手で俺の腰を支える。入り口部分にピタリと何かがあてがわれた。
「……う、ぁ」
怖くて、不安で、緊張して仕方がないのに、欲しくて堪らない。俺ってもしかしてかなりの淫乱なんじゃないか。自分で思って少しヘコんだが、今はそんなことを考えている場合じゃない。
「んっ……」
「雪弥」
急に、息が詰まりそうになった。鋭い痛みが腰にクる。
「雪弥、力抜いて……」
落ち着かせようと深呼吸を繰り返す。だけど体は尋常じゃないほど震えていて、意思とは反対に涙がぼろぼろと溢れてきた。
「大丈夫か、雪弥」
「いっ、……あ……」
じわじわと侵入してくる遊隆。どんなに彼のことを信用していると言っても、初めて味わう恐怖と痛みは簡単には拭えない。
「駄目だな……」
えっ──。
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